もどる

                          かけはし2005.11.21号

辺野古新基地建設を許すな

戦争あかん 基地いらん 関西のつどい

9条改憲に反対、基地も日米安保体制もいらない

 【大阪】六団体の呼びかけによる実行委員会主催によるつどいが、雨天の十一月六日大阪城野外音楽堂で開かれ、九百人の労働者・市民が参加した。
 まーちゃんバンドのオープニングのあと、五団体それぞれの代表、中北さん(しないさせない戦争協力関西ネットワーク)、太田さん(沖縄とともに基地撤去をめざす関西連絡会)、林さん(日朝日韓連帯大阪連絡会議:ヨンデネット大阪)、高井さん(大阪東南フォーラム平和・人権・環境)、能勢さん(おおさかユニオンネットワーク)のあいさつの後、加来さん(南大阪平和人権会議)が呼びかけ団体を代表して「日本は急速に米国の戦争体制に組み込まれていこうとし、戦争できる国民につくり変えられようとしている今、沖縄と韓国の闘いの経験を聞き、これからの取り組みを一層強めていこう」、とあいさつをした。そして天木直人さんの講演に移った。
 天木さんは、レバノン大使の時、米国のイラク戦争を批判し小泉首相に外務省を辞めさせられた。天木さんは三十数年の外交官生活を通して、真剣に平和の問題を考えたり、9条のことを考えてはこなかった。自分の国を守るには武力が必要だと考えてきた。しかし、レバノンで間近に米国のイラク攻撃や中東政策を見ることにより、反戦平和主義者になり、9条護憲主義者になった。
 天木さんは三つのことを語った。
 @戦争に反対し9条改憲に反対することは誰がなんといっても正しい。A9条を守るだけではなく、国民に知らせることなく結ばれた、今の平和憲法を一〇〇%否定する新しい日米軍事同盟に反対しよう。テロとの戦いのため軍事力を高めるというが、テロは米国の間違った政策の結果生じたもの。日本がこれに協力するなら、日本の安全保障は損なわれる。中国や北朝鮮が脅威だからという見解もあるが、日本の近海にこれほど巨大な米軍の兵器が存在していることが、彼らの脅威でないはずはない。この考えもさしせまった日本の安全保障を損なっている。
 B平和は米国のことを考えずには語れない。戦後六十年間当たり前のことと思われてきたが、日米安保は本当に必要なのか。日米安保反対は共産党や左翼のイデオロギーではない。生活からくる必要な意思表示だ。
 米国との関係について、米国の後に付いていくという考えがある。米国は世界最大の戦争国家であり非人道的であり、米国ほど世界の約束を破る国はない。これに追随することは歴史の間違いを犯すことだ。では、米国から離れていく道を選択するとする。このとき、自主防衛でいくという考えがある。しかし、この選択の行き着くところは、核武装しかない。従って残るオプションは、武器を捨ていかなる国も威嚇することなく、紛争は外交で解決すること、9条を世界に向けて発信することだ。
 このように述べた天木さんは、今黙っていると政府は米国との軍事協力をどんどん進めていく、国民が目覚め行動していくときだと、訴えた。
韓国の米軍基地
も再編され拡張

 続いて、尹現秀さん(ユンヒョンス:韓国平澤の米軍基地拡張阻止汎国民対策委員会共同執行委員長)が報告をした。
 平澤には米軍基地があるが、これは植民地時代に日本が作った軍事基地を解放後米軍が接収し、二度の拡張によって作ったもの。米軍は、金を払わずに農民を追いだし、その農民は厳しい寒さの中を米軍のテントで過ごすのを余儀なくされた。農民はその後、干潟を開拓し数百万坪の農地をつくり、やっと肥沃な耕地になった。この土地に、現在休戦ライン近くにあるすべての米軍基地を統合し移転する、そのために韓国政府は土地を地主の農民や市民に何の相談もなしに強制収用しようとしている。
 この計画は米軍再編の一環であり、この計画が実行されれば、三万六千人の米軍が移転し、基地の面積は三百九十五万坪、平澤市の面積の十分の一にもなる。また、平澤港は中国に近く、陸海空軍のすべてが集まることになる。このようにして米軍は、北に先制攻撃でき、中国を封じ込め、中台間の紛争に介入する体制を強化し、今でも世界でもっとも多くの兵器の集中している東北アジアをさらに武装し緊張を高めようとしている。
 平澤の米軍基地拡張阻止汎国民対策委員会は七月十日に平和大行進を組織し、全国で一万二千人が参加したが、十二月十一日に第二回目の平和大行進を三万人規模で計画している。
 尹現秀さんはそのための資金協力を訴え、最後に平澤市民がよく使っているスローガン(モラネジャ・米軍を追い出そう)をみんなで三回叫んだ。

今でさえ爆音が
夜二時、三時まで

 この後、在日韓国青年同盟の女性でつくるグループ(アウラジ)による歌が続き、沖縄辺野古からの報告があった。
 ヘリ基地反対協の安次富浩さんは、SACO合意によって決まった辺野古沖合のヘリポート基地建設という国策を政府に断念させたのは沖縄の歴史の中でもまれに見る勝利だと語った。
 中間報告で新たに出てきたキャンプシュワブ沿岸案についても現在は九〇%以上の県民が反対している、辺野古沖合のボーリング調査では防衛施設局側で船を出した海んちゅも、誘致派も反対決議をした、状況は大きく様変わりした。これからが正念場だ、十二月二十三日には沿岸案の大浦湾で大規模な海上デモを計画している、三月の最終報告までには、再度県民投票を成功させたい、日米両政府には土地を使わせない、海はジュゴンの保護区にして、世界遺産にできるようがんばりたいと述べた。そして、海上での闘いを闘い抜いた阿部和子さん、山城善勝さんを紹介した。
 阿部さんは、次のように語った。
 キャンプハンセンとキャンプシュワブの間の久志に住んでいるが、夜の十一時ぐらいまでヘリの轟音、夜の二時、三時まで続く射撃訓練がある。辺野古沖の櫓や資材ヤードも撤去されたが、沿岸案が実現すれば頭上を大型ヘリが飛ぶことになる、これは許されない。東京で見たテレビで知識人が、「事前に地域振興策を説明していたら、沖縄は反対しなかっただろうに」と言っているのを聞いてあ然とした。このヤマトの考えがある限り基地はなくならない。いま沖縄はまた捨て石にされようとしているが、ヤマトの人にはもっと声を上げてもらわなければいけない。女性が中心になって「市長に怒っている市民の会」をつくって、岸本名護市長に要請したり、稲嶺知事に応援要請行動をしている。これからも辺野古を見守り続けてほしい」。
 山城さんは、戦後の食糧難を経験した。

最後の勝利まで
闘いをやめない

 白いごはんを初めて食べたのは小学三年生の時だった。戦争が終わったあと、山は焼け、里も焼け、豚も牛も馬も焼け、生きているものはすべて焼けていた。食べるものといえば海の幸だけだった。海への恩返しは、海をこわすことではないはずだ。海上での闘いのとき、防衛施設局の人にそのことを毎日繰り返し訴えてきた。山城さんは、施設局側の作業員の心をどうやったらつかめるかと、海上で三線をやったり、踊ったりした。最後には、相手がリクエストするまでになったという。今はほっとしている、でも最終的に勝つまでは勝利といえない、身を引き締めていきたいと語った。この後、闘争の中でみんなを和ませたという芸、胡弓の演奏を披露した。阿部さん・山城さんそれぞれの話は胸を打ってとても印象的であった。
 つづいてカンパ要請、決議文採択があり、ちょうど雨が上がった頃まーちゃんバンドとエーサーのフィナーレで集会終了。参加者全員でJR京橋まで約一時間のデモを行い、イラク反戦・米軍再編による日米軍事同盟反対・基地建設反対・日米首脳会談反対などを沿道の市民に訴えた。(T・T)



「持たざる者」の国際連帯行動
一生懸命働かないから野宿者になったのではない


 十一月三日、今年で三回目となる[持たざる者]の国際連帯行動が行われ、約二百人が参加した。
 恵比寿区民会館ホールで行われた集会では山谷労働者福祉会館のなすびさんが司会を行い、「持たざる者がともに声を上げようということでやってきたが、今年は一歩進めようと何回かの学習会などを積み上げてきた」「総選挙で小泉自民党が圧勝した、都市部の若者の多くが支持した結果だと言われているが、本来な ら私たちとともに闘うべき人たちではないか」と提起。
 最初の発言は韓国民主労総前主席副委員長で投機資本監視センター共同代表のホ・ヨングさん。ホさんは韓国でも非正規雇用労働者が増えている実態や、農民運動、貧民大会、APECのためにコインロッカーが使用禁止になり、野宿者が荷物を置けなくなってしまったことなどを報告し、「資本家は一生懸命働かない から野宿者になると言うが、ウソだ、働けば働くほど貧しくなるのが今の世の中だ」「アメリカ、日本、韓国と資本家は連帯して動いている、労働者も国境を越えて連帯しよう」と訴えた。
 続いて韓国・全国失職露宿者対策宗教者・市民団体協議会のジョン・ウンイルさんのメッセージが代読され、十月十日から二十日までパレスチナを訪れたJAPACの原隆さんが、イスラエルのガザ地区からの撤退という状況の中で、しかし、むしろ新たな入植や、パレスチナ人への弾圧、活動家の逮捕などの攻撃は強められているという現地の生々しい様子を報告。
 昨年に続き日本での持たざる者の行動に呼応して日本大使館への行動を予定しているというフランスのNOVOX(ノーボックス)の仲間について茨城大学の稲葉奈々子さんが紹介した。
 次に国内から参加団体の発言。ATTACジャパンの秋本陽子さんは辺野古の闘いに触れ「このような闘いと結びつきながら、反グローバリゼーションの闘いを進めていかなければならない」と発言。さらにACA(反資本主義行動)、アジア共同行動日本連絡会議、大阪で六日に「持たざる者」関西連帯集会を準備している釜ヶ崎パトロールの会、渋谷のじれん、隅田川の桜橋で墨田区の野宿労働者追い出しと闘う仲間、大田区で生活する障がい者で外出に必要な介護の制限の 撤回を求めて闘う鈴木敬治さん、セックスワーカーを支援する団体SWASH、外国人労働者支援を行っているAPWSL、ジャマルさんを支援する会、統一獄中者組合獄外事務局、戦争抵抗者の会、地域共闘交流会、フリーター全般労組、全国日雇労働組合協議会が発言。
 山谷争議団の仲間の行動提起と団結がんばろうを受けてデモに出発。大きなスピーカーを積んだトラックを先頭に音楽を鳴らしながら、反戦、反グローバリゼーションを訴え、渋谷の街を一周して宮下公園で解散した。
 十一月釜山APEC、十二月香港WTOを見据えて、十二月三日には「持たざる者」討論交流集会が予定されている。十二月三日(土)午後六時〜、文京区民センター3C    (板)



11.6「どうなの? 海づくり大会 in かながわ」
天皇を押し出すためのアジア植樹祭

                      
 【神奈川】十一月六日、横浜で「どうなの?海づくり大会INかながわ」集会を行った。主催の海づくり大会を考える会から、大会の概要などの説明の後、小倉利丸さん(富山大学教員、反監視ネットワーク)から話があった。
 小倉さんは、女性天皇を認めるかどうかを話し合う審議会の経過、「男系を絶やせば、皇室の必要性がなくなってしまう。側室制度の選択肢もある」などと福祉団体の会報に執筆した、三笠宮寛仁に言及した。そして「天皇は、アメリカの指示通り、戦後一貫して非政治の分野(文化、環境、福祉)における国民統合の役割を果たしてきた。こういった位置づけのもと、自然を飼いならす、という思想とともに植樹祭、海づくり大会が続いている」と話した。
 質疑応答で「天皇と外交の関係はどうなるのか」と問われて、小倉さんは「昭和天皇記念館を運営する昭和聖徳記念財団はその事業内容の中にアジアでの植林事業を含めている。植樹祭、海づくり大会がアジアにおける日系企業の犯罪的自然破壊を免罪する道具として、アジアに輸出される可能性もある」と警鐘を鳴らした。
 会場から、米軍再編の状況と取り組み、共謀罪集会の報告があり、学校現場からの「日の丸・君が代」強制に抗する活動についても報告があった。
 十月の米軍基地監視に対する不当逮捕と並んで、この海づくり大会への異議申し立てに対する「極左暴力集団」シフトは機能している。尽きることない不祥事の温床として、恥を知らない神奈川県警に人を暴力集団呼ばわりする資格はないだろう。日本の中で、アジアの中で、天皇を中心とした統合のもくろみを破っていくためにも、大会当日の行動を進めることを確認し合い、集会を締めくくった。
 第25回海づくり大会は十一月十九、二十日に横浜市みなとみらい21地区の臨港パーク、パシフィコ横浜を舞台に、天皇・皇后を呼んで開催される予定だ。(海)

もどる

Back