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読者からの通信                   かけはし2003.3.10号より

田中康夫知事再選後初の長野県議選を前にして

長野 H・A



 ブッシュ政権のイラク侵略戦争と小泉内閣の参戦阻止などの活動にお忙しい日々と思います。長野でも、反戦活動が活発になってきており、二月十一日には長野市内でアメリカのイラク侵略戦争反対と日本の戦争協力・有事立法反対を訴える集会やデモがあった。松本市でも、十五日に反戦デモが開催され、アメリカのイラク攻撃は二月下旬とも三月とも言われているが、こうした反戦への集会が日増しに盛り上がる中、いまこそ共感する者同士が結集する時と思う。

 長野では、反戦とともに「自治と民主主義」に根ざした闘いとも言うべき長野改革=長野県議会議員選挙がある。
 知事不信任という暴挙にでた県議を審判する今回の県議選において、田中県知事の支持者十数人がすでに立候補の意向を表明している。田中知事を支援する政治団体「しなやかな長野県をはぐくむ会」支部役員や勝手連主要メンバーなどであるがさらに田中知事を支援するグループが候補者擁立を模索しているとのことで、まだまだ増える見込みであり、新人が最終的には前回の四十二人を上回る可能性が高まっている。
 不信任に賛成した現職の選挙区を中心に、知事との理念共有を訴える新人が相次いで名乗りをあげており、各地で現職と新人の対決構図が強まりそうだ。田中知事を非難して前代未聞の知事不信任を突きつけた現職議員たちは、田中知事が圧勝で再選され、選挙に不利とわかるや「知事に対しては是々非々の立場をとる」などと争点をあいまいにして、県民を欺こうとしており、田中県政を批判する議員はほとんどなくなっている。破綻した県政を改革するためには、既得権益を守るばかりの現在の県議会を一新する闘いを進めていかなければならない。


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