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    かけはし2021年3月29日号

反レイシスト活動家への迫害許すな


ポルトガル

ママドウとの連帯を

セルジオ・ビトリノ/テリー・コンウェイ


 ソーシャルネットワーク上で極右が使っている偽の人物像流布や汚いけなしを否認する、「エム・カルネ・エ・エッソ・コム・ママドウ・バ」(ママドウ・バと共に生きた人間として)は、連帯キャンペーンの名称であり、それは、ポルトガルのレイシズムと反レイシスト活動家迫害に対する合同バーチャル対抗として、ビデオや文書や歌を届ける形で、また他の参加形態で、2、3日のうちに数百人の個人を結集した。
 このキャンペーンは、パンデミックにより押しつけられた現在の諸困難(国は2020年末以来ロックダウン下に置かれている)を克服する創造的な1方法だ。そしてそれは日々、匿名の個人から著名なアーチスト、ジャーナリスト、政治家、活動家に広がる人々から寄付を集め続けている。
 ママドウ・バはポルトガルの第4インターナショナルの1同志だ。彼は、何十年もの活動歴のある黒人活動家だ。彼はセネガルで生まれ、特にそのコミュニティで組織化にあたっているが、ポルトガル国籍を保持している。ママドウは、反レイシスト組織SOSのスポークスパーソンとして役割を果たしているが、そのために、しばしば非道なキャンペーンや極右による脅迫の標的になってきた。そしてそれは、反レイシストの闘士であると共に初めての黒人国会議員を標的にした、汚いけなしや偽の人物像、ビデオ操作や偽ニュースをでっち上げ続けている諸企業から支援を受けている。
 以下の特別の請願(ババ排除を求めている)を際立たせているものは、マスメディアの見出しとしてそれが得た反響だ。それは、極右政党のチェガ候補者が1月24日の大統領選で11%以上を取る(その前にあった議会選では得票率1・29%、獲得議員僅か1人に対して)ことでその潜在的な成長を見せつけたその時に、あらためて人為的に、極右の作り話を膨らませている。
 ママドウに対するこの特定的攻撃は、ポルトガル軍でもっとも多くの勲章を受けた将校であるマルセリノ・ダ・マタの死亡を背景に起きた。しかし彼は、ギニアにおける植民地戦争で2000以上の作戦に従事したが、そのいくつかは、戦争犯罪と識別されることになり、それらの作戦を理由にポルトガルは国連から弾劾されているのだ。彼は、植民地権力のために戦ったギニア人だった。自身の拷問行為を自慢し、極右の闘士だったダ・マタは、コヴィッドに関連する病気の結果として80歳で2月18日に死亡した。
 こうして、チェガの台頭を前にして生き残りをかけて戦闘中のもう一つの右翼野党、CDS―PPが、彼の死に対するポルトガル議会での追悼決議採択を求め、レイシズムに関する政府作業グループからのママドウ・バ追放をも求めたのだ。
 バは、サラザールファシスト体制に協力した戦争犯罪人へのこの追悼を厳しく非難した一定数の公的人物の1人だ。しかし彼は黒人活動家としてもっとも激しく辛辣なキャンペーンの標的になっている。
 この彼を追放する請願がうまくいく可能性はないとはいえ、それは、特に彼と連帯して立ち上がり、レイシズムの憎悪をかき立て続けている者たちを糾弾する、そうした必要性を消し去るものではない。当面このキャンペーンは、ポルトガル人の中で寄付を受けとることにとどめている。
 ママドウ・バや多くの他の者たち同様、われわれは、「マルセリノ・ダ・マタはいかなる敬意にも全く値しない戦争犯罪人」ということに同意する。

SOSラシスモによる声明

 彼の民主的な権利の全面的な行使を基礎とした反レイシストのママドウ・バの立場はしばしば、正統な反対を超えて、侮辱、中傷攻撃、果ては彼個人への脅迫にまで広がる諸々の攻撃の標的となってきた。
この憎悪と不寛容のエスカレーションは先頃、マルセリノ・ダ・マタに与えられた国家栄誉と可視化に関するママドウ・バによる諸々の言明後、新たな水準に達した。彼の見解が独自のものどころではない(数人の人々および諸機関がこれまでにマルセリノ・ダ・マタに対する賞讃を強く非難した)という条件下で、ママドウ・バが、国からの排除を求めるいくつかの請願の中心にあり、その1つには約1万5000人の署名があった。
これらの請願には何の法的有効性もないとはいえ、公的領域内のそれらの反響はいつも見えるものとは限らない。これらの請願の法的有効性がたとえゼロであり空虚だとしても、公的領域内のそれらの反響、ソーシャルネットワークとメディア内でのその宣伝キャンペーンは、われわれの最大の懸念に値する。それらは以下のことを露わにしている。
▼中傷や不作法に対してだけではなく、何よりも想定上の思想犯罪に対する適切な処罰として国外追放を考えるメッセージに対しても、公的空間の拒絶感の緩さが示された。
▼最新勢力からポルトガル民主主義の共同創立者と主張しているいくつかにいたるまでの一定の諸組織や政党に、レイシストの刺激やヘイト発言、また民族主義的憤激が及ぼしている磁力。
▼レイシズムを責められた際に怒りを覚えるまさにその人々が、急いで、また嬉々として先のタイプの請願を受け入れたそのやり方。

 これらすべての理由から、SOSラシスモはこれらの請願の内容を糾弾し、他の人々や諸組織に、民主的、多元的、そして批判的な社会に向けて必要な熱意をもって連帯を示すよう訴える。

▼テリー・コンウェイは第4インターナショナル協力組織であるソーシャリスト・レジスタンスの支持者。
▼セルジオ・ビトリノはポルトガルの第4インターナショナルメンバー。(「インターナショナルビューポイント」2021年3月号)


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