2月に入ったころからまじめなウォーキングを再開している。いつものK公園経由の約6qのコースをメインに、週3〜5日は歩いている。公園西口にあるコブシの巨木にも花がほころび始めている。歩いていると植物にもよく目が行くのだが、この間発見したのが銀杏だった。
もうそろそろイチョウも芽吹きの時期を迎えようとしているのに、しなびてこげ茶色になった銀杏がポツリポツリと落ちているのだ。枝が長く伸びた普通のイチョウが付ける銀杏は、黄葉し落葉する時期にそのほとんどが落ちる。しかし街路樹としてすっかり枝払いされているイチョウが付ける銀杏は、太い幹のあちこちにブドウの房のように一塊になって付くのである。太い幹ならば風に吹かれて揺さ振られることもない。見上げてみると、がっちりと幹とつながっているようなのである。そういうことで今の時期になっても少しづつ落ちてくるのだろう。
2月の下旬に徒歩で30分ほどの所にあるH公園に2度訪れている。この公園には600本ほどの梅の木が植えられていて、都内では梅の名所として知られている。梅の花を良く見てみると、メシベのない花がたくさんある。梅はまだ寒い時期に花をつけるので、受粉のために香りと多くの「飾り花」で虫やメジロを引き寄せているのだろう。
そして虫と同様に引き付けられるのが人々である。梅林エリアは木々が密集していてこじんまりとしている。そこに人も密集してしまうからか、どうも今月に入ってから立ち入り禁止になっているようだ。イベント・娯楽には多くの人を入場させておきながら、どうしたものかと首をかしげてしまう。
マスクをつけて、花粉症で鼻づまり気味になっていても香りがよくわかるのは、いま一番いい香りを漂わせているジンチョウゲだ。冬場は寒さ対策としてさほど気にならなかったマスクだが、暖かな日には少々わずらわしくもなる。今は花粉対策として必需品であり、電車や店の中や人ごみでは当然つけるべきなのだが、誰も歩いていない路地で時々すれ違う人の「冷たい視線」を受けたくないがためにマスクをきちんとつけている自分に気がつく。
マスクを着用し始めてから1年が過ぎた。いつまでマスクが続くのだろうか。しかしこのマスクを10年間も続けなければならない環境に置かれてきた福島の人々のことを考えないわけにはいかない。そしてそれがいつまで続くのか見通しも立たないのである。
マスクの下の汗を袖でぬぐいながら、福島と共にあらねばならないとつくづくそう思うのである。
(星)
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