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    かけはし2021年1月18日号

「敵基地攻撃能力」は「侵略戦争力」


12.21

大軍拡と基地強化をやめろ

防衛省に申し入れとデモ

予算を戦争のために使うな


 12月21日午後6時に、市ケ谷外濠公園に集まり「持つな!敵地先制攻撃力12・21防衛省デモ」を大軍拡と基地強化にNO!アクション2020と戦争・治安・改憲NO!総行動実行委員会の主催で行われ、75人が参加した。
 大軍拡と基地強化にNO!アクション2020の吉沢さんが、今日閣議で過去最高の2021年度防衛費予算が閣議決定されたこと、12月18日新ミサイル防衛システム整備が閣議決定されたことを報告し、大軍拡をやめ社会保障費やコロナ対策に使えと訴えた。
 次に、戦争・治安・改憲NO!総行動実行委員会の尾沢さんが、「スタンド・オフ・ミサイル開発は先制攻撃を許すもので、国のあり方を変えるものだ、断固反対する」と述べ、コロナ特措法の罰則付きの改正やデジタル化の推進は治安弾圧策と軍拡が一体で進められていると指摘した。
 武器取引反対ネットワークの杉原さんが、国会前で「ダイ・イン・アクション」を、@在日米軍が戦争の出撃拠点になり、日本は戦争犯罪に加担していることに反対A敵基地攻撃能力の保持は日本の攻撃によって殺される人が出ることに反対するために85人で行ったことを報告し、武器輸出・大軍拡に反対すると発言した。
 この後、防衛省に向けて大軍拡をやめろと申し入れデモを行った。   (M)

防衛省申し入れ書

 根拠皆無の「イージス・アショア代替案」 「スタンド・オフ・ミサイル開発」に抗議し、12月18日「新ミサイル防衛システム整備」閣議決定、第3次防衛費補正予算案ならびに2021年度防衛費当初予算案撤回を求める申し入れ

 内閣総理大臣 菅義偉殿、防衛大臣 岸信夫殿、外務大臣 茂木敏充殿、財務大臣 麻生太郎殿

12月18日閣議決定された「新たなミサイル防衛システムの整備等及びスタンド・オフ防衛能力の強化について」は、以下の2点において論理的破綻をなしている。
まずは、ひとたび安全性や費用対効果を理由に撤回したはずの「イージス・アショア」計画を、正当な理由付けも無しに、なし崩しに復活させていることである。しかも本来の目的であった「海自の負担軽減」とは真逆の方向のイージス艦2隻新造、しかもこれまで海自による曲がりなりの実践のあるSM―3運用とは無縁の強引なイージス・システム搭載のために、設計思想、運用方針、費用積算根拠も未確定な状態なのである。
一方、突然のごとく登場した「12式地対艦誘導弾」の抜本的改良も、F15改修が杜撰な費用見積もりのために頓挫したことの弥縫策として、拙速に持ち出されたものに過ぎない。現在の同誘導弾の射程距離を一気に5倍近くまで引き延ばすなど、技術的根拠、費用の積算根拠も皆無である。いわんや、同閣議決定中の文言「多様なプラットフォームからの運用」をもとに、上述地上イージス・システム搭載新造艦での運用も想定しているという政権内からの報道リークに至っては、余りにも荒唐無稽であり、主権者・納税者を愚弄するものにほかならない。
さらに、安倍晋三前首相が固執していた明確な憲法違反の「敵基地攻撃力保有」に関して、 「抑止力の強化について、引き続き政府において検討を行う」という欺瞞に満ちた表現ではぐらかす姿勢も、恒常化している自公政権の強権的政権運営を露わにするものとして断じて許しがたい。
これほどまで劣化している安全保障政策のもとで、本来の補正予算の趣旨に反する無用な「お買い物」のための3867億円という巨額な補正予算、本日閣議決定された5兆3422億円と「過去最大」を更新し続ける軍事予算に貴重な税金が空費される事態を、コロナ禍と深刻な超高齢社会に直面している私たちは認めるわけにはいかない。
12月18日の閣議決定、軍事費の補正予算案ならびに来年度当初予算案の撤回と徹底的な見直しをここに強く求めるものである。

2020年12月21日
大軍拡と基地強化にNO!アクション2020主催
持つな!敵地先制攻撃力 12・21防衛省デモ参加者一同

「石井紀子さん追悼の集い実行委員会」


参加・協力の呼びかけ

 2020年3月11日の三里塚の石井紀子さんの交通事故での急逝(享年67)。生前の紀子さんを知る私たちは、いまも信じられない思いでいっぱいです。
 紀子さんは、高校生の時に70年安保に参加。大学では、ウーマン・リブ運動に共鳴。71年、第2次強制代執行阻止闘争から三里塚闘争に参加。リブの人たちが現地から帰った後も、三里塚現地の闘いへの参加を続けました。
 75年結婚後は、東峰の地でワンパック野菜の産直運動、東峰裁判被告団家族会と女たちの会の運動、暫定滑走路反対の声明運動に参加。離婚後、川上に移ってからも、三里塚の情報を発信し、独自の紀子パックを続けました。
 紀子さんは多面的な顔を持つ人でした。学生時代はウーマン・リブ運動に参加
しながら、三里塚では「農家の嫁」として苦労を重ねました。
 多くの農家が移転する中、空港反対の志を貫きました。空港反対集会では、「闘いの基本は食事から。おいしい野菜を食べてください」と、都市に住む支援者に農業・食べ物の重要性をいつも説いていました。
 そして、自らを「リブの現闘」と位置づけ、ジェンダーバランスがよくない反
対運動の現状に対する叱咤激励を忘れませんでした。
 生前の紀子さんの様々な活動を知り、紀子さんをしのびたい。その一つとして、
急逝から1年となる2021年4月に東京で「石井紀子さん追悼の集い」(仮)を企画したいと思います。紀子さんもどこかで、自分の名前が冠された集まりに苦笑しつつ、温かく見守ってくれるのではないでしょうか。コロナ禍で大変な状況ですが、工夫して開催にこぎつけたいと思います。
 生前の紀子さんを知る方、知らない方。多くの皆さんの実行委員会への参加・協力を呼びかけます。    
     2020年12月

      記


1)追悼の集い呼びかけ人をお引き受けください。1口1000円(複数口歓迎)。公表可か非公表か連絡ください。1次締切、2021年1月7日。最終締切、21年3月末。

2)出席可能な方は、石井紀子さん追悼の集い(仮称:4月3日か4日に都内開催、会場未定)に参加ください。

3)生前の紀子さんの写真・映像・インタビュー記事などの資料を集めています(特に1970〜90年代)。お持ちの方は提供をお願いします。

 ▼石井紀子さん追悼の集い実行委員会
連絡先 151―0061東京都渋谷区初台1―50―4―103 一般社団法人三里塚大地共有運動の会気付 kyoyu@sanrizuka.net

電話 03―3372―9408 FAX 03―
3372―9402
郵便振替 00130―6―697201 一般社団法人三里塚大地共有運動の会
通信欄に「紀子さん追悼の集い実行委員会」と明記してください。

呼びかけ人 浅井真由美/鎌田慧/繁山達郎/芝崎真吾/島田恵/白川真澄/杉
野恵一/鈴村多賀志/辻和夫/中川憲一/野島美香/宮下智行/山口幸夫/山崎
宏/山下一夫/渡邉充春 (50音順:1月7日現在)




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