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    かけはし2020年11月30日号

「すべての馬鹿げた革命に抗して」を読んで


投稿

向井三千夫

 「女性を踏み台にするデモはいらない」社会運動内部での性暴力に抗議相次ぐ――、この見出しの署名記事が「デジタル毎日」に掲載された。一一月八日午後、夕刊のない日曜日、さらに翌日が新聞休刊日というデジタルとしてはゴールデンタイム、署名には「塩田彩/統合デジタル取材センター」とある。
 記事は「週刊かけはし」一面分に匹敵する文字数の有料記事だ。アクセスすると「この記事は有料記事です。残り四六九〇文字(全文五三七八文字)」と表示し、会員登録画面に誘導される。フェイスブックで全文を紹介する、その投稿をシェアをするなどの連帯行動が広がっている。
 本稿ではまず、記事の公開部分をざっくり引用する。
 ……ここから引用……
 九月四日、「すべての馬鹿げた革命に抗して」と匿名のアカウントで、〈この社会のあらゆる場でそうであるように、社会運動の場においても、私には「女性」として期待される役割がありました〉という書き出しで始まる声明が投稿された。さらに、性差別的な体験や性被害についてのアンケート結果も掲載され、五〇人以上の体験が記されていた。
 記者はこれまで何度かデモや抗議活動を取材した。組織内でのセクハラを聞いたこともあったが、個人的で限定的なものだと考えていた。だが、上記の声明文を目にして感じたのは、「被害が埋もれる理由のひとつに、社会運動という環境があるのではないか」ということだった。
 ジャーナリストの広河隆一氏による性暴力問題も思い出された。理念に共鳴し、相手を信頼しているために加害から逃れにくく、被害を受けた後も沈黙せざるをえない……。そんな共通した構造があるのではないか。今回の発信の背景を知りたいと思い、取材を申し込んだ。
 ……引用ここまで……

 取材には投稿者を含む七人が応じ、その全員が、「SEALDs(シールズ)」の元メンバー。一〇月上旬にオンラインインタビューが実現。記事の掲載は一一月八日だから社内での推敲を重ね、七人とも内容確認を重ねたものと思う。
署名記事の筆者である塩田は一〇日、自身のアカウントで「当該記事に関して安易に特定の団体名を挙げてツイートする方は、全体の文脈と切り離され拡散されるツイッターの性質にもっと自覚的になってほしい。それでも構わない人に向ける言葉はないが、この問題を真剣に考えるなら、それにふさわしい場所と語り方を自ら探すことが第一歩となるのではないか」とツイートした。
「週刊かけはし」を発行する二つの組織に要望がある。
両組織内、両組織とともにたたかう友人たちと共有するための学習資料の作成。たとえば今回の「デジタル毎日」記事、「すべての馬鹿げた革命に抗して」の内容、関連する情報。無料の冊子として友人たちに配布するという方法も可能ではないか。
第四インターナショナル日本支部内で行われた「組織内女性差別問題」関連資料の可能な限りの公開。「週刊世界革命」紙面のアーカイブや公開可能な組織内討論文書などをWebで。両組織のホームページで、あるいは両組織合同で新たなサイトを立ち上げるのもひとつの方法ではないか。




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