10.13-14
トヨタの不当労働行為・団結権侵害をはね返そう
ドゥテルテ政権の労働運動弾圧許すな
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【愛知】一〇月一三日〜一四日、名古屋市と豊田市でフィリピントヨタ労働組合連帯行動が行われた。二〇〇一年、フィリピンの労働法に基づいて結成されたフィリピントヨタ労働組合に対して会社側はこれを認めず、二三三人を解雇した。(さらに二〇一〇年に四人を解雇)ILO(国際労働機関)は団結権の侵害であるとしてトヨタ自動車に解決のための話し合いにつくよう勧告したがトヨタ自動車は今も拒否し続けている。
そして今、フィリピンではドゥテルテ政権による労働運動への弾圧が激しさを増している。その中でフィリピントヨタ労働組合のリッキー執行委員が国家警察による、でっち上げ弾圧を受けている。このような厳しい状況の中であったがフィリピントヨタ労組の変わらぬ闘いの決意と国際連帯の力で二日間の闘いをやりぬいた。
名古屋駅前で
闘いのアピール
一〇月一三日は午後三時から名古屋駅向かいにあるミッドランドスクエア(一七階〜四〇階にトヨタの事務所がある)の前で情宣を行った。台風の影響で関東からの参加はなかったが来日したエド・クベロ委員長とリッキー・チャベス執行委員と共に一時間半の情宣をやりぬいた。ティッシュにはさんだビラまきを行い、「正義感」と英語で書かれたプラカードをもった情宣はとりわけ外国人観光客の注目を集めた。
マイクアピールでは名古屋の各労働団体、市民団体がフィリピントヨタの不当労働行為、団結権侵害の実態を市民に暴露し、ILOの勧告に従ってトヨタが労組との話合いと解決の交渉につくよう訴えた。
四時半に情宣を終えて名古屋国際センターに移動し、五時から連帯集会が関東と名古屋の支援する会の主催で行われ約六〇人が参加した。
司会者のあいさつで集会が始まり、猿田正機さんが開会のあいさつを行った。続いて支援する会代表の山際さんが一年間の闘いの報告と勝利に向けての決意を熱く語った。次にフィリピントヨタ労働組合の委員長であるエド・クベロさんが報告した。エド委員長はトヨタの不当解雇と組合つぶしとの闘いの一八年間を報告し、現在のフィリピンでドゥテルテ政権による激しい労働運動弾圧の実態を報告した。
エド・クベロ委員長
の報告
「ドゥテルテ大統領は選挙の時、契約労働を止めると公約して労働者から支持されました。ところが就任後、二年経って態度を変え、労働者に敵対するようになりました。進歩的な労働者組織のことをテロリストのフロント組織であると言明するようになり、契約労働を止めるという公約も捨て去りました。ドゥテルテが日本に来たときビジネスマンの前でこう約束しました。『フィリピンに投資をしてくれれば日本の企業がかかえている問題を私が叩き潰します=殺します』と。そして投資を促したのです。ドゥテルテが態度を変えてから以降、すべての労働組合組織がこれに反対するキャンペーンを開始しました。これに対し政府からの反撃も始まりました。ストライキに対する対応が暴力的になり、労働組合活動家やリーダーが逮捕されたり、でっちあげで収監されるようなことが起こっています」。
「去年、フィリピンでは二〇〇件の労働ストライキと抗議行動がありました。このときドゥテルテは『KMU(五月一日運動)というレイバーセンターはテロリスト組織のフロントである』と発言しました。この発言の後、多くの労働運動活動家(公務員も)が逮捕されました。しかしこれらはでっち上げです。この攻撃の中、フィリピントヨタ労組執行委員のリッキーチャベスも弾圧をうけました」。
「ストライキに対する攻撃について述べたいと思います。スミトモフルーツという日系企業、それとムサハマ農場というバナナを栽培する農場の現場でストライキが暴力的に鎮圧されるということが起こりました。ほかにもミドルビーという企業での座り込みに対する鎮圧やコカコーラのストライキに対する鎮圧がありました。ニュートルエイシアという企業では非正規労働者が正規化を求めてストライキを行いましたが警察に暴力的に鎮圧されました。このとき教会に労働者が逃げ込んだとき黒づくめの者たちが石を投げ込んだり、教会の壁にスプレーで『この中にテロリストがいる』と書くということもありました。そして組合のリーダーやメディアの関係者一七人が逮捕されました」。
「ミンダナオ島でのスミトモフルーツではストライキを妨害するために国家警察を動員しました。スミトモフルーツの労働者は非常に強力なピケットラインを張っていたものですから警察は戦車を使ってピケットをつぶそうとしました。また組合のリーダーの家を急襲したり、ストライキ中で誰もいない組合事務所や組合員の自宅を焼き払うというようなことをしました」。
「ムサハマ農場の労働組合三役(委員長・副委員長・書記長)は国家警察によって拉致され、組合活動を辞めると書類に無理やりサインさせられました。これが起こったのは今年の二月です。この脅しの結果、組合は解散させられました。国家情報機関は記者会見でムサハマ農場の労働組合はKMUであると言い、このストライキはテロリストが行ったことで今回の鎮圧はその一例ですと発表しました。これに対して労働運動はILOの人権委員会に苦情申し立てを行いました」。
「ドゥテルテ政権になってから四二人の労働組合活動家が殺されています。権利の侵害などの被害をうけた労働者は三万人です。このような厳しい状況ですがフィリピントヨタ労組は一八年の争議を解決しようと頑張っています。またほかの労働組合との連帯に取り組み、日本の労働組合との連帯も強めていきたいと思います」。
次に、この状況下で弾圧を受けたリッキー・チャベス執行委員が不当な家宅捜査の様子を報告した。二人の報告を受け、質疑と討論が活発に行われた。最後に翌日の行動提起を受けて集会は成功裏に終了した。
妨害はねのけ
労働者に街宣
一〇月一四日は朝七時からトヨタ自動車本社工場の周辺や駅頭で街宣が行われた。愛知環状鉄道の三河豊田駅には七時二〇分頃から出勤するトヨタの労働者にむけて街宣が行われた。
改札口にはトヨタの職員が一人配置されており、街宣を監視しているようであったが支援する会の労働者が近づいて見ると改札口から出てきた労働者にビラを受け取らないようにと呼びかけている。「今、なんといったのか!」と問いただすとその場から離れていってしまった。このような妨害をはねのけて朝の街宣をやりぬき、八時半すぎにトヨタ本社前に移動して要請行動と抗議行動を行った。
国際連帯で
勝利しよう
今回もフィリピントヨタ労働組合の申し入れと交渉の要請に対してトヨタ自動車は不誠実な対応に終始した。一八年の長期にわたる闘いだがフィリピンの労働者はさらに闘いの決意を固め、支援する会の労働者と共に国際連帯を強めて勝利を勝ち取ることを確認した。
次に共に要請行動に参加したATU(全トヨタ労働組合)の若槻委員長が今回の情宣に対してトヨタは五〇人もの職員を地域に配置してビラを受け取った労働者からビラを回収しようとする妨害を行ったことを報告し厳しく批判した。
またトヨタは来年の東京オリンピックのために強制的に有給を取らせてボランティアに動員している(職務命令として)ことを明らかにし、これも問題であると申し入れを行ったと報告した。最後に参加者全員でトヨタ本社への抗議のシュプレヒコールを上げて、二日間の闘いを終えた。
(越中)
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