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    かけはし2019年10月7日号

一番高い所の労働者に一番高い勝利を


民主労総、臨時代議員大会をトールゲート(料金所)闘争現場に変更

金明煥民主労総委員長の訴え

 全国民主労働組合総連盟(民主労総)がトールゲート(料金所)料金収納労働者らの闘争に組織的な力量を集中することを決めるとともに、臨時の代議員大会の場所を金泉(キムチョン)に移すことを決めた。

 民主労総は9月19日、中央執行委員会を開いて来る23日に予定された69回臨時代議員大会の開催場所を、金泉韓国道路公社本社に移す案件を議決した。
 民主労総は、「トールゲート労働者の闘争が、現政府の反労働政策に対抗する闘争で勝利する基準点になるだろう」と、代議員大会の場所変更の理由を明らかにした。民主労総がトールゲート闘争に組織的力量を集中することにし、23日、代議員大会が開かれる前、21日には民主労総集中決議大会を金泉で開催する。
また、金明煥(キム・ミョンファン)民主労総委員長は、民主労総代議員たちに向けた訴え文を発表し、代議員大会の成立とトールゲート闘争に対する支持を訴えた。

69回臨時代議員大会死守

民主労総委員長の訴え全文

 文在寅(ムン・ジェイン)政府と韓国道路公社が正規職の地位確認、最高裁の判決を目前にして急造した子会社への配置を拒否したトールゲート料金収納労働者1500人全員を解雇してから3カ月にもなっています。
道路公社は裁判参加者のうち、499人だけを直接雇用して、ごみ拾いや草むしりなどの補助仕事をさせると発表しました。これらを除いた解雇者1100人余りも同様1審または2審で勝訴したが、最高裁の判決の趣旨を無視して裁判で最後までいくと狼藉をはたらいています。政府と公社が当然全員直接雇用されると信じた純朴な労働者などの後ろに匕首をさしたわけです。
夏の間ずっと野宿座り込みをした大部分が、女性であるトールゲート労働者たちは金泉道路公社本社に駆けつけ、木剣を持った救社隊と警察の強制鎮圧の脅威を乗り越え、しっかり団結して闘争しています。
しかし、彼女らは夜になると、いつケガをして連れて行かれるか分からない隣りの同僚を一度見て、そうならないことを願うそうです。立てこもりが長くなり、互いに目を見合わせても涙の海になってしまうが、同志たちが叫ぶ「私たちが正しい」という叫びに、「私たちは勝つ」と答え、歯を食いしばって耐えています。

 文在寅政府と公社は、十数年行った不法に謝罪するどころか、カネと時間をかけて裁判を展開しようとして、座り込み現場を立ち入り禁止にして、電気を切って私たち同志を包囲しています。トールゲート労働者闘争はもうわが社会労働権のマジノ線であり、文在寅政権の反労働者性を確認する基準です。
民主労総代議員同志の皆様、女性、非正規職、障害者、低賃金労働者が公権力と救社隊に囲まれ、孤立したまま直接雇用を要求しています。「耐えられない不義と暴力に立ち向かって、身を投げ出して抵抗した軍事独裁時代の色あせたフィルムが現実として再現される様子を見過ごすことができますか」。
もう私たちが答えなければなりません。「この状況で民主労総の代議員がいるべき場所はどこですか」。
民主労総・代議員同志の皆さん。料金所労働者のあまりにも正当な直接雇用要求と闘争に不法を犯したのは、文在寅政府と韓国道路公社です。「私たちの代議員が先鋒となり、トールゲート労働者闘争は民主労総全組織の闘争であることを宣言しましょう。民主労総は直接雇用獲得、非正規職の撤廃に向け、すべてをかけて闘争します。

 民主労総・代議員同志の皆さん。23日、金泉で開かれる臨時代議員大会に欠かさず走ってきてください。一番低いところにいる韓国の労働者が、一番高い闘争勝利を獲得できるよう、民主労総代議員の決起を見せましょう。 ありがとうございます。
2019年9月20日

元民主労総委員長ハン・サンギュンより

私たちが正しい。
労働者の主張が正しい。
そうだから私たちの職場道路公社に出勤した。
正しいだけに、必ず勝って闘争するすべての労働者、差別を受けるすべての非正規職労働者に希望の機運を伝える。

厳しい時間、一寸の揺れもなく闘争しているトールゲート労働者の決意は、暴雨の中でもっと一層鮮明に聞こえた。
水道、電気を切って孤立させる手法……

10年前、李明博(イ・ミョンバク)が双竜車闘争に行った悪辣さが文在寅政権でも発生している。
あきれるが、彼らは「労働者の権利は、自ら闘って守れ」と言うことだと思う。

ソウル大病院

非正規職全員を正社員化へ合意

 ソウル大学病院が警備、環境美化、給食など、非正規職労働者614人を正規職に転換すると明らかにした。キム・ヨンス、ソウル大学病院の院長と公共運輸労組医療連帯本部ソウル大学ビョンウォン分会は9月3日午前「派遣・用役正規職転換、労使間合意書」に署名し、今年11月1日まで直接雇用正規職転換を完了することで合意した。今回、正規職への転換対象になった労働者らは、正社員と同様の賃金テーブルや団体協約の適用を受ける。
 国公立大学病院の非正規職労働者が正規職に転換されたのは今回が初めてだ。特に、政府の正規職化ガイドラインによって子会社転換を主張してきた機関が立場を旋回し、直接雇用を決めたのも初めてだという点も意味深い。
 現政権が公共部門の非正規職ゼロ時代を明言しているが、国公立大学病院やガス公社、研究機関など大半の公共機関が子会社を通じた正規職への転換方式を採択しており、実質的な正規職化の成果は全くないのが現状だ。
 今回のソウル大病院の子会社の方針撤回と正規職化で、他の公共機関の正規職化に刺激になるという見通しが出ている。
 公共運輸労組は「公共部門で無分別に拡散してきた外注化を中断させ、大々的な直営化へとつながる新しいスタートにならなければならない」とし、「すべての国立大病院の派遣・委託労働者が直接雇用へと転換するまで、さらに団結していきたい」と語った。(「労働と世界」、ソンチクン記者)

朝鮮半島通信

▲ソウル中央地検特捜2部は9月23日、チョ・グク法務部長官の自宅を捜索した。家宅捜査の容疑は、証拠隠滅教唆や資本市場法違反など。
▲海上自衛隊の山村浩海上幕僚長は9月24日、10月14日に開催される自衛隊観艦式への韓国艦艇の招待を見送ったと発表した。また観艦式に中国海軍が初めて参加することも明らかにした。
▲茂木外相と韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相は9月26日、国連本部で約50分間会談した。
▲韓国の蔚山の港で9月28日午前、停泊していた石油タンカーで爆発が起きて炎上した。
▲韓国の国家情報院は9月24日、国会情報委員会で、朝鮮が今年5月に国際機関に発生を通知したアフリカ豚コレラが7月以降も様々な地域で感染が継続しているとの分析を報告した。
▲韓国の農林畜産食品部は26日、仁川市の豚農場で、アフリカ豚コレラの感染が確認されたと発表した。疑いについて、精密検査の結果「陽性反応」が出たと発表した。

コラム

セミしぐれ考

 九月一日、ケヤキや榎木、桜などの大きな木が生い茂る公園の横を通ると「ミーン、ミンミンミー」と鳴くミンミンゼミを中心とするセミしぐれが聞こえてきた。九月に入っても東京はセミしぐれが聞こえる真夏なのだ。
 しかし九月五日、再び公園の横を通ると「カナカナカナ」という蜩(ひぐらし)の鳴き声がセミしぐれの中に混じっていた。子どもの頃から蜩が鳴くとセミしぐれは終わり、夏も終わると教えられた。未曽有の大雨と大風をもたらした台風一五号が東京を通り過ぎた九月一〇日、一一日には太陽が顔を出したが、ついにセミしぐれは聞かれなかった。これから先、三〇度を超す暑い日はあっても季節は秋であり、長い夏は終わったのだ。
 このセミしぐれの話を電話で大阪の友人にすると大阪ではセミしぐれの中心はミンミンゼミではなくシャーシャーと鳴くクマゼミだという。個人的問題だが、私はあのシャーシャーと鳴くクマゼミは大嫌いだ。大阪の友人宅に泊まると夏の朝六時、一匹が鳴くと一声に百メートル四方にいると思われるクマゼミが鳴き始める。このうるささ、この騒がしさがクマゼミを嫌いになった出発点だ。
 九月九日、台風の見舞いも兼ねて田舎(秋田)の弟が電話をくれた。台風の話もそこそこに二人でセミしぐれの話に。弟によると田舎のセミしぐれは、あぶらゼミ、ニイニイゼミ、ミンミンゼミの三種類が中心で、一番多いと感ずるのはあぶらゼミでミンミンゼミは三種類の中では一番少ないという。
 昆虫事典を開くと温暖を好むクマゼミ棲息場所は関東・東京にまで広がり、東進・北上の現在地点は千葉県を越え、茨城県にまで広がっているという。しかしクマゼミは西日本、関西、名古屋までの東進・北上の際にはミンミンゼミを山間部に追いやったが、関東・東京方面ではミンミンゼミを山間部に追いやることはできなかったばかりか自らも平野部のセミしぐれには残れず、都会のセミしぐれからも追い出されてしまったのだという。東京のセミしぐれは耳をすますと百%ミンミンミン―という鳴き声が中心である。来夏にはしっかりと聞いてほしい。
 事典によるとセミしぐれの中心がクマゼミか、ミンミンゼミかあぶらゼミかという境界は依然として不明らしい。ただ海岸部では名古屋まではクマゼミ、東京を中心とする関東はミンミンゼミだということだけははっきりしているらしい。
 しかし今後セミの分布はどう変わっていくのか専門家でも長い時間をかけて追跡しないと分からないという。温暖化はクマゼミに有利と思われるが梅雨時期に孵化ができるかどうかなどいくつもの条件をみないといけないらしい。
 一〇年前になるが、夏に甲武信岳や金峰山などの秩父の山に登ると標高五〇〇メートルにある登山口付近の山林では見たことのない小型で美しい鳴き声のエゾハルゼミのセミしぐれに出会ったことが二〜三度あった。子どもの頃、あれだけ追いかけたセミについてあまりにも知らないことが多い。しかしこれからセミを追いかけるにはあまりにも歳を取り過ぎたのも確か。もう少し先の事実は来夏に期待するしかない。        (武)



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