スペイン
選挙結果、諸傾向、政治的展望
変革熱望のポデモス超えた結集を
議論を連立問題に切り縮めるな
エルネスト・M・ディアス
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四月二八日に行われたスペインの総選挙については、本紙六月三日号に第四インターナショナルスペイン支部が結果判明後すぐに発表した声明を紹介した。すペインについては、新しい左翼としてポデモスが注目されている。そのことも踏まえて以下では、アンダルシアの同志による、その結果がスペイン政治にどのような影響を及ぼす可能性があるかについての、より踏み込んだ分析を紹介する。アンダルシアは、昨年一二月の州議会選で極右の新興勢力であるVoxがフランコ独裁体制崩壊後初めて州議会に進出し、その助けを受け州政府が右翼により形成された地だ。そしてその結果は、スペインの右翼化を予示するものとして受け止められてもいた。以下の分析はその事情を背景に行われている。(「かけはし」編集部)
政治的嵐の前の一時的休止?
アンダルシア地方選結果はすべての人を、次に何が続くのだろうかを心配して待つ状態に残した。それらは、それが高まり続くことになるならば、最悪の予想を確定すると思われる一つの傾向を示したのだ。しかし最終的には、今回の諸結果は絶対的な惨事ではなかった。将棋盤は、急進的な新自由主義の津波によってではなく、政治光景におけるある種の相対的休止で特徴づけられる見通しをわれわれに夢見させるに十分なだけ動いた。そしてそれは、新たな諸権利を勝ち取る一つの攻勢の機会が減じている時には、いいことだ。
しかし、諸々の危険は可能性としてとどまっている。形成される政府がもし、われわれが前にする民族的・領域的紛争や社会的諸問題の危機を解決しないならば、そしてこの新政府が、諸問題に抜本的なやり方で対処する決定的な諸方策をとらないならば、われわれは、中期的に破壊的になる可能性のある右翼的急進化の危険を犯す。今回の全般的な結果は以下のような重要な兆候を示している。
1.社会の大きな部分のルペン化は抑制された(一時的に?)。
2.民族的・領域的紛争は日程に上り続けている。
3.結果は、情勢におけるはっきりした変化を可能にしていない。
国民党(PP):二方向の間で
そのスローガン「確かな価値」――PSOE(社会労働党)の諸政策に帰せられた「不確実性」への反対――は、経済回復に関してマリアノ・ラホイ(PPの前首相:訳者)が議論したことの継続を意図したものだった。職の創出に関するラホイ政権――数次の――時代の永続的な嘘は、ユアン・デ・マリアナ研究所――PPに結びついた新自由主義的シンクタンク――の経済回復に関する諸々のファンタジーに関係していた。これが、パブロ・カサドのPPによる選挙キャンペーンの主軸の一つだった。
しかし彼は、自身を前任者の継続に限定することができなかった。彼は、もっとも右翼に近い空間を占めるための、シウダダノス(Cs)およびVoxとの競合の中にいるということを自覚しつつ、綱領、主張、そして調子と諸形態を急進化した。しかし、この急進化が高齢層を特徴とする支持者内部の棄権を増大させることになった要素の一つだったのかどうかは、今後分かることとして残っている。なぜならば、この有権者層こそPPの実体的な「確かな価値」だったからであり、その層がこの急進的な変化によって置き去りにされたということは、ありそうなこと以上のものだからだ。
最後にこの転向は、PPの本物のウルトラな部分をも納得させなかった。彼らはVoxを、より民族主義的な価値を保持し、腐敗で印された過去を持たず、真に愛国主義的幻想を呼び起こして棄権派の票をも勝ち取る能力をもつ、そうした上り調子の一勢力と見ているのだ。
PPがどのようにして現在の状況から抜け出ることができるか、それを知るのは難しい。しかし、もっと可能性が高いのは、党とその目的を戦略的に再方向付けする鮮明なロードマップがなければ、今後の数ヵ月でわれわれの前に現れる他の事例が、PPからCsへの移行というアンジェル・ガリドと似た事例になるだろう、ということだ。そして極めて蓋然性が高いこととして、その最初の歩みは、右翼の諸勢力間の厳しい競合が起きてきた自治体と地域圏で、日和見主義的に踏み出されることになるだろう。そしてそれは次の選挙でも繰り返される可能性があるだろう。
シウダダノス:Voxとの競争
アルベルト・リベラ(シウダダノスの創立者:訳者)は、二〇一六年の総選挙からおよそ一〇〇万票の前進を果たした。しかしこれは、アンダルシアの昨年一二月一日の結果(州議会選:訳者)以下であり、彼が期待したものよりも少ない。
PPとまさに同じように、CsもVoxの乱入とそのさらなる台頭の予測から強く条件付けられた。そしてその台頭予測は明確に膨らまされたものだった。その支持者に挑戦する、PP右翼に対する対抗者は、そしてその成功が明確に期待されたのだが、リベラが一つの政治空間をつかみ取るのを助けることができたに過ぎない。
そして彼は、恐ろしいほどに誇張された大げさな身振りを代償にVoxのテーマをめぐる論争を受け入れることで、まったく十分彼の票を救った。彼はこうして、彼の潜在的支持者のある部分がVoxへと向かうことを回避した。しかし彼はまた、アバスカル(訳注)の主張は急進的すぎると当面信じつつ、PPに背を向けた有権者の一部をも獲得した。
時はシウダダノスに有利であるように見える。諸要素のこの組み合わせが持続するならば、またPPが自身の再方向付けができず、PSOEが住民に諸権利を与える分野で前進しない場合、起こりそうなことは、Csが前進を続け、二、三カ月の内にこの国の二番目の政治勢力としてPPに置き換わるだろう、ということだ。
時が有利である以上シウダダノスにとっては、政権のどのような形であれPSOEとは関わらないで静かに待機することが意味をもつ。リベラはこれを十分に理解しているように見え、キャンペーンの中ではそれを彼の独自性として目立たせた。
彼は、政権の誘惑に自身を溺れさせそうにはない。そしてその誘惑受け入れは、「政権が私を欠く場合それは分離主義者と一体となるものになるだろう。そうであれば私が内部から分離主義を止める方がもっとよい」と言明することによってのみ正当化できるものになると思われる。しかしこれは、一回しか利用できないと思われる議論なのだ。
Vox:ブレーキと潜在的脅威
選挙結果の大ニュースはVoxの結果だった。キャンペーンを通じて、また投票日当日ですら、Vox支持票のウニダス・ポデモス(UP)をしのぐ怖れをもった限界知らずの上昇に関する予想が激増していた。
結果としてVoxの乱入は、アンダルシア州議会選の中で獲得したものと同じ得票率(約一〇%)をもって、予想された可能性の中では最悪のものではない。というのも、VoxはUPを上回るだろうと予想されていたからだ。その結果は、諸々の危険は明白だとしても、われわれに選挙前より安堵の一息をつく余地を与えている。
そうであってもそれはちっぽけな慰めだ。この結果の背後には極めて暗い真実があるのだ。Vox支持者の一部は明らかに労働者階級だ。これは多数派の部分ではないかもしれないが、しかし労働者階級居住区内に、彼らへの労働者の支持票が生まれたのだ。
これは、どのような政党ともこれまで一度も自らを一体視したことのない、そして権威主義の選択肢だけが極めて困難な社会状況を変えることができると信じている、そうした層だ。あるいは、労働者と左翼の社会学的関係はなくてはならない、と信じることを止めるほどまでPSOEに失望を覚えた層だ。
シウダダノスとは逆に、Voxにとって時は有利ではなかった。このことはVoxの成長を限定する緩衝要素として役に立つ可能性がある。しかしそれは、シウダダノスが少しばかり実際上Voxになるということを代償にする場合のみのことだ。そしてそれこそがCsが試み、またそれがこれから行うことだ。
逆に、アルベルト・リベラによるPSOEとの合意は、シウダダノスをアバスカルにより糾弾された「締まりのない右翼」という土台の上に置くと思われる。これは、Vox支持者のゆっくりとした成長に対する土台になり得るだろう。いずれにしろVoxの選挙に関わる当面の将来は、Voxが行うことに全面的に依存するのではなく、シウダダノスが行うことに依存しているように見える。
PSOE:幻想と役に立つ投票
サンチェスの政治に関する幻想と右翼諸政党の前進抑制を狙いとした役に立つ投票が合体し、PSOEに七〇〇万票以上と一二三議席を獲得する余地を与えた。
これらの結果を、反右翼の役に立つ投票という外形だけで説明することは不可能だ。PSOEは、社会主義支持層内部における、ペドロ・サンチェスの党内権力闘争勝利(一度は退陣を余儀なくされたものの前大会で書記長に返り咲いた:訳者)に続く幻想の人工的再出現のおかげではじめて、二〇一六年に失った二〇〇万票を取り返すことができた。この新たな幻想は、右翼の三つ叉やすに怖れを抱いたウニダス・ポデモス支持者の一部の向きを変えた。
サンチェスは、極めて魅惑的だが新しくはない、ある種叙事詩的な芸当に乗った。つまり彼は、PSOEの実力者たちのサボタージュに何とか打ち勝ち、党による左翼への転回を明らかにし(彼の諸々の演説の中でだけだが)、ラホイを窓から放り出し、そして民族的・領域的紛争において一息つくことができた。今この物語は、選挙の成功で飾られることになり、彼は一時の間PSOE票を維持できると思われる。
しかしながら、サンチェスによって表現された叙事詩は、魅惑的だとはいえ、空虚に響いている。ある意味でこの左翼的な展開は、神の存在になぞらえてもよい。つまり、多くの人は神を信じているが、たとえ神の存在が完全には除外できないとしても、神を現実の中で鮮明に示される形で見たことのある者は誰一人いないのだ。
アンダルシアのような諸地域でのPSOE支持票の再動員を説明するものは、新たな幻想と役に立つ投票のこの同じ混合だ。アンダルシアでは、昨年一二月の州議会選で棄権した有権者の一部は、再びPSOEに票を投じる方を選んだ。このアンダルシアの事実は、片隅のこぼれ話的なものではない。実際それは、五〇万票近くになるのだ。今回の総選挙におけるPSOE得票では、その全増加分の四分の一がアンダルシアで達成された。そしてそこには、すでに右翼による一種の三党連立がある(国民党、シウダダノス、Vox)。
そうであってもサンチェス主義は、一つの中心的な問題に対処しなければならない。PSOE支持票は、社会的諸権利の回帰および国家なき諸民族の要求に対する一つの出口、を求める票だ。サンチェスがもしこれら二つの大望に耐えられないならば、新たな幻想という現象は彼に背き、中期的にPSOEの崩壊として表現される可能性があると思われる。そしてそれは、強化された右翼を中心舞台に据えるだろう。
PSOEは、単独での統治に挑む、と公表した。サンチェスは彼が生み出した幻想の囚われ人だ。つまり彼は、彼を安定化すると思われるリベラとの間で一つの協定を結びたいと思っている。そしてそれは、「どのような防疫線も前進への衝動を抑えることはないだろう」との彼の言明で象徴されている。しかし、正統性を獲得するために自らが練り上げた左翼的転回が、この可能性を制約しているのだ。彼の支持者自身が投票日の夜、「リベラと連立するな」と唱和することによって、彼に対しその制約をはっきりさせた。
彼は同時に、短期的に起きる可能性のあるものと政権を一緒にすることを避けるために、UPと共に統治することも避けたがっている。したがって彼は、彼の首相就任に対する支持を求めるだろう。そして時と目的に応じて、いくつかの政治的選択肢に対する困難な一度限りの合意、という海を航海しなければならないだろう。
一三〇万票の喪失は、二〇〇万票以上の喪失を予想した者たちからは歓迎された。しかし、UPからPSOEと棄権への票のこぼれ落ちは、この組織の将来を真剣に考えるようわれわれに義務を課している。
キャンペーンにおけるイグレシアスの主張の一部が真実だったことは明白だ。つまり、「国家の裁縫師」により組織化されたポデモス敵視の中傷は確かに大混乱を与えた。国の支配的諸階級によって組織されたこのキャンペーンの否定的な影響に関しては、いかなる疑いもあってはならない。
しかし、その構想がここまで出発点から動くことがなかったとしたら、民主的な過程が窒息させられていなかったとしたら、さらにポデモスが、内部の諸傾向を潰す代わりにそれを抱える生き方を学んでいたとすれば、もっとはるかに良好な条件で抵抗することもあり得たと思われる。すなわち、先進的な構造改革の構想がPSOEとの合意を大事にすることによって修正され、それ自身の利害をもつ官僚的な機構スタッフによって管理されなかったとすれば、ということだ。
他方われわれは、両立しない二つの頭をもつUPキャンペーンを経験した。一方では、環境的移行を始め、自治体に課せられた諸々の拘束に基づいて家賃上昇を抑え、年金を消費者物価に連動させるなど、そのための投資銀行、そうした公立銀行を中心に置く興味深い計画があった。他方には、上述の計画とははっきりと両立不可能な境界を諸々確定している、PSOEと憲法に対する鮮明な約束があった。
そして次のことが核心だ。つまりUPは、その綱領に優先性を与えるのか、それともPSOEとの連携に優先性を与えるのか、そのどちらなのかということだ。この二つのうち一つを受け入れるということは、他のものを放棄するということだ。つまり、中味のない派手な左翼的身振りしかやらないPSOEには受け入れ不可能な構造的諸改革のための戦闘か、それとも、PSOEと共に統治し、憲法を尊重することを目的に、もっとはるかに限定的な諸方策を大事にして先の綱領をあきらめるのか、ということだ。
しかしながら、討論全体を入閣か否かに切り縮めることは、中間にある諸々の立場、人が自らをその中に見出す陣営を印す可能性があるさまざまな色合いの灰色、を回避する一つのワナとなる。このすべてはもちろん、基底部の活動という問題をまじめにもち出すことからは遠く隔たっている。
待機中の民族的・領域的紛争
今日昨日以上に、この大きな紛争は日程に上り続けている。カタルーニャとエウスカディにおける独立派と民族主義派の得票増大は一つの現実だ。PSOEのようにその声を聞かないことは紛争を解決するのではなく、それを悪化させるだろう。カタルーニャにおけるERC(共和主義左翼)の成功(七%増)、およびエウスカディにおけるPNV(バスク民族主義党)とBildu(分離独立派の左翼政党)の成功(各々七%増と三%増)は、日程を印すものになるだろう。サンチェスはここまでのところ、双方のコミュニティにおけるそれらの勢力との公然とした対立を凍結することで、独立主義の高まりを抑制しようとしてきた。しかしそこでは、基礎的な民族的・領域的紛争――ポスト独裁の移行期から継承した領域モデルの使い尽くし、および決定権を求める要求に対する無対応――をあれやこれやの形で解決しようと試みる提案が一つもなければ、紛争は続く可能性がある、ということは排除されている。
サンチェスは、他の分野で行わなければならないことと同じかたちで、ここでも一つの動きをつくらなければならない。おそらく独立を求める勢いを部分的に弱める一つの方法は、公然たる対立への鍵――両コミュニティの自決権と決定権――には触れないで、両コミュニティの権限レベルを引き上げることだと思われる。それと何も一切ないことの間に、中間的なうわべだけのそぶりがあるかもしれない。しかし、PSOEが実質的な論議を始めるというようなことはありそうにない。
確実なことは、PSOEが何をやろうと、この党が両コミュニティの成り行きに同時にそれをやるよう迫られる、ということだ。エウスカディに優先してカタルーニャを扱えば、それはエウスカディ内で諸傾向の決起を生み出す可能性があるのだ。そしてエウスカディに対処することには、サンチェスは何の利益ももっていない。
「左翼ブロック」というワナ
予想されていたことは、選挙後の論争を報道がブロック間の闘争として位置付けるだろう、ということだ。「右翼ブロック」が全体的戦略目標に関し明確である一方で、「左翼ブロック」と呼ばれ始めていたものの中に内部的な一貫性があるかどうか、ははっきりしない。
この見通しは、UPとPSOE間の政権連立に直接結びついている。これは、社会的諸権利と自由の分野で前進する上で最良の方法だろうか? この連立はむしろ、イグレシアスのこだわりにもかかわらずありそうなことではない。
そのような定式は、PSOEの議会における安定性を有利にしながら、UP内にまだ存在している変革に向かう資本を傷付けると思われる。労働の諸権利、フェミニストの諸権利、環境上の、民主的な、その他の諸権利の実体的回復を可能にする、必要な社会的変革と領域的モデルのそうした変革にPSOEの準備ができている、というようなことはありそうにないのだ。
したがって、それらの課題についての政府形成における妥協は、UPを困難な立場に置くだろう。UPは偽の選択の囚われ人になるだろう。つまり、それが向かうべきところに進まない政府を守るのか、それとも、「左翼ブロック」を割るという責めに脇腹を見せつつその政府を見捨てるのか、という選択への落ち込みだ。
政権連合は、今もUP内に存在している変革への潜在能力を中立化する最短の道だ。幸いなことに、また一年以上の間起き続けてきたように、イグレシアスの政府に関する野望は単独統治に対するサンチェスの固執とぶつかってきた。
この選択肢を前にした時、もっとも重要な構造改革の要となる諸課題への約束をその首相就任への条件とすることで政府の外側にとどまる方が、はるかに賢明だと思われる。ちなみにその際の課題を挙げれば、労働改革の無効化、家賃上昇の制限、環境的移行への投資、領域モデル、等々だ。それらの改革がもし獲得されるならば、それらは、入閣によって条件を付けられたり制限を受けたりすることのない、UPによる野党活動の仕事に帰せられるだろう。そして、PSOEが臆病から必要な改革に進まないならば、その時UPは、PSOE支持者の不満に乗ずる可能性を得るだろう。
イグレシアスは投票日夜、結果は期待されたものではなかったとしても、その得票は「われわれの目標達成に向けわれわれに余地を与えた」と述べた。われわれが話している目標とは何であり、われわれはそれらをどのように達成しようとしているのだろうか? 政権連合は結論や目標としてではなく、一つの手段と見なされなければならない。目標と手段のこの混ぜ合わせは、イグレシアスの展望にはらまれた致命的弱点の一つだ。
われわれが自身を見出す脈絡の中では、UPの目標は、変革能力のある目標、つまり人々の暮らしを改善する構造改革、を短期に達成するための必要な諸手段を作り上げることでなければならない。そしてこれは、PSOEと政府を共にすることで行われる可能性はない。そしてほとんどの人は、この政府は排除される、と見ている。
他方でもっとも現実的なアプローチは、この時期の戦略的な任務の点で前進するために、つまり新たな政治的かつ社会的な戦闘的文化、底辺にある者たちの間での新たな連帯関係、などを生み出すために、歩みをどう進めるかを考えることだと思われる。この分野での進歩がない限り、われわれは、綱領や一貫性やUPの指導者たちといったものが、得票と同じほど可変的になる危険を犯す。そして変革への展望は、以前の社会的基盤がどのようなものであるかを誰も知らない状況を出発点に、UPが絶対多数を勝ち取る選挙をいつまでもただ待つだけとなるだろう。
新たな労働者階級の再組織化というこれらの任務は、UPを起点にするだけでは行うことができない。最良のものを統合し、最悪なものを浄化し、社会的空間の多くを加えることをわれわれに可能とするような、より幅広い範囲を構築することが必要だ。そしてその加えるべき社会空間は、ウニダス・ポデモスの外部で表現され、その関心事は、この国と世界を変革する革命的戦略の中心に位置しているのだ。(二〇一九年四月二九日)
▼筆者は、アンダルシア州サン・フェルナンドのポデモス地方議員であり、アンティカピタリスタス(第四インターナショナルスペイン支部)のメンバー。(「インターナショナルビューポイント」二〇一九年五月号)
(訳注)サンティアゴ・アバスカル、セビリア出身の社会学者で政治家。バスク州議会のPP議員だったが、二〇一四年にPPを離脱し極右政党のVoxを創立、現在その党首。Voxは反移民を扇動し、昨年一二月のアンダルシア州議会選で、フランコ独裁崩壊後周辺化されていた極右勢力を政治の主舞台にに押し出すことに成功した。
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