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    かけはし2018年12月17日号

辺野古の海への土砂投入を許さない


沖縄報告 12月9日

沖縄に対する取り返しのつかない重大犯罪

沖縄 K・S


歴史的愚行STOPへ
日本政府は沖縄の民意を
真摯に受け止めよ!

 安倍政権はこの一四日にも辺野古の海への土砂投入を何が何でも強行しようとしている。すでに七日には、土砂運搬船四隻と台船一隻がフロートで囲われた辺野古・大浦湾の埋め立て工事海域に入った。積載されている土砂の量は四〇〇〇トン以上にのぼるという。日本政府の沖縄に対する取り返しのつかない重大な犯罪、歴史的愚行が眼前に迫った。沖縄県民は玉城デニー知事と共に埋め立て反対!土砂投入ストップ! 
の県民ぐるみの必死の訴えを続けている。取り返しのつかない重大犯罪に突き進む前に、今一度沖縄の声を真摯に心に刻み、土砂投入の強行を中止せよ!

防衛局は赤土を桟橋に運び入れた!


 一一月の安倍官邸と沖縄県の集中協議の間も、政府防衛局は辺野古の埋め立て工事を止めなかった。キャンプ・シュワブの工事用ゲートからは毎日のように砕石や砂、建築資材を積んだダンプや生コン車が、座り込みを強制排除する警察機動隊に守られて、基地内に進入した。海域でもフロートや汚濁防止膜の張り出し、護岸の整備などの作業を進めた。本部港(塩川地区)が台風による破損で使用できないことにあせった政府防衛局は代わりの積出港に名護市にある琉球セメント屋部工場前の桟橋を利用しようと、こっそりと土砂を桟橋に運んでいた。
 12・1第一土曜日県民行動のあと、琉球セメントの桟橋を訪れたわれわれは、もともとは駐車場として使用されていた敷地一帯に膨大な量の小石交じりの赤土とその脇に小さめのグリ石が積まれているのを目にした。伊波洋一議員が国会で追及したように、埋立承認願書には黒い岩ズリとなっているが、目の前に積まれているのは紛れもない赤土だ。ここでも防衛局はウソをつく。桟橋と道路との境目には高さ三mにもなろうかという目隠しが設置され、鋭いカミソリ刃付きの有刺鉄線まで置かれていた。二カ所の出入り口にはものものしく防衛局の職員とガードマンが立ち並ぶという有様だ。
 防衛局と琉球セメントは県と政府の集中協議中にこれらを計画し準備したのである。ところが、琉球セメント桟橋を利用した辺野古埋め立て土砂の積み出しはいくつもの違法行為の積み重ねにほかならない。桟橋は当然ながら、琉球セメントが製品や原材料の仕入れや積み出しを目的として県から認可を受けたものだ。ベルトコンベアーも石炭、セメント運搬用と明記されている。一介の民間業者に勝手に桟橋や設備の使用目的を変更する権限はないし、政府にもない。しかも膨大な量の赤土土砂の積み置きは県条例に違反する。にもかかわらず、政府と琉球セメントは一二月三日、桟橋からの土砂搬出を強行した。

玉城知事が直ちに土砂搬出停止指示


 玉城知事は直ちに記者会見を開き、公共用財産管理規則に照らして琉球セメント桟橋の完了届が提出されていない違法性を指摘し、土砂搬出の停止を指示するとともに立ち入り検査に応ずるよう求めた。さらに、赤土等流出防止条例に照らして膨大な量の土砂の堆積の条例違反を指摘した。そもそも、県の埋め立て承認撤回処分を、同じ政府内部の防衛省が国交省に申し立て、効力をなくしてしまおうという悪質で不正な自作自演劇が違法だ。政府と琉球セメントは県の埋め立て承認撤回処分を受けて、工事を中断しなければならなかった。県民の総意に基づく県の行政を何だと思っているのか。
 玉城知事の工事停止の指示を受けて政府と琉球セメントはいったん工事を中断したが、五日午前再び土砂積み出し作業を始めた。赤土等流出防止条例違反を指摘された赤土土砂はそのままにして、採石場から直接ダンプで運び込むという方法に切り替えたのである。条例に基づいた届出を行うと、県が四五日以内に審査することになり、年内の土砂搬出に間に合わなくなることを恐れて法をねじ曲げた。とはいっても、運搬船一隻ともう一隻は途中までこの条例違反の土砂を積み込んで辺野古埋め立て工事現場に着いた。これはどうするのか。政府防衛局がどんなに鉄面皮でも、違法行為の事実は消えない。
 公共用財産管理規則に基づく完了届が提出されていなかったことについては、運搬船への積み込み作業が再開される直前、琉球セメントの職員が県北部土木事務所を訪れ工事完了届を提出した。岩屋は「不備は解消された」と述べたが、業者と行政との関係は書類を提出したからそれでオーケーというわけではない。県が重ねて立ち入り検査と桟橋使用停止を求めているように、当然、立ち入り検査と確認作業が終わるまで、勝手に桟橋を使用することはできない。
 国家権力を掌握した安倍官邸の官僚や政治家は法律をねじ曲げ、好き勝手に解釈し、やりたいことを何でもやる力を持っている。それがまさに国家権力だから。しかし、それは国家の犯罪、政治の堕落以外の何物でもない。こんな政治を許しておいては国が亡びる。

カヌー12艇が果敢に抗議し、3時間足止め


 琉球セメント桟橋で再開された土砂搬出に対し、6日朝から桟橋ゲート前と海上で阻止行動が展開された。土砂の搬入を止めるため桟橋ゲート前に座り込んだ隊列は警察機動隊により排除され、ゲートは防衛局職員とガードマンが固める中、土砂を積んだダンプが次々と進入した。海上ではカヌー一一艇とゴムボートが運搬船と台船の周囲で「新基地阻止」「違法工事止めろ」のプラカードを掲げ「知事の停止指示に従い搬出をやめよ」と叫びながら果敢な阻止行動を展開した。海保が「危ないから離れて」と言いながら排除しようとするが、カヌーをすべて拘束するのにかなりの時間を要した。その間、運搬船は三時間以上も桟橋に足止めを食らった。
 翌七日辺野古・大浦湾の海域に姿を現したのは運搬船四隻と台船一隻。カヌーチームは抗議船に乗って抗議行動を行った。

カヌーメンバーTさんの報告


天候:曇り、時々小雨、風は北→北東七?八m/s、船に乗っていると肌寒い。カヌーメンバーは汀間港から抗議船に乗って大浦湾に向かった。フロートで囲ってある開口部に到着すると、既にフロートは開けてあり大型船が入ってくる準備をしてあった。
海上保安庁のGB(ゴムボート)が一〇隻ほど私たちの抗議船の周りを動き回り、「開口部に近寄らないでください」と言葉は柔らかいがかなり高圧的に警告を発している。沖の方には船が五隻ほど見える。まるで軍艦が隊列を組んでいるようでかなり威圧的だ。それが次々と大浦湾のフロートの中に入って行く。このような光景は間近で見なければとても想像できないと思う。船にはむき出しの赤土がまる見えだ。四〇分ほどで五隻全部がフロートの中に入った。
違法な琉球セメント桟橋から違法な土砂を大浦湾のK9護岸という違法な護岸に運んだ。このようなあらゆる法令を無視し土砂の搬出を強引に進めて埋め立てを急ぐ様は「法治国家」とはとても呼べない。そして、その違法な船を守る海上保安庁とは何を考えているのだろうか。私が言うまでもなく、本来彼らはこのような違法な船を取り締まるのが仕事であるはずだ。
また、沖縄県は琉球セメント、沖縄防衛局の法令のねじ曲げ・ごり押しに対して、このまま黙認をするのだろうか。だとしたら「何でもやったもの勝ち」とますます彼らを増長させてしまうと危惧する。

12.5

辺野古ゲート前に150人で座り込み


一二月五日水曜日、県内の島ぐるみと全国の支援者を中心に早朝からゲート前の座り込みが貫徹された。進行役は平和市民連絡会の高里鈴代さん。警察機動隊の配備が少なく工事車両の動きもない中でも、緊張感をもってゲート前座り込みが続けられた。
島ぐるみ糸満は一二月四日、一三〇人の参加で総会を持ったことを報告した。大阪に住んでいる城間さんは、何としても新基地建設を止めるために沖縄に移住し辺野古に通っていることを話した。南風原島ぐるみは、毎週のスタンディングに警察が不当に介入したことを批判した。高里さんは、一二月一三日が判決期日の山城・稲葉裁判は憲法で保障された表現の自由・集会の自由が問われていると述べ、裁判への結集を訴えた。徳島や岡山などから初めて参加した人々もマイクを握った。この日の救護班は福岡からの女性二人が詰めた。
テントに移動してからも、八重瀬、嘉手納など各地の島ぐるみの発言が続いた。早めの昼休みに入ったところで、琉球セメント桟橋の監視行動チームから、防衛局の土砂搬出の不穏な動きの情報がもたらされ、午後、急きょ桟橋へ移動することになった。桟橋からの搬出を再開した防衛局は、桟橋ゲート前での激しい抗議の叫びと悔し涙の中、採石場からダンプ一七八台分の土砂をベルトコンベアーで運搬船に積み込んだ。三日夕刻、岩屋が「不備があれば改める」と言って工事を中断してから二日後。やったことは、有刺鉄線の撤去、桟橋に不法に積み込んだ赤土土砂を使わず採石場から持ち込むこと、桟橋の工事完了届の提出だ。
琉球セメントの桟橋はセメント製品や原材料の搬出入のために許可を得たものであって、土砂の積み出しのためではない。しかも工事完了届を県に提出したら検査を受け承認を得るのが当然の手続きである。立ち入り検査による合格を受けないまま、自分勝手に「工事完了届を出したから作業ができる」というのは不法な居直りだ。
「安保」を名分に政府が率先して違法行為を重ねて沖縄を踏みにじる国・日本は、軍事拡大・福祉切り捨てで国民を不幸に突き落としている。安倍を退陣させる以外に活路はない。

12.7

「ラブ子」(抗議船)転覆事件裁判


一二月七日(金)午前、那覇地裁一〇一法廷で、ヘリ基地反対協の抗議船「ラブ子」を拘束するため海上保安官数名が定員を越えて無理やり飛び移り転覆させた二〇一六年五月一六日の事件に対する最終弁論が行われ、結審した。国側の代理人は六人、原告側の代理人は仲山忠克、林千賀子弁護士など五人が出廷した。判決期日は三月六日(水)午後一時一〇分となった。
裁判のあとの集まりで、原告代理人は「裁判の公正、公平が問われている。国家権力の行使は場合によっては多少行き過ぎてもいいという考えは間違いだ。司法は行政権力の行使の行き過ぎをチェックしなければいけない。勝って当然の裁判だが、予断は許されない。この間熱心に傍聴を続けてくれて感謝している」と述べた。

12.3

宮古島にミサイル基地いらない!
沖縄防衛局交渉報告会に50人

 一二月三日午後七時から、那覇市与儀の那覇教育会館で、宮古島の自衛隊基地配備に反対する防衛局交渉報告会が開かれ、約五〇人が参加した。進行は沖縄統一連の中村さん。県知事・県議会に対する要請行動、防衛局交渉の現場から、ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会の仲里盛繁さん、清水早子さん、上里清美さんら六人が駆け付けた。
清水さんは「防衛局で三時間の交渉を行い、六二項目の質問事項を提出した。配備ありきで進んでいる現状は理不尽だ。電磁波の危険、地下の空洞の問題、水の汚染、断層の存在など、住民の生活と命が全く顧みられていない。継続して現場での監視を続けていく」と報告した。
玉城デニー知事は一二月四日、県議会の代表質問で、宮古、石垣への陸上自衛隊配備について「住民合意が得られているとは言い難い。地域に分断を持ち込む強行配備は認められない」と答弁した。米海兵隊の辺野古新基地建設と並行して、日本政府は馬毛島、奄美、沖縄、宮古、石垣、与那国にいたる琉球列島全体の軍事要塞化を進めている。琉球列島の軍事化はかつて歩んだ戦争への道だ。命どぅ宝。二度と戦争を繰り返さないと決意した沖縄の人びとは琉球の島々に軍事基地を造らせないために、連帯して闘い抜く。



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