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    かけはし2017.年9月4日号

大衆的力がレイシストを封じる


米国

シャーロッツビルの犠牲者と活動家に連帯を

2017年8月14日 ソリダリティ全国委員会


 われわれは、今週末バージニア州シャーロッツビルで白人至上主義者のテロ行為により犠牲に倒れた勇気ある抗議活動参加者――世界産業労働組合(IWW)、米民主的社会党(DSA)、国際社会主義組織(ISO)の同志たちを含む――に対し、もっとも深い共感と連帯を表したい。われわれは、ヘザー・ヘイアーの殺害の報を受け、胸がつぶれ、怒りを覚え、そしてかつて以上に闘いを続ける決意を固めている。
 トランプ大統領はシャーロッツビルにおける「多くの側の暴力」に関する声明という形で曖昧な言葉を使っているが、われわれははっきりと、反ファシスト活動家の側に立つ。彼らは、ネオナチのデモが何の妨害も受けずに通りを進むのを見過ごすことはできないと、八月一二日朝の対抗デモをもって、白人至上主義者を上回る数と意気で決起したのだった。われわれは同志たちに、シャーロッツビルの犠牲者と連帯する各地の行動に加わるよう、また街頭とコミュニティの組織化の双方で、極右に抵抗する各地の連合を構築し支援する機会をつかむことを追求するよう、促したい。
 われわれは社会主義者として、極右を打ち破る鍵はレイシズムに対決する幅広く多様な大衆運動を築き上げることだ、と確信している。われわれは、これらの脅威を抑え込むために、新自由主義者の中道派に頼ったり、ましては確実に、警察、また何世紀にもわたる白人至上主義者の暴力にその根をもつ他の「法と秩序」諸勢力に頼ったりはできない。われわれは極右を数でまさるだけではなく、シャーロッツビルでわれわれが行ったように、コミュニティの自衛に有効に用意を整え、真に解放をもたらす考え方を提供し、抑圧された民衆の指導性を中心に置く一つの綱領を軸に、幅広く左翼を組織することも必要だ。
 短期的な課題として、政治的系列に関わりなく攻撃で負傷した人びとの治療費を助けるために、DSAメンバーにより寄付金集めが始められた。われわれは資金提供が可能な同志たちに協力を促したい。

シャーロッツビルに関するミルウォーキーソリダリティのパンフレット(2017年8月13日)

レイシストの暴力を止めろ!


八月一二日バージニア州シャーロッツビルの集会の中で反レイシストの抗議行動参加者に向け解き放たれた死を呼ぶ暴力は、極右、クークラックスクラン、さらにナチの暴力の警戒すべき高まりを表している。そして活力ある対応を求めている。
今夜の死傷者を悼む行動はその方向に向けたすばらしい一歩だ。われわれは倒れた同志、ヘザー・ヘイアーを思い起こすとき、一九一五年にでっち上げの罪状でユタ州当局により殺害される前の、殉教者となったIWWの戦士であるジョー・ヒルの言葉、「嘆くことなかれ、組織せよ」、を思い起こす。今夜われわれは同じことを言う。ミルウォーキーソリダリティは、殺害されたIWWの同志、そしてDSA、ISOのメンバーを含む多数の負傷者と連帯して立ち上がる。レイシストの暴力と白人至上主義者と対決する闘いにおける彼らの犠牲は、レイシズムに反対しより良い世界を求める闘争の中で社会主義者と革命派が果たす鍵を握る役割をわれわれに思い起こさせている。
南軍のヒーローを讃える記念像の撤去に抗議してシャーロッツビルに集まった暴力をこととする極右は、百万長者のトランプ大統領の言葉に勇気を得てきた。この虐殺後にトランプは、「多くの、多くの側の偏見」を非難した。レイシストと反レイシストの間に等号を引くことは、左翼の反レイシスト勢力もその道義の点で同等だとにおわしつつ、極右の暴力から注意をそらし、その暴力を清めることを意図したものだ。トランプの声明はまた、彼の言葉遣いが、またオルタ右翼に近い白人を含んだ彼の新自由主義の資本家政府メンバー、さらに黒人有権者の投票権を奪うために徹底的に活動してきた司法長官によるそれが、悪質なレイシズムと反移民感情の公然たる表現を勇気づけてきたという、そのやり方をぼかすように練られたものでもあった。
シャーロッツビルの民主党市長は、オルタ右翼のナチとトランプの論評を糾弾した。しかしながら彼の警察は、反レイシスト抗議行動参加者を守る点で用をなさなかった。われわれは、抗議するわれわれの権利に対し保護を要求しなければならない。しかし同時にわれわれは、一%の者の政府には一切の幻想をもってはならない。われわれは、安全に抗議するわれわれの権利を確保する上で、自分自身を当てにする用意を整えなければならない。
シャーロッツビルの虐殺は、あらゆる非白人民衆、移民、そしてあらゆる人種の勤労民衆に対する攻撃だった。そしてもっとも幅広く、最大限に活力のある対応を求めている。レイシストの暴力に対決する闘争は、最も有効であるためには最大限に幅広い反レイシスト統一戦線を伴う必要がある。われわれはここミルウォーキーで、二〇一五年四月三〇日に起きたドントル・ハミルトンの警察による殺害への対応として形成された連合を拡張し、非白人と勤労民衆を何千という単位で闘争に引き出す機会を得ている。
レイシストの暴力を止めろ!
反レイシスト抗議行動に対する十全な防護を!
ミルウォーキーソリダリティとつながれ!
(「ソリダリティ」に掲載)(「インターナショナルビューポイント」二〇一七年八月号)  

パキスタン

民主的プロセス、全面的な説明責任そして憲法62、63条廃止を求める

2017年7月30日 アワミ労働者党(AWP)

 パキスタンでは首相が、パナマ文書で親族がマネーロンダリングに関与していると暴露されたことを問題にされ、最高裁判決に基づきその職を追われた。以下の声明はこの問題について、アワミ労働者党(AWP)の批判的立場を表明している。

 パナマ・リークに関する最高裁判決は、汚職に関わる威嚇を食い止めるというよりもむしろ政治的危機を深めることになるだろう。アワミ労働者党(AWP)は、それがパンドラの箱を開けることになるがゆえに、軍事独裁の中で憲法に入れられた問題含みの憲法六二、六三条による被選出の首相の資格剥奪について、懸念を表明する。事実としてそれは、権力と諸々の利権に関する、支配階級の一部と既得権層間の対立だ。腐敗というのは単なる策略でしかなかった。
 この決定は、今後はあらゆる政治的論争や経済また統治に関する課題が議会ではなく法廷を通して解決される、という新たな優先権を確立することになった。こうしてそれは、民主主義とこの国に深刻な結果をもたらすだろう。
 金曜日に公表された共同声明で、AWP党首、ファノース・グジャル、同書記長、アクラル・フサイン、ヨウサフ・マスティ・カーン、主席副党首かつスポークスパーソン、ファルーク・タリクは、この判決に歓喜している人びとを批判し、「人はこの決定を歓喜してはならず、それを運命としたり、ふさぎ込んでもならない」と語った。
 これは、数え切れない国内の矛盾で包囲されている反民衆的な政治・経済システムの本質を変えることはないだろう。
 最高裁の満場一致判決は、早くもうごめいている汚職の威嚇を食い止めることも、問題の議員に何らかの浮き輪を提供することもないだろう、AWPの指導者たちはこうも語った。
 党は、現職と退職した判事たち、軍人たち、文官の官僚たち、宗教指導者たち、そして政治家の全面的な説明責任を要求する。説明責任の名の下に一人の個人や一つの家族が標的にされたとしても、それには意味がないだろう。
 AWPはこれまで、過酷な諸法、憲法六二、六三条のような紛争の種をまいている条項、政治家や民主的諸制度やマイノリティに敵対して利用され続けているシャリア法廷やイスラムイデオロギー会議のような超憲法的機関、それらに対しその廃止を要求し続けてきた。封建的地主階級や部族長の利益を保護するために、農地改革を反イスラムと言明してきたのは、連邦シャリア法廷なのだ。
 AWPが人びとに気付かせたことは、同じ裁判や宣伝が政治指導部に敵対して解き放たれ、汚職あるいは国の安全のどちらかを口実に、彼らを取り除き、またそのある者たちを抹殺までした、ということだ。
 AWPが疑問を突き付けたものは、問題のポピュリズム諸政党と既得権層の洞察力だった。それらの者たちは、彼らにチャンスが与えられるならば、彼らが腐敗を食い止めすべてはちゃんとなるだろう、と民衆に確信させようとしていたのだ。
 それはただ、全主流政党が心配していることは権力の取得だけであり、そのどれ一つにも統治システムの変革的移行を指揮する能力はない、ということの確証にのみ役立っている。
 AWPの指導者たちは「与党も野党も、腐敗とマネーロンダリングの取り除きという点では不正直だ。彼らはただ、権力をつかみ、国庫の略奪と盗みを続け、今のままを維持するための、自分の番が来ることだけを欲している」と語った。
 AWPの指導者が確信していることは、いわゆる腐敗の危機は、一つの政党や家族、また個人にのみ帰せられることではない、ということだ。パナマ・リークが確証したことは、世界のエリートのほとんどが不正な手段を通した富の取得に関与しているということ、エリートの一政党を別のもので単に置き換えることで「腐敗」が除かれることなどあり得ない、ということだ。「腐敗」は事実上、パキスタンで、また世界ではびこる官僚制的資本主義システムの一支柱なのだ。
 AWPが一貫して維持してきた立場は、パキスタンの勤労民衆が真に直面している課題は、仕事がないこと、インフレの高まり、貧困、宗教的過激主義、既得権層の操作、環境的悪化に関わっている、というものだ。
 他方で、世界の帝国主義諸大国は、恥知らずにもこの国の諸資源を搾取し続けている。これらの本当の課題すべては、あらゆる主流政党の設定課題には入っていない。
 AWPは、マネーロンダリング捜査の拡大、およびそこへのあらゆる事業家、現職と退職した判事、将軍、官僚すべての包含を要求する。この者たちは、何十年間も体系的に利権と権力を蓄積し続けてきたのだ。
 AWPの指導者たちは、超憲法的手段を通して民主的プロセスを逸脱させようとするあらゆる動きは、必死の抵抗を受けることになるだろう、と警告した。
 そして彼らはすべての進歩派、社会主義者、世俗的民主派勢力に、買収、ピンハネ、手数料で成長している、封建主義、資本主義、宗教的過激主義、政治的日和見主義、既得権層の手先、帝国主義の傀儡、新自由主義的経済課題設定と対決して闘い、協力するよう強く促している。

▼AWPは、パキスタン労働党、パキスタンアワミ党、パキスタン労働者党の合同として、二〇一二年一一月に形成されたパキスタンの急進的社会主義政党。(「インターナショナルビューポイント」二〇一七年八月号)   


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