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    かけはし2017.年7月31日号

なくせ共謀罪!安倍政権退陣へ


7.19

国会前「総がかり行動」に3500人

沖縄に呼応して全力で闘おう

 七月一九日午後六時半から衆院第二議員会館前で、「共謀罪廃止!安倍政権退陣!7・19総がかり行動」が戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委主催で開かれ、三五〇〇人が参加した。

支持率2割台に
落ち込んだ安倍
最初に、憲法共同センターの加藤健次さんが主催者あいさつを行った。
「共謀罪が成立してから一カ月が過ぎた。都議選で自民党が歴史的惨敗を喫し、安倍内閣の支持率が二割台になった。安倍は民意に従って身を引くべきだ。共謀罪はただちに廃止へ。安倍の経済再生策で、打つ矢がなくなっている。支持率の低下の理由で一番なのは安倍が信用できないからだ。これから逃げ切るための内閣改造を絶対許せない。安倍は九条改憲のスケジュールを変えようとしていない。憲法に手をつけさせるわけにはいかない。安倍内閣を追いつめ、退陣へ。熱い運動をつくろう」。
次に参加した国会議員が発言した。野田国義さん(民進党、参議院議員)。「六月一六日、共謀罪が強行採決された。これを忘れない。国会で与党が三分の二の議席を占め、一強と言われている。これに対抗するには多くの国民とスクラムを組むことだ。安倍がおごり、おかしな方向に国をやった。政治は『信なくば立たず』だ。安倍の支持率が落ち、化けの皮がはがれた。安倍の正体を知ったからだ。共謀罪をなくすにはどうするか。選挙で野党に勝利をもたらすことだ。野党と市民が一つになった闘いが必要だ」。
山下芳生さん(共産党、参議院議員)。「これまで安倍政権は支持率が高かったが、政治の流れが変わった。ウソと偽りの政治が真実の光の前に瓦解した。政治に対する怒りを市民が爆発させた。安倍政治の資質への批判が集まっている。臨時国会を速やかに開会しろ。解散総選挙で安倍を退陣へ。四党のスクラムを固め、与党の三分の二を崩す。違いを認め合い、力を合わせる政治を。新しい政治を作るためにがんばろう」。
糸数慶子さん(沖縄の風、参議院議員)。「共謀罪採決の時、牛歩戦術で訴えたのは一方的に数で押し切り、発言の場を奪うやり方がとても許せなかったからだ。昨日普天間基地爆音訴訟の集会を開いた。賠償額は上がったが、夜間飛行差し止めは無視された。嘉手納基地の一部が返還されても使われている。静かな夜を返せと言っても無視されている」。
「七月一四日、沖縄県議会は岩礁破砕と漁業権の放棄について、NOの決議を上げた。地域の声を聞かない、民主主義の根本を破壊している。安倍政権を退陣に追い込む」。
福島みずほさん(社民党、参議院議員)。「安倍首相は憲法九条を変えようとしている。集団的自衛権の行使、世界で戦争できる国を合憲化したい。九条三項は九条の破壊そのものだ。来年の八月、国民投票、総選挙の可能性がある。九月の自民党総裁選の前にやるだろう。暴走を止める。一秒でも早く、安倍を倒そう」。

「連合」幹部の
裏切り許すな
連帯のあいさつに移った。日本労働弁護団の棗一郎さんは次のように語った。
「南スーダンの日報について、二月一五日に防衛省幹部が、日報がなかったことにする隠ぺいの緊急会議を開いた。稲田防衛相はこの隠ぺいを了承したと報道されている。国会の答弁はウソだったことが明らかになった。自衛隊が自民党を応援するという都議選でのとんでもない発言もあり、稲田防衛相は大臣をやめるとともに、国会議員もやめるべきだ」。
「秋の臨時国会に労基法の改悪により、労働の裁量制の導入=専門職にホワイトカラーエグゼンプションをしようとしている。恐ろしい制度だ。一日八時間は世界共通のルールだ。労基法の合法性がなくなる。いくら、労働時間の上限規制をしたって、過労死・過労自殺はなくならない。断固粉砕しかない。それに、解雇の自由法=解雇の金銭解決を出そうとしている。今は正当な理由がなければ解雇できない。仮に裁判で解雇が不当・無効となっても、金銭で解雇できることになる。労働法を根底から変えてしまうものだ。安倍退陣の共同行動を作っていこう」。
次に、木村辰彦さん(沖縄一坪反戦地主会・関東ブロック)が沖縄の闘いを提起した。
「七月二四日、翁長知事が岩礁破砕差し止めを求めて那覇地裁に訴訟を起こす。三月三一日、仲井真前知事が認めた岩礁破砕工事の期限が切れ、国は再度申請が必要だった。それを無視し、四月二五日、護岸工事を強行した。県は再三にわたって申請するように要請したが国は無視した。国は昨年一二月に、漁協が漁業権を放棄したから、漁業権は消滅したとした。しかし、これでも法的には知事の許可が必要で、違法な工事だ。さらに、菅官房長官は翁長知事が提訴すれば工事の損害賠償を起こすとどう喝している」。
「機動隊の暴力が激しくなり、逮捕者があいついでいる。炎天下の座り込みで、救護テントが機動隊によって撤去された。それでも屈していない。八月一二日、三万人規模の県民大会を開催する。東京でも集会を開催する。勝つことはあきらめないことだ」。

昭和天皇の戦争
責任免罪するな
最後に高田健さんがしめくくりのあいさつを行った。
「八月は八・六、八・九、八・一五と反戦・平和の闘いが続く。憲法九条を変えることに対して真っ向から闘いを組む。この時期は聖断神話が盛んに語られる。天皇ヒロヒト神話だ。これはまったくの嘘っぱち。一九四五年二月、近衛元首相が天皇に戦争をやめるべきだと上奏文を出した。しかし、ヒロヒト天皇はもう一戦やって勝ってからでないとやめられないと拒否した。その結果、三月東京大空襲、四月沖縄戦、八・六―九原爆投下があった。もし近衛の意見を受け入れ戦争を止めていればこれはなかった。ヒロヒトの責任は免罪されない。アジアと闘わない、絶対に戦争はしない」。
「八・一九行動は午後五時から、衆院第二議員会館前で行う。加計問題国会審議が決まり次第対応する。今後の闘いは、労働法制改悪反対、沖縄の闘いに連帯する、この二つの課題と共に行動を作り上げていく」。
最後に、国会に向けて安倍退陣を求めてシュプレヒコールを行った。  (M)

7.19

安倍内閣の暴走とめよう

愛知の集会に700人

名古屋・栄の繁華街をデモ

 【愛知】七月一九日、名古屋市の久屋大通公園光の広場で「安倍内閣の暴走止めよう7・19あいち集会」が同実行委員会の主催で行われた。午後六時すぎ、仕事を終えた労働者が続々と集まり約七〇〇人の参加で成功した。

辺野古に連帯し
座り込み行動
最初に司会者あいさつで集会が始まり、開会のあいさつを長峯信彦さんが行った。長峯さんは安倍政権が「禁じ手」である強行採決で共謀罪を成立させたことを厳しく糾弾し、廃案に向けてこれからも闘う決意を述べた。
次に「辺野古新基地反対コンサートin名古屋」実行委員会の神戸さんが辺野古の現地情勢について報告した。神戸さんは辺野古現地では炎天下の中でも座り込みの闘いは今でも続いていると述べ「昨年、沖縄平和運動センターの山城さんがハリガネを一本切っただけで逮捕され、五カ月も勾留され家族との面会も許されなかった。辺野古で起きていることを見ると同じ日本だとは思えない」と沖縄における安倍政権の無法を批判した。
さらに神戸さんは六月一五日に稲田防衛大臣が辺野古に基地ができても普天間は返還されないと発言したことについて「二〇一三年に返還するには八つもの条件があることが分った。政府は今まで言わなかった。これは酷いことだ。辺野古の基地は反対だが多くの沖縄県民に危険な普天間基地が返還されると信じ込まされていたのです。これはサギです」と怒りをこめて糾弾した。
安倍政権に対しても「都議選のとき、アベやめろコールをする人々に対し、『こんな人たち』と言ったがこちらのセリフだ。こんな人たちに政治を任せるわけにはいかない!」と力強く発言した。
神戸さんは最後に「辺野古の座り込みは七〇代のお年寄りが多いです。二〇〇人集まれば機動隊のごぼう抜きはできないし工事車両も止められるのです。みなさん!ぜひ辺野古に来てください。座り込みに参加してください」と辺野古現地への結集を呼び掛けた。

今こそ政府打倒
の共同行動を!
続いて政党からのメッセージが紹介された。共産党からは本村伸子さん。民進党からは近藤昭一さんと山尾しおりさんが紹介された。後半はシンガーソングライターの五島良子さんの歌が披露され沖縄への思いを参加者全員で共有した。
最後に閉会のあいさつを共同行動代表の中谷弁護士が行った。中谷さんは「わたしたちは安倍内閣の暴走を止めようという要求を掲げて闘ってきた。もう安倍政権の退陣を真正面から掲げて闘う時期にきていると思う。私は秘密保全法のときから今の内閣の支持率を二〇%まで落とそう、そうすれば勝てると主張してきました。今まさにそういう状況だ。官僚の離反も始まった」。
「愛知の機動隊が高江に行っている。私たちはこれに対して住民監査請求を行う。安倍政権の矛盾は沖縄に集中して表れている。愛知県民としてはこのような弾圧を見過ごすわけにはいかない。安倍政権を退陣させるまで闘いましょう」とこれからの闘いにむけて決意を述べた。
集会が終わり、参加者は栄の繁華街を縦断するデモ行進を行った。様々なプラカードやノボリ旗の林立するデモ行進に沿道から多くの注目を集めた。愛知では八月一九日に沖縄から山城博治さんを招き集会とデモ行進が計画されている。様々な分野における闘いが安倍政権打倒にむかっての共同行動へとつながり続けている。さらに拡大し闘いのうねりをつくりあげていこう。(越中)

 




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