もどる

    かけはし2017.年2月20日号

辺野古基地建設から撤退を!


1.29

沖縄連帯新宿デモ

辺野古・高江基地建設断念へ

機動隊沖縄派遣差し止めを

 一月二九日午後二時から、新宿駅東口アルタ前で、辺野古への基地建設を許さない実行委が主催して、「辺野古基地建設断念を! 高江・ヘリパッド建設強行を許さない」集会を行った。最初に、主催者が山城博治さんらの即時の釈放、辺野古沖での違法なフロート設置にカヌー隊が抗議行動を行い、陸上でも資材の搬入に抗議行動を行っていることを報告した。さらに、東京MXテレビの沖縄での反基地行動を侮辱する報道問題、機動隊の沖縄派遣を差し止める訴訟や住民監査請求などで沖縄と連帯する本土の闘いの重要性を訴えた。
 次に、沖縄の三線による歌と踊りで集会を盛り上げた。スピーチに移った。警視庁機動隊の沖縄派遣を中止させる住民訴訟の第一回口頭弁論が三月八日午前一一時半、東京地裁103号法廷で開かれる。その前段の二月二五日午後六時半から文京区民センターで決起集会を開くので参加してほしいと要請した。同様の住民監査請求を行っている神奈川の仲間が民進党も含むオール野党で取り組みを行っていると報告した。

MXTVのデマ
放送を許さない
続いて、デマで沖縄偏見をあおる番組を放送したMXテレビニュース女子(1月2日に放送)に対する抗議行動が報告された。一月一二日の二〇人から始まり三回目には平日の昼間にも関わらず、一二〇人が参加した。ミヤギテレビは放送を中止し、サガテレビは放送を保留している。今後(2月2日、2月9日)夜に抗議行動を行う。
宮古島出身者が市長選について報告した。「宮古島市長選で、自衛隊基地誘致反対派の奥平一夫さんが三七五票差で負けた。敗因は革新の分裂が響いた。市民の多くは誘致反対だ。今後は保守も含めて反現職でまとまろうとしている。また、鹿児島県西之表市の馬毛島での米軍空母機離着陸訓練場を認めるかどうかが争点になる市長選が行われている。米軍基地とともに、自衛隊基地建設にも反対していこう」。
三時から、辺野古基地建設を請け負っている大成建設本社ビルを通る新宿を一周するデモを行い、「沖縄に新たな基地はいらない、オスプレイ配備をやめろ」と訴えた。     (M)

2.2

翁長知事の権限はく奪許すな

新垣弁護士、安次富さんが熱弁

沖縄の民意で政治を変えよう



最高裁判決を
きびしく批判
 二月二日夜、東京・文京区民センターで「日本政府による翁長県知事の『権限はく奪』を許さない2・2集会〜辺野古の海を埋め立てるな〜」が開催された。主催は沖縄・一坪反戦地主会などからなる同集会実行委員会。この日の集会は、辺野古の基地建設を認めることになった最高裁判決を批判し、「オール沖縄」の意思を無視した基地建設強行=辺野古の海の破壊を許さない行動を呼びかけるために準備された。集会には予備のイスが必要なほど会場いっぱいの二〇〇人以上が参加した。
 主催者あいさつは沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの青木初子さん。青木さんは昨年一二月二〇日の最高裁不当判決を受けて二月六日から辺野古への埋め立て工事が再開される緊迫した状況を指摘するとともに、東京MXTVによる差別に満ちた高江・辺野古の闘いへのデマ放送を許さない、と怒りをこめて訴えた。
 この日のメインテーマの「沖縄からの訴え」は新垣勉弁護士とヘリ基地反対協の安次富浩さん。
 新垣さんは「最高裁判決の限界と弱点」についてふれ、判決を冷静に分析する必要性があると語り、次のように述べた。
 「最高裁判決は『仲井真前知事の埋め立て承認に違法性はなかった』と判断したが、私たちの問うたものは仲井真の埋め立て承認に違法性があるか、ないかだけではない。仲井真が行った承認に法的瑕疵があるのかないのか、前知事の埋め立て承認を維持すべきか否か、ということだった。そして私たちは、あの埋め立て承認の法的瑕疵について将来にわたって問う可能性は残されている。したがって埋め立て承認を撤回させる可能性は残されている」。「マスコミは目前の勝ち負けだけに関心を持っているが、法的問題を超えて、歴史的位置付けと意義を考えるべきだ」。
 最後に新垣弁護士は、国政を動かし国を変えるために活動することが必要だ、として「沖縄の民意を示し、現場―県民の声―県政が一つになって闘うこと」「大田知事時代の代理署名拒否のように、県として全国行脚のキャラバンを行うべき」と語った。そして「@辺野古の海の自然環境を守るA新しい米軍基地を作らせない」の二本の柱を立て、あらゆる行政権限を駆使して新基地を作らせない取り組みによって法的対抗措置を取ることが必要だが、「法を自分の思惑のために乱用していると思われてはならない」と指摘した。
 新垣さんはその観点から、翁長知事が最高裁判決を受けて「埋め立て容認取り消し処分」を取り消したことは「法にのっとった対抗措置を取っていることを理解してもらうために必要なこと」と評価した。その上で、埋め立て工事再開に対しては、「岩礁破砕不許可」「設計概要変更の不許可」「漁業権」など幾つかの項目を使って対抗することが考えられる、と語った。
 安次富浩さんは、「国政と正面から対決する姿勢を堅持する自治体がほかにどこにあるのか」と翁長知事を評価するとともに、オスプレイ事故の証拠隠滅に手を貸す国のあり方を厳しく糾弾し、「オスプレイは佐賀、岩国、木更津、横田など、さまざまな地域に展開される。全国の連携が必要」と強調した。伊波洋一参院議員(沖縄の風)は、「知事の権限を取り上げるということになれば特別立法が必要になり、そのためには県民投票を行わなければならない。最高裁は、知事は公有水面埋め立てに関して一定の権限を持つとの判断を下した。それは今回、前知事に対して適用されたが両刃の剣になりうる」と語った。
 最後に、連帯のあいさつが平和フォーラム、全労協、沖縄の闘いと連帯する東京東部集会実行委、沖縄への偏見を煽る放送を許さない市民有志、警視庁機動隊の撤退を求める市民有志から行われ、抗議声明が採択された。       (K)

1.22

オリンピックおことわり!

多様な角度からの批判を


差別・ナショナリズムつき崩せ


不当逮捕を
はねかえそう
 一月二二日、反五輪の会は、「五輪ファーストおことわり!オリンピックやめろ!デモ」の前段集会を原宿・神宮橋で行った。
 反五輪の会の仲間たちは、次々と「生活と人間の尊厳を犠牲にするオリンピックはまさに『災害』だ。小池都知事は、『都民ファースト』を実現したいなら、東京五輪は即刻中止だ。オリンピックに憤る人びとよ、声をあげよう。五輪ファースト反対!オリンピックおことわり!」とアピールを行った。

五輪ファースト
なんてまっぴら
正午、デモに出発し、原宿一帯にわたって「オリンピックおことわり!金食い虫五輪はいらない!」とシュプレヒコールを響かせた。沿道の人々は、デモに注目し、賛同する拍手もわき起った。ところが表参道十字路に到達すると、沿道の人々の共感が広がるのを恐れた警察権力は、デモに対して不当な規制を繰り返してきた。デモ隊は警察権力の弾圧を糾弾したが、警察は突然、仲間を暴力的に排除し、一人を不当逮捕した。仲間たちは、不当逮捕・デモ弾圧に抗議した。
デモ隊は、オリンピック会場〜 日本オリンピック委員会(JOC)への抗議〜都営団地「霞ケ丘アパート」破壊抗議と住民への激励(三戸が生活)〜千駄ヶ谷区民会館というコースで貫徹した。
午後一時半から千駄ヶ谷区民会館で「二〇二〇オリンピック災害」おことわり連絡会は、二〇二〇年東京五輪反対にむけた連絡会結成集会を行い、一四〇人が参加した。
原宿からのデモに参加した仲間たちが会場に合流し、集会が始まった。
主催者あいさつを鵜飼哲さんが行い、「すでにオリンピック動員が始まっている。オリンピック費用も巨額に達し、誰が負担するのかと国、東京都、大会組織委員会、関連自治体などで混乱している。その一方で明治公園の野宿者排除、霞ケ丘アパート破壊などを強行している。すでに反五輪の会の仲間たちは闘い、私たちはその闘いに敬意を表し、学びつつオリンピック反対の取り組みをスタートさせていきたい。オリンピックナショナリズムを突破していくために奮闘していきたい。デモに対して不当弾圧・逮捕を強行したが、まさに力尽くでオリンピックをやろうとする現れだ。支配者たちの野望を許さない」と訴えた。
「リードイン・スピークアウト」に移り、谷口源太郎さん(スポーツジャーナリスト)、アツミマサヅミさん(東京にオリンピックはいらないネット)、北村小夜さん(元教員)、山本敦久さん(成城大学教員)、江沢正雄さん(オリンピックいらない人たちネットワーク)、友常勉さん(東京外国語大学教員)、なすびさん(被ばく労働を考えるネットワーク)、いちむらみさこさん(プラネタリィ ノーオリンピック・ネットワーク)、ピョンチャン冬季五輪反対、脇義重さん(元いらんばい!福岡オリンピックの会)、金満里さん(劇団態変)、井上森さん(立川自衛隊監視テント村)、池田五律さん(戦争に協力しない・させない練馬アクション)、根津公子さん(「日の丸・君が代」被処分元教員)、小川てつオさん(反五輪の会)が反オリンピックをアピールした。
最後に主催者から「東京オリンピックおことわり宣言」が提起され、参加者全体で「私たちは決して孤立していない。多くの未だ見ぬ『おことわり宣言者』との出会いを求めて私たちは本日自らの『おことわり』を高らかに宣言する!『東京オリンピックなんていらない』と」確認した。(Y)

 



もどる

Back