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    かけはし2016.年11月14日号

今こそ沖縄の訴えに呼応しよう


10.30

辺野古・高江の闘いと共に!

新宿デモで連帯よびかけ

米軍基地建設を断念せよ


国際的注目を
あびるオキナワ
 一〇月三〇日午後二時から、新宿アルタ前で「高江でのヘリパッド建設強行を許さない! 機動隊は暴力を止めろ! 安倍政権は辺野古新基地建設を断念しろ!」集会を行い、その後新宿デモで高江ヘリパッド建設反対、弾圧反対、沖縄連帯を訴えた。主催:辺野古への基地建設を許さない実行委員会、賛同:沖縄・北部訓練場ヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会。
 最初に実行委の小沢さんが一〇・二七警視庁への抗議の様子を紹介しながら、高江での警察機動隊の暴力的な弾圧を糾弾し、さらに翁長知事の辺野古埋め立ての取り消しが違法であったとする福岡高裁那覇支部の判決を批判し、最高裁での闘いを訴えた。
 次に沖縄から安次富浩さん(ヘリ基地反対協)が携帯電話を通じてアピールした。
 「福岡高裁那覇支部の不当判決を受け入れることはできない。最高裁に対して抗議しなければならない。最高裁に対して、判決の破棄を求める署名を開始していることは運動のはずみになる。高江に対して、新たに機動隊一〇〇人を配備しようとしている。機動隊の暴力でヘリパッド建設を推進している安倍政権を許せない。『土人、シナ人』という差別発言は沖縄を侮辱している。これは権力の本音だ。沖縄は崇高な闘いを作りあげていきたい。高江で五〇〇人の機動隊による山城博治さんをはじめとする逮捕攻撃をしている。こうした脅しに屈しない。非暴力抵抗運動を広げ、翁長知事、稲嶺名護市長の抵抗を支え大きな運動としよう。アジア・アメリカ市民など国際的に闘いは広がっている。厳しい弾圧があっても仲間を信じて闘っていく。鹿児島・新潟の知事選での反原発知事の誕生。TPP反対の闘いなど安倍政権への闘いと連携しながら、本当の民主主義が実現するように日本を変える。それには一人一人の闘いが重要だ。あきらめることなく闘い続け勝利しよう」。
 続いて沖縄のソウルを歌う宮城善光さん(ナーグシク ヨシミツ)が熱唱した。本山さん(沖縄・北部訓練場ヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会)が「差別発言を糾弾し、基地問題は沖縄だけの問題ではない、東京・日本全国の問題だ」と指摘し、高江に行こうと訴えた。警視庁機動隊の沖縄への派遣中止を求める住民監査請求実行委員会の仲間が一〇月一七日、地方自治法二四二条により、沖縄に派遣された機動隊への給料支払いが不当な公金の支出であるとして三一四人の請求人と六七人の弁護団で監査委員に防止と是正を求める住民監査請求を行ったこと、そしてこの闘いを通じて、機動隊を沖縄から撤収させようと話した。
 FoEジャパンは一一月二日に参議院議員会館で、警察庁・防衛省・国土交通省交渉と集会を行い、高江ヘリパッド建設をやめるように追及すると報告した。沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックは、福岡高裁那覇支部判決を批判し、一一月二〇日前段最高裁前夜間集会と二一日午前中から、署名の提出行動を提起した。国会包囲行動実行委の発言の後、行動提起が行われた。全体でシュプレヒコールを行い、デモに移った。(M)

10.28

辺野古高裁判決糾弾 緊急集会

前代未聞の政治裁判だ

最高裁は追認するな


国の言い分を
追認するだけ
一〇月二八日、沖縄・一坪反戦地主海関東ブロックは、全水道会館で「とんでもない!辺野古埋立容認の高裁判決 最高裁へ破棄求める緊急集会」を行った。
二〇一五年一〇月、翁長沖縄県知事は仲井眞前知事の辺野古埋立承認は公有水面埋立法四条(環境保全対策が不十分)に違反すると判断し、取り消した。安倍政権はこの取り消しを取り消すために代執行訴訟を提起した。
二〇一六年三月に和解が成立したが、政府は七月二二日、「協議」を尽すことなく、七月二二日、翁長知事の取り消しの取り消しを求める「不作為の違法確認訴訟」を高裁に提起。福岡高裁那覇支部は、県が請求した証人を却下し、二カ月たらずで不当判決を出した。判決は、「在沖縄の海兵隊を県外移転できないとする国の判断は合理性があり尊重すべきである」などと国の主張を全面的に追認し、「普天間の危険性を除去するには辺野古移設しかない」とまで言い切った。さらに「新基地の建設を止めれば普天間の被害を継続するしかない」と恫喝するほどだ。
このような福岡高裁那覇支部判決を許さず、県は、最高裁に上告した。支援・連帯として「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会が呼びかける「法の番人として中立・公正な審理を行い、福岡高裁那覇支部判決の破棄を求める」署名が取り組まれている。集会は、上告闘争に勝利するために福岡高裁那覇支部判決の不当性を暴き出し、最高裁アクションを取り組んでいこうと呼びかけた。

辺野古断念へ
闘いを強めよう

 主催者あいさつでは、「七月二二日未明からの米軍北部訓練場へのヘリパッド建設資材搬入阻止闘争に対して警察・機動隊による暴力排除が繰り返されている。現地は無法状態であり、機動隊の差別発言、暴言も行われている。不当逮捕された仲間たちも拘留中だ。高江ヘリパッド反対闘争に連帯するとともに、福岡高裁那覇支部による辺野古埋立容認判決を糾弾し、最高裁闘争への取り組みを呼びかける。『最高裁は口頭弁論を行い、高裁判決を破棄しろ』と迫る一一・二〇キャンドル集会(最高裁周辺)、二一最高裁要請行動などの連続闘争に参加しよう」と呼びかけた。
加藤裕弁護士(辺野古訴訟、沖縄県弁護団)は、「辺野古不作為違法確認訴訟高裁判決の問題と今後の展望」というテーマで講演した。
加藤さんは、不当判決に対して「知事の審査権限を著しく制約するものだ。原処分が不当な場合にも職権で取り消せるという前例を覆してしまった。国防外交に関する事項についても知事による審査の対象に含めるとしつつ、『地域の利益に関わる限り』に限定し、国の判断に従えというものでしかない。前知事の判断の裁量逸脱濫用の違法がないというのみならず、裁量の範囲内における不当性もないと判断した。そのうえで『普天間の危険性を除去するには辺野古移設しかない』と断定するほどだ。この不当性は、辺野古か普天間固定化かという踏み絵を迫るという司法として信じがたい態度にまで貫かれている。自然環境の保全についても無視・軽視だ。辺野古大浦湾の自然環境の保全の必要性の判断が欠落しているが、判決ではアセスをなぞっただけだ」と厳しく批判した。
そのうえで「『裁判所までも辺野古唯一と判断したではないか』という辺野古容認キャンペーンに対して真っ向から反論していかなければならない。判決に対して具体的に批判していく姿勢が重要だ。判決要旨だけでもいいから読み込んでいただきたい。県のホームページに掲載されている。裁判所の判決を怒りに闘いを強化することだ。翁長知事は基地は作れないと確信している。県民の闘いによって支えられている。いろんな法的障害も存在している。例えば、工法変更する場合は、埋立承認変更手続き、サンゴ採取許可の手続きを知事に対して必要だ。キャンプシュワブ付近の川の付け替えも名護市、県と協議しなければならない。最高裁で勝つとともに辺野古断念にむけてあらゆる手段、政治的手段で闘っていこう」と訴えた。

 主催者から@「一一・二〇キャンドル集会(最高裁周辺)、二一最高裁要請行動などの連続闘争」A署名の取り組みB高江現地参加の行動提起。
連帯あいさつが平和フォーラム、東京全労協、「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会、辺野古への基地建設を許さない実行委員会、警視庁機動隊の沖縄への派遣中止を求める住民監査請求実行委員会、東京東部沖縄集会実行委員会、 パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会から行われた。(Y)

10.27

警視庁に緊急抗議

山城さんたちへのデッチ
上げ不当逮捕を許さない

 一〇月二七日、警視庁前で、辺野古への新基地建設を許さない実行委が呼びかけた高江ヘリパッド建設に反対する闘いを不当に弾圧する警視庁への緊急抗議行動が午後六時半から約一三〇人の結集で行われた。
七月一二日から開始された高江ヘリパッド建設工事強行に対する沖縄の人びとの抗議行動に対して、安倍政権は全国から五〇〇人以上の警察機動隊を動員して、反対運動へのあらん限りの暴力的弾圧に乗り出した。本紙連載中の沖縄の仲間からの報告にもあるように、ゲート前座り込み行動に対して、一〇月一七日、山城博治沖縄平和運動センター議長を「器物損壊」容疑で逮捕し、さらに一〇月二〇日には「傷害・公務執行妨害」容疑で再逮捕した。八月二五日に防衛省職員の腕をつかんで頸椎捻挫と打撲を加えたというのがその理由だ。大城さん以外にも二人の仲間がでっち上げ容疑で逮捕・拘留されている。
この日の警視庁抗議行動は、大城さんなど逮捕されている仲間たちの即時釈放、全国から高江現地に派遣されている機動隊の即時撤退、高江ヘリパッド工事の中止を求めて行なわれた。また、反対行動に参加している人びとへの「土人、シナ人」というあからさまな大阪府警の差別発言が、沖縄の反基地闘争を弾圧するために動員された「本土」警察部隊全体に貫かれたものであることを糾弾する意味も込めて、この日の行動が呼びかけられた。

民主主義が破壊
されている!

 高江の闘争現場に定期的なメンバー派遣を行っている沖縄と連帯する東京東部集会実行委の仲間は、「N1ゲート前での弾圧担当は警視庁だ。品川、練馬、多摩などのナンバーをつけたカマボコ車両が並び、後ろに大阪府警が配置されている。警視庁からの機動隊派遣を阻止することは東京に住む私たちの責任だ」と訴えた。
「辺野古テント村」に常駐している仲間からは、警視庁から派遣されている機動隊の弾圧のひどさを証言した。
FoE Japanの満田夏花さんは「この一か月が勝負だ。土曜日には高江で三五〇人の結集によりトラックを止めている。平日は私たちの民主主義が壊されている。今度、沖縄から平和船団の北上田毅さんと一緒に、政府交渉を行う」と呼びかけた。止めよう!辺野古基地建設 国会包囲行動実行委員会の野平晋作さんは、辺野古埋立承認取り消しを違法とし、政府の主張をまる写しにして「辺野古新基地建設以外に普天間基地の危険性を除去する対案はない」と安倍政権の主張を丸のみにした福岡高裁那覇支部の判決の取り消しを求める緊急署名運動を呼びかけた。
さらに山城さん以外に逮捕・拘留されている二人の仲間の釈放を求める発言、三多摩の地から派遣されている第七機動隊の即時撤退を求めるデモを呼びかけている仲間からの発言も行われた。
東京から機動隊を辺野古・高江に行かせない行動を!     (K)


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