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    かけはし2016.年2月15日号

今すぐ止めろ辺野古基地建設


1.24

沖縄の闘いに呼応して新宿デモ

2・21国会大包囲行動に結集を


 一月二四日午後二時新宿東口アルタ前に集合し、「辺野古の海を埋め立てるな!緊急デモ」を辺野古への基地建設を許さない実行委が呼びかけで行い、六五〇人が参加した。
 辺野古実の野村さんがキャンプ・シュワブ前の攻防、海上の行動、埋め立て取り消し裁判などを報告し、厳しい闘いは続いているが基地はいらないという民意は沖縄民衆の側にあり、それとつながる本土での闘いを拡大しようと訴えた。
 一月八日〜一二日まで辺野古に行ってきた仲間が「一月に入ってから日に四から五回機動隊に排除されながらゲート前座り込みを続けている。辺野古の闘いは子どもの未来を守るものだ」と話した。沖縄一坪反戦地主会関東ブロックの仲間は「本日投票の宜野湾市長選に絶対勝つ。理不尽な沖縄差別を許さない」と力を込めて語った。総がかり行動の高田健さんの発言の後、FoEジャパンの満田夏花さんはなぜ沖縄に基地が集中しているのか、基地に反対しているのになくならないのかと問い、絶対に新しい基地建設は許さない」と話した。
 ストップ辺野古キャンペーンは大成建設が辺野古基地建設で三八〇億円も受注していること、これまでも基地建設や原発建設を行ってきたことを暴露し、新宿にある大成建設に対する抗議行動を大成建設自身も気にせざるをえなくなっていて、抗議行動の重要性を訴えた。
 2・21国会大包囲行動の呼びかけ、東京東部集会実行意の仲間のアピールの後、基地撤去をめざす神奈川県央共闘が「昨年一〇月に空母レーガンが横須賀に配備され、厚木基地を使って、空対空の空中戦、地対空の空爆の訓練が行われている。基地は戦場と直結している。戦争は世界に平和をもたらさない」と報告した。
 最後に、全員で「辺野古に新基地を作らせない、工事を即時中止せよ」とシュプレヒコールをあげ、歩行者天国でにぎわう新宿駅を一周するデモを行った。二・二一国会大包囲行動に参加しよう。      (M)

1.30

奄美・宮古・石垣・与那国!

琉球弧への自衛隊配備反対

防衛省に抗議行動


辺野古の闘いと
結びつけよう
 一月三〇日、北は奄美群島から、宮古島、八重山諸島まで大規模な自衛隊配備と新基地建設の策動を推し進める防衛省に対して、自衛隊配備と基地建設の中止を求める抗議行動が行われた。呼びかけは「琉球弧自衛隊配備反対アクション」。二〇人が参加した。
 最初に、主催の栗原学さんから琉球弧における自衛隊配備の状況が説明された。
 「いま、日々辺野古での基地建設の強権的かつ暴力的なやり方が伝えられているが、さらにその陰に隠れるように、琉球弧の各地で自衛隊基地建設が推し進められようとしている」として、与那国島では住民を賛否に二分しながら、一五〇人規模の沿岸警備隊が配備されたレーダー基地が三月二八日にも新たに開設されようとしている、とした。
 「また、石垣島には五〇〇〜六〇〇人規模、宮古島には七〇〇〜八〇〇人規模の陸自基地が計画され、ともに対地空・対地艦ミサイル基地も建設され、どちらかにヘリ基地を置くことが検討されていることが伝えられている。政府・防衛省は情報公開もしないまま勝手に予定地を決め、石垣島では“予定地”にされた三つの地区で反対決議が上がり、宮古島でも福山地域自治会で反対決議が採択された。宮古島では美しい砂浜が上陸訓練用の演習場にする計画もある。辺野古の海と同じように琉球弧のどこの美しい海も軍事のために潰すようなやり方をぜったいに許さない」とアピール。
 また、奄美大島では、世界遺産登録をめざす森が「予定地」にされていて、希少動物であるアマミノクロウサギの生存を脅かすだろう。徳之島では、「地元の誘致」という体裁で配備策動が進んでいるが、自民党議員が次々と島に乗り込んで「国防の重要性」なるものをアピールして、住民を懐柔しようとしている。
 「基地が作られた場合、司令部は地下に置く計画だと伝えられている。基地建設は攻撃されることも込みということだ。沖縄戦では、基地がある島が攻撃された。かつて捨石とした琉球弧を再び戦場にしようとする日本政府のやり方に対して、ヤマトからも『歴史を繰り返させない』と抗議を続けよう」と訴えた。

米軍基地も自衛
隊基地もNO!
参加者からは、宮古島出身者が「すでに新自由主義で島の農業はかなり破壊されてしまった。実家はサトウキビの収穫だけでもはや生活できない。しかもTPPでとどめを刺されるだろう。この上に自衛隊基地が来ようとしている。島を貧しくさせて、自衛隊で活性化なんて夢物語を見せようとする日本政府のやり方を許せない」と訴えた。
また、与那国島によく行くという参加者からは「賛成と反対で島の人々が二分されて、隣の家と口を利かなくなったなんて話を目の当たりにしている。日本政府は島の人々を引き裂いて何をしたいのか。また、レーダー基地の電磁波による被害が起こらないなんて、どうしてわかるのか。島の人々は、現在自衛隊基地の工事の差し止め訴訟を行なっている。日本政府と裁判所は、この反対の声を受け止めてほしい」と訴えた。
最後に「米軍基地も自衛隊基地もいらない」の声とともに、「領土より平和を」「基地建設より平和外交を」とシュプレヒコールを上げて、この運動を継続していく意思を示した。また、この行動では、前夜に迎撃ミサイルpAC3が防衛庁敷地に配備されたことに対しても抗議し、撤去が要求された。       (F)

2.1

辺野古実が防衛省行動

現地の攻防を生き生きと報告

ブロック積み上げ、工事阻止!

 二月一日午後六時半から、防衛省への定例申し入れ行動を、辺野古への基地建設を許さない実行委員会が主催して行った。ものすごく寒い夕方であったが辺野古での基地建設工事が進められている現実を目の当たりに何としても中止を勝ち取りたいという人々が駆けつけた。

機動隊の暴力
はねのける手段
最初に、神奈川米軍厚木基地に反対するバスストップの会の仲間が発言した。
「二〇〇四年から沖縄に通っている。今は毎週行っている。直近では一月二〇日〜二六日に行ってきた。キャンプ・シュワブ前に、水・木曜日は議員など幅広く動員しているので三〇〇人〜四〇〇人が集まって搬入阻止行動を行っている。金曜日になると、人が少なくなるのでブロックを三〇〜四〇個積んで阻止行動を行った。これを一日四回ぐらいやった。だんだん増えて七〇〇個以上にもなった。警察は大きな台車で一五〜二〇分で片づける。それを坂の下に移動させる。こちらはそれを基地前に持ってくるのがたいへんな作業になるが、それを繰り返している。負けずにがんばろう」。
次に中部交流会(地域労働組合・争議団)の仲間が発言した。
「一月二六日〜三〇日まで七人で行ってきた。沖縄は非常に寒かった。宜野湾市長選の結果に対して、首相官邸は辺野古移設が承認されたような言い方をしているが、再選された市長は普天間の危険の除去を公約したが辺野古移設のことは一言も触れていない。現市長に投票した市民の六割が辺野古移設には反対だとの結果も報道されている」。
「基地の現実で二つのことが分かった。@キャンプ・シュワブ沖で米軍艦に対してオスプレイが離着陸する訓練を始めた。これは初めてのこと。A米軍F22ステルス戦闘機が嘉手納基地にやってきた。これもはじめてのことだという。さらに、米軍と自衛隊配備の強化は連動している」。
「工事用ブロック(15s)を積んで阻止行動を行っているが、山城博治さんはその理由を次のように言っている。搬入阻止行動に対して、機動隊の暴力によって骨折者が続出したり、ごぼう抜きの時に、二〇〇人を超える女性へのセクハラが行われている。ブロックの力を借りるより仕方がない。また、ブロックを移動させるのに時間がかかるので阻止行動になっている」。
「水・木曜日は大きな行動で、午前中まったく車の出入りをさせなかった。一月二七日には、第二ゲート前(海兵隊の弾薬庫がある)でも阻止行動を行った。警察は米軍から怒られたという。それで仕方なく何も積まない車を入れた。一月二八日、一三〇〇のブロックを積み、第二ゲート前でも集会を行った。警察は出て来なかった。水木金と工事がまったくできなかった。土曜日は一〇〇人の行動。ブロックを片付けるのに一時間かかった」。

代執行裁判を
めぐる闘いへ 
沖縄から、山城博治さんが電話でアピールした。
「産経新聞が政府は春まで工事を中止すると発表した、と報道している。これは本音では県民、県政・名護市政の反抗にあってあえいでいることの表れだ。安倍には負けない。力強く反撃する闘い、決意を固めている。引き続きがんばろう。こちらはみぞれが降り、寒いがめげない。一四〇〇個のブロックを持ち去っているが恐れをなした警察のドロボー行為だ。機動隊を追いつめているのは全国からの仲間たちの力だ。力強く闘いを進め、基地建設を断念に追い込もう。連帯と感謝を申し上げたい」。
ストップ埋め立てキャンペーンが大成建設との闘いについて報告した後、花輪伸一さんが埋め立て許可取り消しの代執行裁判について、争点や今後の日程について報告した。続いて、防衛省に対して沖縄文化講座が申し入れを行った。
最後に、沖縄一坪反戦地主会・関東ブロックの仲間が今後の闘いについて発言した。「@代執行裁判。県知事と稲嶺名護市長の証人尋問が採用され、他の七人は却下された。二月一五日(月)県知事の本人尋問。この日の夕方に首相官邸前で抗議行動。二月二九日(月)稲嶺名護市長の尋問。夕方、首相官邸前で抗議行動。A二月二一日、国会大包囲行動。前回の二万二〇〇〇人を上回る結集を。なお、この行動には稲嶺名護市長も参加。全国で同時行動が行われる。B沖縄に航空団が新設され、一五〇〇人の部隊とF15戦闘機が四〇機配備された。そして、石垣島、宮古島、与那国島へ自衛隊配備・基地建設が進められている。これは戦争政策の実体化だ。断じて許されない。三月二九日(予定)に石垣島・宮古島の反対運動の人を招いて集会を行う。ぜひ参加してほしい」。
防衛省に抗議のシュプレヒコール、抵抗歌を歌い抗議行動を終えた。 (M)


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