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    かけはし2015.年5月18日号

5.10 大阪市をなくすな!市民大集会


住民投票で圧倒的「反対」を

「大阪の誇り」を取りもどそう



 【大阪】5・17住民投票で「反対」投票を!We Say No! 大阪市をなくすな5・10市民大集会が開かれた。 
 司会の笑福亭竹林さんは開会のあいさつで、「自分の原点は大阪を誇りに思うこと。その誇りが失われつつあるなら、それを取り戻すこと。これがこの運動の一番大きな目的ではないか」と述べた。
 紹介された参加団体は、大阪市商店会総連盟、大阪市地域振興会、民意の声、大阪市がなくなるで・えらいこっちゃの会、都構想に反対する弁護士の会、市民のための行政を求める会、大阪市解体を考える市民の会、翔の会、大阪市をなくさんといてよ市民ネットワーク、連合大阪法曹団、大阪労働者弁護団、民主法律家協会、地域活性ネットワーク、大阪市の労働と人権を考えるネットワーク、平和と民主主義をめざす全国交歓会、入れ墨調査処分者への不当処分撤回を求める会、緑の大阪、新聞うずみ火、自民党大阪市会議員団、大阪未来市会議員団、共産党大阪市会議員団、大阪市職員退職者会、大阪市一般廃棄物適正処理協会、府民の力二〇一五、5・18シンポジウム実行委員会、大阪市をなくすな障害者連絡会、大阪府保健医療会、大阪府歯科保健医療会。

決めたことを
覆す橋下市政
この中から、幾人かの団体代表が発言した。
▼角さん(大阪市商店会連盟理事長):勉強会を重ね市商連の進む方向を検討した。大阪市を解体し特別区をつくることに反対で共通認識をした。商売人のくせに政治に参加するな! というメールをもらった。わたしたちは、商人である前に大阪市民だ。戦後の混乱期、闇市場が氾濫する中、秩序を取り戻し、市民の消費生活の安定のため、六九年間頑張ってきた。
▼北尾さん(大阪市地域振興会会長):大阪のトップ三人は大阪市に住んでいないし、大阪市に税金を払っていない。二重行政といわれるが、今、二重行政はない。私たちは、大阪の町づくりに協力してきた。
▼安井さん(小一の子どもの母):今は、医療費助成により、同じ病院なら月五〇〇円で診察・治療してもらえる。子どもが小学校に入ってからさらに九年間助成がある。大阪市が解体されたら、この制度がなくなるのでは、区によって差ができてしまうのではと心配。橋下市長は教育費を五倍にしたと言っているが、塾のクーポンやタブレットなどではなく、先生たちの負担を軽減し、子ども一人一人に手をさしのべるような学校づくりにして欲しい。今は、学校警備員配置もなくなった。保育園への補助も減らされ、プールの日数が減り、トイレットペーパーなどの日常品を保護者が寄付をする状況になった。
▼西尾さん(大阪市をなくすな障害者連絡会代表):大阪市がなくなったら、ヘルパー制度が切り下げられるのではないか、無料パス券は維持されないのでは、と心配だ。橋下市長は、自分の旗色が悪くなると、十分情報は出さずに、脅す。話して決めたことを覆す。

自治は私たち
がつくるもの
▼松島さん(住之江区医師会会長):住之江・西成区で唯一出産ができる・小児が入院できる病院である住吉市民病院。都構想は、将来的にこの病院をなくす構想だ。直線で二キロ、無駄な二重行政の解消との理由で、府立総合医療センターに統合廃合されることになり、区民の存続署名七万筆提出した。そこで橋下市長は、住吉市民病院がになっている医療内容を担保する民間病院を誘致するといった。二度の公募は失敗に終わった。
今、小児科は不採算部門だから赤字覚悟で入ってくる民間病院はない。小児科医が不足しているので、四,五人を確保することは民間病院ではできない。維新は、民でできることは民で、というが、もうひとつ覚えて欲しい、民でできないことは官で。ところが二月、橋下市長は誘致病院の有無にかかわらず、住吉市民病院を廃院にすると断言。これは市民との約束を破るものだ。小泉のまねはやめろ!大阪市に愛着の一かけらもない者に大阪市を託すことはできない。
▼小池さん(日本商工弁連大阪地区代表世話人):大阪市をなくすことは中小企業をなくすことだ。 
▼竹山堺市長:維新は、泉北高速鉄道を一〇円値下げではげたかファンドに売ろうとした。維新の市議が四名造反してこの議案は否決になった。大阪市が考えているのは、大阪市の資産を売却して金もうけしようとしているのではないか。大阪市の歴史や文化を消してはならない。
▼えらいこっちゃの会:市制一二六年の大阪市を廃止することには絶対反対だ。大阪市を解体し五つの特別区をつくるのに六〇〇億円かかる。それを大阪市民にしわ寄せするつもりだ。特別区にしなくても、大阪市を壊さずに、区を総合区として権限を持たせればいくらでもできる。今市民の間では、あの区とは一緒になりたくないとかという不和と不安が芽吹き始めている。自治は我々がつくるものだ。
▼自民党市会議員団、大阪未来市会議員団、共産党市会議員団:省略
最後に、実行委員会事務局から、「とてつもない難関に際し、心を一つにしてここに集まった。今回で維新政治にピリオドを打とう」との呼びかけで、集会は終わる。このあと、西梅田公園までデモを敢行した。  (T・T)

「架橋」安楽死問題によせて

緩和医療の充実が大事

「無価値な命はない」という原則

歯止めなくなる
「安楽死」法制化


 「尊厳ある最期を迎えたい」とは誰もが思うことである。ところがどうしたら、そのような死を迎えることができるのか。残念ながら、実は非常に情報が乏しい。そのため多くの人が「『がんで死ぬ』というのは想像以上に苦しいようだ」と不安を抱え、「苦しみを延長するだけの過剰な医療はいらない」と漠然と考えている。本紙コラム「架橋」『祖母とがんの話』は、まさにそのような心情が吐露されたものだ。それに対して二点コメントしたい。一点目は「現状の医療ではモルヒネの投与しかないようだが」という点、そして「『安楽死』という方法も合法化してもいいのではないだろうか」という点である。
 穏やかにがんで最期を迎えることは可能だ。なぜなら緩和医療の進歩があるからである。がんは様々な症状を引き起こす。痛み、呼吸困難感、倦怠感、吐き気など。このようながんの苦痛症状を治療すること、またこのような様々な症状がもたらす不安も含めて対処することを緩和医療という。緩和医療は根治が望めなくなってから根治的治療に代わって開始される対処療法の寄せ集めではなく、がんの診断がついて治療が始まった時から緩和医療も平行して行なわれるとされている。したがって「現状の医療ではモルヒネの投与しかないようだが」という認識は二〇年以上前の話である。ここでは緩和医療の具体的内容に触れないが、がんの苦しみに対する答えは緩和医療であり安楽死ではない。しかし、まだまだ十分な緩和医療を提供できる病院が少ないのは事実である。それならば私たちは、政府の医療切り捨て攻撃に対して、日本中どこで暮らしていても十分な緩和医療を受ける権利を保証しろと要求しなければいけない。
 実は諸外国では安楽死を合法化している国がいくつかある。スイス、ベルギー、オランダ、米国のオレゴン州、ワシントン州などである。これらの国の実態は「死の自己決定権のゆくえ 尊厳死・『無益な治療』論、臓器移植」(児玉真美著、大月書店)に詳しいが、安楽死の法制化はどこの国でも歯止めなき対象患者の拡大という問題を引き起こしている。児玉によると、オランダでは医師会が「安楽死法は認知症や精神障害者にも適応される」と主張しており、「高齢者にも安楽死を」という署名運動が行われている。

医療の充実
めざす運動を


このように、安楽死の法制化は必ず対象の緩和に行き着く。なぜなら安楽死法制化は、安楽死に値する無価値な命があることを前提にしているからである。本来「取れない苦痛がある」ならば、解決策は「少しでも苦痛が緩和されるように努力しよう」、つまり緩和医療の充実になるはずで、「安楽死」では決してない。ところが「苦痛が取れない苦痛があるから安楽死」、ここに論理の飛躍がある。飛躍の背景にあるものは、がんで苦しむだけの命=無価値な命という考えなのである。無価値な命があるという考えを許容すれば、無価値な命とされる対象は、いずれ末期患者から障がい者へ、そして高齢者へと必然的に拡大していく。
まさにオランダの現状はこれを証明しており、医療費削減などの不純な意図があればこの動きは更に加速され、差別があれば更に拡大される。日本でも、高齢者の医療費を削減しようと「死にたいと思っても生きられる。政府の金で(高額医療を)やっていると思うと寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろと考えないと解決しない」と「失言」する麻生、「女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪ですって」と言う石原を見れば明らかである。
私たちは、安楽死の法制化=無価値な命論と決別し、医療の充実を目指す運動をつくり出そう。(矢野薫)

4.29 「慰安婦」・性暴力発言から2年

橋下大阪市長さよなら
女性たちのパレード


 【大阪】橋下大阪市長による「慰安所は必要だった」とか、在沖縄米軍司令官に風俗の活用を進言したなどの一連の「慰安婦」暴言からもうすぐ二年が経過する四月二九日、大阪市立新町北公園で、橋下市長さよなら集会が開かれた。呼びかけたのは、橋下市長の「慰安婦」・性暴力発言を許さず辞任を求める会。
 集会の初めに、SwingMASAさんのジャズ演奏があり、続いて主催者団体である辞任を求める会から、「二年前の橋下市長の発言は、元『慰安婦』や性暴力被害者、全ての女性の心を踏みにじるものであり、男性に対しても、お前たちは自分の性欲さえコントロールできないのだという発言だった。海外からも批判の声が高まったが、本人はいまだに反省していない。わたしたちは、今も月に一回市役所前で抗議活動をしている。私もこの恥ずべき人物をいまだに大阪市長として居座らせている大阪市民だが、男女参画の拠点であるクレオ大阪を初め市民が集う施設の職員を削減し、それでも言うことを聞かないと、今度は大阪市をつぶそうとしている。このような身勝手で、人権を無視し性暴力発言を続ける橋下市長にはノーを突きつけよう」、とのあいさつがあった。

500人の女性
が赤いシャツで
続いて、七団体のリレートークがあった。@日本軍「慰安婦」問題関西ネットワーク「証言をした元『慰安婦』の人に対して、強制連行の証拠を出せといった橋下市長の発言は絶対に許せない」 APEACE WEST WOMEN「橋下発言は絶対に許せないが、それを問題にせず許しているこの社会も問題だ」 B性暴力を許さない女の会「橋下市長の『慰安婦』発言は、すべての性暴力被害者に対する暴力だ」 C反貧困ネットワーク「橋下市長は生活保護家庭に現物支給的なプリペイドカードの配布を計画していた。招致しようとしているカジノには絶対反対だ」 D入れ墨調査拒否者の不当処分を撤回させる会「一審裁判では勝訴した。人権侵害を平気でする市長がいなくなるまで闘う」 E国際婦人年連絡会「世界にも橋下市長のことを伝えていく」 Fピース大阪の危機を考える会「橋下市長は大阪平和博物館の加害展示をなくし、戦争被害は大阪大空襲に限定したそれも防空壕の体験展示だが、防空壕では市民の命は守られなかった」。
なんばまで約一時間の御堂筋パレードでは、ほとんどが赤いシャツを着た五〇〇人の女性たち。「女性の人権踏みにじる橋下市長さようなら」、「『慰安婦』暴言あやまらない橋下市長さようなら」、「大阪こわして金もうけ橋下市長さようなら」などを叫び、道行く人々に赤い布を振りながらの爽快なパレードだった。 (T・T)


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