5.1日比谷メーデーに7000人
暮らしと平和を再生しよう
労働組合は安倍政権打倒の先頭に
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総反撃に打って
出るのは今だ!
五月一日、第八六回日比谷メーデーが同メーデー実行委員会主催の下日比谷野外音楽堂を会場に開催され、同音楽堂とその周辺に七〇〇〇人(主催者発表)の労働者が結集、安倍打倒への決起を確認した。
例年通り「働く者の団結で生活と権利、平和と民主主義を守ろう」をメインスローガンとしたメーデーだが、今年はとりわけその実質が具体的に問われていた。いうまでもなく、安倍政権が文字通り強権的にしかけている労働者の権利と平和に対する破壊攻撃を打ち砕く闘いの推進であり、労働者として率先して闘いを進めつつ、全民衆的共同と連帯による壮大な総反撃を共に築き上げる課題がまさに待ったなしのものとなっている。
自ずからこの日のメーデーはこの課題を色濃く映し出した。各発言はむろんのこと、各労組の横断幕やプラカードにも安倍政権との対決がくっきりと現れた。歴史に逆行する労働時間規制破壊攻撃を前に、多くの発言者が一八八六年のシカゴ労働者の決起にふれ、それが八時間労働制を求める世界全体の労働者の統一した闘いとしてメーデーの起源となったことを確認、八時間労働制の厳格化を今こそ攻勢的に対置する必要を訴えたことも特徴だった。
また、日比谷メーデー合唱隊として争議団などが大集団となって壇上を埋め今名護や全国の闘いの場で歌われている「座りこめここへ」を大合唱したオープニング、ビートを効かしたロックでインティファーダへの連帯や原発推進勢力への怒りを直截に歌い上げた島キクジロウ&NO NUKES RIGHTSのアトラクションも、闘いをより前面に出し今年のメーデーを表現した。
「残業代ゼロ」
法案も廃案に
メーデー集会の基調は、東日本大震災犠牲者への黙祷に続いて鎌田博一国労東京委員長から提起され、安倍政権の全側面的な急速な反動攻撃に労働者が正面から対峙し、平和か戦争と貧困かの歴史的分岐をかけた闘いに総力をあげて決起しよう、と呼びかけられた。連帯あいさつに立った武藤弘道都労連委員長、福島みずほ社民党参院議員も、この基調を確認しつつ、戦争法案や派遣法改悪案、残業代ゼロ法案を廃案に追い込む闘いで安倍を倒そうと訴えた。
非正規労働者
の権利を守れ
三人の仲間が決意表明に立った。まず郵政産業労働者ユニオンの労働契約法20条裁判原告、浅川喜義さん。非正規労働者が何も言えないというような状況にさよならを印そう、全国で闘いを巻き起こそうと静かながら力強い訴え。次いで全国日系ブラジル人ネットワークの橋本秀吉さん。共に壇上に上がった仲間たち、ガーナ人労働者などを紹介しながら、オリンピックに非正規労働者を使うなと口火を切り、日本における外国人労働者への差別的処遇のひどさを怒りを込めて糾弾した。最後にフジビ争議を闘う小金井俊弥さん。労働組合つぶしのために子会社を倒産させるような経営責任放棄、会社私物化を決して許さない、地域の理解も支えに経営者に責任を取らせると決意を語り、広がりのある抵抗を足もとから共に積み上げ安倍粉砕につなげよう、と呼びかけた。
訴えの最後は「平和といのちと人権を! 5・3憲法集会実行委員会」から高田健さん。戦争しない国の七〇年を終わらせるのか、八〇年、一〇〇年にするのかが問われている、沖縄に学び連帯するものとして歴史的な共同闘争を作り出そうと力説、その上で、五月三日に予定されていた憲法集会への大結集をまず出発点に、さらに六月全民衆的な共同闘争の発展で安倍を揺さぶり追い詰めようと呼びかけた。
メーデー集会はこれらの発言を集約するメーデーアピールを全体の拍手で採択、金澤壽全労協議長の音頭で団結ガンバロウを力強く三唱、直ちに二コースに分かれたデモに移った。(神谷)
5.1 大阪 中之島メーデー
過労死増やす労働法制改悪
安倍さん・橋下さん 暴走やめて〜!
【大阪】中之島メーデー実行委員会主催の第八六回メーデーは、中之島公園剣先ひろばで開かれ、全日建連帯労組の司会で進行した。
主催者を代表して山元英一さん(全港湾大阪支部委員長)があいさつ。
「戦争の世紀が終わり平和な二一世紀になると思われたが、また新たな戦争が始まった。アメリカは中国を仮想敵国とし、同盟関係にある日本を先兵とすべく日米首脳会談でガイドラインの見直しに合意した。安倍政権は戦争できる国家への道を急いでいる。沖縄名護への安倍政権の暴挙は断じて許しがたい。戦争できる国づくりは、軍事だけではなく、経済面でも同じだ。労働分野では、労働法制の改悪である残業ゼロ法案の成立が目論まれているが、断固粉砕しなければならない。国民生活を破壊するTPP加盟に反対する。議会では、憲法改正発議が可能な状況になっていて、民主主義の内実が問われている。大阪都構想なる大阪市の解体には絶対反対する。戦後七〇年に際しては、侵略戦争の反省と謝罪をきちんと表明し、アメリカと共に再び戦争国家に変貌することは絶対に止めなければいけない」と述べた。
戦争国家づくり
は今すぐやめろ
続いて、丹羽弁護士(大阪労働者弁護団代表幹事)と中北龍太郎さん(「しないさせない戦争協力!」関西ネットワーク共同代表)が特別アピールをした。
丹羽さんは「戦後七〇年の節目のメーデー。アジアに二〇〇〇万人の犠牲を強い、日本の軍人・民間人三一〇万人の死者を出した戦争のことを忘れてはいけない。安倍政権は、地球的規模での日米軍事同盟を結んだ。労働法制の抜本的解体を策動し、戦争する国づくりと一体的に推進している。派遣を常態的なものにする労働者派遣法改悪法案、労働者の生命・健康を著しく脅かす残業ゼロ法案・労働基準法の改悪法案(高度プロフェッショナル制度の導入)も上程されている。さらに、精算期間を一カ月から三カ月に延長するフレックスタイム制改悪、解雇の金銭的解決法案まで目論まれている。これらを跳ね返す労働運動の力こそが問われている」、と述べた。
中北さんは次のように述べた。
「四月二九日、米議会で安倍首相が行った演説の締めくくりの言葉は、『希望の同盟、一緒でならきっとできます』。安倍首相は以前、日米同盟は血の同盟にならなければならないと言ったが、日米が一緒に戦争すればうまくいくという戦争宣言だ」。
「第三次ガイドラインこそは、日米を血の同盟にするものだ。キーワードは、グローバル化と平時と戦時の切れ目のないシームレス化だ。米軍と自衛隊の一体化、つまり米軍の指揮下で自衛隊が一部隊として動いていくということ。これまでの政府の軍事政策の原則であった専守防衛を完全に捨てて、アメリカと共に世界で積極的に戦争をする国にする。憲法九条を真っ向から否定する一一本の戦争法案を、会期を延長して一気に通してしまう。決して許してはならない」。
「並行して進む辺野古の新基地建設に対して、沖縄は県知事を先頭に必死で闘っている。戦争する国づくりに反対し、沖縄の自己決定権を尊重するためにも、この闘いに支援連帯しなければいけない。安倍首相が次に企んでいるのは、来年七月の参議院選とその後の明文改憲だ。自民党の改憲案つまり戦争する国づくりの憲法案がもし発議されたら、国民投票で敢然と否決しなければいけない。五月一七日の大阪市住民投票は、憲法改悪に弾みを付けるかどうかの重要な投票になる。住民投票で、是非とも大阪市解体を阻止させよう」。
各争議国から
の訴えが続く
来賓のあいさつは、社民党(服部良一さん、川口高槻市議)新社会党(山下慶喜さん)、緑の党(高橋泉大津市議)、立憲フォーラム(辻元民主党衆議院議員の代理の方、尾立民主党参議院議員)そして、この統一地方選を闘った市民派議員・候補者五人からアピールがあった。
Ryusi&Coのライブのあと、争議組合アピールがあった。
◆JAL争議団、「最高裁判決で上告棄却された。しかし、解雇が不当であるということに変わりはない。これから先も闘っていく。原告一三五名全員頑張っている。今年は御巣鷹山の事故から三〇周年。あのときに誓った絶対安全ということを知っている社員は一割を切った。最近、機長が脳梗塞で亡くなった。フライト中ではなかったので、大事故には至らなかったが、職場は疲弊している。稲盛さんの、儲けなくして安全なし、がいまだに浸透している。会社に戻って、安全のために金を使う会社にしたい」。
◆郵政非正規労働者の労働契約法二〇条裁判原告、「正規社員には年末年始の勤務には一日四〇〇〇円、五〇〇〇円の手当があるが、我々にはない。また扶養者手当もない。同じ仕事をしていながらあまりにも差がありすぎるので、裁判に訴えた」。
◆大阪教育合同労粗、「大阪府が、非常勤講師の継続雇用等の団交を何度も拒否した事件で、中央労働委員会の命令が出た。府がこれに従わず東京地裁に訴訟を起こしたが、最終的に三月三一日に最高裁が上告棄却して、判決が確定した。府知事は組合に謝罪文を出さなければいけなくなった。これを契機に、教育合同労組との間で争われている全ての裁判を取り下げた」。
◆ユニオン全労協、「鶏肉の卸会社に勤務してきたガーナ人の労働者は、長いときは朝の三時から夕方八時頃まで勤務。時間外賃金は支給されず。たまりかねて組合の門をたたいた。メーデーの日、団交申し入れを行った」。
◆なかまユニオン、「パチンコチェーンのキョーイチ松原興産の店で、新任店長はアルバイトを派遣に切り替えようと、アルバイト店員にパワハラ。彼女はうつが発症し、六ヶ月の休職後退職扱い。地位保全と損害賠償を求めて提訴」。
◆全港湾・ユニオンおおさか、「不当労働行為ばっかりやっている会社で、今朝専務がいるというので、申し入れにいったが、もぬけの殻。団交要求に対して、損害賠償請求された。正当な労働組合の行動に対するこのような請求には絶対に負けられない」。
◆全日建連帯労組、「辺野古新基地建設関連の工事を請け負っている大成建設の大阪支社に対し、抗議と要請行動を行った」。
この後、エイサー(西成でいごの会)の披露があった。集会の後、全員、西梅田までのデモに出発した。(T・T)
5.1 愛知:安城地区メーデー
トヨタと闘う労働運動を地域から作り出そう
【愛知】五月一日午前九時三〇分から安城市の中心市街地にある交流広場南側新公園で「第86回安城地区メーデー」が行われ、約一五〇人の労働者が参加した。トヨタの関連企業が多く集中する西三河地方の中心地における安城地区メーデーは、三河安城地区労(新社会党系)と西三河労連(共産党系)の共催で行われ、トヨタ資本と闘う数少ない労働者の結集軸となっている。昨年は三河安城地区労の和田議長が亡くなり、開催も危ぶまれたが例年通り行われ成功した。
過労死防止の
取り組みを!
集会が始まる前、西三河合唱団の歌声が会場に響きわたるなか続々と労働者が結集する。九時三〇分に司会の井畑さんが開会宣言を行いメーデーが始まった。
大会役員が選出され若槻さん(全トヨタ労働組合)が選出された。最初の来賓あいさつでは共産党安城市議会議員の宮川さんが安倍政権の政治を厳しく批判し、共に闘ってゆくことをアピールした。
二人目の来賓あいさつでは、四月の統一地方選挙で二期目の当選を果たした新社会党安城市議会議員の石川翼さんが発言した。
「労働者をとりまく情勢はますます厳しくなっています。私は愛知ユニオンの組合員でもありますが連日のように労働相談が絶えません。このような中、昨年一一月には『過労死防止法』が施行されました。画期的なのは企業や国、自治体の責任が明確に明記されていることだと思います。これにより安城市もまた過労死のないようにするための責務を負ったことになります。しかし、この責務をどうやって安城市はおこなうのか? この問いになかなか明確な答えが返ってきません。『国が方針を決めたらやる』という後ろ向きな回答しかないのが現実です。この現実を突き崩し、私も働くものが報われる社会をつくるために全力でがんばりたいと思います」。
祝電の紹介の後、アイシン機工(トヨタ系企業)で労災を負い、労災裁判闘争を闘った吉田さんが勝利和解で解決したことを報告した。
過労死裁判を闘う女性が経過報告と支援を訴えた。すべての発言を終えてメーデー決議を採択し、閉会宣言と『がんばろう』を全員で合唱し集会を終了した。
その後、参加者は安城市街へのデモ行進に出発した。沿道からは多くの商店主や労働者が注目し、「労働法改悪反対」の声が安城市内に響き渡った。
メーデー集会の
深刻な問題点
最後に、このメーデーにおける問題を指摘しておかなければならない。それは昨年も行われたことだが集会終了後にデモ行進の注意事項を説明するために制服警察官をステージの前に立たせて発言者のように喋らせるという行為を主催者の意図で行ったことである。
前回は生の声だけだったが今年は参加者が「マイク!マイク!」と叫んでマイクまで持たせて説明させ最後は拍手で確認するという有様であった。
昨年はメーデー直前に和田さんが亡くなり共産党の影響力が強くなったことも関係するのだろうがこれでは、階級意識の後退と資本との闘いの非妥協性を破壊するものになってしまう。
日本共産党との共闘が進めばこのような問題は他にも出てくるだろうが、労働運動の原則を守り、階級闘争の非妥協性を貫き、何よりも西三河地方のトヨタと闘う数少ない労働運動を防衛するために原則的討論を重ねて、会場で警察官に喋らせるようなあり方を変えていかなければならないだろう。 (越中)
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