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    かけはし2015.年2月16日号

民衆は今も革命の諸目標に力を傾けている


シリア

反革命の前進はほんの一時

自由、平等、社会的公正を求め
闘っている民衆に世界的支援を


 以下は、シリアの革命的マルクス主義組織である革命的左翼潮流(CRL)によって作り出された軍事組織の民衆解放部隊(FLP)の将校、ロルカ、ミドウ、アブ・ライヤ(注一)に対する質問。シリアのアサド政権に対する反乱に関してメディアが伝える情報は、例えば「イスラム国」など、軍事化された宗派対立の側面で圧倒されている。しかし反乱の発端は、自由、平等、社会的公正を求める非暴力の民衆的決起であり、この目標を堅持し、宗派、民族を横断して進められている闘いも厳然として持ちこたえている。以下は、伝えられることの少ないそのような闘いの一端を知らせている。あわせて、フランスの活動家による「イスラム国」に関する別掲載記事も参考としていただきたい。(「かけはし」編集部)

軍事活動は大衆闘争形態の一つ


――FLPは、二、三カ月前に公式に作り出された。それは、自由シリア軍(FSA)あるいは他のグループの一部として武装活動に長い間参加してきた活動家たちの取り組みにおいて、その論理的到達点であるのか、それとも、CRL活動家たちの「軍事的転換」としてあるのか? それは、CRL防衛の方策なのか、それともこの政権を打ち破ることは武器によってのみ可能となる、という確信の表現なのか?

 FLPの創出は、平和的な闘争が武装した戦闘に転換したことの必然的結果であり、支配的特権的少数層の残忍さに対する反応だ。この反応は、人口の多数の諸層を、自身と彼らのコミュニティーを守るため、武器を取るよう導いてきた。寡頭支配層の支配から逃れたこの国の広大な諸領域は「解放され」ることとなったが、政府軍の諸攻撃が、これらの地域で武装闘争を戦闘の支配的側面にした。それに参加することなしにそこで活動し、存在することは難しい。事実として、FLP形成の公表は遅れた――まず第一に、民衆的かつ民主的な武装部隊の創出、ついで革命とその目標とは何のつながりももっていない反動的で過激な「タクフィリス」という他のものの創出との関係で――とはいえ、それは、革命の歩みによって強いられた客観的な発展に対応してきた。すなわち、寡頭支配層の諸大衆に対する残忍な暴力、広範な大衆諸層の武装、反動的で反革命的な武装諸勢力の脅威を呼ぶ強さの高まり、といったものへの対応だ。FLPの最初の核心は、民主的な部隊の中で武装闘争にすでに申し分なく従事していた同志たちの成果だった。彼らの諸経験と彼らが伸ばした諸々の根を通して彼らは、真の革命的なグループの設立に向けて革命的行動を展開させる、という大衆の必要を共有した。つまり、自由、平等、社会的公正という革命の目標を表現し、大衆闘争の外からではなくその内部で、先の目標の達成に向けて闘うグループの必要だ。
FLPは「統一戦線」の概念により近い。これは、以前は市民活動に限定されていた少数の同志たちの活動に質的な転換をもたらした。しかしこの大衆闘争形態は、わが組織であるCRLの政策の武装闘争に向けた全体的移行を意味するものではなかった。それが意味することは単純に以下のことだ。つまりわれわれは、大衆闘争が民衆革命の上述した目標に役立ち、その勝利に向かう一歩を表現するのであれば、その形態についてはどのようなものも拒絶しない、ということだ。これは、主体的かつ客観的諸条件の具体的で現実主義的な分析によってわれわれの影響力を広げることを、われわれに可能としている。

武器不足が抵抗統一の障害に

――FSAや他の現地諸部隊との協力に関する水準はどのようなものか?

 協力や調整はある。しかし限定された形としてだ。それは一方で、多様な観点と目標、あるいは同志たちが闘いを行っている地政学的位置や他の諸組織の性格に起因する諸々の立場間の差違のゆえだ。さらに他方でこれらの諸組織は、一般的に他のものを誰であれ受け入れない。しかしながらまた、FSA、またわれわれが支援や避難所を見出している現地部隊に属する、いくつかの「民主的な」グループとの間では結びつきと良好な調整もある。
しかしわれわれはこれまで、われわれのもつ資源と支えの弱さのゆえに、この共同作戦においていわば質的な飛躍を達成することができてこなかった。部隊を配置し必要とされる方法で政権側部隊と過激派反動グループとぶつかることをわれわれに不可能とする支えの不在は、われわれの活動を大きく妨げ、FSAや現地の部隊の「民主的な」グループとのわれわれの共同作戦を制限している。
われわれの活動はメディアの中に何らかの反響を見ずにきたということ、むしろ沈黙の掟に迎えられてきた。また国際メディアは「イスラム国」(IS)とその諸支柱への、そして――ある種中傷的な短絡的手法によって――「宗派戦争」ないしは「ISとの戦争」に単純化する。われわれの元々は民衆的な革命の転換にのみ関心を向けている、ということを忘れないようにしよう。われわれは、われわれの活動を伝えることにほとんど余地を与えない地下で活動を継続中だ。そのことも忘れないようにしよう。

――FLPは弾圧さらに死にも直面してきたが……

 FLPの戦闘員同志たちは日々危険を前にしている。二、三カ月前、同志たちがFSAの一グループの助勢に向かおうとしていた時、反動派であり過激勢力であるアル・ヌスラ戦線の部分との間で衝突があった。そのために二人の同志が死亡し、三分の一が負傷した。他方でアル・ヌスラ戦線メンバーも、何人か死亡し負傷者が出た。
民衆的抵抗の強化、および人種や宗教的名称にとらわれない武装闘争の統一は、われわれの優先度の中心にあり、FLP形成の主要な理由だった。同志たちのコバニに向けた出撃はこの枠組みにピッタリしている。過激勢力諸組織と体制双方に対して行われる衝突は、民衆革命が勝利する条件であり、それが、自由で民主的なシリアを建設する唯一の道だ。われわれは、民衆革命並びに諸大衆の利益の敵であるこれら二つの勢力に、同時に立ち向かっている。

――コバニでの抵抗を強化する決定を行う前、FLPはすでに反革命諸グループとの衝突に入っていたのか、あるいはFLPはその努力すべてを体制に対して集中していたのか?

 ファシストのISに対する戦闘に力を貸すためのコバニへの同志派遣は、FLPの独立した決定に従うものだ。それはわれわれの信念、民族に関わらない諸大衆の解放は共通の敵に対決する共通の闘争の統一を必要とする、という信念の一部だ。われわれは、CRLとして、クルド諸政党とそこに存在している民衆諸潮流との間にいくつかのつながりを保持している。

――コバニに達しようとのあなた方の挑戦は他の諸勢力の呼びかけに応じたものか、あるいはそれら諸勢力との調整の下でのことか、あるいは独立したものか? この参戦に対する障害は何だったのか?

 コバニに向かった戦闘員同志たちの行動は、コバニにいる民衆指導部や諸勢力との調整の下で行われている。もちろんわれわれは、移動や展開に際して数多くの障害に直面している。「解放区」への移動は、これらの地区の支配権が、FSAのヘゲモニーから政権のヘゲモニーへ、あるいはISやアル・ヌスラやそれらの同盟勢力のファシストへと動きつつ変化しているがゆえに危険に満ちている。
しかしながら基本となっている障害はわれわれ自身の資源からくる障害だ。支援と資金の欠如が新しい戦闘員を徴募することからわれわれを妨げている。というのも、われわれに合流することを願っている者たちは多い一方で、われわれは彼らに武器を提供できないからだ。われわれの武器不足はわれわれの戦闘の多くでわれわれを弱い立場に置いている。一つ例をあげれば、ISの危険に対する戦闘への参加を願ってコバニに向かった同志たちは、個人用の軽火器をもっていたにすぎなかった。

CRLとFLPの社会的構成


――CRLは若いグループだ。FLPの場合、その社会的要素は何か? 女性の構成はどのようなものか?

 CRLが若いというのは本当だ。それは革命と年齢が同じだ。しかしながら、困難と酷薄さという例外的諸環境の中で、また相対的に短期のうちにわれわれは、小さなグループを真に革命的な組織へと転換することができた。そしてわれわれは最初の二年間の経験を積む間に、二、三〇人の活動家から今あるものへと、二倍化以上の組織へと進んできた。その一方他の左翼グループは分解するか消失した。われわれは自らを維持し今の進み方を保つだけでは満足していない。つまりわれわれは今も止まることなく発展中であり、闘争のあらゆる分野にわれわれの活動を構築中だ。
われわれは、そのメンバーが減少しているとしても今もまだ残っている、基層に組織された調整委員会と創意に富んだ現地評議会に大いに関心をもっている。なぜならばそれらは、革命の中で大衆によって作り出された自己組織化と自主管理の形態だからだ。
FLPは、わが同志たちと、民衆的武装闘争の現場にありつつ民衆革命の綱領を取り入れてきた戦士たちによって生み出された。彼らは様々な社会層、つまり労働者、貧しい農民、学生、公務員、また失業者……といった層の出身だ。FLPは、シリア社会のイメージにおいて、主に若い男女から構成されている。彼らの目標は武装闘争を継続しそれを広げることであり、彼らは、専制、搾取、帝国主義の覇権に反対し民衆革命の綱領を取り入れる者すべてに向け開かれている。
われわれは、限られた資源と武器の不足にもかかわらず、劇的な諸条件の中で闘い続けている。なぜならば、われわれは真の革命派であり、自由と公正を達成したいと思っているからだ。
われわれは日々という単位で諸困難と危険を前にしている。戦闘員同志の日々の必要を確保することが一つの闘争だ。このすべてにもかかわらず彼らは決意を崩さず、自由、人間性、公正、また平等への愛によって、さらに尊厳と公正のある人生への熱情によって突き動かされている。
FLPは現在、多くの理由――時として、安全を保証された基盤の不在を含んで――から、若い同志たちに、情報に責任を負う者としての女性の参加に限られている。その一方で女性たちは、CRLの一般党員の中で、特に指導機関の中では十分に代表されている。

実ある物質的連帯が切実に必要

――政治的な側面と軍事的な側面における、革命と反革命の間にある現在の力関係について、あなた方の分析はどのようなものか?

 ここ最近では、民衆革命を犠牲にした反革命のはっきりした前進があった。しかし、それは革命のほんの一時のことだ。それはいかなる意味でもまったく固定されたものではない。その関係には日々変化の可能性があり、それは地域に応じて、あらゆる諸政党が受け取る支援に応じて、特定領域の力関係の変動に応じて発展する。
真の革命を長期的に宗教的かつ地域的対立へとそらす目的の下にその革命を失敗させ、真の革命勢力を断つという目的を追求する、そうした諸個人と反動的なアラブ諸国家から受け取る支援にはふれないが、反革命勢力は、資金融通と現金の確保を目的に油井とガス井を押さえた。
政治的な側面と民衆の側面では、シリアの人びとが経験した諸々の悲劇にもかかわらず、この人びとは依然として革命の諸目標に力を傾けている。それは、政権とその特派部隊、また過激な聖戦主義的ファシスト諸組織を終わりにすることだ。この目標は、世界のあらゆる革命的勢力と民主的勢力からの真の連帯と支援を必要としている。

――あなた方には国際的連帯の具体的な表現が必要か? そうとすればどのような形態でか?

 階級闘争は地域限定ではなく世界的だ。われわれの国における反乱大衆の勝利は、世界的規模で解放諸勢力を利する形で力関係をひっくり返すだろう。国際連帯は、反資本主義左翼すべてにとって義務であるだけではなく、チェ・ゲバラが言ったように、必要性でもある。
地域的なレベルで支援を受けている犯罪的体制と反革命の残忍な諸勢力に反対する民衆革命の、勝利を求めるわれわれの血みどろの闘いを同情をもって見守るだけでは不十分だ。革命的左翼がもっと有効なやり方で道を切り開くことができるように、われわれには切実に具体的な連帯が、そして世界中の民主勢力とわが革命的同志たちの支えが必要だ。それこそが、われわれの構想が成長するのを見、民衆の抵抗を生き返らせ、シリア中にわれわれの活動を広げるために、われわれが必要としているものだ。これは、われわれの目標の達成を目的とした世界中のわが同志すべてとの協調、現在進行形の支援、そして鮮明な計画を必要とする。
しかしながら今のところわれわれは、その本物の価値をありがたく思ってはいるのだが、われわれの革命に対する道義的な支持を受けているにすぎない。しかしそれは、われわれがいくつもの敵に対し奮戦中の暴力的闘争との関係では不十分なのだ。
CRLの戦闘部隊としてのわれわれ、FLPは、困難な諸条件の中で行動中だ。わが同志たちの生命に対する脅威は一分ごとに現れている。われわれには疑いなく、実のある政治的な、兵站上の、また財政的な国際的助けと連帯が必要だ。われわれは同志たち並びに友人たちに、自由、平等、社会的公正、そしてより良い世界を求めるわが国の大衆と、わが闘争と連帯する委員会の形成を訴える。
※「インプレコール」向けにルイザ・トスカーヌによりアラビア語からフランス語に翻訳、フランス語からの英訳は「インターナショナルビューポイント」。

注一)これらはペンネーム。(「インターナショナルビューポイント」二〇一五年一月号)


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