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    かけはし2015.年1月1日号

12.14三里塚–東峰現地行動


農民、住民への犠牲強要
のくり返しを許さない


ふたたび新たな
滑走路建設策動
 三里塚空港に反対する連絡会は、一二月一四日、旧東峰共同出荷場跡で「12・14三里塚―東峰現地行動」を行い、四〇人が参加した。
 政府―国土交通省の「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」は、二〇三〇年度をメドに成田・羽田の両空港に新しい滑走路を増設する計画を立て、周辺自治体や航空会社に提案した。成田空港に対しては、安全軽視・環境破壊の過密運航にむけて二〇年東京オリンピックまでに年間四一万回離着陸を打ち出した。さらに地元商工会や経済界がつくる「成田第三滑走路実現する会」と国交省が一体となって年間五〇万回に向けて三本目の滑走路を建設するという策動を開始している。カネと暴力によって農民を追い出してきた歴史を何ら反省せず、再犯していく居直りを続けている。連絡会は、「成田空港『第三滑走路』計画を撤回せよ! 横堀現闘本部裁判勝利! 年間五〇万回飛行、飛行制限時間緩和を許さない! 反原発―再稼働やめろ!TPP反対!」のスローガンを掲げて東峰現地行動を取り組んだ。

行政の逃げ腰に
住民の不信募る
集会は、山崎宏さん(横堀地区/労活評現闘)のあいさつから始まり、「本日は総選挙の投票日だ。安倍政権が大勝すれば、まさにナチスの全権委任法を与えるような事態だ。『第三滑走路』計画に反対し、安倍政権打倒にむけて断固闘っていこう」と呼びかけた。
石井紀子さん(川上地区)は、「『第三滑走路』計画について住民の不安が高まっている。一一月末に成田市が説明会を行ったが、『国が確定的なことを言っていないから、わからない』を繰り返すだけだった。川上地区は用地内に入るので住民の不信感が増した。成田空港よりも羽田空港の利用率が増えているのに、なんで新たな滑走路を作るのか。形だけ滑走路を作るということがミエミエだ。破綻していくのは明白だ。私は、ここで野菜を作り、しっかりと生活していく」と発言した。
また、映画「三里塚に生きる」に触れて「東峰から移転した堀越昭平さんが出てくるが、本当は移転したくなかった思いを語っていた。闘う柳川秀夫さんは、かっこいい。こういう人がいるかぎり三里塚闘争は続いている。そして、同じような思いで生きている人たちがいる。東峰の地に集う人々がいる。私たちはこれからもここで生きていく」と強調した。
平野靖識さん(東峰地区・らっきょう工場)は、「三里塚物産の第二工場が新田地区にある。静かな所を求めて作ったが、第三滑走路が来るとしたらとんでもない。私たちなりに異議申し立てを行っていきたい」と発言した。
さらに空港会社による市東孝雄さん(天神峰地区/北原派反対同盟)の土地強奪裁判に触れ、「三里塚物産は、父親の市東東一さんの時代からお世話になってきた。空港会社による市東さんの土地強奪は、人ごとではない。裁判闘争を支援している」とアピールした。
関西三里塚闘争に連帯する会の苅谷稔さんは、泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会の九・二一集会、一一・二九〜三〇第一三回反空港全国交流会を報告し、連帯する会のアピールを紹介した。

飛行制限時間
にも緩和圧力
集会終了後、東峰部落の開拓道路(B滑走路用地内)にむけてデモに移った。
開拓道路に到着後、山崎さんは、「成田空港会社と地元経済界は、羽田空港の利用拡大に危機感を感じ、生き残りに必死だ。成田離れの拡大を止めるためにLCC専用ターミナルを作り、増便をねらっている。しかし、周辺住民との関係で飛行制限時間(夜一一時まで。緊急時は一二時)があるため、空港会社にとって致命的な限界だ。だから制限時間の緩和圧力を強めている。成田第三滑走路計画とともに農民、住民への犠牲の強要を許してはならない」と訴え、B滑走路にむかって抗議のシュプレヒコールを行った。
デモは、解散地点の共同出荷場跡に到着し、最後に辻和夫さん(横堀団結小屋維持会/田んぼくらぶ)から二・二二「三里塚に生きる」上映会(別掲参照)への協力が呼びかけられた。
(Y)


2015年反対同盟旗開きのお知らせ

主催:三里塚芝山連合空港反対同盟(世話人:柳川秀夫)
日時:2015年1月11日(日)、正午
場所:横堀農業研修センター(0479―78―0100/横堀農業研修センター 千葉県山武郡芝山町香山新田131)
参加費:1000円
連絡先:〒289─1601 千葉県山武郡芝山町香山新田 90─5(案山子亭)/電話&FAX0479─78─8101

■会場への行き方:京成東成田駅地上 11時00分集合 迎えの車待機
09:13発 京成上野特急 →10:21着 成田→10:32発 京成成田 →乗り換え 京成本線(普通)[芝山千代田行き]→10:37着 東成田

2・22『三里塚に生きる』上映実行
委員会の賛同人になってください

よびかけ人

繁山達郎(研究所テオリア)、芝崎眞吾(連帯社)
辻和夫(横堀団結小屋維持会/田んぼくらぶ)
和多田粂夫、中川憲一(元管制塔被告)
平田誠剛

 映画『三里塚に生きる』をご覧になりましたか(一一月二二日から一二月一九日まで東京・渋谷「ユーロスペース」で上映)。
 代島治彦監督の「配給宣伝・劇場公開をご支援ください」の要請に応え、自主上映と三里塚闘争について語り合う場を東京で創ることができればいいなという思いを込めて、『三里塚に生きる』上映実行委員会を立ち上げることにしました。
 映画に対しては様々な観点からのアプローチがあるでしょう。当日は代島治彦監督をお招きし、語り合いましょう。とりあえず辻の感想文(★)を参考資料にしながら共に探っていけたらなと思います。

 賛同していただける方は、住所・氏名・連絡先(肩書き、氏名の公表の有無併記。記載がない場合は、「無」)をFAXか、mailをいずれかの連絡先に送ってください。賛同金は、「映画賛同金」と明記して新時代社に送ってください。(締め切り二〇一五年二月中旬)

?賛同金送金先/郵便振替 新時代社 00290=6=64430 「映画賛同金」と明記
?賛同人(一口一〇〇〇円)

?上映日時 二〇一五年二月二二日(日)午後一時三〇〜(上映時間:一四〇分)/午後四時〜代島治彦監督講演&賛同人の発言
?場所 早稲田奉仕園内6ABC号室(日本キリスト教会館6F、地下鉄東西線早稲田駅3b番、2番出口から徒歩5分)http://www.hoshien.or.jp/map/map.html
?参加費:一〇〇〇円
?連絡先:
研究所テオリア
連絡先 東京都千代田区内神田一―一七―一二勝文社第二ビル一〇一 TEL・FAX〇三―六二七三―七二三三
email@theoria.info
連帯社 東京都文京区小石川一―八―九第二彦坂ビル五階 TEL・FAX〇三―三八一四―一六九四
新時代社 東京都渋谷区初台一―五〇―四―一〇三 TEL〇三―三三七二―九四〇一 FAX〇三―三三七二―九四〇二
mail@jrcl.net

?『三里塚に生きる』公式サイトhttp://sanrizukaniikiru.com/  MotionGallery(モーションギャラリー)https://motion-gallery.net/projects/sanrizuka)
★辻の『三里塚に生きる』の感想文は、三里塚芝山連合空港反対同盟大地共有委員会(U)ブログに掲載されています。
http://blog.livedoor.jp/kyouyutisanri/archives/8613983.html

コラム

時代と映画俳優たち

 映画俳優の高倉健が昨年一一月一〇日に亡くなった。ふだんそれ程映画館に出かけ映画を見ることはないのだが、偶然高倉の映画を見ていた。
 最初は一九七二年頃、早朝の羽田闘争(たぶん首相の訪米反対)の帰りに、横井勝さん(元チョッパリの会)に誘われて新宿で「任侠」映画を見た。この時代「任侠」映画は全共闘世代に絶大な人気があった。「義理と人情」で圧倒的多数のヤクザに立ち向かい果てていく健さん。「連帯を求めて孤立を恐れず」(東大全共闘のスローガン)という気分がマッチしていたのだろう。私はヤクザ映画が好きではないのでそれ以前には見ていなかった。
 二本目は一九七八年三里塚開港阻止決戦に向かう二月要塞戦の後、田辺敏和さん(当時・東京東部のJRCLの専従)に誘われて「幸福の黄色いハンカチ」を見た。肩で風を切るかっこいいヤクザから孤独で女性の愛を求める男の映画として、各種の映画賞を取り、高倉健の転換の映画と言われる。山田洋次監督のフーテンの寅さんの泣き笑いの人情映画に通ずるものであった。
 三本目は、「ホタル」(2001年)である。これは元夜間中学生と見た。特攻隊員とそれを見送った宿のおかみさん。ガンを患った妻が朝鮮人特攻隊員の恋人であったので、韓国に遺族を訪ねる、そんなストーリー。朝鮮人の特攻隊員ということに興味を引かれた。
 高倉の後を追うように、一一月二八日、菅原文太が亡くなった。彼は任侠ものから実録ものへ変わっていった「仁義なき戦い」「トラック野郎」で一世を風靡した。二〇〇七年に膀胱ガンを患ってから、農業をはじめてスローライフを訴える活動と「戦争反対・平和を求める」運動に参加していった。六月一二日、戦争をさせない1000人委員会主催の東京日比谷野音集会で発言、一一月に沖縄県知事選で翁長候補の応援にかけつけ燃え尽きた。
 日本では欧米各国のミュージシャンや映画俳優に比べて、政治的メッセージを発する人たちがほとんどいない。それはこの業界が大手企業や大手広告代理店のスポンサーによって牛耳られているからだ。それを知ったのは次のような訴えであった。
 二〇一一年、東日本大震災の起こる前の日比谷野音の反原発集会で、吉本多香美さん(女優、父親が初代ウルトラマンをやっていた黒部進の娘)が語った。
 「自分がこうした集会で脱原発を訴えるとテレビの仕事から干されてしまう。なぜなら、原発を建設・運用している東京電力はCM界で大きな力を持っていて、原発を建設している三菱や日立などにも圧力をかけ、排除するからだ。こんな理不尽なことはない。怒りを覚えるが自分は原発はいらないと訴えたい」。
 エンターテイナーたちが最近は圧力を覚悟で政治的発信をするようになった。総選挙の沖縄選挙区の結果を見て、民衆運動こそが時代を変えると強く肝に銘じた。(滝)

 



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