8.5ヒロシマ平和へのつどい2014
安倍政権打倒めざす闘いへ
世界の人々と共に「戦争させない」の声を
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八・六広島原爆投下から六九年を迎える前日の八月五日、広島市市民交流プラザで「8・6ヒロシマ平和へのつどい2014〜安倍を倒せ!戦争をさせない!9条生かせ!」が行われた。この集会には地元広島を中心に、インドからの海外ゲスト、フィリピンと韓国の高校生を含め、全国から一八〇人の労働者、市民が結集して成功した。
未来への希望と
夢を語るために
午後六時、司会者の岡原美知子さん(日本軍「慰安婦」問題解決ひろしまネットワーク)のあいさつで集会が始まり、地元広島から木原省冶さん(原発はごめんだヒロシマ市民の会代表)が開会の辞を述べた。「現在、広島と長崎の被爆者手帳を持っている人は二〇万人にまで減りました。ヒロシナ・ナガサキを経験しながらフクシマを経験した。来年は『広島・長崎被爆70周年・世界核被害者フォーラム』が準備されており、世界放射線被害者人権宣言を出そうとしています。団体ではなく個人個人の意思で運動が作られようとしています。八・六ヒロシマは歴史の失敗を学ぶ日ではあるが、同時に未来への希望と夢を語る日でなければならない。今日の集会と明日、六日の原爆ドーム前の集会、デモ行進を共にがんばりましょう」。
韓国・フィリピン
の高校生も参加
続いて長崎からは、平野伸人さん(全国被爆二世団体連絡協議会前代表)と、毎年、核兵器廃絶を求める署名活動を行っている「高校生一万人署名実行委員会」の高校生たちが登壇して発言した。
平野さんは「今日は韓国とフィリピンの高校生を含めて九人の高校生が参加しました」と高校生を紹介し、「この間の出来事としては、長崎に修学旅行に来ていた中学生が平和公園内を説明した守口貢さんに対し『死にぞこない』と暴言を吐いた事件がありました。その後もインターネットで守口貢さんが、ニセ被爆者、プロの証言者、左翼だ、と攻撃されている現実に暗澹たる気持ちになります。長崎では、中国人犠牲者の追悼碑を作ろうとしているが在特会や『幸福の科学』から数百の抗議電話があるという状態です。しかし、このような不当な攻撃には負けられません。その希望は高校生一万人署名です」と述べた。
参加した高校生からは「私たちの運動は全国に広がり海外にも広がっています。今日は韓国から三人、フィリピンからも三人が参加しました。これからも学び交流を図っていきたいと思います」と発言した。
岩国と鹿児島
からのアピール
山口県からは、岩国米軍基地機能強化と闘う岩国市議会議員の田村順玄さんが報告を行った。「今日も岩国基地ツアーを行いましたが去年に続いて参加した人は形がすっかり変わってしまったとびっくりしていました。国はこれまでに九〇三億円を使い、今後三年で二〇〇〇億円の予算が基地強化のために使われようとしています。岩国基地は今、すごいスピードで変わっています。アメリカ空軍の空中給油機は当初二機来ると言っていたが七月二一日に九機配備されました。さらに政府は八月いっぱいかけて一五機を沖縄から移動すると発言しましたが八月一一日には配備してしまいます。岩国に押し付けて沖縄県知事の仲井眞の負担軽減の成果にして再び当選させようとしています。さらに沖縄の負担軽減を口実に米軍機が全国に広がっています。基地に反対する全国の人々と共に反対の声を上げよう」。
鹿児島県からは川内原発再稼働阻止を闘う木村朗さん(鹿児島大学教授)が発言した。「今の日本は一九三〇年代のような状況です。アメリカの侵略戦争に補完部隊として出ようとしている。憲法を変えずに攻撃的な軍隊になろうとしている。沖縄では知事選を待たずに辺野古の基地建設がすすめられようとしています。また全国が沖縄化しています。七月一六日に川内原発の再稼働が承認され再稼働を既成事実として行おうとしている。九州では訴訟を闘っています。九月一六日には第五次提訴を予定しています。九月二八日には川内原発で全国集会を予定しています。みなさんの参加をお願いします。全国の声を川内に届けましょう」。
原発輸出反対!
インドから発言
海外ゲストとしてインドから来日した、日本の原発輸出に反対する、クマール・スンダーラームさん(インド核廃絶と平和のための連合)が報告を行った。「インドでは、原発は三%しか使われていないが二〇一五年までに二五%まで引き上げようとしています。これはエネルギー問題ではなく政治的かけひきであり外交的判断によるものです。インドはNPTにも加盟していないのに原発が作れるようになりました。日印協定により原発を作るメーカーは日立エスト、三菱重工です。アメリカ・イギリス・フランスの企業も関わり利潤を上げようとしています。新たな立地では民衆が反対運動をしていますが暴力で弾圧されています。環境被害がおこった場合の責任も不明慮です。インドの支配者は核超大国になるために民衆に犠牲を押し付けています。今月末、インドの首相が安倍と協定を結ぼうとしています。みなさんに反対してほしい。そのための団体署名を集めています。政府間のではなく民衆の連帯を作っていきましょう」。
核廃絶に向けた
新しい戦略を
前集会実行委員会代表の湯浅一郎さんからは「当面の核廃絶運動における戦略的課題」と題して提起を行った。湯浅さんは、核兵器は米ソの冷戦構造の中で増えてきたが、冷戦が終結のプロセスにはいっていく中で一定程度減り始めた。しかし問題はゼロにするためのプロセスが見えていないことだと指摘し、現在も一万発以上の核兵器が存在していると説明した。提起として、法律的に非核地帯をつくり禁止条約をつくり包括的なしくみを日本に提案し世論を作っていくことが必要ではないか、と提起した。さらに「ヨーロッパでは、大きな戦争はおこる可能性を少なくする努力をしてきたが、北東アジアはそうではない。安倍は、悪循環から抜けるための努力ではなくアジアの軍事的緊張関係をより深刻なものにしようとしている」と批判した。
集会実行委員会から翌日、平和公園で配布される「市民の平和宣言二〇一四」が読み上げられ全員の拍手で採択がされた。そして六日の行動について提起が行われた。
「いのち」を軽視
する安倍政権
後半は記念講演として岡野八千代さん(同志社大学教授・グローバルスタディーズ研究家)が「安倍政権の『いのち』に対する軽視・蔑視を許さない」と題して講演を行った。
岡野さんは自らの研究領域である政治思想史の中で、ジュデス・シュクラーというアメリカの女性思想家について紹介した。その中でシュクラーは、政治にとってもっとも大切なことは人々を恐怖から自由にする事、それをぬきに政治とは一切正当性を持たないと論じていると紹介した。自民党安倍政権については「従軍慰安婦」についてとりあげ、安倍信三が記憶を抹殺することで恐怖をあおる政治家であると指摘し、「従軍慰安婦」を記憶から抹消し「いのち」を軽視していること、「いのち」が社会において育まれるありようを蔑視していると考えていると述べた。また、安倍政権がいかに「いのち」を蔑視しているかについては、二〇一二年に発表された自民党改憲草案では現行の九七条を削除されていることからも伺えると指摘し、「九七条とは過去の悲惨で残忍な過ちを未来にまで刻みこみながら基本的人権を守るという強い決意を述べた条項です」と説明した。
さらに岡野さんは、民主主義について「日本において民主主義は正しく理解されているとは思えません。ややもすれば数の力や単純な多数決だとされがちです。民主主義とはひとりひとりに道徳的能力、道徳的価値観を見出す事です。……政府や政治家だけでなく、市民として民主主義に参加するということが、かつての政治の過ちを語り続けること、記憶する事、そして多くの人とその記憶を共有することにつながっていることが分かるはずです。……とりわけ、私たちの記憶を抹殺しようとする安倍晋三に対して、こうしてまた、ヒロシマを想起することは『いのち』を育むことにとって大切で現在の市民にとって不可欠な実践のひとつであるはずです」と締めくくった。
最後に集会実行委員会代表の田中利幸さんが閉会のあいさつを行い集会は成功裏に終了した。 (青木)
8.1「日の丸・君が代」強制やめろ
これで処分?私は許さない
井前さん人事委提訴を前にして
【大阪】「日の丸・君が代」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク主催の「これで処分?私は許さない 八・一集会」が、エルおおさか南館ホールで開かれた。
主催者を代表して黒田伊彦さん(ネットワーク代表)があいさつをし、「この集会は、行政の不条理なやり方に対する闘いであり、八月八日に予定している井前さんの人事委員会提訴を前にした決起集会である」と述べた。
嘘を嘘だと分か
らない政治家
不起立処分撤回闘争の弁護団から永嶋靖久弁護士があいさつ、「日本の支配層はアジアとのことや、日本国憲法と自衛隊創設などについて国民に嘘をついてきたが、それが嘘だということは自覚していたと思う。しかし、世襲政治家が多くなり、それが嘘だということすらわからなくなり、選挙に勝てば何をしてもいいと思い始めている。法律は何のためにあるのかわかっていない。また、橋下や中原大阪府教育長などは、自分が気に入らなければ処分する。秘密保護法は今年の一二月には施行される。そうなると、自衛隊の海外での活動は国民に知らされなくなる可能性がある。今まで、日の丸・君が代は戦争と平和の問題だといってきたが、まさに心配したとおりになって来つつある。しかしこの問題は、裁判だけで決着がつくわけではない」と述べた。
これから後は、第一部 パネルディスカッション「井前さんが語る、怒」。第二部 橋下・維新と闘う当事者からの報告の二部構成で続けられた。
パネルディスカッションでは、井前弘幸さん(今年六月一七日不起立被処分者)、山田肇さん(一二年不起立被処分者、再任用不採用)、梅原聡さん(一二年・一三年不起立被処分者)、辻谷博子さん(一二年・一三年不起立被処分者、再任用不採用)がパネラーをつとめた。
被処分者から
一言アピール
寺本勉さん(大阪ネット運営委員)の司会で、それぞれ四人が一言ずつ発言。
井前:四月三日に「口元チェック」騒動の収束をはかった中原府教育長が府立学校長会での訓示を読んでほしい。年度当初に語った彼の関心はトップクラスの生徒をどう育てるか、不届きな教員をどうするかの二点につきる。生徒や保護者という言葉は登場しない。トップクラス以外の生徒たちはどう思っているのだろうか。イケイケどんどんの維新の勢いを借り、人事権を使っていうことを聞かせてきた。世論の風向きが変わって、口元チェックはおかしいと疑問を呈する市民が現れると、権力を持っているものは一般の市民の声に弱いということがわかった。だから彼には、内部の者がこれらの市民に同調することは許せないのだ。中原教育長は騒動を収束させるため、不起立者が出た場合は、現場校長の責任にし自分は責任をとらない。(井前さんはこの四月から新しい職場で、校長は中原教育長の指示通りに、校長の責任と裁量で口元チェックはしない、確認は事前に職員会議で確認するにとどめ、職務命令という言葉は使いたくないといった。だから職務命令書は出されなかった。府の職員条例では、職務命令は文書によるとなっている。しかし、不起立の井前さんは戒告処分、校長は訓告処分された。)事実をきちんと明らかにしていきたい。
山田:私の戒告処分上申は、高槻市の教育委員会会議で決めていなかったことがわかり、取り消された。しかし、再任用取り消しは撤回されなかった。不法な上申をしたことについて謝罪を求めたが、応じなかった。再任用取り消しの撤回を求めて裁判を提訴する。
人権救済の
申し立て決意
梅原: 校長は、私の処分を不祥事だという。今回の卒業式で卒業生の担任だった同僚は、不起立なら式に出席させないという校長の再三の脅しにより、事前の意向確認でやむなく起立を回答した。まるで、キリシタンの踏み絵と同じだ。これは人権侵害である。そこで、私を含め教員三人、生徒一人とその保護者の五人が人権救済の申し立てをすることにした。
辻谷:君が代起立条例、職員基本条例は憲法に違反している。憲法九八条に則れば、起立斉唱する義務はなく、処分は取り消されるべきだ。君が代条例では、第一条に「教職員による国歌斉唱について定めることにより…とりわけ次世代をになう子どもが伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛する意識の高揚に資する…」とある。これが処分の狙いだ。
大阪の教育を
立て直すため
寺本:皆さんは何に最も腹が立つか。橋下によって壊されてしまった大阪の教育を立て直すにはどうすればいいか。
井前:自分が困ると校長に押しつける教育長や教育委員会のそのやり方。これはパワハラだ。この構造が学校現場に蔓延している。わかりやすい言葉で語り、職場に共感を広げたい。嘘はただしたい。望んでやり出したことではないが、闘いは最後までやり、勝利したい。
梅原:職場で、おかしいと思っている人は多いと思うが、声を上げる人は少ない。人権救済申し立てについても職場の反応は思ったほどよくはなかった。今の閉塞感を打破したい。ひどいことをされている人を支えたい。
辻谷:保護者・生徒への働きかけ、やらなければと思うができていないのが残念。新しい職場で、前任校での自分の処分のことを話したら、「もう勘弁して」といわれた。教師の労働の質が問われている。いいたいことはこれからも言っていく。
山田:処分説明書の中で、私がやったことを「非行」という言葉で断定していた。お前たちこそ非行だろう。
寺本:日の丸・君が代の問題は、戦争と平和の問題につながっていることをはっきり訴えていきたい。
パネルディスカション終了後、若干の質疑応答があり、会場から、「論理で彼らに対抗してもむなしい。大阪の教育がダメになったのは、橋下だけのせいではない。評価制度が導入され、A評価をもらって喜んでいる職場状況があるし、自分のことばかり考えて転身するものもいる。子供に教育しても何も成らない。やくざの様な松井知事や橋下のスキャンダルをもっと暴くべきではないのか」といった意見が出た。
共に闘う仲間
から連帯発言
第二部では、子どもたちに渡すな!危ない教科書大阪の会、橋下市長による入れ墨調査拒否者への不当処分を撤回させる会、グループZAZA(君が代斉唱時不起立で不当処分を受け、その撤回を求め人事委員会や裁判に訴えている被処分者の集まり)、日の君全国ネット準備会、ピースおおさかの危機を考える連絡会からアピールがあり、最後に井前さんの処分撤回を求める集会決議を採択して終了した。 (T・T)
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