8.3
イスラエルは占領・封鎖やめろ
600人が繁華街で訴える
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日ごとに増え
つづける死者
八月三日午後二時から、新宿東口アルタ前広場に集まり、「ガザの人々を殺すな! 8・3新宿デモ」が実行委呼びかけにより行われ、三五度を超える酷暑にもかかわらず六〇〇人が参加し、「イスラエルはガザの虐殺をやめろ! 占領と封鎖をやめろ! 安倍政権はイスラエルを支援するな!」と日曜日の午後の人通りの多い新宿の街を練り歩きアピールした。携帯でデモの様子を撮る、道行く人々が何人もいた。
最初に司会の国富さん(反安保実)が「イスラエルによるガザ攻撃が一カ月近くになり、無差別大量虐殺が行われている。パレスチナ人の死者は一六〇〇人を超えた。二〇〇八年末から九年にかけたガザ攻撃を超えている。イスラエルは休戦・停戦と言いながら、空爆・地上攻撃を繰り返している。絶対に許せない」と訴え、集会が始まった。
ヒューマンライツナウの伊藤和子さんは「病院、学校、国連施設が攻撃されている。避難勧告した所が爆撃されている。これは戦争犯罪だ。しかし、国際社会が許している。占領は国際法違反であり、裁かれなければならない。つい先日の国連人権理事会のイスラエル非難決議に対してアメリカは反対、日本は棄権した。イスラエルとの武器の共同開発を日本政府はすることにした。そうした意味で我々はガザとつながっている。停戦になるまでイスラエルを許さない。追いつめよう」と訴えた。中東問題に長年関わっている奈良本英佑さん(元法政大学教授)は暴力の連鎖ではなく、イスラエルはパレスチナ人が抵抗せざるをえないように追い込んで、武力攻撃をしていることを明らかにした。
和平プロセス
は実現されず
在日エジプト人のコーリさんは「人類の名において、人権侵害に抗議する。すべてのパレスチナ人への連帯をこめて。一九九一年の和平プロセスがあったが、西岸への入植、アパルトヘイトの壁建設を止められなかった。そして今回ガザへの虐殺を阻止するためにアラブ諸国、そして国際社会は団結して闘えなかった。エジプト政府を糾弾する。人権の回復は待っていても実現できない」とアピールした。
毎年パレスチナを訪れ、連帯活動を積み重ねてきた田浪亜央江さん(ミーダーン)がパレスチナの状況とイスラエル社会がどのように変化しているかを語り、めげそうになる現実を変えるために立ち向かおうと訴えた(別掲)。パレスチナの子どもの里親運動の岡本達思さんが、「パレスチナ関係一四団体が抗議声明を出した。明治公園での人文字に続き八月二三日に大きなイベントを計画している」ことを明らかにし、統一行動を呼びかけた。
パレスチナ子どものキャンペーンのメッセージが代読された。この後、ガザで殺された人々の名前を記した六メートル程の横断幕を掲げ、手には様々なプラカードをかざして、デモは出発した。実行委はイスラエル大使館への抗議を呼びかけている。イスラエル大使館電話(代表)03―3264―0911FAX03―3264―0791メールinformation@tokyo.mfa.gov.il (M)
田浪亜央江さんのアピール
いっそう困難な状況
と差別感情の拡大
ガザはこの新宿よりももっと暑い。平穏な生活の時でも下水道が完備していないので、よどんだ臭いがする。今、水が出ない、シャワーも浴びることができない。何年間も耐えてきたのに、また夜も眠れない事態になっている。
こうした状況を想像すると私は言葉がでない。皆さんのこうした抗議する姿を見て、私も小さな力を出したい。
私はほぼ毎年パレスチナを訪れている。二〇〇八年のガザ攻撃の時は一五〇〇人が殺された。その後生活再建してきて、回復をなしとげてきた。例えば、西岸地区ではビジネスで成功して力をつけ、みんなを支えていく。そのように社会をよくするためにがんばっていた若者がたくさんいた。しかし、今回のイスラエルの攻撃は占領が続くかぎり無理だということを示している。これは非常に残酷なことだ。
イスラエル社会にも反対の声はある。テルアビブで七〇〇〇人が政府に対して抗議行動を起こした。しかし、攻撃を止めることはできない。攻撃に九五%のイスラエル人が賛成している。ハイファ(人口二八万人)で、アラブ人が抗議行動をしたら、四〇人が拘束された。かつてない程の大弾圧を行っている。「アラブは出ていけ、死ね」とヘイトスピーチが行われる。イスラエル政府はマイノリティを抑圧するレイシズムをあおる政策をしている。ベドウィン人の数百人の家を壊している。クリスチャンのアラブ人を徴兵する法案を出した。イスラエルはユダヤ国家であるという法案がまた出されている。こうした状況に抗議しにくくなっている。(発言要旨、文責編集部)
7.27江戸川区で福島事故告発講演会
これでも罪を問えないの?
武藤類子さん、木幡ますみさんが訴え
【東京東部】七月二七日、江戸川区総合文化センターで「これでも罪を問えないのですか―福島告発講演会」がさようなら原発江戸川連絡会の主催で行われた。
開会前に、DVD「チェルノブイリ28年目の子どもたち」の上映が行われた。主催者あいさつの後、武藤類子さん(福島原発告訴団団長)が福島全体の現況と告訴団の闘いについて講演を行った(別掲)。続いて、告訴人であり、大熊町から会津に避難を余儀なくされている木幡ますみさんが、原発被災者の実情を報告した。
健康被害は
ひろがる一方
チェルノブイリのDVDを見たが福島と同じだ。私は会津若松の仮設住宅に住んでいる。子どもたちの症状について。二〇一一年五月に北海道に逃げた子どもがいる。吐き気がひどい。湿疹がものすごかった。そして黒い斑点になって残った。その後、会津若松に仮の学校を作った。そこでも、湿疹がひどく、かゆくてしょうがない。それが治まると黒い斑点が出た子どもがいる。また京都に避難した子どもにも同じ症状が現れた。
私も酒は強い方だが、この間吐き気、かゆみ、じんましんができた。肝機能が悪いと言われた。父親が原爆投下後、兵隊として被爆地に入った。肝臓が悪かった。そんなことも影響があるかもしれない。大人にも症状が出ている。「おいしんぼう」で鼻血問題が騒がれたが、鼻血は一時で終わった。免疫力が低下し、風邪をひきやすくやっている。聞き取り調査をしてほしい。健康手帳をつくってほしい。しかし、無視されている。
県は心の問題だと言う。しかし、自殺や離婚が多い。子どもへの虐待が多くなっている。ストレスがたまっている。週刊新潮は「家もあって、おカネもあって働かない」と避難者を非難しているが、それは一部だ。町長は二〇一八年には帰ろうというが住めない所へは帰れない。
除染土の中間貯蔵地域について。この地域は井戸水が湧いている。もともと湿地帯だった所だ。液状化現象が起きているのではないか。線量が高く、近寄れない。原発の立地地は壊れている。土地の異変が起きている。自宅は原発から七・二q。地面から二〇pで20マイクロシーベルトある。イノシシと牛がいて、糞がまき散らされている。この糞は放射線量が高い。伝染病が怖い。
教育の問題について。双葉郡に中高一貫校をつくろう、と自民党の小泉進次郎は進めている。そこにオリンピック選手を呼ぶなどと言っている。そんなことより、子どもの体をきちんと見る。そうした中身が問題だ。帰宅困難地域はレントゲン室(放射線管理区域)と同じ0・5マイクロシーベルトだ。レントゲン室に入って生活するようなものだ。チェルノブイリでは原発から三〇q離れた所に住んで、働きに行っている。子どもたちは原発で働いている人たちと同じ線量になる。子どもたちは原発から離れた場所に住まわせるべきだ。
こんなおかしな社会に、県知事は何も言ってくれない。一〇月二六日に県知事選がある。何とかして、われわれの仲間を知事選に立たせたい。来年大熊町長選がある。私の夫が立候補すると言っている。
世論の動向が
決定的に重要
続いて、保田行雄さん(告訴弁護団)が告訴を行った理由、不起訴後の検察審査会での闘いについて報告した。「原発事故に対しては、予め処罰する法律がないようになっている。無過失責任を負っている東電は真摯に謝罪したことがない。不起訴は一〇mを超える津波は予見できなかったとするものだった。しかし、東電は過去の津波のデーターから予見をしていたが、対策にカネがかかるとしてやらなかっただけだ。検察審査会は不特定多数から選ばれた一一人によって構成されている。何が話し合われているかまったく分からない。世論の動向がものすごく大きい」。
この後、質疑応答がなされ、今後も脱原発に向けてがんばろうと確認した。 (M)
武藤類子さんの講演から
汚染・被害は止まらない
福島のなかはどうなっているのか。たまり、もれ続ける汚染水。福島原発事故により、一二京ベクレルの放射能が外に出た。地下水が建屋に流れ、漏れた燃料と混じり、猛烈な放射能を出している。東電はそれを薄めれば大丈夫と海に流している。コントロールできない汚染水。タンク、地下の防水シートなどから汚染水が漏れ出している。放射線を除去するALPSも動かない。初動対策が遅れたことが原因だ。昨年秋に汚染水問題で告訴した。
一日、五〇〇〇人が原発で働いている。4号機で使用済み燃料の取り出しが行われていて、三分の二工程が終わっている。毎時88マイクロシーベルトの所もあり、2号機前で最大800マイクロシーベルトの高濃度の所もある。
避難区域は三つに分れている。帰還困難地域、居住制限区域、避難指示解除区域。こんな中、復興策が強力に推し進められている。例えば、放射線量の高い地域を通っていく仙台に抜ける高速道路が計画されている。
除染労働者の
現実はどうか
除染労働は非常に軽装でやられている。被ばく労働に従事している七割が福島県民。その他に、沖縄・九州・青森・北海道(例えば、日高地区では収束作業、除染として募集されている)から来ている。危険手当一万円が出ることになっているが出ていなかった。それが出るようになると手当が五五〇〇円と最低にされてしまう。
事故の責任を
あくまで追及
青い袋に詰められたものは耐用年数が五年。黒い袋は耐用年数が三年。全村帰村の川内村には、集落の中にも汚染土が積み上げられている。三春町に、環境創造センター建設が進められている。被ばくの研究支援をする。IAEAも入ることになっている。放射能に負けない丈夫な体をつくろう、と自治体がキャンペーンする。
私は洗濯物を外に出して干さない。きちんと対策してこそ、不安は除去できる。福島の子どもたち三七万人を検査し、二九万人の検査結果が公表された。九〇人ががんかがんの疑いがあるとされた。しかし、県は原発事故と関係がないとしている。心筋梗塞が増えている。不安を持っているが口に出せない。
仮設住宅にたくさんの人が住んでいる。抑うつ状態が蔓延している。自殺が多い。
二〇一二年六月一一日、東電社長らを刑事告訴した。川内原発再稼働や原発の海外輸出が行われている。これは原発事故の責任が問われないからだ。福島地検前連続行動を行ってきた。地検前は一マイクロシーベルトなので、一日一時間、五〇歳以上の人に限った。二〇一三年五月三一日、日比谷野音で一〇〇〇人の集会を行い、東電は自首しろとせまった。この告訴運動はたいへんな労力がいる。二〇一三年九月九日、全員不起訴。二〇一四年六月四日、東京検察審査会に不服審査を請求した。毎回バスで駆けつけている。次回は八月八日、検察審査会が入る地裁前行動を行う。東京本社前行動で、汚染水の打ち水行動も予定している。
五〇人の陳述書(800円)、被害者証言集(300円)をぜひ活用してほしい。何も終わっていない。とてもひどい状態が続いている。(発言要旨、文責編集部)
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