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    かけはし2014.年7月21日号

8・6ヒロシマ平和へのつどい2014


呼びかけ

安倍を倒せ 戦争させない
九条活かせ


 8000万人という未曾有の死者を出した人類史上最悪の政治社会現象、第二次世界大戦の終結から69年。
 天皇制日本軍国主義国家は、中国民衆の抗日武装闘争を核とする朝鮮、アジア、太平洋民衆の抵抗闘争によって完全敗北しました。
 アメリカ軍・産・学複合体による広島・長崎への原爆投下は、戦後世界を米国が支配するヘゲモニーのために実行されました。この時点の力関係の凍結の表現が日本国憲法です。侵略戦争の敗北と原爆被爆後、占領軍による検閲体制の下、大田洋子、栗原貞子、原民喜、正田篠枝、峠三吉、山代巴、丸木位里・俊ら文学者・芸術家による原爆への徹底批判が始まりました。どんな状況下でも人間性を深く追求し続けた彼ら、彼女らの信念が、今の私たちを支えているのです。
 大陸出兵の拠点であった軍都廣島の責任を不問にすることはできません。ゆえにヒロシマの私たちの課題は、アメリカ国家の原爆投下責任と日本国家の侵略戦争責任を同時に問う運動でなければなりません。両国の明確な責任認識と謝罪なしに真の意味での「戦後」はありえません。
 右翼的潮流の本丸、安倍政権は、「軍慰安婦=性奴隷」の存在を否定し、「侵略戦争」という歴史的事実をさえなかったことにしようと躍起になっています。さらに、沖縄をアメリカ政府に軍事植民地として提供することで維持されてきた憲法9条体制そのものを破壊し、集団的自衛権行使容認閣議決定を突破口に日本を再び戦争する国に上から改造しようとしています。
 沖縄の民衆が普天間基地撤去、辺野古新基地建設反対、オスプレイ常駐撤回の声をあげ続ける中、11月沖縄県知事選を迎えます。尖閣問題を口実に先島諸島への自衛隊配備、京都・経ヶ岬への米軍Xバンドレーダー基地建設、岩国への横須賀を母港とする原子力空母ジョージ・ワシントンの第五空母航空団の厚木からの移駐(極東最大120機常駐態勢、愛宕山での米軍住宅建設)、旧軍港4市(横須賀・舞鶴・呉・佐世保)の自衛隊海外派兵拠点化など日米安保体制のもとでの軍事大国化が進んでいます。安倍政権批判の声は、秘密保護法反対の運動を皮切りに随所に上げられてきていますが、政権打倒の声はまだ上げられていません。今こそ「安倍を倒せ!戦争させない!九条活かせ!」この合言葉を、広範な人々の運動でいたるところに響き渡らせようではありませんか。
 1957年のウラル・チェリヤビンスク、ウィンズケール、1979年のスリーマイル島、1986年のチェルノブィリ、1999年の東海村、2011年の福島……これら核被災のほんの一部のリストさえが明確にしたことは、放射能は人間のみならず動植物を含む海陸の生きもの全てを無差別に且つ大量に「殺傷」するということです。
 この人間の行為は、人類とすべての生物と地球を絶滅の危険に曝すことを厭わない明確な「犯罪行為」です。あらゆる生きものに敵対する核・原子力体制を廃止することこそが、福島放射能汚染危機の教訓です。被曝は受忍するものに最も強く押し付けられます。「放射線は外部から大量に浴びない限り、健康に大きな影響はない」とする「放射能安全神話」を打ち破り、「放射線は浴びることが少なければ少ないほどよい」との考え方を市民常識にせねばなりません。海外市民を犠牲にしてまで利益を上げようとする安倍政権による「原発=被曝の輸出」にも、川内原発再稼動にも私たちは断固反対します。
 以上、私たちにいま要求されていることは、総体的且つ長期的に観れば、単る人間としての「世直し」の倫理的行動ではなく、あらゆる生命体を守るための「生きもの」としての倫理的行動なのです。そうした行動の一つとして、私たちは、原爆投下70周年に当たる2015年10月、「世界核被害者フォーラム」の広島開催を成功させるために寄与し、被爆者、被曝者がすすめている運動と結合し、被害の根底的原因を追及し、核による地球的、生物的破局を阻止します。
 この呼びかけ文を、故・鶴見和子氏が詠った言葉に託します。
 生類の破滅に向う世にありて、生き抜くことぞ終(つい)の抵抗

ヒロシマ平和へのつどい要項

?日 時:8月5日(火)18時〜20時半
?会 場:広島市市民交流プラザ5階研修室ABC
http://www.cf.city.hiroshima.jp/m-plaza/kotsu.html
?内 容: 
▼「広島から」?木原省治さん(原発はごめんだヒロシマ市民の会代表)
▼「長崎から」?平野伸人さん(全国被爆二世団体連絡協議会前会長)/?高校生一万人署名活動実行委員会
▼「岩国から」?田村順玄さん(岩国市議会議員)
▼「川内原発再稼動阻止」?木村朗さん(鹿児島大学教授)
▼「原発輸出反対」?クマール・スンダーラーム(インド/核廃絶と平和のための連合)
▼湯浅一郎(当実行委員会前代表)「当面の核廃絶の運動における戦略的な課題」
▼田中利幸(当実行委員会代表)「何をなすべきか」
▼「市民による平和宣言2014」採択
▼記念講演
『安倍政権の「いのち」に対する蔑視・軽視を許さない』
講師:岡野八代さん(同志社大学教授)/プロフィール:現職:同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教員/専門:西洋政治思想史、フェミニズム理論/主な著作:『法の政治学―法と正義とフェミニズム』『シティズンシップの政治学―国民・国家主義批判』、『フェミニズムの政治学―ケアの倫理から、グローバルな社会へ』
一九九一年、金学順さんの「慰安婦」であることを強制されたという告発に衝撃を受けて、政治思想史における「正義論」の伝統を見直すという研究を始める。これまで、「戦後責任論」や国民であることの意味、現在の世界で女性として生きることの政治的含意などについて研究。現在、安倍政権の下で破壊されてしまいそうな憲法問題について、広く市民と学び合える場を提供する活動として、「京都96条の会」を主宰。反原発運動にも積極的に参加し、「原発民衆法廷」の判事の一人としても活躍。
?参加費:1000円
?主 催:8.6ヒロシマ平和へのつどい2014実行委員会(代表/田中利幸)
連絡先:広島市西区天満町13-1-810
(電話)090-4740-4608(FAX)082-297-7145(Eメール)kunonaruaki@hotmail.com
賛同金:一口1,000円
郵便振替:01320‐6‐7576「8・6つどい」
http://www.d6.dion.ne.jp/~knaruaki/tudoi/tudoi.html

8・5〜8・6関連企画

?8月5日(火)
13:00〜17:00米軍岩国基地/錦帯橋バスツアー(主催:ヒロシマの今から過去を見て回る会)
?8月6日(水)
7:00〜 「市民による平和宣言2014「8・6新聞意見広告/第九条の会ヒロシマ」配布行動(原爆ドーム前)
7:45〜グラウンド・ゼロのつどい(原爆ドーム前)
8:15〜 追悼のダイ・イン(原爆ドーム前)
8:45〜 「8・6広島デモ 原発も核兵器もない世界を」(原爆ドーム前〜中国電力本社)
9:30〜10:30中国電力本社前・脱原発座り込み行動
9:00〜12:00広島城周辺徒歩コース(主催:ヒロシマの今から過去を見て回る会)
9:30〜13:00原民喜の「夏の花」を歩く(主催:ヒロシマの今から過去を見て回る会)
12:00〜16:30ヒロシマ・スタディ・ツアー2014「〜広島湾の戦争遺跡と軍事施設を巡る〜」(主催:広島の歴史をみてまわる会)
13:00〜17:00宇品・比治山自動車コース(主催:ヒロシマの今から過去を見て回る会)

6.30〜7.3

広島で繰り広げられた連日行動

集団的自衛権行使にNO

安倍内閣は直ちに退陣せよ

 【広島】六月三〇日、広島市議会に集団的自衛権行使用容認に反対する意見書採択の要請を市民二二人の参加で行った。すべての会派に要請したが、七月一日公明党の棄権で採択されなかった。

呉で平和船団が
海上アピール
七月一日午前、ピースリンク広島・呉・岩国は、自衛隊発足六〇年のこの日に合わせて、集団的自衛権の最前線に立たされる海上自衛隊呉基地で平和船団による海上アピールを一一人で行った。奇しくも一九四五年の「呉空襲の日」でもあった。マスコミも取材用の船をチャーターしての報道ぶりであった。
午後五時、広島市内繁華街・本通りで集団的自衛権行使容認反対を訴える「秘密法廃止!広島ネットワーク」「広島県9条の会ネットワーク」の街頭宣伝に三〇人。四五分間で、チラシ五〇〇枚を配布した。
午後六時、原爆ドーム前で「戦争をさせない1000人委員会」呼びかけの「閣議決定阻止!7・1緊急行動」が開催された。超党派の共同の閣議決定抗議集会となった。呼びかけ人代表の秋葉忠利・前広島市長、被爆者の坪井直さん、市民活動家の森瀧春子さん、部落解放同盟広島県連合会委員長の川崎卓志さんらが、安倍政権による懐憲クーデターをそれぞれの立場から糾弾した。その後の抗議のデモは、シュプレヒコールをしながら稲荷橋西詰まで行われた。広島県平和運動センターに結集する労働組合の隊列と「秘密法廃止!広島ネットワーク」「広島県9条の会ネットワーク」の市民グループの隊列を合わせて参加者六〇〇人であった。
七月二日と三日は、広島市内繁華街・本通りで「秘密法廃止!広島ネットワーク」「広島県9条の会ネットワーク」による閣議決定を認めない街頭宣伝が行われた。六月の情勢に比べて反応はよくなり、ビラは一〇〇〇枚を配布した。

広島弁護士会が
主催した集会
七月四日午後六時、原爆ドーム前で広島弁護士会主催による「解釈改憲に反対する市民集会」が開催された。司会の工藤弁護士が「日本国憲法の前文は、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、この憲法を確定し、平和的生存権を定め、憲法9条で戦争の放棄、戦力の不保持をうたっています。このたびの安倍政権の集団的自衛権容
認は、この憲法を踏みにじるものです。しかし、みなさん、諦めてはいけません。安倍内閣のように国家権力が暴走することは想定されていることです。それがために12条は、この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならないと規定しています。今がまさにその時ではないでしょうか」と訴えてスタートした。
主催者を代表して船木孝和・広島弁護士会会長は、「集団的自衛権行使容認か反対かの意見はあるでしょう。弁護士会の意見は、行使容認の意見を一内閣の閣議決定という解釈で行うことは認められないという点で一致しているということです。立憲主義の破壊であり、市民の意見を聞かない今の権力に対して市民の声をあげていこう」と述べた。依田有樹恵弁護士は、「閣議決定に強く抗議する。閣議決定の法的拘束力はない。これからが勝負である」と述べた。市民の立場で二人の母親が子どもを妊娠し産み育ててきた立場から、戦争にいかせるために産んだんじゃない、戦争する国にさせない、と訴えた。
「戦争をさせないヒロシマ1000人委員会」を代表して秋葉忠利さんは、「内閣に憲法を代える権限はない。憲法尊重義務にも違反している。憲法違反で訴えることも準備しよう。核兵器廃絶を求めてマーシャル群島諸国が核保有国九カ国を国際司法裁判所に提訴した。NPT6条の核軍縮義務違反として。アメリカの連邦裁判所にも提訴した。我々も憲法99条違反で提訴して闘う。その前に国会議員、公務員にも閣議決定の法的根拠を問う。内閣による勝手な改憲はできない。安倍内閣に明確に退陣を求めていく。これからさらに行動を広げていきたい」と力強く訴えた。

八五〇人が市民
デモに参加した
集会を終えて市民デモに切り替えた。主催は、「秘密法廃止!広島ネットワーク」「広島県9条の会ネットワーク」。参加者は徐々に増え、八五〇人となった。先頭に広島弁護士会の赤い幟、次に保育園の子ども、小・中学生と親の隊列、その次に市民の隊列、最後がスクラムユニオン、全港湾、郵政労働者ユニオン、県労連の隊列と続いた。七月一日の結集を越える既成事実に屈服しない人々のうねりであった。安倍政権打倒の闘いに向けて、まさに正念場の攻防に入っていく。
(久野成章)


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