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    かけはし2014.年6月30日号

憲法破壊の暴走を許さない


6.17 閣議決定で「戦争する国」にするな

5000人が国会・銀座デモ



想像を絶する
インチキ手口
六月一七日、「閣議決定で『戦争する国』にするな!6・17大集会」(主催:解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会)が日比谷野外音楽堂で行われ、入りきれず外周歩道にいた仲間たちも含めて五〇〇〇人が参加した。
安倍政権は、米国とともに戦争するためのグローバル派兵国家建設に向けて、「集団的自衛権」行使ができるなどとする憲法解釈の変更を、なにがなんでも閣議決定しようとしている。
「安全保障法制の整備に関する与党協議会」(六月一三日)で自民党の高村正彦副総裁は、従来の政府見解である「自衛権を発動する三要件」(@我が国への急迫不正の侵害があるAこれを排除するために他に適当な手段がないB必要最小限度の実力行使にとどまる)のうち第一要件を「他国に対する武力攻撃が発生し、我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるおそれがある」場合も武力行使ができるという暴論を提示した。そもそもこの規定の結論は、「集団的自衛権行使は憲法上、許されない」(一九七二年の政府見解)というものであり、「集団的自衛権」行使を強行突破するためのとんでもないでっち上げだ。
公明党は、地理的制限が取り払われる「おそれ」の文言について「切迫した事態」への修正を求めざるをえなかった。公明党の対応にいらだつ安倍政権は、飯島勲内閣官房参与が公明党と支持団体の創価学会との関係について、「法制局の発言、答弁が一気に変われば、『政教一致』が出てきてもおかしくない」(一〇日)と恫喝する始末だ。あげくのはてに安倍首相は「機雷掃海もしっかりと視野に入れ、与党には議論して頂きたい」(一四日)と圧力をかけるほどだ。これ以上の安倍政権の暴走を許してはならない。「集団的自衛権」行使容認阻止にむけた国会闘争を強化していこう。

全国から政府と
国会を包囲せよ
集会の司会は西原美香子さん(平和を実現するキリスト者ネット)。プレ企画の諸団体によるリレートークの終了後、集会が始まった。
高田健さん(許すな!憲法改悪・市民連絡会)が主催者あいさつを行い、「安倍政権は、今週にも解釈改憲の内閣決定を行おうとしている。公明党を必死で脅し、懐柔しようとしている。安倍首相は、これにとどまらず海外で戦争をするために憲法九条の下で作られている自衛隊法などの戦争法を一つ一つ変えていこうとしている。解釈改憲阻止とともに今後の長期にわたって戦争させない国にするための運動を作っていこう。全国統一行動で国会を包囲していこう」と訴えた。
政党あいさつを近藤昭一衆議院議員(民主党)、日本共産党の志位和夫委員長・衆院議員、社民党の吉田忠智党首・参議院議員が行った。
ゲストスピーチの池田香代子さん(翻訳家)は、「憲法解釈クーデター」の安倍政権を厳しく糾弾するとともに、「公明党は、高村私案の『おそれ』という言い方に難色を示し『事態』にしろと言っているが、それは集団的自衛権行使を認めることになる。こんなことで私たちはだまされない。『平和の党』公明党さん、しっかりしてください」と批判した。

元レンジャー
隊員も発言
連帯あいさつが水地啓子さん(日本弁護士連合会)、篠田博之さん(日本ペンクラブ事務局長)、中野晃一さん(立憲デモクラシーの会呼びかけ人・上智大学教授)、藤本泰成さん(戦争させない一〇〇〇人委員会事務局長代行)から行われた。
井筒高雄さん(元自衛隊三等陸曹・レンジャー隊員)は、「私は、一九八八年から九三年まで自衛隊に在籍していた。九三年のPKO法成立とともに退職した。紛争地域はいつ戦争状態になるかは国会議員、安倍総理が決めることではない。人に銃を向けること、どうやって人を殺してくるのかなど安倍総理にはまったくわからないのだ。戦争することを憲法は認めていない。戦争する国という大きな間違いを許してはならない」と力強く発言した。
最後に「戦争反対」の赤色プラカード、「九条こわすな」の青色プラカードを交互に掲げるパフォーマンスを行った。
集会終了後、国会コースと銀座コースに分かれてデモに移った。国会と首相官邸に向けて、銀座の沿道の人々に向けて「戦争反対・九条こわすな!」「集団的自衛権の行使は、認めない!」「安倍首相は憲法を守れ!」のシュプレヒコールを繰り返した。  (Y)

6.17

「解釈改憲」など認めない

安倍政権のまやかし暴こう

自民党包囲の波状的行動へ


 【大阪】全国で集団的自衛権行使反対行動が展開される中、大阪でも緊急行動が呼びかけられ、六月一七日大阪中之島水上ステージ前に、四〇〇人近い市民が参加した。
 集会は増田京子さん(箕面市会議員、しないさせない戦争協力関西ネット共同代表)が司会。呼びかけ人の服部良一さん(前社民党衆院議員)があいさつ。
 「事実上六月二〇日までの通常国会の会期内に、安倍政権としてはなんとしても閣議決定をしようと懸命だ。今日は朝から国会前で一〇〇〇人委員会を中心に抗議行動が取り組まれているし、日比谷野外音楽堂で大規模の集会が行われている。自公与党の協議がどうなるかは予想できないが、限定的容認などはまやかし以外のなにものでもない。限定的であろうがなかろうが集団的自衛権を認めることは、当然のものとして受け入れてきた戦後の価値観とその柱である憲法九条が壊されていくことだ。閣議決定をなんとしても阻止しなければならない。今こそ行動の時だ」。
 続いて、山川さん(ロックアクション事務局)が発言、「今日の行動スローガンは、安倍やめろ!集団的自衛権ノー!だ。安倍内閣には退陣してもらわなくてはいけない。閣議決定で憲法を変えることなど出来るわけがない」と述べた。
 中北龍太郎さん(しないさせない戦争協力関西ネット共同代表)は、「集団的自衛権の行使は戦争そのもの。なぜここまでするのか。それは米軍と自衛隊が共同で戦争するためのガイドラインを強く求められ、対米従属の安倍政権がそれに応えていこうとしているからだ。関西ネットとしては、もし閣議決定がなされたら、近畿一帯の各ターミナルで抗議のビラまき、自民党県連への抗議行動を提起したい。そして、戦争させない一〇〇〇人委員会と九条壊すな!実行委員会呼びかけによる九月六日国会包囲万人行動と全国統一行動に、関西ネットとしても全力で取り組みたい。集団的自衛権行使容認と基地強化は一体だ」と述べた。

退陣に追い
込む闘いを
次に、七人がリレートークをした。山下さん(大阪全労協)、「安倍は“国民を守る”というが、今まで国が国民を守ったことは一度もない。それに、安倍が言っている国民とは、日本国民のこと。日本国民以外は守らないということだ。労働組合は愛国心を持ってはいけない」。
日高さん(ロックアクションの会)、「小学生の母親として、戦争する国にさせないためにこの運動に参加している。七月六日は、扇町公園での秘密保護法反対集会し是非参加を」。
シスター・マリアさん、「不思議に思っているが、安倍さんは強い日本、美しい日本、国家安全保障というが、国民の一人一人のことは何も言わない。国民を守るなんてウソだ。戦争で犠牲になるのはいつも弱い国民だ。私たちは無力ではない。声を上げていこう」。
川島さん(全交)、「公明党への要請行動をやっていた。公明党も国民は集団的自衛権に反対だということをもっと知らなければいけない」。
三野さん、「六月一日に集団的自衛権反対の集会をやり決議文を自民党・公明党に持って行き、要請した」。大森さん(辺野古に基地をつくらせない大阪行動)、「新基地建設反対で粘り強く闘っていきたい」。
木村さん(豊中市議)、「安倍はたまたま国会の中で多数派であるだけだ。退陣に追い込むまで頑張ろう」。
集会後、スローガンを訴えながら、西梅田公園までデモを行った。(T・T)

6.1

鉄産労結成30周年集会

国際主義と「義理・人情」を

「インターナショナル」の大合唱

 

 【宮城】鉄産労(鉄道産業労働組合)は六月一日、仙台市で結成三〇周年記念祝賀会を開催。全国、地域から多くの人々が参加し、ともに祝った。
 集会冒頭、司会は鉄産労結成の直接の契機が「九・一七行革不当処分」にあったことを振り返った。
 八二年九月一七日、東北新幹線職場で二名の青年労働者が不当処分を受けた。労働条件をめぐる助役への抗議が「暴力的言動」とされた。国鉄当局と闘うべき組合(動力車労働組合)中央は統制処分をもって当局と歩調をあわせた。
 「昨年九月一七日、動労仙台第一運転所支部の両君に対して、当局はそれぞれに懲戒免職と停職一二カ月の処分を発令した。『職場規律』の名によって、職場での組合活動を封殺・弾圧する処分であった。両君と動労仙台地本は、不当処分撤回に立ち上ったが、当局とゆ着した動労中央は、処分撤回闘争に敵対し、さる二月一日には、あくまで闘おうとする両君ほか一名に組合権の停止を通告するという言語道断の利敵行為を働くにいたっている」(『ギリシビキ』国鉄東北労研・八三年二月一五日号)。
 「九・一七行革不当処分」は仙台の地域的な出来事ではなく、当時の国鉄労使状況を象徴する事態だった。
 「両君への処分は、全国で吹き荒れる職場活動家への首切り攻撃と軌を一にしている。昨年一二月だけで、帯広駅、福島駅、筑豊支部で計五名の国労組合員の首が切られたが、いずれもあたりまえの職場闘争にたいする報復の即決処分であった。(第二)臨調行革を背景に、当局は、今日、労働組合の暴力的解体にのり出している……」(同)。
 不当処分との対決を貫く労働者たちは仙台地裁での仮処分裁判闘争をはじめ、その闘いを全国・地域で進めていった。激しい「弾圧」と対峙しただけではない。いわれなき「誹謗・中傷」が加えられた。それらをはねのけ、八四年二月五日、鉄産労は結成された。
 結成記念集会は一カ月後、奇しくも「三月一一日」。みぞれまじりの雪が降るなか、全国から多くの労働者たちがかけつけ、会場は熱気に満ちた。「鉄産労の結成は、何よりも全国の闘う労働者の支援と協力によって勝ちとられたものであり、同時に鉄産労は、全国各地で職場と地域を結び日夜闘い続ける労働者の財産であり、闘いの成果」であると組合機関紙創刊号は記している。

被災者として
住民と共に
主催者を代表して御礼と感謝のあいさつに立った執行委員長の高橋勇さんは三〇年前の結成記念集会にふれ、次のように述べた。
動労OB会から脱退して鉄産労OB会を結成した初代会長が登壇し、〈義理と人情を大切にしよう!〉これが基本綱領だ、と。「三〇年間、『国際主義の旗』と『義理と人情を大切にしよう!』は鉄産労の思想、哲学として団結を強固なものとしてきた」。
「中曽根臨調行革、総評解体、労働戦線右傾化の嵐」のなか、〈鬼の動労〉という言葉は死語になろうとしていた。当事者たちや国鉄当局は幕引きをはかっていた。一方、鉄産労は「鬼の動労」への依存や郷愁と決別し、新しい労働組合に挑戦しようとしていた。鉄産労は三十周年記念集会の当日、第三一回定期大会を迎えた。そのスローガンには結成大会と同様、「国際主義の旗のもと、『世界にはばたく鉄産労』を実践し、二一世紀の階級的労働運動を創造しよう!」と書かれている。
結成後の鉄産労は営利第一主義のJR経営に反対し、地域の公共交通を守る運動を展開した。あわせて「社会的な労働運動」を提起し、医療・介護や社会保障分野での実践を広げていった。また沖縄民衆との連帯、中国の労働者や医療現場との交流などを進めてきた。
この三年、組合も組合員たちも大震災による三重被災、地震・津波・原発破綻の現実と格闘してきた。「大震災は人の命の尊さを再認識させたが、それを支える社会が必要であり、労働運動の役割が問われた」。委員長発言は、みずから津波被災者として避難所で暮らし、住民たちとともに闘った経験に裏打ちされたものだった。
つづいて多くの人たちが連帯のあいさつを述べた。
発言の最初は全労協・金澤議長。「労働組合、労働運動がいま歴史的岐路に立たされている。政労使会議に参加した連合のあり方が、日本の労働運動が一つの区切りを迎えたことを示している。社会的な役割がかつてなく問われているいま、鉄産労の次の活躍を願ってやまない」。
鉄産労を支援し、ともに歩んできた人たちがこれまでをふりかえり、また様々な立場から鉄産労に期待して発言した。
東京大空襲の実体験をまじえた反戦・平和の切々たる訴え。「国際主義」を掲げる労働組合はそれほど多くはないとの叱咤激励。ソ連邦解体後の三〇年、その次をどのように展望するかと問いかける発言。
一つ一つの発言は短い時間の制約があったが、すべてが鉄産労への連帯と期待、要望を率直に語るものだった。
最後は福島県生まれの組合員による故郷の歌。予定にはなかったそうだが電通労組の組合員たちは韓国労働歌を飛び入り披露。歴代委員長あいさつに続いて最後は「インターナショナル」の大合唱となった。
(仙台・八木)




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