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    かけはし2014.年6月23日号

「戦争する国」はゴメンだ!


安倍政権の暴走を止めろ!

「集団的自衛権」行使容認に緊急の行動を


6.9

解釈で憲法の9条を壊すな!実行委

3度目の官邸前抗議に起つ

平和を破壊する策謀つぶせ


質問にまともに
答えない安倍
 六月九日午後六時半から首相官邸前で、閣議決定で「戦争する国」にするな!与党協議を監視する緊急官邸前行動が「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」主催で開かれ、三五〇人が参加した。
 糸井玲子さん(キリスト者平和ネット)が「憲法九条によって、戦争で殺す、殺されることはなかった。集団的自衛権発動はアメリカといっしょに戦争する国になることだ。私は戦争体験者だ。戦争は国民が飢えることだ。いつも芋のつるを食べていた。東京大空襲では赤ちゃんを救いに戻れなかった。安倍の政治を許せば暗黒の時代がくる。それを許さず平和をつくっていく」と主催者あいさつをした。
 日本山妙法寺の武田上人は「命を最優先させる。これが宗教者だ。仏教、キリスト教、創価学会などの新宗教で一点共同ができている。署名を集め集約行動を行っている。集団的自衛権行使を認めることは信教の自由・政教分離などの基本的人権がつぶされる。平和の心が破壊される」と語った。
 吉田忠智さん(社民党党首)は「安倍総理は国会質問にまともに答えない。ただ道を開きたいだけだ」と批判し、赤嶺政賢さん(共産党、衆院議員)は「沖縄出身者の私にとって、子どもの手伝いは畑の中の遺骨を集めることだった。戦争は本当に残虐なものだ。集団的自衛権発動の一五の事例では在外邦人を米国艦船が救援するのを支援しなくていいのか、とある。米国はガイドラインで、米国が直接支援するのではなく、日本と韓国で相談してくれとうたっている。このように目茶苦茶だ」と安倍政権を糾弾した。

元レンジャー
隊員も反対の声
内田雅敏弁護士(戦争をさせない一〇〇〇人委員会事務局長)は「5・15安保法制懇の報告で、安全保障の環境が変わったから、集団的自衛権行使が必要だと述べているが、だれが変えたのか。石原慎太郎であり、安倍晋三だ。安全保障は武力ではなく外交で。ドイツは二〇〇一年に隣国すべてと和解し友人になった。それが極限の安全保障だ。中国の一部と安倍が仕組んで緊張が高められ、軍拡に走っているような錯覚に陥るような昨今の出来事がある。中国にもこうした動きに反対する人々がいる」と語り、日中共同声明の一節を読み上げ、侵略戦争を反省し、日中両人民が平和・友好になるためにも、集団的自衛権行使を許さないと決意を述べた。
井筒高雄さん(元三等陸曹、レンジャー隊員)が「私は戦争で人を殺す訓練をしてきたので、戦争の怖さ、死の怖さが分かっている。自衛隊員でもろ手を挙げて死地に行く人はいるのか」と語り、「直接・間接にわが国に侵略があれば戦うが、米国・国連の軍事行動に参加することは契約違反だ。閣議決定で集団的自衛権を認めるのではなく、正々堂々と国民投票をやって、国民に信を問うべきだ」という考えを述べた。
シングルマザーたちと戦争に子どもを取られるのに反対だとして三鷹で活動している女性が、友人たちにメールを送ったりしながら運動を起こしていることを報告した。最後に千葉県議の藤代政夫さんが発言し、実行委の高田健さんが安倍は会期内(6月22日)で閣議決定をすると表明しているので、六月一二、一七日の日比谷野音集会そして緊急行動を含めて、閣議決定を阻止しようとまとめた。(M)

6.1

集団的自衛権行使を許すな

1000人が御堂筋パレード

憲法9団体が呼びかけて


 【大阪】大阪憲法会議、関西マスコミ九条の会、大阪宗教者九条ネットワーク、憲法九条の会・関西、憲法を生かす会・大阪、護憲・大阪の会、しないさせない!戦争協力関西ネットワーク、止めよう改憲!大阪ネットワーク、大阪弁護士九条の会の九団体で構成する実行委員会主催の御堂筋パレードが六月一日に行われ、一二〇〇人の労働者・市民が参加した。
 パレードに先立ち、大阪市役所南側の中之島・女性像前で集会が開かれた。

米国と共に海外
で戦争するのか
中北龍太郎さん(弁護士・しないさせない!戦争協力関西ネットワーク共同代表)が基調報告をし、「私たち憲法九団体は今回で三度目のパレードをすることになった。日本は首相の暴走により戦争をする国になるのか、国民がそれを阻止するのか。今まさにその正念場に立っている。安倍首相は、集団的自衛権の行使を禁じてきたこれまでの政府見解を変更し、行使を認めようとしている。行使の本質は、海外での戦争と他の国のための武力行使だ。これが認められれば、自衛隊はイラク戦争のような戦争を米軍ととも闘うことになる。これを市民の運動で止めていこう。限定的行使という言葉で、行使容認の危険性を覆い隠そうとしている。集団的自衛権の行使を禁じている憲法の縛りを壊してしまったら、その時々の政権の考えでいかようにでも行使の範囲は広がっていく。立憲主義を破壊する行為、国民投票で改憲する自信がないから解釈を変えて集団的自衛権が行使できるようにするというこの暴挙を止める大きなうねりをつくっていこう」と述べた。

弁護士会も
反対を訴え
続いて、二人がスピーチを行った。石田法子さん(大阪弁護士会会長)は、「憲法というのは、国民がこのように国を治めてくれと政府に突きつけている注文書のようなものだ。だから、改憲の手続きは厳格に定められている。その手続きもとらずに変えてしまうのは本当に危険なことで、国民をないがしろにしていることにほかならない。われわれ弁護士会は、法律を学んだものとして、ぶれずに反対を続けていきたい。大阪弁護士会が主催して、七月六日に扇町公園で大規模な市民集会を計画しているので、是非参加してほしい」と述べた。
小山栄三さん(おおさか医科歯科九条の会世話人)は、「安倍首相は、海外で戦争をする国、他国への武力行使に道を開こうとしているが、その裏で、社会保障プログラム法案を通そうとしている。憲法で保障されている社会保障が自己責任とされ、企業の成長戦略に利用されようとしている」と述べ、『人命を守る医師は、いかなる戦争も容認できない。歴史の教訓、憲法の理念に学び、平和を脅かす動きに反対する。核戦争を防止、核廃絶は我々の社会的責任だ』という開業宣言を紹介した。
山本訓子さん(大阪平和委員会青年学生部)が、パレードアピールを提案し拍手で採択。そして、御堂筋パレードに出発した。       (T・T)

6.10


九条の会発足10年講演会

今こそ9条壊すなの決意

東アジアの平和を創り出そう


韓国からも
連帯の発言
 六月一〇日、東京・渋谷公会堂を満席にして「九条の会発足10年講演会『集団的自衛権と憲法9条』」が開催された。参加者は二〇〇〇人。二〇〇四年六月一〇日、「九条の会」発足の記者会見が行われたのは、小泉内閣の下で当時の米国ブッシュ政権が遂行したアフガニスタン戦争、イラク戦争を日本が支援し、海上自衛隊がインド洋に派遣され、さらに陸自・空自部隊がイラクの戦場に派遣された時であった。その当時、自民党は「憲法改正」を具体的な政治日程に載せ、改憲草案をまとめる作業を進めていた。
 その時、井上ひさし(故人)、梅原猛、大江健三郎、奥平康弘、小田実(故人)、加藤周一(故人)、澤地久枝、鶴見俊輔、三木睦子(故人)の九氏によって、「九条の会」が呼びかけられた。「九条の会」は戦争と改憲の動きに歯止めをかけ、戦争と戦力を放棄した日本国憲法と九条の価値をよみがえらせることを訴えた。この呼びかけは大きな反響を呼び、各地、分野ごとに合計で七五〇〇もの九条の会が草の根から創り出された。
 今回の集会は、いま改憲を自らの「使命」とする安倍内閣によって、「集団的自衛権」行使を違憲とした歴代内閣の立場を根本から否定し、「集団的自衛権」行使を「合憲」とする閣議決定が行われようとするという状況にきっぱり抗議する意思を込めて行われた。
 集会では最初に、韓国の壇国大学硯座教授で金大中政権時代に産業資源部長官を務めた金泳鎬(キム・ヨンホ)さんのあいさつを受けた。金泳鎬さんは東アジアの平和構築のために活動している知識人である・
 金さんは国家の論理を越えた市民の論理で、東アジアの平和の実現を構想する上で「憲法九条」が果たす役割の大きさを強調した。
 次に翻訳家・口承文芸研究者の池田香代子さんが講演。池田さんは「世界がもしも一〇〇人の村だったら」シリーズの著者としても知られる。池田さんは「九条の会」発足から一〇年後の今日、麻生副首相の言う「ナチスの手法」とでもいうべきやり方で憲法が破壊されている現実をはねかえし、「戦争のための積極的平和主義」ではなく、アジア諸国への謝罪に立脚した人権と平和のための「本来の積極的平和主義」を市民の側から提示しようと訴えた。

元法制局長官が
ビデオで訴える
次に元内閣法制局長官の阪田雅裕さんが、ビデオで安倍内閣の進める「集団的自衛権」行使を認める閣議決定への動きを「立憲主義の破壊であり、とうてい認めることはできない」ときっぱりと訴えた後、「九条の会」呼びかけ人の大江健三郎さん、奥平康弘さん。澤地久枝さんが講演した。
昨年で小説の執筆をやめ「これからは作家の大江健三郎ではなく、『九条の会』の大江健三郎と名乗る」と切りだした大江さんは、亡くなった加藤周一さん、井上ひさしさんの思い出を語りながら、福祉、失業、平和の問題を結びつけて総合的に憲法九条改悪に反対していく必要を強調した。大江さんはそれこそ「憲法を守る」だけではなく、積極的に生かしていく道だと呼びかけた。
奥平康弘さんは、安倍首相の言う「積極的平和主義」を批判し、「平和とは戦争に対立する概念であって、余計な形容詞はいらない。安倍首相は『積極的』との言葉を付け加えることで戦争に踏み込もうとしている。断固としてつぶそう」と語った。
澤地久枝さんは「一歩もひるまず憲法の原点に戻ろう。挑発と威嚇を繰り返す安倍内閣を倒そう」と熱弁をふるった。
この日の講演会に参加できなかった呼びかけ人の鶴見俊輔さんと梅原猛さんのメッセージが紹介された後、「九条の会」事務局長の小森陽一さんが、集会前に開催された事務局会議に踏まえて「今こそ集団的自衛権容認を阻止するために全力を挙げて行動しよう」と呼びかけた。 (K)


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