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    かけはし2014.年6月2日号

宗教的原理主義と対決しよう


パキスタン

女性たちへの抑圧を打ち破るために

パキスタン―アフガン左翼協議会

 

 パキスタンとアフガニスタンの進歩勢力はこの二〜三年間にわたって、宗教的原理主義が進めている女性たちへの抑圧の問題と女性たちが諸権利を獲得するための闘いについて討論してきた。以下は会議の報告と共同声明である。({「かけはし」編集部)


【ラホール】パキスタンとアフガニスタンの進歩勢力は、両国における宗教的過激派と原理主義勢力による掌握の深まりの中で、女性への権限付与と女性の諸権利の確保に向け、集団的かつ効力のある戦略の探究を強調した。
 両国の進歩勢力は、以上について三日間の共同評議会「アフガニスタンとパキスタンの進歩的女性間の同志的連帯建設」の中で討論した。この会合には、アワミ労働者党(AWP)とアフガニスタン連帯党(SPA)を含んで、パキスタンとアフガニスタンの様々な左翼と進歩的諸政党の参加者が出席した。これは四回目の会合であり、パキスタンとアフガニスタンの進歩勢力の間でこの二、三年重ねられている一連の共同の一部だ。この主題に関する三日間の討論は、さまざまな形をとった、またパキスタンとアフガニスタンの様々な諸環境の下での、女性に起きている抑圧状況に光を当てた。会合には、カブールとパキスタンの各地から、様々な労働者グループと左翼諸政党の代表が出席した。
 参加者たちは、女性と両国が基本的諸権利を得る点で似た攻撃に直面しつつある、と述べた。その諸権利には、保健、教育、表現の自由、結婚選択や相続に関わる諸権利、観点を自立的に保持すること、などが含まれている。
 AWP書記長のファルーク・タリクは、パキスタンにおける宗教的原理主義成長の状況に光を当てながら、宗教的原理主義は特に南アジアで、世界的な流れとなろうとしている、と語った。彼は、宗教的過激主義がパキスタン、インド、スリランカ、ネパール、さらにバングラデシュで、さまざまな形をとって台頭を続けている、と語った。さらに、宗教に関する特別の解釈とその言外の意味を理由として、女性の諸権利がムラ―と聖職者によって抑圧されている、それがこれらの社会で女性がこうむっている苦しみに付け加わっている、ここにいる諸政党のような諸グループは、権利における男と女の平等、社会的公正、また直接的政治過程への女性の代表性を確信している、直接的政治過程に女性が関与できるようにならない限り、どのような民主主義もあり得ず、社会は少しも進歩できない、と語った。そして、進歩的な社会と発展のためには、宗教は国家から分離されなければならない、と語った。
 SPA代表のハフェーズ・ラースは、女性の諸権利はアフガニスタンでパキスタンに比べてももっとひどく抑圧されている、彼女たちは宗教原理主義グループ、軍閥、また部族から抑圧を受けている、と語った。また彼は、直前に行われたアフガニスタン総選挙が独立した公正なものだった、との米国や西側メディアの主張を否定した。これらの選挙への実体のある民主的勢力参加はまったくなかったと語られ、アフガニスタンにある六一の政党の内、真に民主的な政党は二、三にすぎず、それらは限られたレベルで活動している、との主張が確固として行われた。アフガニスタンの権力層は、厳格な法律を通して、前述のような民主的政党が主流部分となれないように、その道をさえぎり続けている、とも語られた。
 連帯党は女性と男性の平等、並びに世俗国家に信を置いている、と彼は語り、この地域からの米軍とNATO軍撤退後に高まる宗教的原理主義の脅威に対抗するために、そしてこの時期はこれらの宗教グループが先の両軍の支配を引き継ぎ、諸権利、特に女性の諸権利をさらに抑圧しようとする時である以上、両国の進歩勢力が共同の戦略を発展させる必要があると続けた。
 今評議会はその締めくくりの議事において、両国における宗教的過激派と戦うための実践的方策に向け、より多くの協力を行い、さらに相乗作用を高めるために、パキスタンとアフガニスタンの左翼と進歩諸勢力、とくにAWPとSPA間の共同戦略を発展させることで合意した。彼らはまた、女性への暴力やギャング的レイプ、政治過程への女性の参加、社会的公正などの共通課題に関し、両国で同時に諸行動、抗議、誓願を行うことも討論した。さらに、共同のニュースレター、ウェブサイト、ソーシャルメディア交流を通して、人々の自覚を高め、相乗関係を強め、宗教的過激派と対決する意識を高める点で実践的に結びついたものとなるように、共通のつながりと交流をつくるために討論した。
※上記会合はスウェーデン左翼党(世界的には共産党という名称が一般的なスターリニズムの伝統に連なるスウェーデンの政党:訳者)の援助によって組織され、その準備すべては、教育労働者連合によって行われた。(FI―アジアメーリングリストより)

共同声明

女性への権限付与に向けて

アワミ労働者党/アフガニスタン連帯党

 アワミ労働者党とアフガニスタン連帯党を含むパキスタンとアフガニスタンの進歩的グループは、宗教的原理主義の攻撃並びに両国の女性に対するその作用を討論するために、三日間の会合を開いた。われわれは以下の点を確信する。
1.宗教的原理主義は忌まわしいものであり、強く抑制されるべきである。このことは、国家の介入と同時に力ある社会改革を含む、二つの長期的な戦略を通してのみ可能となる。国家の介入によってわれわれが意味することは、法の決定を確認すること、並びに民兵を、刑事法廷で彼らの犯罪を説明可能な状態に置かれるよう、犯罪者として扱うことだ。単独の軍の介入は、宗教的原理主義から抜け出る道ではなく、和平対話もわれわれをどこにも導かないだろう。
2.両国の女性たちは、同じような問題に直面している。そこに含まれているものは、保健、教育、適切な司法の利用、経済的な機会、表現の自由、自らの意志で結婚する権利、相続の権利、観点における自立性という、これらの欠落だ。われわれは両国におけるこれらの諸権利のために闘い続けるだろう。われわれは、宗教的原理主義および抑圧的国家諸制度によって犠牲にされてきた女性のために、正義を求める。
3.われわれは宗教的原理主義を、それがこの地域にもたらしている荒廃として暴き出すだろう。われわれは、メディア、ブログ、定期的な会合や評議会を含むあらゆる媒体を使って、宗教的原理主義の不正義に沈黙せず、それを明るみに出すだろう。
4.アフガニスタンの民衆は、戦争犯罪を調べ、アフガニスタンの女性と進歩的勢力に対して犯された残虐行為に対する回答を与える裁きを要求する。
5.われわれはこれらの目標を共に達成するために、腕を組み、あらゆる歩みで互いに力づけ、一体的に活動しなければならない。
6.宗教の諸機関は、宗教的原理主義のための苗床となることに余地を与えられてきた。マドラサ(主にコーランを学習する私的教育施設)は、公教育システムの中に包摂されるべきだ。それらは規制されなければならず、そこで授けられる教育は、他の公立学校と同等にされなければならない。その教員は、彼らが職と社会保障が受けられるよう、政府に雇用され、訓練されるべきである。国家は、国家と宗教間の分割線を曇らせることで、自身が火遊びをしている、ということを悟る必要がある。国家はこの問題で、アフガニスタンと自分自身の経験から学ばなければならない。
7.南アジアは宗教的原理主義の波を経験してきた。女性とマイノリティーは、この波から最大に苦しめられてきた。この地域の女性は、諸権利、社会的公正、直接的政治過程における代表性に関する彼女たちの目標において、統一されなければならない。指導的役割に関する女性への権限付与なくして、どのような進歩もあり得ない。
8.われわれは今回のような評議会の開催を継続し、両国並びにカシミールの進歩的グループとの結びつきを発展させなければならない。ソーシャルメディアとスカイプ会議は、定期的な国境を越えた会合を開くことに対する、費用的に効果のあるオルタナティブである。それらはまた、定期的な意見と経験の交換、さらに諸々の協力の可能性にも余地を与える。
9.両党は、宗教的原理主義や両国における女性の諸権利に関する多くの問題について、共同行動で協力することで合意した。一国における抑圧はアフガニスタンとパキスタン双方による共同行動によって出迎えられるだろう。

アワミ労働者党書記長 ファルーク・タリク
アフガニスタン連帯党 ハフィズ・ラシク、セライ・ガッファル


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