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    かけはし2014.年3月31日号

ロシアの軍事侵攻を許すな


連帯だけがウクライナを救出する 

「新興財閥」と排外主義者の政府反対

ウクライナ左翼反対派




 社会主義者の連合である「左翼反対派」は、クリミアへのロシアの侵攻、並びにウクライナ民族主義者の破壊的役割に関する評価を以下に明らかにする。ロシア軍の介入は、ウクライナ社会の分裂の結果として可能となった。その統一は、「新興財閥」と排外主義者を権力に置くことでは不可能だ。連帯だけがウクライナを救うだろう。

1)われわれは、今回の紛れもない介入を今遂行中のロシア軍が撤退した後でのみ、クリミアの自己決定に組する。われわれは、ロシアの自動小銃の銃口をもってクリミア人から自分たちを守るために「自己決定している」欲得づくのエリートの自己決定ではなく、民衆の自己決定に組する。クリミアの分離の結論は、世界戦争への脅威となるロシア帝国の再現となるだろう。
2)プーチンの侵攻を正当化しているものは、マイダンの指導者たちが黙殺してきた民族主義の病的興奮だ。攻撃的な外国人排斥は正常と扱われ、今日反戦ピケットにおいてさえ、「民族に栄光を! その敵に死を!」といった扇動的なスローガンを、われわれは今なお聞き続けている。これらのスローガンのクレムリンによる操作が、東と南の人々を怖がらせてきた。しかしながらロシア連邦が仕掛けた侵攻は明らかに帝国主義的であり、革命的な共和国に敵対することを狙いとしていた(「新興財閥」たちには不利な真実の革命は、展開し始めたばかりであり、それが社会的平等化の問題を最大関心事とすることは確かなことだった)。
解放戦争は、それがもしウクライナの「新興財閥」に率いられるのならば、社会のファシズム化に変ずると思われる。要するにわれわれは、神話的な民族利害を軸とした統一化、無制限の独裁、そしてエリートの掌中に富が集中することを狙いとした社会政策管理を予想できる。われわれの政府は、社会的平等化が完遂された後ではじめて、民衆的正統性を主張できるのだ。
しかしながらわが政府は、外国の介入という脅威によって正統性を得ている――われわれは、われわれの国ではなく、一つの政権を愛するよう強いられている――。ウクライナの政権は次第次第に、「新興財閥」の直接的掌中に移りつつある(コロモイスキイとタルタは知事となった)。「新興財閥」たちはわれわれの国を略奪した。そして今彼らは、彼らの腐敗した国家の防衛に向け飢えた民衆が立つことを求めようとしている!
3)マイダンは均一ではなかった。急進的民族主義者は外国人排斥をもってこの抗議運動を本当に台無しにしたが、しかし幸いなことに彼らは、マイダンの要求を決定したわけではなかった。ウクライナ東南部の住民は、民族的少数派に属する人々と共に、マイダンには国際主義、左翼、また民主主義の立場を維持する諸勢力の多くの代表も加わっていた、ということを知らなければならない。
「ファシストマイダン」の神話を支持することは、ここでネオナチに同意しないと目されたような市民たちに対するネオナチによる力の使用を正当化することになる。反ファシスト理念が戦争正当化に利用されようとしていることを見ることは、われわれにはひどく悲しいことだ。反ファシズムは、介入ではなく連帯なのだ!
4)ウクライナ西部と中央部の市民は、言語の差別、諸々の記念碑の破壊、あるいは不必要な敵愾心の扇動を許さないよう、政府に圧力をかけなければならない。「新興財閥」が率いるウクライナ化は、排外主義という基調音の中でのみ具体化の可能性を得る。言語政策の見直し、それが必要とされる地域における母語使用の権利の拡張が必要だ。ウクライナ人並びにわが国の他の人々による民族/文化のルネサンスを、社会的諸問題の解決から切り離さすことなど不可能だ。
5)われわれは、ある種独特な文化現象としての統一ウクライナの保持を支持する。様々な民族性の共存こそが普遍的な人間的な文化をはじめて豊かにする。国の分裂が起きたあかつきには、排外主義の支配がその両方の部分で確立されるだろう。ウクライナ内部の対立すべては、「新興財閥」の独裁の結果としてある。ウクライナは、「新興財閥」支配を敗北させるという基盤の上で打ち固められ得る。
東と南の労働者は、等しく社会的変革を望んでいるが、彼らは、対立をたきつけることは単純に改善の見通しを予想不可能な未来にまで遅らせるだけ、ということを理解しなければならない。
6)ロシア連邦政府は、資本の利益のもっとも保守的な主唱者によって支配されている。そしてそれこそが、ロシアとの「再統一」についての住民投票を支持するような市民たちが、警察国家と反社会政策支持に心の準備がよりできていた理由だ。
われわれは、ロシア帝国にとっての勝利が先例となることを許すつもりはない。ウクライナのブルジョア民族主義者の主張がどうあれ、ロシアには社会主義の痕跡などまったく一つもない。
ウクライナの住民は一層ロシア人を憎み始めるだろう。一方でロシア人大衆内部には、帝国主義的幻想がより強く成長するだろう。より良い生活に対するヒトラースタイルの約束は、侵略者民族に向かう破局の中で頂点に達するだろう。
この戦争はまた、西側資本が自身の軍隊に参加を求め、ウクライナ領の一部を押さえる好機でもあることを、忘れないようにしよう。
7)まず第一にウクライナのロシア語を話す住民に、そして戦争を支持しないロシア人に訴える必要がある。彼らは、同時にロシア政府とロシア資本に継続的な圧力をかけつつ、動員と占領軍の動きを妨害しなければならない。ロシア帝国主義は、住民投票を通じた支配を強化するために彼らを利用し続けているのだ。
法に則った秩序を維持するために、相互の排外主義に反対するために、戦略的な施設を守るために、ウクライナ軍の武装解除に反対することに加えて部隊内部での宣伝を行うために、国際的な旅団をつくり出す必要がある。外部の介入と企業の適切さを欠いた「所有者」の強欲な支配から企業を防護するために、企業における労働者の自衛部隊を形成せよ。君たちが信頼する人々、君たちが選出する心づもりができている人々と共に、部隊を組織せよ!
ウクライナ軍は市民の支配の下に行動しなければならない。パルビイやヤロシュのような民族主義者指導部の下でなぜ死ぬのか? 彼らは、ユーロマイダンでの不条理な戦術的失策を、また民族間敵愾心のあおり立てを失敗したと思っているのだ。
アクメトフ/コロモイスキイの利益にしたがってなぜ死ぬのか? すべての民族の労働者は、ウクライナ「新興財閥」から連帯を学ぶ必要がある。彼らは、彼らの共通利害を軸に彼らの違いすべてを克服し統一しているのだ。

分離主義者と成り果てた無法者役人を打ち倒せ!
ロシア帝国主義打倒!
ウクライナの排外主義者打倒!
労働者の独立ウクライナ万歳!

二〇一四年三月三日(「インターナショナルビューポイント」二〇一四年三月号、ウェブサイト「レフトイースト」掲載のオリジナルからの翻訳)


モスクワ 反戦デモに5万人

ウクライナへの介入反対

最左翼グループも参加

イリヤ・ブルドレツキス

 今日(三月一五日)、モスクワの中心部で約五万人が「平和のための行進」に参加した。しばらくなかったほどの――少なくとも昨年はなかった――最大の結集だった。デモを組織したのはアレクセイ・ナバルニの進歩党など、リベラル野党勢力だ。多くの若者や中高年の参加者がウクライナとロシアの旗や平和を訴えるポスターを掲げ、モスクワの大通りを三時間にわたって行進した。

ウクライナマイ
ダン運動も参加
集会の最後に、特別の目的でモスクワを訪れたウクライナ・マイダン(広場)運動の話し手が登場した。「子猫の反乱」のナディヤ・トロコニコバと、幾人かの著名なミュージシャンやジャーナリストたちである。
この行動には、目につく形で最左翼も参加していた――ロシア社会主義運動、CWI(労働者インタナショナルのための委員会――イギリスに本拠を持つ左翼)グループ、アナーキスト、そしてLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)のグループなどだ。
この反戦デモと同時に、「クリミアをロシアに」と訴える二つのデモが行われた。一部の極右勢力とロシア正教会原理主義派が組織したものだ。このデモの参加者は合計で約五〇〇〇人だった。

ロシア全土
で反戦行動
ペトログラード、エカテリンブルグ、ニジニ・ノブゴロドなどでも反戦行動が行われ、エカテリンブルグではデモを支持する市長が参加して、発言した。
これは、ロシア社会の政治的に活動的な層の中に、プーチンのウクライナ政策にはっきりと反対する人びとがいることを示している。
2014年3月15日
(「インターナショナル・ビューポイント」サイトより)


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