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    かけはし2013.年11月25日号

「戦争国家」への動きを止めよう


11.3

大阪で「憲法のつどい2013」

今こそ立憲主義の原点に立って

 【大阪】とめよう改憲!おおさかネットワーク主催の憲法集会が一一月三日、PLP会館で開かれ、二二〇人の市民が参加した。
 中北龍太郎さん(とめよう改憲!おおさかネットワーク共同代表)が主催者あいさつをした。

安倍政権の
プログラム
  明文改憲、すなわち自民党「日本国憲法改正草案」がめざすものは、@戦争をする軍隊と国づくりであり、国民の国防義務と領土保全義務によって徴兵制への道が開かれること、A人権思想と立憲主義を破壊し、個人を大事にする戦後民主主義から国家中心の国家主義へ変えていくこと、にある。
安倍政権の戦争への道、つまり解釈・立法改憲のスケジュールは、@今の国会に上程されている国家安全保障会議法案、特定秘密保護法案があるが、Aさらに改憲手続き法改正案を上程する。一二月に国家安全保障戦略を策定し「新防衛計画大綱」を決める。Bそして、来年度に入ってから、国家安全保障会議を発足させ、集団的自衛権行使容認の閣議決定をし、国家安全保障基本法案を国会に上程し、日米ガイドラインを再改定する、ということになる。
特に、現在上程の特定秘密保護法案は、〇七年八月の「日米軍事情報包括保護協定」に基づくもので、米国は自国内の秘密保護と同等の措置を日本に求めた。情報は市民のものというのが民主主義の原則だ。もの言えぬ社会は、戦争遂行に不可欠のもの。私たちは、沖縄の闘いに学び、連帯し、歴史認識問題と改憲問題を結合させアジアに連帯し、抵抗の原理としての憲法九条、つまり、市民が権力を縛るという立憲主義の原点を活かして憲法破壊の動きにうち勝とう!
続いて、小林万里子さん(ブルース系シンガーソングライター)のライブ。「生活保護引き下げアクション」や大阪維新の政策批判、安倍のオリンピック委員会でのスピーチについて、軽妙な批判が展開された。

佐高信さんが
語る政治の今
 佐高信さん(評論家)が講演した。佐高さんは、一九六〇年代の社会党のエピソードから始めた。当時の社会党の左派(協会系)の人たちが田中角栄の演説を大道芸人的で国民には何も響かない、と批判するのを聞いていて、非常に腹が立ったという話をした。佐高さんから見ると、どうにかして大衆の心をつかもうと角栄なりに努力していることが、彼らにはわかっていないということなのだ。
自民党には民権派の流れとそうでない流れがあり、民権派の流れのものは、小泉政権の頃から冷や飯を食わされるようになった。小泉は自民党をぶっつぶすと言った。この時の自民党とは民権派つまり田中派のことだ。田中派は中国とも仲よくするという立場だった。田中派は、ダーティなハト派だ。ハト派は、宮沢・大平・角栄たち。これと対立するのが、生活抜きでイデオロギー先行の小泉・安倍晋三たち。彼らは、日米と日中の二次方程式が解けない。麻生に至っては方程式がわからない。谷垣などは、本来民権派の流れで、以前は秘密保護法に反対の論文まで書いたが、今は全く発言していない。逆らうと、党の公認が得られないからなのだろう。
戦前大阪には第八連隊があった。またも負けたか八連隊といわれた。しかし、八連隊はもっと褒められるべきだ。ムダに命をを捨てる必要はない。男らしくない方が本当は良い。
 香川良(歌手)の歌にもある、「命をすてて男になれといわれた時には、ふるえましょうよネ、そうよあたしゃ女で結構、女のくさったのでかまいませんヨ」。逃げるのが正義だ、命のスペアーはない。ちなみに、NHKが株価を報道するのに反対だ。株価はほとんどの人の生活に関係ない。むしろ失業率を報道すべきだ。

「この人たちの
日本国憲法」
佐高さんは続いて、最近出版した『この人たちの日本国憲法』(光文社)の内容を話した。この著書は、宮沢喜一から吉永小百合まで、という副題が示すとおり、必ずしも「左翼」の陣営には入らない人たちの人生観・憲法観を実話に基づいて書いたものだ。この話が、冒頭の角栄の演説とつながってくる。本に出てくるのは宮沢喜一、城山三郎、後藤田正晴、佐橋滋、野中広務、三國連太郎、美輪明宏、宮崎駿、吉永小百合、中村哲の方々だ。
 三国さんは、戦時中学生運動で逮捕され拘留されていたが、拘置所に召集令状がきた。貨物列車に乗って逃げ兵役を忌避した。佐賀県唐津まで来てから母に出した手紙が警察にわたり、逮捕。戦地に出る前に母に会うと、「何も言わずに我慢して、戦地に行って死んでちょうだい」といわれた。息子を売らざるを得なかった母親と、母親に息子を売らせた国家の話。
美輪さんは、中曽根康弘に会ったとき、いきなり「キミらみたいなのは海軍魂を知らんだろうな」と言われ、「そんなに海軍魂とやらが大層なものだったら、何で負けたんですか。向こうが原爆つくっているときに何で私たちは竹槍をつくらされたんですか」と切り返し、「自分の同僚を見殺しにしておめおめと帰ってきて、腹も切らないでのうのうとしている。そういう面汚しの厚かましいのが海軍魂なら、私は知らなくて結構です」と言った。トドメをさされた中曽根は憮然として席を立ったという話。
吉武輝子さんから聞いたという、軍人一家の長男に嫁いだ加藤マサさん。マサさんは海軍兵学校の学生だった三男が出征するとき、短刀を渡した。息子は最敬礼をして出征していき、戦死した。遺書には「後に続くを信ず」とあったが、生き残った戦友が届けてくれたもうひとつの遺書には、「(出征の時)黙ってお母さんに抱いて欲しかっただけです」とあった。自分が息子を殺したのだと言って母は慟哭したという。戦争は母が息子を思う情も殺してしまう。米軍は、戦場に送られる兵士に、母との情を断ち切る訓練をするそうだ。憲法が変えられたら、母と息子の関係も変えられるという話は、胸に迫る。

萩村伊智朗に
国民栄誉賞を
長嶋・松井の国民栄誉賞にふれ、こんな話しの追加もあった。荻村さんは、第三代国際卓球連盟会長。彼は、現役の時は選手権大会の覇者だった。荻村さんは、韓国へ二〇回、北朝鮮に一五回訪問し、ついに一九九一年の世界卓球選手権大会で統一コリア団を実現し、コリア団を優勝に導いたという話。スポーツは国のためにやるのではない。卓球大会では国旗を使用しなかったという。佐高さんは、荻村伊智朗という人にこそ国民栄誉賞をあげるべきだったと言った。
中村哲さんは、アフガニスタンでの活動で、九条があるから武装ゲリラに攻撃されなかった。佐高さんは、憲法にまつわる人々のエピソードをこの本で紹介し、改憲阻止のためには、いろいろな護憲派の人と人がつながらなくてはならないという考えの参考にしてほしいということだったと思う。


11〜12月連続
行動アピール
集会最後に、?集団的自衛権行使反対・国会上程法案反対の一二・一御堂筋パレードへの参加、?一一月二三日「河野談話・村山談話」シンポジウム、?電気料金値上げ(日本原電への支援策)反対の一一月五日関電交渉、?大阪市がピースおおさか(平和博物館)のリニューアルを契機に加害展示を削除しようとしていることに反対、?国家安全保障会議設置法・特別秘密保護法・共謀罪反対一一月一二日デモへの参加、以上五つのアピールがあった。                (T・T)

 

11.3

明文改憲も立法改憲も認めない

「集団的自衛権のトリック」

半田滋さんが安保改憲を斬る



SALA の
心打つ歌ごえ
 一一月三日、一九四六年に日本国憲法が公布されたこの日に、「明文改憲も立法改憲も認めない! 2013年11・3憲法集会」が、東京・水道橋の全水道会館で開催された。国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案、特定秘密保護法案など、自衛隊を米軍とともに世界中で軍事作戦に参戦させるための「集団的自衛権」行使の「合憲化」とセットになった憲法破壊法案が、いま開催されている臨時国会で成立させられようとしている。こうした緊張感の中で開かれた集会には、会場をはみ出るほどの二二〇人が参加した。
 最初に平和を実現するキリスト者ネットの鈴木怜子さんが主催者を代表してあいさつ。
 鈴木さんは、「認識においては悲観的、意欲と希望では楽観的」というシュバイツァーの言を引用しつつ、この厳しい状況の中で国連の人権理事会で「平和に生きる権利条約」を作ろうとする動きがあり、そこではその権利が脅かされる場合には提訴も可能な条項が盛り込まれようとしていることを紹介した。
 次に、在日コリアンと日本人の青年で構成する音楽グループSALA13(サラトレイズ)からリム・ジョンホさんとかわもとりょうさんのトークと歌。オリジナル曲の「世界はきっと」、「ナイン」、「スターリングラード」とカバー曲の「戦争を知らない子どもたち」が披露され、大きな拍手を受けた。

「国防義務」に
まで踏み込む
 メインの講演は、いまや各地の集会でひっぱりだこになっている半田滋さん(東京新聞論説兼編集委員)。半田さんは「集団的自衛権のトリックと安倍改憲」と題して一時間にわたる講演を行った。
 半田さんは、第一次安倍政権(二〇〇六年九月〜二〇〇七年九月)以来の悲願である「集団的自衛権」行使の容認が、自衛隊に軍事的任務分担・肩代わりを強く求める米国の要望と、それを利用して改憲を強行しようとする安倍政権の悲願の重なり合いの中で生まれたものであり、それはたんに日米の共同作戦にとどまらず、PKOだけではない国連の武力介入に自衛隊も積極的に参加する道を開くものである、と批判した。
 「積極的平和主義」という安倍の主張の中にそれが示されている、と半田さんは指摘した。また半田さんは、今の臨時国会で「国家安全保障会議設置法」と「特定秘密保護法」が成立すれば、次に来年の通常国会で「国家安全保障基本法」が上程されること、その中では「国民の国防義務」にまで踏み込む論議がなされる可能性について訴えた。
 質疑応答の後、さようなら原発1000万人アクション実行委員会、STOP!「秘密保護法」11・21大集会実行委員会からのアピールが行われ、最後に高田健さんが一一月二一日のSTOP!秘密保護法集会への大結集をはじめとした当面する行動の提起を行った。 (K)

11.12

秘密保護法に反対しよう

大阪弁護士会が呼びかけデモ

六〇〇人で危険性を訴える

 【大阪】大阪弁護士会が呼びかけた秘密保護法案反対のデモが一一月一二日に行われ、弁護士や市民六〇〇人が参加した。
 大阪弁護士会は、「特定秘密保護法案は、特定秘密の範囲がきわめて広範で、政府のもつほとんどの情報が秘密として不当に隠される危険があり、現時点で四一万件もの情報が秘密の対象となり、原発情報も含まれることを政府も認めている。処罰の上限は懲役一〇年、罰金一〇〇〇万円に及ぶ上に共謀・教唆・扇動はそれだけで処罰される。取材や報道が萎縮することにより、私たちの知る権利が侵害される」と述べている。
 デモは一二時に大阪弁護士会館を出発し、大阪市役所までのコースを行進し、法案の廃案を訴えた。         (T・T)


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