4.28小名浜メーデーに350人
脱原発・憲法改悪阻止を
共同行動を広げ反撃しよう |
【いわき】全港湾、全国一般、医療生協、全自交、産別組織に加盟していない中小の運輸労組など、小名浜地区労に結集する組合による実行委員会主催で、第84回小名浜地区メーデーが、四月二八日(日)小名浜横町公園で三五〇人の組合員・家族の結集で行われた。
横町公園での集会の後、小名浜市街をデモ行進し、解散地点での富ヶ浦公園でバーベキューなどで懇親会を行った。
今回のメーデーは、憲法改悪と原発推進へ舵を切った安倍自民党政権を見据え、分裂する社民・共産の護憲運動・脱原発運動に共同の行動を訴えるものとなった。
横町公園での集会では社民党と共産党の市議・県議が、脱原発と憲法擁護を訴えるあいさつを行い、決議文も護憲連合、脱原発での共同行動をもとめ、闘う決意を表明するものとなった。
富ヶ浦公園では首都圏から参加した被ばく労働を考えるネットワークの仲間が発言し、除染労働問題への支援を呼びかけた。
(いわき自由労組 桂)
小名浜メーデー決議文
2013年4月28日
参議院選挙で憲法改悪を阻止しよう!
七月参院選の重要な争点の一つが憲法改悪問題であることが鮮明になった。
自民党は、九条平和主義の改悪・国防軍の創設のみならず、憲法前文の破棄をはじめとして、主権在民・基本的人権・労働基本権という現行憲法の性格を根本的に破壊する「日本国憲法改正草案」を決定した。
それは、現行憲法への憎悪に満ちた復古主義・国家主権主義に貫かれている。
自民党は、維新の会とみんなの党を巻き込み、公明党に圧力をかけ、改憲連合を作った。
まずは九六条の改憲だ。衆参両院で改憲発議に必要な3分の2を、2分1に変え、改憲手続きがしやすくなることを狙っている。
しかし、九六条は少数意見の尊重という、「手続き」ではない「本質」にかかわる問題だ。
憲法は、権力を握る者が権力を濫用しないよう歯止めをかけることに意義がある。
時の権力者が、特定の人びとだけの短期的な利害にもとづいて憲法を変えられないような仕組みとして九六条がある。
改憲連合は、九六条改憲が九条改憲を念頭に置いたものであることを公言している。
改憲連合の、九条平和主義の否定は、主権在民・基本的人権・労働基本権という、働く者の生存権そのものの否定に直結している。
沖縄の反基地闘争、反原発闘争、雇用破壊と社会保障切り捨てに対する闘いとともに、広範な憲法改悪阻止の世論と運動、強固な「護憲連合」を作り出そう。
小名浜地区労は、参議院議員選挙で護憲勢力を支持し、護憲連合の共同行動を作りだそう。
原発事故は悪化している!仲間をこれ以上犠牲にするな!
私たちは、政府、電力会社、学者、メディアなどのウソを見抜き始めている。
私たちは、原発のない社会の実現可能性を実感し始めている。
私たちはわかり始めている。
原発事故の「収束」宣言が現実とかけ離れ、福島の現状は悪化していることが明らかになり、「復興・帰還」というキャンペーンは政府と東電が賠償責任から逃れ、福島県民の健康と生命をいっそう危険にさらすものであると。
私たちはわかり始めている。
除染・収束・廃炉作業が、多重請負という重層的差別構造の下にある労働者を被曝させ、賃金の超搾取の上に成り立っているものであることを。
私たちはわかり始めている。
原発とは被曝することを前提とした発電であること、再稼働とは仲間たちを再び犠牲にすることであることを。
私たちは警戒しなければならない。
何も変わらない状況の中、今の生活の苦境を逆手に取り、放射線健康影響を過小評価するような動きがあると。
小名浜地区労は、家族と健康に暮らす地域社会を取り戻すために、職場から脱原発運動をつくりあげよう!
5.3野宿者・失業者・持たざる者のメーデー
排除・生活保護切捨て許すな
被災者・被曝労働者に連帯を
五月三日、一二時四五分より、恵比寿公園で始まった集会では山谷争議団、渋谷のじれんの仲間が司会に立ち、今メーデーは@野宿者への排除・追い出し、差別襲撃を許さない! A生活保護切り下げ、社会保障削減をやめろ! B東日本大震災被災者、被曝労働者連帯! という三点を基調に行われるということを確認した。
続いて実行委員会を代表して府中人権派遣村の仲間より、「メーデー宣言」(別掲)が読み上げられ、全体の拍手で確認された。
そして実行委員会参加団体の発言。まずは市部の仲間から、三多摩野宿者ネットワークの立川サンキューハウスの仲間は安倍政権による改憲、原発、社会保障・生活保護切り捨てなどの攻撃との対決を訴えた。さらに府中人権派遣村、夜回り三鷹、三多摩自由労組の仲間が発言した。
次に二三区東部圏の発言。江東区による排除と闘っている竪川河川敷公園の仲間、荒川河川敷で国土交通省の追い出しと闘う仲間、アルミ缶・古紙組合、山谷争議団の仲間が発言。
続いて西部圏から渋谷・のじれん。
さらに竪川での被弾圧者の園さん、被曝労働を考えるネットワーク、ストップ!生活保護切り下げアクションが発言。
被曝労働を考えるネットワークの仲間は除染労働者が過酷な労働に従事しながら、重層的下請け構造の中でピンハネされ、低賃金で働いている実態を報告し、被曝労働者との連帯を訴えた。
集会の後、約一六〇人の参加者は、恵比寿から渋谷一周のデモへ。宮下公園での総括集会ではAPFS労働組合、差別排外主義を許さない連絡会、反五輪の会、争議団連絡会議、自由と生存のメーデー実行委員会の発言を受けて、この日の行動を終えた。 (板)
2013野宿者―失業者―
持たざる者のメーデー宣言
生存の条件(医・食・住)を持たない者は、日夜、必死に働いている。アルミ缶を、古本を集めて売る。職を求め、炊き出しを求め、寝床をつくり、テント小屋を襲撃から防衛し、役所と交渉する。
生活保護を勝ち取りアパートにたどり着いた者、その生活保護すらボッたくる貧困ビジネス(「無料低額宿泊所」)、ボッたくり医療施設、寮生活を強いられる者、半失業状態の日雇労働者、ドヤ生活者、そして失業者。
5・3メーデーは、起ちあがること・声を出すことすら困難な者たちが集う画期的な場”、メーデーだ、共に声を出し、行動しよう!
我々は知っている。生存の条件すら、この国は満足に保証しない。役所は、仲間の強制排除を繰り返している。江東区の竪川では、行政代執行を繰り返し、野宿の仲間をその他の人と差別する分離壁をつくり、今なお追い出し続けている。渋谷区は、世界的スポーツメーカー“ナイキ”の金儲けのための公園をつくって仲間を追い出し、、野宿から排除する目的のためだけに公園を夜間封鎖している。さらに、東京都が制定を進めるアルミ缶持ち去り禁止条例は野宿の仲間の仕事であるアルミ缶集めを犯罪視する土壌をつくり、差別・襲撃を煽っている。生存の条件ですら“しぼり潰す”者たちを優遇している。
そして今、安倍政権は、消費税増税、社会保障の根本を解体する生活扶助費の引き下げをたくらんでいる。高校無償化からの朝鮮高校はずし、解雇自由化など、生きる権利の基本である社会権(労働・社会保障・生存・教育)のすべての領域で、グローバリズムが進行している。グローバリズムによって、持たない者が社会で生きる基盤を奪うことによって持つ者がより儲けることが出来る、持たざる者がさらに痛めつけられる、世界中に弱肉強食を広めようとしている。
その象徴が、原発問題だ。大震災と原発事故から2年を経ても被災地では放射能・津波によって“どこに住むのか”すら定められずに地域・家族のコミュニティが解体され、仮住まいの中から脱原発の声が、とりわけ女性の中から“子どもを守れ”とよびかけられ、共感は継続している。福島第一原発の廃炉化など目処すら立たないなかで、全国から駆り出された原発・除染労働者たちが、賃金ピンはね、健康被害に対して、怒りの声をあげている。さらに、廃屋の宿舎や、ししとう・もやし・なすだけのおかずの現実、誰が雇用主かもわからない現実に、“人間として扱え”と怒りの声を出し始めている。
福島を置き去りにしたまま、安倍政権は、外貨を稼ぐ「産業」として原発をアジア各地に輸出しようとしている。今まさに、誰かを犠牲にした経済成長か、人間としていきいきと生きられる社会か、が真剣に問われているのだ。
分断されないこと、条件ができた者がいまだ条件のない仲間を手助けすること、抵抗すること、そして何よりも正当な生きるための権利のために声をあげ、共感を推し拡げよう!
我々が獲得してきたのは、仲間が仲間を守ること、ばらばらにされないこと、さまざまな階層とも連なること、さらにはまだ会ったことすらない世界の仲間とも連帯することだ。
5・3メーデーを機に、奪われた権利を取り戻そう!そのために、つながり、抵抗し、呼びかけを強めて行こう!
野宿者への排除・追い出し、差別・襲撃を許さない!
生活保護切り下げ、社会保障削減反対!
東日本大震災被災者、被曝労働者連帯!
2013年5月3日
野宿者ー失業者ー持たざる者の全都メーデー参加者一同
5.1生きさせろ! 「困っちゃう人」官邸前メーデー
貧困ノー! まず声を
まともな最賃・年金・雇用保険が先だ
五月一日午後六時から、「官邸前メーデー」と銘打った首相官邸前行動が行われた。昨年七月から毎水曜日を中心に、生活保護削減などの貧困拡大政策取り止めを求め粘り強く声を上げ続けてきた「このまますすむと困っちゃう人々の会」が、折良く水曜日がメーデーと重なったこの日、一八回目の行動として呼びかけた。季節はずれの寒気に加え途中からは冷たい雨も落ちてくるあいにくの天候だったが、行動には約二〇〇人の市民が参加、貧困進行という現実から顔をそむけ、むしろそれをますますひどくすることにしかならない政策に邁進する安倍政権に、約二時間怒りの声を上げた。
弱者を見殺しに
してはならない
口火は自立生活サポートセンター・もやいの稲葉剛さん。生活保護基準切り下げがさまざまな生活支持基準切り下げに連動する国民いじめであることを指摘した上で、安倍政権のめざすものを消費税引き上げや規制緩和も含めて貧困の全体化とえぐり出し、同じ境遇にいる生活保護バッシングをしている人たちにも「困らせている者がいる」ことを気づかせ、まず声を上げよう、そしてみなでつながろうと呼びかけた。
雨宮処凛さんも発言。生活保護切り下げは弱者切り捨てのメッセージ、そこにこそアベノミクスの本当の姿があると安倍政権をばっさり。貧乏人は怒ってるぞ、生きさせろ、まともな最賃を、連帯するぞなど、自らコールの音頭を取った。
障がいを負い生活保護を受給している参加者は、働けないほどの障がいがあることが明確なのに役所の窓口では、働けないのか、求職活動は、などとしつこく言われたという経験を語り、なぜ生活保護が必要なのかを考えて欲しいと痛切に訴えた。
生活保護は
当然の権利
宇都宮健児弁護士は、生活保護受給者がずーっと増え続けていることの原因を考えるべきであり、その原因を絶つ政策こそが必要だと強調。さらに具体例を引きながら、生活保護の権利は裁判をやれば必ず勝つ当然の権利だと指摘した上で、当事者の意見を聞くという不可欠の義務を無視して生活保護切り下げを決めた民主主義否定をも一体として、安倍政権を厳しく糾弾した。
高齢化で仲間が次々に亡くなっていることを語りながら、本当なら死なずに済んだ人が何千人もいると訴えた山谷からかけつけた労働者。生活相談に来ながら生活保護だけは勘弁してくれと訴える高齢者がいると語り、国民の生活が権力者には見えていないことが現場からは痛切に感じられると、生活保護を恥と感じさせるこれまでの施策を批判した福祉事務所の労働者。具体的で多様な貧困の姿、そして政府の無策むしろ切り捨てが、さまざまな背景をもつ発言者を通して次々に浮き彫りにされた。その上で共通に、黙り込むことをやめ共につながりみんなの力で政治を変えようとの呼びかけ。そしてその決意を込め間間にわき起こるコール。
民衆侮蔑政策に
しっぺがえしを
いつものことだがこの行動に決まった型があるわけではない。ゆったりとした雰囲気を漂わせる司会者の求めに応じ、参加者は自由に発言したり自分で考えたコールの音頭を取ったりと、行動はある意味変幻自在。コールも一通りではない。音頭を取る人に応じて内容も調子もさまざま。しかし、民衆を見下す権力者に押し黙ることをもはや拒否し、直裁に生の怒りを突き付け、首相官邸前に決して引き下がらない民衆の声が響く場を作り上げる、という痛切な思いが行動を一つにつなげた。
安倍政権には明らかに、民衆をどうにでも操作可能だと見る民衆侮蔑の性格がこれまでになく強い。しかし人々の中では、米軍基地の犠牲押しつけを断固として拒否する沖縄の人々、引き下がることなく脱原発を要求する人々、TPPへの抵抗などを先頭に、もはやそのような操作に甘んじて身をゆだねる存在ではないことを示す自立した行動が、確実に根付きつつある。一八回目を重ねたこの日の行動もまた、その一翼にはっきり連なるものであることを示した。
貧困切り捨てノーの声を共に上げ、同時に自らの場からさまざまな不服従の行動を嵐のようにわき起こらせ、思い上がった民衆侮蔑を安倍政権の躓きの石に変えよう。 (谷)
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