かけはし重要記事

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                         かけはし2002.12.16号より

大不況下の越年越冬闘争に支援を!

山谷越年・越冬闘争への支援・注目を!

 去る七月、「公共施設の適正化」を含む「ホームレス特別措置法」が成立しました。「ホームレスなどしょせん怠け者」こんな声が「適正化」を後押ししています。野宿労働者に対する襲撃の根もここにあります。「野宿してたっておれたちは労働者だ」と行政に迫り、世論を巻き込んで「排除」の動きを押し返していく、そして仕事を勝ち取っていく取り組みこそが求められています。
 これまで私たちは、ほとんどの仕事から除外されている高齢の野宿労働者の利益をまず念頭に置き「東京都は高齢者特別就労事業(霊園清掃など)を拡充しろ、山谷労働センター以外にも都内各地に求人窓口を設置しろ」と取り組みを重ねてきました。「日雇労働者被雇用保険者手帳を所持していない五十五歳以上の者」なら事実上誰でも登録てきるのが高齢者特別就労事業です。が、高齢者特別就労事業の拡充が特別就労事業からの仕事の「横流し」であってはなりません。
 以前から東京都は、山谷対策の一環として、上野公共職業安定所・玉姫労働出張所を通し、霊園清掃などの仕事を紹介しています。特別就労事業がそれです。窓口が玉姫労働出張所である以上、対象は日雇労働者被雇用保険者手帳の所持者に限られます(現在、日雇労働者被雇用保険者手帳の新規交付に際しては住民票の提出が条件とされています)。不況の下、特別就労事業に生活の糧を頼っている高齢の野宿労働者は少なくありません。
 しかし、特別就労事業も高齢者特別就労事業も財源は同じ。東京都は例年、特別就労事業の一部を高齢者特別就労事業へと横流ししており、年々その件数は増しています。特別就労事業に頼らざるをえない層からの反発は当然でしょう。野宿労働者を分断し、対立を煽る東京都のやり口を私たちは許しません。今後、私たちは「高齢者特別就労事業を特別就労事業と別立てで実施しろ」「両事業を合わせて拡充しろ」「公的就労事業を底上げしろ」と東京都に要求していきます(ホームレス特別措置法の成立がその財源を保障しているはずです)。「収容」を基本とする東京都の路上生活対策の欠を突いていきます。
 第一弾の取り組みとして、私たちは十月より、野宿労働者から仕事に関するアンケートを取っています。ホームレス特別措置法に基づき、東京都、二十三区も近々「実態調査」を実施するとのことですが、私たちのアンケートは「取る側」に都合のよい結論を導くためのものではありません。野宿労働者にとって公的就労事業がとんな位置を占めているのか、実態を明らかにして東京都に指し示すためのものです。
 冬将軍を撃ち、山谷、浅草、上野、隅田川など「山谷圏」の野宿労働者の結びつきを強めつつ、仕事を勝ち取る春の展開へ。反排除・反失業・反グローバリズムの旗の下、新たな仲間との結合を。十二月から三月までの山谷越年・越冬闘争への支援・注目をよろしくお願いします。
 b山谷越年闘争のスケジュール。「労働者実行委員会」を結成して取り組みます。
 12月14日(土)、越年闘争支援連帯集会、午後6時、山谷労働者福祉会館 19日(木)越年闘争突入宣言集会、午後7時、山谷労働者福祉会館 28日、越年闘争突入、午後1時、城北福祉センター前〜03年1月6日(月)早朝まで
 b物資・現金カンパを 郵便振替口座00190-3-550132 送り先・山谷労働者福会館 東京都台東区日本堤一\二五\一一 TEL・FAX03-3876-7073


第9次新宿越年越冬闘争への支援をお願いします

新宿野宿労働者の生活・就労保障を求める連絡会議(新宿連絡会)


 本二〇〇二年夏、数年来の全国の心ある仲間との共闘の力により、念願の「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」を私たちは獲得しました。
 これまで法の埒外に置かれ続け、いつでも打ちきれる不安定な単年度予算の中で処理され続けて来た、路上の仲間達の「自立の支援」がついに国の責務として明確化され、十年間の時限立法とは云え総合的な施策として全国に張り巡らされる事となったのです。そして、私たちが主張して来た「潜在的な路上生活者」に対する支援もまたこの法律の中で「予防策」として明確にされたのです。
 もちろん私たちが指摘して来た通り、本法は理想的なものではなく様々危惧すベき点も含まれた法です。けれども私たちは法の不備を克服し得ると確信をしています。様々な困難を抱えながらも野宿当事者が立ち上がり、声を出し続け、社会の流れを「排除ではなく、就労などの自立の支援を」と具体的に変えて来たのが私たちの九年来のたたかいだからです。
 私たちは法制定を実現させた今年前半のたたかいの成果を、今後、多くの仲間に還元させていく義務があります。そのため、まともな実態調査、基本方針を策定させる必要があり、法制定後すぐさま政府、中央省庁に対する交渉に入っています。また、地方自治体が今後実施するであろう様々な就労支援事業の受け皿として「特定非営利活動法人新宿ホームレス支援機構」を野宿者・人権資料センターの仲間と共に発足させ、民間団体として責任あるポジションを獲得しようとしています。
 折りしも、青島前知事の強制排除事件をめぐる弾圧裁判で最高裁が上告を棄却しましたが、反動的な意図はこれら社会の流れの前にまったくの無力です。東京都は既に私たちとの攻防の末、その対策上の路線を転換し、自立支援センターを中心とするシステム構築の最中です。
 排除ありきという、かつての強権的な発想は法制度的にはもはや通用しない代物に化したのです。
 だからこそ、未だに強く残る野宿者に対する偏見、差 別を克服し、多くの仲間の社会への再参画を実現させるため、私たちは新たな段階でのたたかい――即ちこの法が生きている十年間に有利に進められるであろう野宿の仲間の就労支援、住宅確保支援、予防策などを社会の隅々まで張り巡らせるたたかい――に突き進んでいかねばなりません。
 言うまでもなく、連絡会の基礎は「仲間と共に」です。共にこれらの大事業を実現する主体は野宿当事者であり、野宿経験者です。野宿を強いられた彼、彼女等の人間としての可能性を私たちは誰よりも信じています。
 その自発性、能動性こそが路上を変革する唯一の力です。今後十年がたとえどれだけ茨の道であろうとも路上で生きて来たその協同の力をもってして克服できないものは何もないと確信しています。
 本越年越冬闘争は私たちの新たなたたかいへの大きなステージです。九年来蓄積された冬を乗り越えるための術を私たちは仲間一人ひとりに伝え、「過渡期の冬」を乗り越えます。「仲間の命は仲間で守る」決して単なるスローガンではないこの言葉の意味を私たちは路上に刻みつけます。
 連絡会結成十年目となる二〇〇三年、そして今後十年を規定する国の基本方針を確定させる二〇〇三年。
 私たちはどこまでもどこまでも走り続けます。暗い世、見捨てられ続けていた底辺からの一条の光は、社会に対する何かをきっと示唆する事でしょう。
 越年越冬闘争スケジュール
b新宿・池袋越年越冬闘争支援連帯集会12月23日(月)午後一時半より豊島勤労福祉会館六階大会議室
○第9回新宿越年越冬闘争 12月29日(日)から1月6日(月)まで新宿中央公園ポケットパークにて
 新宿越冬実行委員会連絡先 090-3818-3450(笠井)*求む!米、毛布、衣類、現金カンパ。物資カンパは 山谷労働者福祉会館気づけ新宿連絡会宛に日指定でお送り下さい。現金カンパは 郵便振替口座 00170-1-723682「新宿連絡会」まで

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