パレスチナ
イスラエルによるガザで
の新たな殺戮を止めよう
パレスチナBDS全国委員会 |
イスラエルが、ガザのパレスチナ民衆に対する暴虐な攻撃を再び実行した。前回(二〇〇八年末から二〇〇九年初頭)と同様、イスラエル総選挙を前にした、イスラエル支配階級のまったく身勝手きわまりない暴挙だ。この許されざる非人道的行為に対し現地から全世界に向け、イスラエルに対するBDS強化を要請するアピールが出された。以下に紹介する。(「かけはし」編集部)
一一月八日、イスラエルは占領と包囲の下のガザにおいて市民への攻撃を実行し、友人たちとサッカーをしていたアフマド・アブ・ダッカくん(一三歳)が射殺された。一一月一四日までにイスラエルはガザへの攻撃を強化し、本格的な侵攻計画を開始した。現在までに少なくとも一五人のパレスチナ人を殺害した。その中には少なくとも六人の子供が含まれている。負傷者は一五〇人を超えており、その大半は民間人である。
偏見に満ちた西側メディアは正反対のことを報道しているが、イスラエルが、国会選挙を前にして、この新しい攻撃をしかけ、エスカレートしたことは明白であり、それはパレスチナ人を攻撃することで選挙での得票を増やすという従来からのイスラエルのやり方に踏まえている。
ガザの住民の大多数が、一九四八年のナクバの間にシオニストの民兵、およびその後のイスラエル国家による民族浄化作戦によって追われた避難民であり、国連によって支持された祖国へ帰還する権利をイスラエルによって拒否されてきたということを想起する必要がある。
今回の好戦的な攻撃は、二〇〇八〜九年のガザ侵攻と殺戮―パレスチナ人一四〇〇人が殺され、五〇〇〇人以上が負傷した(大部分が民間人)―以来最も殺人的で非人道的なイスラエルによるパレスチナ人に対する攻撃である。米国とヨーロッパは現在まで、この殺戮の中で犯されたイスラエルによる人道に対する犯罪―国連の調査団やアラブ連盟の委託を受けた国際的な法律家のチームによって記録されている―をめぐって、パレスチナ側による国際的司法機関への提訴を阻止することに成功している。イスラエルが再び、そのような免責をあてにして行動することを阻止するために、緊急の行動が必要である。
ガザに住む一六〇万人のパレスチナ人は、イスラエルによる最悪の暴力―いかなる懲罰も受けることなく行われている―に耐えてきた。中世の闘いのような包囲作戦、人為的にもたらされた食糧供給の不安定、頻繁に繰り返されるイスラエルの国家テロなどである。国際法や普遍的人権を支持するすべての人たちにとって、パレスチナの人々が呼びかけている国際的なBDS(ボイコット、資金引き上げ、制裁)運動のような実効性のある手段を通じてイスラエルの責任を問うことは義務である。
パレスチナにおける市民社会のもっとも広範な連合であり、すべての主要政党、労働組合、社会運動、NGOのネットワークが参加しているパレスチナBDS全国委員会は、次のことを呼びかける。
?全世界の良心的な人々は、イスラエルの責任を問うためにBDSキャンペーンを強化し、自国の政府に対してイスラエルへの武器輸出を即時中止し、貿易制裁を行い、イスラエルによるガザにおけるパレスチナ人に対する犯罪に関わったすべてのレベルのイスラエルの公職者と軍関係者を処罰するよう働きかけてください。
?労働組合、大学、学生団体、NGOなどの市民社会団体は、イスラエル製品をボイコットし、イスラエルによる占領とアパルトヘイトに加担しているイスラエルおよび他の国のすべての企業から資金を引き揚げ、自国の政府に対してイスラエルに対する軍用品の輸出禁止と貿易制裁を実施するよう働きかけてください。
?各国政府、特にアラブ諸国や友好国の政府は、パレスチナ人の生存権と民族自決権を保護するための法的義務を順守し、イスラエルが直ちに被占領下のガザへの攻撃を中止し、不法な包囲を中止し、入植地建設とパレスチナ人を抑圧するアパルトヘイトの政策を中止するように、制裁を実施してください。
今回のガザの人々に対する新たな攻撃が示しているように、イスラエルはパレスチナやレバノンやその他のアラブの人たちに対する犯罪に対して重い代償を支払うことを強制されない限り、戦争と侵略、国家テロを継続するだろう。この七年間の国際的BDS運動や、過去における南アフリカのアパルトヘイトに対する闘争への国際的連帯の歴史が証明しているように、抑圧されている人々に対する最も効果的で、持続性があり、道義的な一貫性がある連帯運動の形態は、国際的な市民社会と全世界の良心的な人々が抑圧者と、抑圧の継続と正当化に加担するすべての機構に対してボイコット、資金引き揚げ、制裁を実施することである。
今こそイスラエルに対するBDSを強化する時である。これこそがパレスチナ人と、この地域全体の自由、公正、平等へのもっとも明確な道である。
二〇一二年一一月一六日
パキスタン
左翼、社会の危機に挑む
アワミ労働者党結成へ
アメリカの「対テロ」戦争、人民党政権の無力と腐敗、実権を握る軍部の弾圧政治、イスラム宗教政治勢力の暴力の横行の中で、パキスタン社会の危機はさらに深まっている。この中で弾圧を一身に受けながら不屈の闘いを遂行しているパキスタン労働党(LPP)の同志たちは、パキスタン・アワミ党、パキスタン労働者党(WPP)とともに、新しい左翼政党・アワミ労働者党を一一月一一日に結成する。以下はその結成を発表する記者会見の報告である。なおパキスタン労働党はこの統合に向けて、一一月一〇日に大会を開き、党の解散を決定した。(「かけはし」編集部)
【イスラマバード 二〇一二年一一月二日】パキスタン・アワミ党、パキスタン労働党(LPP)、パキスタン労働者党(WPP)の三つの左翼政党が、パキスタンの国家と社会を破綻の瀬戸際に追い込んだ現状へのオルタナティブ建設への最初のステップとして、一一月一一日にアワミ労働者党と呼ばれる新党に公式に合流することになる。以下は一一月二日にイスラマバードホテルで開かれた記者会見で三党の指導者から語られた内容である。
国家機構の無
責任は極限的
労働者党(WPP)のアビド・ハサン・ミントは報道陣に対して、国家機構はばらばらになり、しばしば互いに反目し合っている、と語った。軍事的制度や文民官僚機構と比較して、民主主義的諸制度は弱体で未発達のままである。バロチスタン州(南西部イラン国境に位置する州)においてますます弁解もできないほど悪化している情勢は、連邦国家の危機がより広がっていることを示しており、わが国の支配階級が一九七一年の東パキスタンの分離からほとんどなにも学んでいないことを確証するものだ。パキスタン国家が近隣諸国に対して紛争挑発的・介入主義的姿勢を続けていることは、パキスタンを孤立化させ、内部分裂をいっそう激化させるだけだ。
ミントは、パキスタン社会の分裂はただちに和解できない状況になってしまう、と語った。階級、エスニック、宗派、ジェンダーなどの線に沿った紛争は、日々先鋭になっているように思われる。暴力がありふれたことになっており、この地域で幾千年も続いてきた寛容と調和の文化は、ますます脇に追いやられている。帝国主義権力と宗教的戦士たちはともに生命、生活、先住民族の文化に対する一貫した脅威となっている。
最後にミントは、政府のやり方はあさましいかぎりだと指摘した。経済は借金と時間の海に漂っており、国立銀行は対外債務の返済義務に応じるためだけに、毎年ほぼ一兆ルピーを刷りまくっている。医療、教育、交通、住宅、飲料水といった基礎的サービスの提供は国家の役人たちに結びついた暴利をむさぼる連中に、事実上引き渡されてしまった。公正は、はかない望みのままだ。
反動化と抑圧
は深まる一方
アワミ党の指導者であるファヌース・ギジャールは、こうしたさまざまな危機の根元を分析し、それらを矯正する実施可能な政策を考案するものと見なされている主流派の政党は、そんなことはできもしないし、しようともしていない、と語った。実際、多くの政党は軍部機構と共犯関係にある。主流派の政治的言説は無意味な呪文同然であり、政治のビジネスは、不平等で不公正な取引と権力ネットワークを拡張するためのものである。
ギジャールは、体制と、共謀している政治的エリートは、「より大きな国益」を守る見せかけの下で、パキスタンにおける新植民地主義国家と、逆行的・封建的社会構造を維持している、と続けた。この抑圧的な権力構造は、資本主義的グローバリゼーションによって打ち固められ、パキスタン勤労民衆の貧困化と分裂は深まっている。
パキスタンの歴史全体を通じて、進歩的で左翼的な政党はつねにこうした旧態依然とした構造を変革し国家と社会の民主化に努め、帝国主義的世界秩序の民主化のためにも闘ってきた。その結果、左翼はパキスタン社会のあらゆるレベルで、言葉には言い表せないほどの国家的抑圧や、カネ持ちや権力者の反撃と闘わねばならなかった。現在、国家の反動的政策はますます統御が不可能なフランケンシュタインとなり、階級的・ジェンダー的抑圧は深まってきた。その一方、連邦主義の否定は、分散的傾向の登場と強化を確実にするものとなっている。
体制の機構に挑
戦する唯一の道
労働党(LPP)のファルーク・タリクは、現在のパキスタンの無数にある内外の危機のすべては、あらゆる搾取のない社会主義社会に向かう長期的闘争に踏み出す、すべての進歩的・反帝国主義的・反体制的・政教分離的政治勢力の結集によってのみ取り組むことができる、と述べた。勤労民衆は、変革の言辞を並べるだけではなく、パキスタン民衆の対抗パワーに基づき変革をもたらす有効な政治綱領を提供することもできる政党を必要としている、と彼は語った。
左翼的・進歩的勢力は、パキスタンに民主主義を打ち立てるために多くの犠牲を払ってきたが、現在に至るまでこの国の勤労大衆は、真の民主主義の果実に浴することはなかった。アワミ労働者党は、軍部や帝国主義諸国や利己的エリートの影響を受けず、社会のすべての成員が、自らの根本的自由と創造的可能性の発展を確保することができる真の民主主義――政治的・経済的に――の樹立に責任を持っている。
ファルーク・タリクは、アワミ労働者党は地主や資本家や将軍やムッラー(イスラム法学者)の党ではなく、勤労人民の、虐げられ、長く耐え忍んできた大衆の党である、と主張して発言をしめくくった。AWP(アワミ労働者党)の政治は支配的エリートによっては歓迎されないだろうが、現在の泥沼から国家と社会を救い出すことができる唯一の政治である、と彼は述べた。なぜなら、封建的・資本主義的秩序を越えて社会主義制度にシフトすることによってのみ、パキスタン国家と社会の危機は解決されるだろうからである。
最後に、新党の指導者たちはアワミ労働者党の綱領を要約的に紹介した。
?軍部の経済的・政治的権力を正当化するために利用されてきた近隣諸国への国家的敵視政策の是正
?パキスタンの多民族的本質の確認。すべての民族の自決権に基づく真の連邦システムの樹立
?あらゆる形態での多国籍企業と帝国主義の指令からの決別
?既存の抑圧的国家制度ではなく、基本的ニーズを提供し、根本的に民主主義的機能を持つ国家制度を
?既存のすべての土地改革法の即時実施、あらゆる形での封建的社会権力の廃止 質問と回答の中では、カラバグダム(パキスタン北西部のアフガニスタンとの国境近くにパキスタンが建設予定の多目的ダム)に反対する確固とした立場が主張され、アワミ労働者党は選挙に立候補するが、労働者・農民・学生・女性を動員する左翼の歴史的伝統に立って党を建設し続けることも指摘された。これこそアワミ労働者党(AWP)の指導者たちが、体制側の機構に真に挑戦する唯一の道として語ったことだ。
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