再稼働阻止!現地と結ぶ全国運動を東電・国を告訴・告発し被害全面補償へ
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11.10再稼働阻止全国ネット結成集会
相互に連携し原発止める 「原子力ムラ」の策動を打ち破ろう
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運動の新しい
広がりの中で
一一月一〇日、再稼働阻止全国ネットワークが結成された。前日の被ばく労働を考えるネットワークと合わせて、二〇一一年「三・一一」の東日本大震災・福島第一原発事故に向き合いながら生み出された反原発運動の広範な社会的広がりに基礎を置いた、新しい運動ネットワークである。
再稼働反対!全国アクション、反原発自治体議員・市民連盟、経産省前テントひろば、ストップ大飯再稼働現地アクション、たんぽぽ舎の五団体が中心となった準備会での討議をベースに作られたこのネットワークは、大飯再稼働反対現地行動の取り組みをはずみにして七月(東京)、八月(愛媛)の二度の全国会議を経て、この日の発足にいたった。
再稼働阻止全国ネットは「再稼働阻止の一点に集中した運動」、「原発立地(立地地域+周辺地域)を主体として、それを横につなぎ、福島につなぎ、全国につないでいくフラットなネットワーク」をめざすものである。
ここでは新しい再稼働については、来年七月をめどとした原子力規制委員会の「新安全基準」作成以後になると考えるのではなく、再稼働準備がすでに始まっていること、「原子力ムラ」は復活し、猛威をふるいだしていることとの情勢認識に基づき、新しい闘いを築き上げていくことが強調された。たとえば大飯の運転を止めるため、活断層問題を焦点化し運転を止めること、規制委員会の提起した原発事故に伴う避難地域の「三〇キロ圏」への拡大問題や防災訓練の問題点の明確化と自治体レベルでの取り組み、原発立地の運動への共同支援体制の強化が求められている。
熱のこもった
分散会討論
北海道から九州まで全国からの参加者が午後一時にたんぽぽ舎に集まって、簡単な全体集会を行った後、三カ所に分かれて分散会を行い、各地の運動の共有と「再稼働をどう止めるか」を焦点にした討論を行った。
私が参加した第二分散会では敦賀原発で最初の原発労働者の組合を組織化した斎藤征二さんが被ばく労働の実態をつぶさに報告した後、福井、石川(志賀原発)、富山、愛媛(伊方)、京都、静岡、福島からの報告や、玄海原発、川内原発反対の取り組みが、長崎、宮崎の参加者から報告された。宮崎の参加者は元電力労働者で、九州では原発に批判的な「電力労働者連絡会議」が退職者や現役を含めて小人数ではあるが結成されているという興味深い報告も行われた。分散会の参加者は全体で一三〇人。
IAEA会議に
抗議の意思を!
午後六時からは文京区民センターで全国ネットワーク結成集会。集会には二五〇人が集まった。
開会のあいさつをネットワーク事務局の長谷川羽衣子さん(ストップ大飯原発再稼働現地アクション)が行い、ネットワーク結成の起点になった六月のおおい町現地での闘いの様子を紹介した。次に鎌田慧さん(さようなら原発一〇〇〇万人アクション)が、「論理も、理念も、理想もない再稼働の動きを阻止し、青森県六ケ所村の木下元村長など亡くなった人びとの無念の思いをはらす闘いを作り出そう、と訴えた。
広瀬隆さん、中嶌哲演さんからのメッセージが紹介された後、三人から特別報告。
福島市の佐々木慶子さんは「表面的には何事もなかったかのように子どもたちの学校行事や自治体の後援するイベントが開催されている。しかし一皮むけば仮設住宅で先の見えない生活がいつまでも続く過酷な生活があり、仕事もなく、生きがいもなくぶらぶらするしかないという状況が被災者・避難者たちの現実だ。家族も分断され見捨てられた状況だ。その中で安全キャンペーン、除染キャンペーンが吹きまくっている」と語った。佐々木さんはその中で、全国に呼びかけた福島原発告訴団に加わった人が一万人を超し、一人一人が立ち上がっていること、一二月に郡山市で開催されるIAEA(国際原子力機関)の会議に抗議する闘いが準備されていると報告した。
プラント技術者の会の小川正治さんは原子力規制委員会の動向について報告し、再稼働判断への異議申し立てや直接行動、活断層(大飯など)再調査については、原発を停止し、すべてを調べ直す覚悟が必要であること、自治体の防災指針・防災計画については市民の関与を強く求める必要がある、と訴えた。
さらに関西からストップ大飯再稼働現地アクションが報告した。
これから闘いの
本番が始まる
原発立地からは柏崎刈羽から近藤容人さん(刈羽村議)、浜岡から鈴木卓馬さん(浜ネット)さらに島根原発反対運動の仲間から報告があった。柏崎の近藤さんは、前刈羽村議の武本さんが刈羽村長選に立候補すると紹介し、「合計八二〇万キロワットの出力を持つ柏崎刈羽原発は一つが爆発すればすべてが爆発する。そうなれば日本の一億二〇〇〇万人のうち九〇〇〇万人が逃げなければならない。柏崎刈羽の再稼働を絶対に阻止する」と檄を飛ばした。また五カ所の原発計画すべてを阻止した和歌山から「脱原発和歌山」の仲間が報告した。
前日結成した被ばく労働を考えるネットワークから岩下雅裕さんが、その目的と活動を報告し、ともに両輪の活動を!と呼びかけた。体制・財政・当面の活動などが承認され、結成宣言が天野恵一さんから提起された後、閉会のあいさつを渕上太郎さん(経産省前テントひろば)が行って集会をしめくくった。
国会解散に伴い、総選挙と都知事選のダブル投票日が一二月一六日になった。政治情勢は激変し、原発依存勢力の攻勢が強まっている。今こそ反原発運動の正念場である。福島・原発立地の闘いと結びついたダイナミックな運動を構築し、脱原発多数派の声を政治と社会に刻印しよう。 (K)
コラム
世襲のチャンス
一一月一六日、衆院は解散し投票日は一二月一六日と決定した。野田政権は最後の最後まで財務省の「かいらい」であり続けた。これを政治的にどのように評価するかは、別の紙面に任せるにしろ、三年前労働者大衆が「政権交代」にかけた期待はあえなく潰えた。風に乗って多数派を握った民主党からは今、沈没しかける船から逃げ出すねずみのように次々と新たな「島」を求めて多数の議員が泳ぎだしている。中には三年前に自民党から民主党に移って来て、今また自民党に戻って行くすこぶる分かり易い議員さえいる。
他方、突然の年内解散にあわてた「第三極」は、「政策の違いを乗り越えて」合流騒動に忙しい。石原慎太郎のように原発、消費税、TPPも大きな問題ではないという「偉大な作家」には「野合」という言葉はないらしい。さらに自民党の安倍晋三はかつて政権を投げ出したことも忘れ、すでに総理大臣に就任したかのように舞い上がっている。なる程「忘却とは忘れ去る事也」である。新橋駅前でマイクを向けられたほろ酔い気分のサラリーマンが「自民こりごり、民主がっかり、三極意味不明」と答えていたのが妙に印象的だ。
一一月一七日、マスコミ各紙は一斉に「衆院選立候補予定者の顔ぶれ」を掲載した。自民党は久し振りの「追い風」を意識して「大物」議員の息子たちが名乗りを上げている。一刻千秋の思いで待ちわびた「世代交代」のチャンスが到来したのだ。三年前の衆議院選時の「政権公約」で、自民党は「配偶者と三親等内の親族が同一選挙区から立候補する場合は、次回の総選挙から公認・推薦しない」としたが今や完全に反古にされている。「候補者の公募を実施し、応募者の中から厳選した結果だ」と強弁するからおもしろい。どこから見ても出来レースであり、世襲だ。そういえば九月の自民党総裁選に立候補した五人全員が二世・三世であり、高村正彦副総裁を含む現在の自民党三役も全員二世・三世である。名簿には大臣経験者の大野功、田野瀬良太郎、武部勤、中川秀直、福田康夫の「御子息」の名前が並ぶ。先回世襲をねらい落選した者の再立候補も含めると優に一〇人を超える。
中国では「太子党」と呼ぶらしいが、最早りっぱな「世襲党」である。北朝鮮の金正恩体制をはじめアジアに色濃く残る支配体制の世襲、それは民主主義の立ち遅れなのか、過渡期の一形態なのか。豆腐屋の「撮り鉄」おやじが銭湯で嘆く。「豆腐屋の跡取りの話とは訳が違う」。 (武)
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