安保条約こそ
犠牲のシステム
九月九日、午前一一時〜一二時半まで「オスプレイ配備を中止に追い込もう―沖縄県民大会と同時アクション」国会包囲行動が行われ、一万人が集まって行動を成功させた。九月だというのに、うだるような暑さの中、午前一一時に国会正門前をメイン会場にスピーチが開始された。
主催者を代表して、沖縄出身の外間三枝子さんが「沖縄で県民集会が開かれている。一〇万人は集まっていると思う。オスプレイ配備阻止の闘いはこれからが本番だ。命をかけて闘う」と決意表明した。次に東京・沖縄県人会の島袋とおるさんは「一九四五年に普天間基地は農家の土地を接収して作った。こんな基地は撤去以外にない。世界一危険な飛行場に世界一危険なオスプレイを配備しようとしている。沖縄戦でたくさんの人を亡くしたわれわれは安全に関心がある」と配備の中止を求めた。
前田哲男さんが「今日、岩国、相模原など全国で闘われている。岩国にあるオスプレイを飛ばしてはならない。米国に持ち帰ってもらおう。四月モロッコ、六月フロリダで死者の出る事故を起こした。またノースカロライナでは五カ月に四回の事故を起こした。オスプレイは危険で欠陥の航空機だ。一〇月に米軍は運用するといっているが日本政府もこれを容認している。普天間配備後、日本全土で七コースにわたって訓練飛行をするとしている。安保条約こそ犠牲のシステムだ」と指摘した。
世の中を変える
闘い作り出そう
沖縄意見広告運動の尾形さん、共産党参議院議員の田村智子さんがそれぞれ報告と意見を述べた。社民党党首の福島みずほさんは沖縄の現地集会に参加しているということでメッセージが読み上げられた。あいさつの合間に国会に向けてシュプレヒコールをたたきつけた。
沖縄一坪反戦地主会・関東ブロックの上原成信さんがこの闘いによって世の中を変えると発言した後、哲学者の高橋哲哉さんが「森本防衛相はオスプレイに試乗し『快適だった』と述べ、安全性を強調した。それならば自分たちで危険を引き受けてもらおう。日米安保を廃棄できず、沖縄に基地を押しつけてきたのはわれわれにも責任がある。沖縄の基地撤去のために市民の声をあげよう」と語った。
沖縄一坪反戦地主会・関東ブロックの大仲尊さんがオスプレイ配備反対の署名を行い、第一次で一三万余筆集まっていること、引き続き第二次を行っていること、これから強行配備に対する緊急の闘いが予想される、こうした闘いを成功させようと行動提起を行った。
正午から一二時半まで国会を包囲行動が行われ、配備阻止のシュプレヒコールを繰り返した。一二時半に主催者が包囲行動参加者は一万人に達し成功したことが報告された。 (M)
9.9広島と岩国でオスプレイNO
「安全」を強弁する日米政府
に怒り、普天間基地返還を 【広島】九月九日の沖縄県民大会に連帯する行動が広島と岩国で持たれた。
まず、県民大会開始時刻と同時刻の午前一一時から、原爆ドーム前で、「オスプレイ配備反対!9・9沖縄県民大会連帯!ヒロシマ集会」が開催された。主催は、「岩国基地の拡張強化に反対する広島県西部住民の会」「ピースリンク広島・呉・岩国」「憲法と平和を守る共同センター」の三団体。
集会基調として横原由紀夫さん(東北アジア情報センター、広島県原水禁元事務局長)が、「米国政府の新国防戦略に基づいて、対中封じ込めのために日本列島全体を殴り込み部隊の出撃基地にする。改憲と集団的自衛権行使、米日軍事一体化を求める動きの中でのオスプレイ配備。ゆえにアジアの中で日本を孤立させる流れに抵抗し、普天間基地の撤去・返還を実現させる運動を起こそう。日米原子力協定を打ち破らないと反原発は実現できない」と述べた。
沖縄県民大会の様子を安次富さんとの電話をつないで参加者に報告もした。広島県知事、広島市長宛の集会アピール文書を採択した。参加者は一五〇人。そのうち三〇人がチャーターしたバスで岩国に向かった。
岩国集会・デモ
に三〇〇人参加
午後二時より岩国シンフ
ォニアで、「今こそ、みんなで声をあげよう!9・9沖縄連帯 艦載機もオスプレイもいらない!岩国集会」が開催された。主催は、「9・9沖縄連帯
艦載機もオスプレイもいらない!岩国集会 実行委員会」(愛宕山を守る会、岩国爆音訴訟の会、住民投票の成果を活かす岩国市民の会、瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク、JR西労)。会場に入りきれない三〇〇人以上の参加者が集った。
司会は「住民投票の成果を活かす岩国市民の会」の藤川俊雄さん。
最初に七月二三日のオスプレイ岩国基地陸揚げ阻止行動の映像が一五分上映され、次に五団体の代表がリレートークをして、最後に、連帯する県議、市議が発言した。
主催者の大川清さんは「一〇万一〇〇〇人が沖縄では集まった。事故や緊急着陸が相次いでいるのに、安全と言い張る日米両政府に怒りを覚える。市民の安全を守るのが首長、自治体、政治家の役目。アメリカに欠陥機オスプレイを返品させよう。岩国からオスプレイ配備を止めよう」と訴えた。
田村順玄市議は「先日はタクシーの労働組合にも呼ばれエールを送られた。市民の中にある不安、反対の気持ちは強い。それに依拠したい。福田市長は、ポーズで振り上げた反対のコブシをどこでおろすかと必死に考えている。一二月一三日には『岩国錦帯橋空港』が開港する(在日米軍再編の地元対策と考えた防衛省による飴=軍民共用化空港)。福田市長の頭には、ANAの飛行機とオスプレイがツーショットになる光景だけは避けたいはずだ。カミカゼならぬ神風(じんぷう)防衛政務官は、一四日の岩国市議会全員協議会に出席するために来る。一二日の森本防衛相の岩国入り含めて、皆さんと共にオスプレイ配備絶対阻止していく」と訴えた。
沖縄と連帯し
「怒」の意思表示
一〇本の連帯メッセージを代表して、沖縄平和運動センターの山城博治さんの連帯メッセージが読み上げられ、ヒロシマ集会参加者からのカンパも報告され、集会アピールが採択された。最後に参加者全員が立ち上がって、オスプレイいらん怒〜と唱和しながら、「怒」の文字を掲げた。集会後のデモは岩国基地までの二・五キロ。到着地点では基地内のオスプレイの機体がかろうじて米粒のように見えた。
下関沖で一〇月に試験飛行を日米政府は狙っている。岩国の闘いを注視し支え、全国での運動につなげよう。
(久野成章)
9.11大飯を止めろ原発再稼働反対
経産省・規制委員会に怒りをこめて人間の鎖
九月一一日、「再稼働反対!全国アクション」と「経産省前テントひろば」の呼びかけによる「9・11経産省・規制委員会包囲アクション!
」が行われ、約七〇〇人の参加で経産省完全包囲のヒューマンチェーン(人間の鎖)を取り組んだ。
野田政権は、この日、「原子力ムラ」のメンバーを中心にした原子力規制委員会人事を閣議決定し、国会の同意を得ないまま野田首相が一九日に任命を強行する。原子力規定委員会の設置期限が二六日のため、なにがなんでも規制委員会を発足させようとしている。明らかに原発再稼働に向けて加速させていくことをねらっている。
そもそも原子力規制委員会(五人)の委員長が田中俊一だ。日本原子力研究開発機構副理事長、原子力委員長代理、原子力学会会長を歴任し、原子力事業者とともに原子力開発を推し進めてきた首謀者である。さらに委員には、「原子力ムラ」の更田豊志(日本原子力研究開発機構)、中村佳代子(日本アイソトープ協会)、大島賢三(原子力推進してきた外務官僚)を配置した。しかも更田、中村の所属が原子力事業者であり、原子力規制委員会設置法第七条第七項三号(原子力事業者の役員・従業員は委員に就任できない)に違反しているにもかかわらず任命したのだ。委員の中には地震予知連絡会会長の島崎邦彦が入っているが、原発再稼働の圧力の中で地震大国と原発が相容れないことをどれだけ主張できるか未定だ。野田政権の原発再稼働推進政策を許してはならない。
経産省は被災
者の声を聞け
行動前段の取り組みとして、再稼働反対!全国アクション、玄海原発プルサーマル裁判の会、原発さよなら四国ネットワークの経産省申し入れが行われた。全国アクションは、@収束宣言を撤回し福島の民を守れA大飯原発を止めよ、原発の再稼働はするなB規制委員会人事案を白紙撤回しろC資源エネルギー庁は秘密会議議事メモすべてを公開し、原子力委員会は過去の決定を総括せよD原子力政策を見直せ、すべての原発を廃炉に―を突きつけた。
経産省別館前の抗議集会は、野田政権に対する怒りのシュプレヒコールで始まり、次々と発言が行われた。
福島みずほ社民党党首は、「野田政権は、人事案の撤回を求めた人々の声を完全に無視したひどい人事案の任命だ。国会同意人事を閉会になった途端に総理が任命するのは法の濫用だ。認められない」と批判した。
鎌田慧さん(ルポライター)のメッセージが紹介され、「人間の命よりも産業界の私益を優先する官僚は、奴隷だ。原発には未来はない」と厳しく糾弾。
森園かずえさん(原発いらない福島の女たち)は、「今日の閣議決定は悔しい。白紙撤回せよ。一三日に田中俊一らが福島県庁に来ると言っているが、そんなことは許さない。福島に入るな!フクイチの被ばく労働のおかげであなたたちは生きていることを忘れるな!」とアピールした。
福島からの県外避難者は、経産省官僚を糾弾し、「生活を破壊された双葉郡の住民の気持がわかるか。子どもたちは原発事故収束作業を行い、被曝している。鼻血、血尿を出しながら働いている。自殺する若者もいる。官僚たちはよく聞け」と訴えた。
続いて、光前幸一さん(ふくしま集団疎開裁判弁護団)、再稼働反対!全国アクションの経産省申し入れの報告、淵上太郎さん(経産省前テントひろば)から発言が行われた。
集会後、「人事案反対!白紙撤回!田中俊一やめろ!『原子力ムラ』は全員出てけ!」のシュプレヒコールを繰り返しながら経産省を包囲した。 (Y)
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