9・15〜16 おおさか社会フォーラムを成功させよう
参加型民主主義と新しい
大衆運動の発展をめざして |
新しい運動の
世界的な高揚
二〇一一年の「アラブの春」と、ギリシャ、スペインで始まった「怒れる者たち」による広場占拠の闘い、そして米国におけるウィスコンシン州の闘いとその後のウォール街占拠運動は、一九六〇―一九七〇年代以来の、新しい大衆運動の世界的高揚を告げ知らせた。
最初の局面において、運動は多くの場合、既成の政党や運動団体をバイパスして、数十年に及ぶ独裁政権や新自由主義政策に対して蓄積された怒りを街頭・広場に結集させた。
日本における反原発・脱原発の闘いの高揚も、この世界史的な流れの中で位置づけることが可能である。
社会フォーラム
運動の広がり
一九八〇年代以降に全世界で猛威をふるってきた新自由主義は、金融危機、気候変動と環境破壊、食糧危機、世界的な格差の拡大と貧困層の増加をもたらしてきた。それは既成の政党や労働組合の無力化を伴ってきた。
新自由主義のイデオロギーと政策によって主導された経済のグローバリゼーションに対して、一九九〇年代後半以降、「南」の諸国の小規模農民や先住民を先頭として、全世界の労働者、市民団体、フェミニズム運動団体、環境運動団体が「もうひとつの世界は可能だ」の合言葉を掲げて、広範な抵抗のネットワークを確立してきた。
とくに一九六〇―一九七〇年代に米国に支援された軍事独裁政権と闘い、八〇年代以降の民主化の中で社会的基盤を拡大してきた南米の左派勢力の経験と政治的影響力をベースとして、二〇〇一年に始まった世界社会フォーラムは、新自由主義的グローバリゼーションに対する世界規模での抵抗を可視化し、相互に結び付け、「もうひとつの世界」の中身を議論し、共有する上で重要な役割を果たしてきた。
世界社会フォーラムと連動して開催されてきたヨーロッパ社会フォーラムや米国社会フォーラムは、運動の地域規模での連携を促し、また、昨年以降の広場占拠の闘いや、「九九%」の運動の骨格となる政治主張を準備してきた。
アフリカ、パレスチナ、南アジアにおいても、世界社会フォーラムあるいはそれと連動する地域フォーラムやテーマ別フォーラムは、この地域における新しい政治的結集の基軸を提供してきた。来年三月には、第一〇回世界社会フォーラムが「アラブの春」の先駆けとなったチュニジアで開催される。 地域・職場に
根を下ろして
こうして、新自由主義的グローバリゼーションに対する抵抗は、フォーラムから広場、街頭での直接行動へと発展しつつある。
今年五月から六月にかけてのフランスとギリシャの選挙での急進左派勢力の躍進は、その政治的評価については議論が分かれるところであるが、新自由主義的グローバリゼーションに対するラディカルな抵抗の運動が、既成政党の凋落の中で、国政のレベルにおいても第二勢力あるいは第三勢力として登場していることを示している。
「アラブの春」はチュニジア、エジプトにおけるイスラム保守派による政権、リビア、シリアにおける困難な闘いと帝国主義の介入という状況に直面している。米国ウィスコンシン州の闘いは、その後の知事リコールの成功にも関わらずリコール選挙で現職が再選されるという大きな敗北を被った。ウォール街をはじめとする広場占拠は警察の強権的な弾圧によって拠点を失った。
しかし、闘いはこれからである。新しい闘いの経験は、広場と街頭から地域や職場に根を下ろしつつある。
日本そして東アジアにおいては、こうした世界的な新たな大衆運動の発展に合流していく上で、冷戦構造の残存、そして闘う主体における歴史的な分裂・分断の構造を意識的に克服する努力が特に重要である。
大阪においては、橋下市長と維新の会による一連の攻撃に対して、労働組合のナショナルセンターの違いを超えた共闘が部分的に実現しつつある。おおさか社会フォーラムは、二〇一〇年三月に続いて二回目であるが、フォーラム実行委員会は世界社会フォーラム報告会やプレフォーラム等の継続的な取り組みを重ねてきた。
おおさか社会フォーラム二〇一二は、別掲の呼びかけに記載されているように、市民運動、労働組合、環境運動団体、NGOなどさまざまな運動団体がそれぞれの企画を持ち寄り、互いにつながっていくことを目指している。
脱原発社会、東アジアの平和、労働者と労働組合の権利、橋下・大阪維新の独裁政治の打倒を目指して、おおさか社会フォーラム2012を成功させよう。
(小林)
おおさか社会フォーラム
9・15〜16のプログラム 9月15日(土)、16日(日)
エルおおさか(京阪・地下鉄谷町線「天満橋」下車、徒歩5分)
最新情報はウェブに随時掲載します。http://osaka.socialforum.jp/ をご覧ください。
9月15日
エルおおさか大ホール(エル・シアター)
全体会(午後1時-5時)
?ライブ演奏
WAYRA(ワイラ)/南アメリカの音楽、フォルクローレ/WalabooK?!(ワラボーク)
西アフリカ・セネガルの伝統の太鼓サバールドラムとダンス
?海外ゲストの発言(「海外ゲストの紹介」を参照)
?スペイン「怒れる者たち」の活動家からのビデオ・メッセージ
?各分野からの問題提起(リレートーク)
福島、沖縄、大阪市の教育、大阪市の組合攻撃、TPP、年金、非正規雇用労働者の権利、JALの不当解雇との闘い。など
YOUTH FORUM
(午後6時―8時半)
世界社会フォーラムでのユース・キャンプで開かれる若者たちのイベントを、今回初めて、おおさか社会フォーラム2012で実現します!
関西を中心に、多様な活動を行なう若者たちが呼びかけ人となり、トークとダンス、音楽にあふれた2時間半のステージを企画。テーマは「私たちの世界は無限だ!」
若手アクティビストたちによるトークセッション、「人間と原爆」朗読劇、平和の歌姫/宮城愛さんLIVE、エイサー、即興楽団UDjeによるワークショップと盛りだくさん!
9月16日
エルおおさか5―7階の会議室・研修室。
ワークショップ
午前の部(10時―12時)
午後の部(1時―4時)
ブース展示
今を斬る・ドキュメンタリー映画連続上映
?実行委員会主催ワークショップ
@「脱原発・次の社会を語りあおう」(午前・午後)
福島からの報告、「脱原発の経済」、「脱原発のエネルギー」、「脱原発の交通」、「脱原発の街づくり・くらし」をテーマに、それぞれ具体的な取り組みについての報告を受けて話し合います。原発建設を阻止して、現在自然エネルギーの開発に取り組んでいるフィリピンの活動家からの報告も要請中。
A「基地のないもう一つの世界は可能だ-平和なアジア・太平洋の未来を展望する」(午前・午後)
グアム、フィリピン、韓国のゲストと沖縄の「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」共同代表の高里鈴代さんのお話と討論。関西共同行動、大阪平和委員会、安保破棄・諸要求貫徹大阪実行委員会の三者による共催。
B「橋下現象を読み解く―大阪とウィスコンシンを結んで」(午前)
松谷満さん(中京大学准教授)の問題提起、「橋下現象を読み解く―橋下を支持する社会意識は何か」。ウィスコンシンのパガックさんの報告、「ウイスコンシンと大阪をつなぐもの―ウオーカー知事が支持される背景と闘いの経験から」。
C「グローバルな貧困と格差―南アジアと日本」(午前・午後)
午前の部は、バングラデシュのナズマさんと青年ユニオンの河添誠さんに、それぞれの国における労働者の組織化の経験を語っていただく。
午後の部は、シャプラニール地域連絡会大阪との共催で、バングラデシュの児童労働の問題を、当事者だったナズマさんと、支援運動に永年携わってきた白幡利雄さん(シャプラニール=市民による海外協力の会)から語っていただく。
?実行委員会参加団体主催のワークショップ(午前)
@大熊町の木幡ますみさんの話を聞いてみよう
Aこどもの幸せを願って-こども、親、先生、地域、みんなで考えよう大阪の教育
B〈対話法〉研修会と「対話の会
Cみどりチャンネル関西
DWTC住民訴訟
E日本軍「慰安婦」被害者に正義を-ホンキの謝罪が未来をつくる
F君が代不起立―大阪の教育を考える
?実行委員会参加団体主催のワークショップ(午後)
@アーロン&アッシュ
Aイラク戦争を検証する
Bサパティスタ民族解放運動は提起する
Cプチ学習会―ガレキ広域処理・内部被曝問題
D平和アニメ・ピースセッション
E21世紀を平和と人権の世紀に!(治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟)
?ブース展示
@ピースカフェ九条の会・豊中いちばん星、A日本機関紙出版センター、Bシャプラニール地域連絡会大阪、C反貧困全国キャラバン2012、D大阪アジアアフリカラテンアメリカ連帯委員会、E非核の政府を求める大阪の会、F日本ベトナム友好協会大阪府連、Gやっぱ愛ダホ!idaho-net、H日本対話法研究会、I国法協関西支部、J市民合唱団PeaceCall、K日本航空不当解雇撤回裁原告団、Lレイバーネット川柳班関西、Mエスペラント友の会、N写真展イマジン・イラク
?映画連続上映
(上映予定作品)
@『塩花の木々』(2011年、韓国フル・プロダクション)
A『人間をとりもどせ』(2009年、ビデオ・プレス制作)
B『オキュパイ・バークレー』(2012年、マブイ・シネコープ制作)
Cアニメ『みんながHappyになる方法』(2012年、平和文化制作)
D『64才のデモデビュー』(松原明)
E『シェイナウの想い』
F『663114』(2011年、アート・アニメーション)
G『あしにほん』(2012年、うちこしだいすけ監督)
?海外ゲストの紹介
ナズマ・アクテルさん(バングラデシュ)
衣料産業の労働者、特に女性労働者を支援するNGO、アワジ財団の代表。衣料産業の6万人の女性労働者を組織しているソミリト・ガーメント・スラミク連合(SGSF)の委員長。11歳で衣料産業で働き始め、1990年代から労働者の権利のための運動に関わっている。
李俊揆(イ・ジュンキ)さん(韓国)
平和ネットワーク運営委員・政策室長としてNGO活動、明治学院大学国際学部付属研究所の研究員として日本滞在研究、現在、平和研究者や活動家のネットワーク団体である<平和共感>の研究委員、月刊誌やインターネットメディアのコラムニストとして活動。
アドリーヌ・パガックさん(米国)
ウィスコンシン大学大学院生・教育助手組合共同代表。同組合は全国で最初の大学院生・助手の労働組合であり、昨年2月にウォーカー知事の財政改革法が発表された翌日に大学キャンパス内で集会を開き、州議事堂へのデモを呼びかけた。ウィスコンシン大学の再編(マディソン校を分離する)の計画とも闘ってい
る。
コラソン・ファビュラスさん(フィリピン)
「基地反対連合」の共同創設者で、「外国軍基地廃止のための国際ネットワーク 組織化委員会」のメンバー。弁護士。日本の原水禁世界大会には毎回参加している。
リサ・リンダ・ナティヴィダットさん(グアム)
グアム大学准教授・社会学部部長。グアムでの米軍基地強化に抵抗して声をあげつづけている「グアム平和と正義連合」議長。グアム非植民地化委員会代表。グアム先住民チャモロの声を代表し、現代のアメリカの植民地と化したグアムのチャモロ人の窮状を告発し、沖縄、オーストラリア、アメリカ、フィリピン、ハワイ,プエルトリコ、国連で戦う人々と経験を交流し連帯して闘っている。
?参加費
二日間通しの参加チケット(前売券または当日券)をお求めください。カンパ1000円(学生は半額)。15日夜(YOUTH FORUM)のみの参加は無料です。
?ジョン・ニコルス著「市民蜂起 ウォール街占拠前夜のウィスコンシン2011」日本語版(かもがわ出版、編集・翻訳、おおさか社会フォーラム実行委員会)が、フォーラム開催に合わせて刊行されます。
?連絡・問合せ先
市民オフィスSORA
06-7777-4935
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