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    かけはし2012.年6月18日号

積み上げられた人々の思い
運転ゼロから脱原発へ進め


第1次署名集約722万2297人

6.6さようなら原発・第一次署名集約集会


あと一ふんばりで、目標達成だ
一〇〇〇万実現し7・16大集会へ


10万人集会成功
へのステップ
 六月六日、日比谷野外音楽堂で「許さない!大飯原発再稼働 さようなら原発1000万人署名第一次集約集会」がさようなら原発1000万人アクション実行委の主催で開催され、二三〇〇人が集まった。会場正面には「第一次集約722万2297人 許さない!大飯原発再稼働」と書かれた大きな横断幕、壇上には署名の束が積み上げられた。
 昨年五月に大江健三郎さん、鎌田慧さんら九人の著名な方々がさようなら原発1000万人署名を呼びかけ、それに応えて全国各地、海外でさまざまな人々による署名が行われた。その結果六月五日現在、七二二万二二九七筆の署名が集まった。福島第一原発事故の衝撃が多くの人々を脱原発へと突き動かしている。にもかかわらず、日本の五四基のすべての原発が停止している今、原発の廃炉に向けて舵を切るべき政府・電力会社・財界はその流れに逆行し、福井県大飯原発3・4号機を再稼働し、原発大国日本のあり方を変えようとしていない。集会は政府に大飯原発の再稼働をやめさせ、脱原発へ政策転換させるためのものとなった。さらに、こうした闘いを七月一六日、東京・代々木公園一〇万人集会の成功へむけたステップでもあった。

事故の責任も
取らず再稼働
  集会は寿[KOTOBUKI]と加藤登紀子さんによるオープンニングコンサートから始まった。早くから脱原発や平和の活動にも取り組んでいるミュージシャンである二組の方々はそれぞれ自ら思いを語りながら素晴らしい歌声を披露し、集会を盛り上げた。
 司会の富山洋子さん(日本消費者連盟)が開会のあいさつをした後、主催者あいさつを鎌田慧さん(ルポライター、呼びかけ人)、大江健三郎さん(作家・呼びかけ人)、落合恵子さん(作家、呼びかけ人)がそれぞれ行った。
 鎌田さんが「今、脱原発に向かう勢力と利権をむさぼり何の反省もしていない原発推進勢力の二つがある。後者は大飯原発を再稼働しようとしている。これは主権者の意見に耳を傾けず、民主主義的ではなく独裁的なやり方だ。福島の被曝はどうなるか分からない。福島原発事故の責任は誰もとっていない。六月一七日、福井で集会がある。再稼働を具体的に止める。七月一六日、一〇万人集会を成功させ、一〇〇〇万人署名を絶対に達成しよう。これは歴史を変える闘いだ」と訴えた。
 大江さんは「福島の女性たちが四〇筆の署名を持って自宅を訪ねてくれた。五〇筆にしたいので手伝ってほしいと言われた。駅前で署名運動をやり五人分とれた。本気で署名をすることはたいへんなことが分かった」と署名運動の大切さを語った後、「昨年の三月一一日が大きなモラルを与えた。原子力エネルギーは根本的に間違っていて、滅びるものだ。これが日本人のモラルになった。モラルがないのが今の首相だ。われわれは人間としてゆずることのできないものを守る。首相は全責任をもって再稼働を行うと言っているが、一人で責任なんて取れない。来週再稼働にOKが出るかもしれないが、自分たちの力・署名運動の力を継続することでそれを止めていきたい」と思いを込めて語った。
 落合さんは「命を守るおとなでありたい。真正面から権力と闘う。私たちは恐れない」と話し始めて、今日参加できない澤地久枝さんからの「悲しみと憤りの中心にいる。でもがんばっていこう」という伝言を紹介した。続けて、落合さんは「野田首相は『天命』という言葉を使い、再稼働に向けた決断をしようとしている。私たちは首相に命なんて預けたことは一度もない。沈黙を破り言葉にしよう。悲しみ、怒り、失望がたくさんあるが、希望、理想を求めていこう。約束しよう。私たちは決してあきらめない」と訴えた。


いかがわしい
専門家追及を
 続いて、賛同人の佐高信さん(評論家)が舌鋒鋭く原発ムラを厳しく批判した。
 佐高さんは「福島原発事故によって専門家がいかにいかがわしいか暴露された。例えば事故直後にテレビにたびたび出ていた東大教授がメルトダウンはしていないと間違った見解を述べていた。また、ビートたけしの犯罪性も明らかになった。たけしは『反対派は地震が起きたら原発が危ないというが、自分は地震が起きたら安全な原発に逃げ込む』としゃべっていたが、それなら原子力推進派の学者や東電の社長を連れて今行けと言いたい。たけしイコール原発だ。たけしが芸能界からいなくなるくらいのことをつくらなければだめだ」と語った。
 さらに、「水俣病が起きた時、チッソの労組は最初は患者と対立していたが、その後チッソ労組は反省して恥宣言を出した。電力総連は今すぐ大恥宣言を出すべきだ。労組も責任も問わなければならない」と原発推進派である電力総連を批判した。
大飯原発の再
稼働を止めろ
 大飯原発の現地報告を山崎隆敏さん(さようなら原発福井ネットワーク代表)が行った。
 山崎さんは「今週中に福井県安全専門委員会があり、その後県議会協議会が知事に意見具申することになっている。明確な判断はせず知事に一任する。来週の中頃、結論を出すとなっている。昨日、今日京都知事などが共同記者会見し夏場限定にすべきだと態度表明した。最終的な責任を取りたくない福井県知事と野田政権の間でわけの分からないやり取りが続いている」と再稼働に向けた動きを報告した。
 再稼働の問題点について「@安全基準。最大限の地震動を想定していないA多重故障が重なって大惨事になることを考慮に入れていない」と指摘した。さらに、「運転再開をしないと立地地城の経済がなりたたないと言われるがそれはウソだ。福井県には一五基の原発があるが半分以上は寿命を超えている。いずれ廃炉にしていかざるをえない。これが課題だ。では原発立地によって地元経済はうるおったのか。二〇年前と二〇一〇年に検証作業が行われた。それによると、依存しなければならなかったが、役立たなかったというものだ。利益はほとんど関西に流れて、県はうるおっていないとの結果が出ている」。最後に山崎さんは「一週間、一〇日でどんな結論が出ようが、すべての原発を止めるために皆さんといっしょに闘いたい」と訴えた。

柏崎刈羽原発
現地からも報告
 次に、西岡まゆみさん(前・日本女子修道会総長・管区長会会長)と高野秀男さん(新潟県平和運動センター事務局長)が署名取り組みの報告を行った。西岡さんは幼稚園・保育園の保護者へ呼びかけ、八万七千余の署名を集めたこと、子どもたちも意識して署名していることを報告した。
 高野さんは「新潟県は世界最大の原発立地県だ。そこで二〇〇七年中越沖地震が起き、柏崎・刈羽原発の3号機の変圧器火災があった。それから県民の会をつくり、平和フォーラム・原水禁と協力しながら、県民の一割二四万筆を集めるということでがんばってきた。五月には二四万五七〇〇筆を超えた。1000万署名の要求の後に四項目に『柏崎・刈羽原発の再稼働については県民の意思を尊重する』という項目を入れ、柏崎・刈羽原発の再稼働に反対している。県知事も大いに疑問があると批判している。東電は来年から再稼働する計画を発表し、野田内閣もこれを認めている。東電は四月に動かすために東海村から核燃料を運び込んだ。これに対して二〇〇人で抗議行動を行った」と新潟の報告をした。それから、「熊本で水俣病が起きていたにもかかわらず、原因をきちんと解明することなく、国策によって全国のチッソ工場を動かし、新潟水俣病を発症させた」と水俣病の拡大について報告し、原発再稼働問題と構造が同じだと批判した。
 林洋子さん(俳優・クラムボンの会)が署名にかかわった人々の各地の便りを朗読した。沖縄の竹富島では、島の人口三四〇人のうち一五〇人が署名した。切々たる思いで署名集めを行った人々の気持ちが伝わるもので感動的であった。藤本泰成さんが、今後署名を六月一二日、衆院議長と輿石民主党幹事長に提出し、その夜院内集会を持つこと、7・16一〇万人集会を成功させようとまとめた。集会アピールの採択後、東電前〜銀座〜鍛冶橋までのパレードを行った。7・16一〇万人集会の成功へ          (M)

6.11原発事故の責任をただす

福島県民1324人が勝俣前東電会長・東電等を刑事告訴・告発

 【福島】六月一一日午後、一三二四人の福島県民は、福島地方検察庁飯倉立也検事正に対し、東京電力福島第一原子力発電所の大事故に関して、東京電力前会長勝又恒久他三三人を業務上過失致死傷罪、公害罪との被疑事実で、法人としての東京電力等を公害罪の被疑事実で、それぞれ刑事告訴・告発をした。(詳報次号)


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