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    かけはし2012.年4月23日号

経団連会館前で座り込み
中小の闘いはこれからだ

4.4 12けんり春闘中央総決起集会



雇用・賃上げ・
原発の三本柱
 四月四日、日本経団連会館前に労働者の怒りの声がこだました。12けんり春闘中央総決起集会だ。
 午後四時すぎ、二月二一日に続き、東部総行動など各地の闘いを引き継いで、12けんり春闘に結集する全労協、全港湾、全造船関東地協、民間中小労組懇談会、大阪ユニオンネットの労働者が再び日本経団連会館前に結集してくる。集会開会は午後四時三〇分。しかしその前から、「ベンセレモス」など今では馴染みとなった神奈川シティユニオンの労働者の堂々たる歌声が響きわたり、プラカードを掲げる新バージョンシュプレヒコールのリハーサルが行われたりと、辺りに労働者の熱気が高まってゆく。
 その中で、12けんり春闘実行委員会を代表する金澤壽全労協議長の主催者あいさつから集会は始まった。金澤さんは、闘争なしでベアも取らずに春闘を事実上打ち切った連合大手を厳しく批判しつつ、中小の春闘はまだまだ続くことを確認、けんり春闘は最後まで闘いを止めないと強調した。そして、非正規雇用の歯止めなき拡大に加え直前に出されたJAL不当判決を取り上げながら、まず正規、非正規問わない雇用の不安定化に対する闘いを、そして特に中小において切実な賃上げ、さらに野田政権の原発再稼働策動を粉砕する闘いを三本柱として提起し、それらの要求への全面的敵対をあらわに要求圧殺を指揮する日本経団連の責任を徹底的に追求しようと闘いを呼びかけた。

経団連は今年
も要請を拒絶
 労働者の権利破壊に乗り出した橋下市長との全面的な闘いが始まっている大阪からは、垣沼陽輔大阪ユニオンネット代表が駆けつけ、けんり春闘を共に闘うと決意を明らかにした。そして橋下の攻撃を具体的に報告しながら、それを粉砕する闘いへの全国からの支援をあらめて訴えた。
 この後全体のシュプレヒコールで日本経団連に対する要請団を送り出し、結集した労組の各代表から闘争報告が続くはずだった。ところが日本経団連は今回もまた、ガードマンを盾に要請を完全に拒絶した。要請団を率いた中岡基明全労協事務局長の怒りの報告をもって、ここで集会は、この暴挙に対する糾弾・抗議集会に切り替えられた。

労働組合をどん
どん組織しよう
 結集した労働者は直ちにこの団体が居を構える豪壮な建物正面を占拠する形で座り込む。そして郵政労働者ユニオンを筆頭に、東部労組、全日建連帯関東支部、東水労、中小ネット、JAL原告団、全港湾、東京清掃、N関労東、国労江東の各代表から、各現場での対決を具体的に明らかにしながら、日本支配層が繰り出す攻撃に対し、またその背後にいる日本経団連に対し、火の出るような怒りを込めた闘いの決意が表明され、今こそ労働組合をどんどん組織しよう、ストライキで闘おう、大きな運動をつくりだそう、日本中に資本をねじ伏せる旋風を巻き起こそう、などの呼びかけが続いた。
 日はかげり冷たいビル風が容赦なく吹き付ける中、結集した労働者五〇〇人はそれらの呼びかけを体に刻み込む。そして一時間以上続けられた糾弾・抗議集会は最後に、全体の怒りのこもった新バージョンシュプレヒコールを日本経団連に叩き付け幕を閉じた。

資本から独立し
た労働組合を!
 三月一四日の無惨な大手集中回答を見せつけられても連合は、何一つやるでもなく事実上春闘の幕を引いた。消費税引き上げへの突進、TPP交渉への強行邁進、杜撰さが見え見えの原発再稼働画策、労働規制解体への逆ねじ、公務員賃下げと大量人員削減、日本経団連が旗を振り野田政権が忠実に従う、まさに民衆の命と生活への破壊攻撃が全面的に明らかにされている最中でのことだ。連合は、「国民の生活第一」どころかそれと正反対のあからさまな「多国籍大資本と大金融機関第一」に声一つ上げることも放棄し、先の攻撃を放置した。彼らはむしろそうすることで、労働者民衆が支配層に異議を申し立て行動に立ち上がる水路をふさぐ役割を演じている、と言わなければならない。
 しかしそのような連合の姿勢は、すでに民衆自身によって突き崩されようとしている。端的に脱原発の声は彼らを尻目に日本全国を席巻し、民衆自身による自律的な行動がまさに無数に起こっている。その中に連合は何の存在位置ももたない。
 それどころか彼らは、県民の廃炉要求への公然敵対を明らかにした福島県連合を最も分かりやすい実例として、日々信用を落としているエリートだけを相手に電力総連を先頭とした薄汚い裏工作に血道を上げることによって、それら上層エリートとの一蓮托生的な信用失墜の道に入り込んだ。東京電力では、依願退職者数が例年の二倍以上に急増していると報じられた。日本航空でもパイロット、客室乗務員の流失が続いている。労働者の生活を守る連合の能力は彼らの足下でも見限られているのだ。
 資本から独立した労働者の戦列をこの連合の対極に突き出すことがますます重大な課題となっている。その課題に挑むことが12けんり春闘に求められている。提起された三本柱の闘いを全力で取り組む中で、そして労働組合の組織化にどん欲に挑むことでその課題に肉薄しよう。    (谷)
  

4.13竪川弾圧救援会が熱気あふれる集会

不当起訴された仲間を取り
戻そう接見禁止はね返せ


保護房に隔離
し苦痛を強制
 四月一三日、千駄ヶ谷区民会館で 竪川野宿者排除をやめろ!なかまを取り戻そう!反弾圧4・13集会が行われ、会場は一〇〇人を超える人々が集まり、席が足りなくなるほどであった。主催は2・9竪川弾圧救援会。
 集会は救援会の仲間より経過報告から始まり、「二月九日の不当な弾圧以降、原宿署は園良太さんを保護房に隔離し苦痛と屈辱を与え続けた。『保護』の名とは裏腹に『懲罰部屋』だ。検察は、二月二九日の勾留理由開示公判当日に起訴に踏み切ることで外部から遮断した。その後、園さんは東京拘置所に移管され、獄中で闘っている。不当な長期勾留を許さず、保釈を実現しよう」と訴えた。
 坂口弁護士は、「園さんは当初の逮捕容疑である器物損壊(その後不起訴)ではなく威力業務妨害容疑で起訴された。五〇日以上も接見禁止が付き続けている。なんとか両親と仕事関係者の面会が行われているが、接見者拡大をかちとりたい。保釈は、裁判日程が確定しても『罪証隠滅のおそれがある』(逃げたり証拠を隠滅したり、証人に脅しをかけたり)という不当な理由で保釈を認めない可能性もある。江東区の野宿者排除を背景とした不当逮捕の問題を追及し、闘っていきたい」と強調した。

仲間のために
たたかう決意
 続いてビデオの上映と、山谷労働者福祉会館の仲間、竪川の仲間による竪川の闘いの経過と現状の報告。江東区議会では共産党を含む建設委員会の議員が多目的広場に移った仲間のテントに対して二度目の代執行を求めている。これに対して一月二七日の暴力的な公園フェンス封鎖や二月八日の殺人的な行政代執行を行った、土木部水辺と緑の課は「行政代執行は考えておりません。」として、生活保護法などの活用も含めて、話し合いで解決する方向であるとしている。暴力に仲間たちが屈せず、支援の輪が広がってきた結果、打つ手がなくなってしまったのだ。
 竪川の仲間は「自分のためではなく、仲間のために」闘う決意を熱く語り、参加者の共感を呼んだ。

警察国家化の
動きに対決を
 休憩を挟んで第二部はパネルディスカッション。この間、日本社会の右傾化、警察国家化が進行する中で、様々な場面で弾圧され、これと闘った人々が発言。
 二〇〇四年立川・反戦ビラ弾圧の当該である立川自衛隊監視テント村の大西さん、昨年のがくろう神奈川の団交での強要デッチアゲ事件の当該の宮沢さん、昨年八月六日の反原発デモ弾圧への抗議行動で逮捕され、保護房に入れられた当該の方、七人が逮捕され四人が起訴された、4・5釜ヶ崎大弾圧当該の坂口エキンさん。
 大西さんは今回の竪川弾圧では器物損壊で逮捕しておきながら、威力業務妨害で起訴してくるというのは抗議行動そのものを「犯罪」化しようとすることが狙われていると発言。
 自身の立川反戦ビラ弾圧では社会的な反響も大きく支援が広がったり、アムネスティが日本では初めて「良心の囚人」と認定するなど、比較的「恵まれた弾圧」であったとしながらも弾圧との闘いに時間を取られ、本来の運動が出来なくなる事などの問題を明らかにした。
 竪川の闘いへの共感と共に、被弾圧者を拷問にも等しい保護房へ留置するという、非人道的な弾圧への疑問と怒りが広がっていることが実感できる集会となった。        (板)

 

4.14スカイツリー包囲デモ

再開発にともなって貧しい
者を排除する社会はゴメン


みんなの公園を
奪いかえすぞ!
 四月一四日(土)、スカイツリー包囲デモが行われ、雨の中、約六〇人の人々が結集し、浅草からスカイツリーの真下の業平橋までデモを行った。
 一一時に浅草寺・二天門近くの花川戸公園に集まった参加者は山谷で作ってきたお弁当で腹ごしらえをした後、さっそく集会が始まる。
 まず、実行委の仲間がスカイツリーによる再開発が進む中で、野宿者の排除が進んでいること、昨年からは江東区竪川と、荒川・堀切橋付近の河川敷での野宿者追い出しが激しさを増してきたこと、など、光輝くイメージで語られるスカイツリー再開発の陰で、何が起きているのかを訴えた。
 続いて竪川河川敷公園の仲間が発言し、行政大執行による排除攻撃が掛けられる中で、一月二一日に大執行の対象地域からの引っ越しが行われたこと、その直後の二七日には区によって公園のフェンス封鎖が暴力的に強行されたこと、二月八日には引っ越しせずに残っていた一人の仲間に対して行政大執行が行われ、翌日の抗議行動で、一人の仲間が不当逮捕されたことなどを報告し、五月には施設管理会社に委託した有料のカヌー・カヤック場がオープンする予定となっており、「まさにみんなの公園が一部の金持ちのためのものにされようとしている。みんなの力が必要です!」と結んだ。

より激しくなる
野宿者追い出し
 続いて荒川・堀切の仲間の発言、かつて四〇軒のテントが軒を連ねたが、連日重機が走り回り工事が進められ、現在は数軒、しかし「のらりくらり戦法で闘ってます」。平日は毎日、河川事務所の役人がやってきて「出ていってくれ」と言われるが、「考えときます」
と答えているという。
 隅田川でも排除は激しさを増しており、二年ほど前には一度生活保護をとったが失敗して戻ってきた仲間に対して墨田区土木課が、「一度福祉をとった人間は野宿させない」としてその仲間の荷物いっさいを捨ててしまったことがあった。二日後その仲間が隅田川で水死体で発見された。
 続いて2・9竪川弾圧救援会が事実経過と現在の状況、そして前日の集会に多くの仲間が結集したことを報告。
 竪川・荒川と連帯する関西有志は京都の鴨川沿いにも多くの野宿者が暮らしているが、ここも河川敷の再開発で観光客を呼び込もうとしており、金儲けのために、貧しいものたちの命が脅かされていることを報告した。
 渋谷のじれんは昨年一一月の東京都児童館封鎖による野宿者排除に続いて、東急など駅の再開発計画が進行していることを報告。再開発による金儲けの陰で貧しいものたちが排除される社会を変えていこうを訴えた。
 みんなの宮下公園を守る会は「まだあきらめません」と発言、四月三〇日の東京スカイツリー対テロ訓練への監視行動を呼びかけている、米軍参加の東京都総合防災訓練に反対する荒川・墨田・山谷&足立実行委、の発言を受けて、デモに出発した。
 浅草駅前を通り、吾妻橋をこえてスカイツリーの真下の業平橋で流れ解散となった。      (板)



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