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人権・憲法を停止する攻撃
に抗議し大阪市役所前集会
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【大阪】二月二九日夕刻、「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪主催の大阪市役所前集会が開かれ、二〇〇人の市民が参加した。
市長提案条例案
で成立ゴリ押し
大阪府議会は二月二三日、大阪市議会は二月二八日から開催された。府議会では、前回維新の会が提出した条例案とは別に、それを修正し装いを改めた知事提案が提出された。つまり、教育行政基本条例案・府立学校条例案・職員基本条例案である。市議会で前回は条例案は否決されたが、改めて今回府議会に提出されたものと同趣旨のものが市長提案として提出された。さらに市議会には、昨年六月に府議会で制定されたものと同趣旨の「君が代起立斉唱義務」条例案が提出された。
法令違反をして
いるのは行政だ
黒田さん(ホットライン大阪事務局代表)があいさつ。
「教育基本条例を求める全国からの署名は、二月二一日に大阪府議会に五三五九人分、大阪市議会に五三一六人分を提出した。府議会は三月一六日の教育常任委員会で、また市議会は三月二二日の文教経済委員会の審議を経て、いずれも三月二三日の議会最終日の本会議で採決に付される」。
「学校は人権停止・憲法停止の精神の戒厳令下に置かれている。職員への職務命令は校長が出すと決められているのに、今回は教育長が出した。これは法令違反だ。憲法を遵守すると宣誓して教員になっていながら『君が代』のときだけ守らないのは詐欺だと、橋下は言ったが、同じことをそのまま返したい。行政を憲法より上位に置くこと自体が詐欺だ」と述べ、集会参加者を古代アテナイの陶片追放(狡猾な王になる恐れのある人物の名を陶片に記名する投票で国外追放した)にたとえた。
「日の君」義務化
条例を強行採決
条例をめぐる情勢報告を井前さん(ホットライン大阪事務局)が行った。
「昨日、大阪市議会で日の丸・君が代起立斉唱義務条例が可決した。強く抗議する。維新・自民・公明が教育の問題からかけ離れ、党利により多数派を形成し、一旦多数派を形成すると、公然と教育に介入する。条例案の修正審議の過程でこの姿がはっきりと現れていた。可決を前提で、条例の文言をそれぞれの会派が自分の都合で修正する、そのような駆け引きが行われた。この条例が教育現場や子どもにどのような影響を与えるのか、憲法や教育基本法に照らしてどのように考えるべきか、彼らは考えたことがあるのか」と激しく抗議し、撤回を求めて闘おうと述べた。
また「大阪府議会では、昨年九月に維新の会が提案した条例案と比べ、一部では今回の知事提案はかなり改善されたとの評価があるが、とんでもない」と、本質的な部分(教育目標は実質上首長が決める、従わない教育委員は罷免、教育振興計画は議会の承認、高校学区廃止、職務命令違反三回で免職、部長・校長等の公募制、相対評価などなど)はそのまま残されていることについて広く市民に注意を喚起し、この条例案の成立を阻止するための闘いを引き続いて呼びかけた。
大阪市議会報告を井上議員(共産党大阪市議団)が行った。
「昨日深夜、『日の丸・君が代』起立斉唱義務化条例が維新・自民・公明により強行採決された。服務規律の厳格化の文言は修正の過程で削除された。橋下市長とは議会で直接論議したが、この人は弁護士の資格は持っていても憲法の原則をまったくわきまえていない。このような人物に大阪市のトップを委せるのは無理だということがはっきりわかった。服務規律を条例で教育現場に押しつけることは明らかな越権行為だ」と述べた。
この後、司会(大阪市立の学校に勤務)から、「今日(29日)早速、起立しないのは職務命令違反だ。そのような職員には校長は職務命令を出せ、という通知が教育現場に届いている」との追加報告があり、ヘーというざわめきが起きた。
さらに闘いを
拡げるために
連帯のあいさつ。中北龍太郎さん(関西共同行動)は「ハシズムが馬脚を現してきた。教育への政治の不当な介入、天皇制国家のごとく公務員に絶対服従の強要、思想良心の自由の無視、マッカーシズムに似た思想調査であるアンケート調査、労働組合への不当労働行為、橋下のやることは憲法違反のオンパレードだ。改憲を狙う極右翼政治家たちが合流しようとしている」と述べ、改憲への危険な動きを粉砕しようと訴えた。
垣沼さん(おおさかユニオンネットワーク)は、「昨日の二八日、ユニオンネットワークの春闘決起集会を開き、学校現場と大阪市職員の現場から報告を受けた。三月一六日昼ここ市役所前に集まり、条例案撤回を求める申し入れを行う。各地方からも代表が参加する。今の大阪の状況を全国に伝えるため団体署名も取り組んでいる。年収二〇〇万円以下の労働者が一〇〇〇万人を超え、若者の雇用不安が全面化し、社会に漂う閉塞感に対する民衆の怒りが橋下を押し上げている。しかし私たちはそのようなことに与しない。労働者は闘わなければ生活はよくならない」と、団結と連帯を訴えた。
大椿さん・由本さん(橋下さんに一言いいたいプロジェクト)は、「この場に二月一二日、橋下さんに一言いいたい集会を開き、一五〇人の若者や若い母親たちが参加。一八人の人が意見表明をした。好評だった。橋下さんがやっている間はずっとこのプロジェクトをしようと思っている」と述べた。今後の広がりが期待される。
各地からの報告として、高畠さん(堺市で条例反対運動)、宮本さん(大阪高教組有志)、竹林さん(大阪教育合同)、なかまユニオンの人(大阪市職員アンケートを統括している特別顧問の野村弁護士の懲戒請求運動)、塩見さん(尼崎市の「日の丸」常時掲揚条例に反対する運動)恩知さん(箕面市で条例反対運動)が発言した。
行動提起で集会を終え、大阪府庁までの道のりをデモ行進して、条例反対・ハシズム反対を訴えた。
(T・T)
3.1朝鮮独立運動93周年
韓国・沖縄の人びとと連帯し
東アジアの平和をつくろう
3・1独立運動
の精神が継続
二月二五日、文京区民センターにおいて三・一集会実行委員会の主催で「三・一朝鮮独立運動九三周年―韓国・沖縄の人びとと連帯し平和をつくろう!2・25集会」が行われた。
主催者を代表して渡辺健樹さん(日韓民衆連帯全国ネットワーク共同代表)のあいさつの後、韓国ゲストのソン・ミヒさん(世の中を変える民衆の力共同代表、全国女性連帯共同代表)による講演報告「2012年政治決戦―韓国進歩陣営の闘い」が行われた。集会には一三〇人が参加した。
ソンさんはまず、三・一独立運動は今日まで反外勢、民族自主・統一のための闘いとして引き継がれ、現在進行中であることを強調。また日本政府への謝罪と補償を要求して闘われてきた「挺身隊問題対策協議会」の水曜デモが、昨年の一二月に二〇年間で一〇〇〇回になったことなどを報告した後、二〇一二年政治決戦をめぐる情勢報告に入った。
韓国政治決戦の
年をめぐる状況
二〇一二年は朝鮮半島をめぐる六カ国で、大統領選挙や後継体制への移行など政治的な変化が起こるだろうが、「最も重要なのは韓国がどうなるのかということだ」。「韓国で四・一一総選挙と一二・一九大統領選挙において進歩・改革陣営が勝利できれば、国際情勢を能動的に切り開き、南北対決や東北アジアの緊張を解消することができる」と主張したうえで、韓国国内の選挙をめぐる政治状況に入った。
与党ハンナラ党はイ・ミョンバク政権の不正が続出し崩壊、党名を「セヌリ党」に変えたが、大統領候補パク・クネの支持率は下がっている。ソウル市長選などで行ったように「野党と在野市民運動が連帯して候補者の一本化をはかれるなら、進歩・改革陣営の勝利は確実だろう」と語った。
進歩党は全国二四〇の選挙区のうち一九〇選挙区に候補者を立てており、このうち二〇の選挙区で進歩党の候補者を野圏統一候補にするように提案している。しかし現在、民主党が支持率を上げ、一方で進歩党が支持率を下げている(一〇%から四%)なかで、民主党側が統一候補に消極的になっている。両党は激論を交わしてきたが、現在は決裂状態になっている。「野圏連帯の可能性を高めるためにも、進歩党の支持率をあげねばならない。大衆闘争を活性化させることが重要だ」と語った。
それは特に、イ・ミョンバク政権の南北対決と戦争政策に反対する強力な大衆闘争を展開することで、二月二七日から実施される「キー・リゾルブ」軍事演習反対、韓米FTA反対闘争、三月二六日から行なわれる「核安保サミット」に対抗する運動と闘いを準備していることなどを報告した。
韓米合同軍事
演習に反対する
ノレの会の二つの歌(「岩のように」「ひとつ」)の後、「環境影響評価書糾弾!辺野古基地建設阻止へ」と題して吉田正司さん(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)が、「水曜デモ一〇〇〇回、今こそ日本軍『慰安婦』問題解決を」と題して中原道子さん(VAWW RAC共同代表)が、「朝鮮学校への『無償化』適用を直ちに行え」と題して森本孝子さん(「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会)が、それぞれ運動の報告とアピールを行なった。また「脱原発の闘いから」は、原水禁国民会議事務局長次長の井上年弘さんが三・一一福島集会への結集などを訴えた。
集会は最後にチェ・ウナさん(韓国進歩連帯統一局長、六・一五共同宣言実践南側委員会事務局長)からアピールを受け、「韓米合同軍事演習に反対する日韓(韓日)共同声明」を確認した。
二〇一二年韓国政治決戦を注視しながら、日韓民衆のさらなる連帯運動を強めていこう。 (R) |