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    かけはし2012.年1月1日号

外務省を包囲する「人間の鎖」成功
日本軍「慰安婦」に謝罪・補償を!


韓国水曜デモ一〇〇〇回アクション


「解決済み」との
居直りを許すな
 一二月一四日、「日本軍『慰安婦』被害者に正義を! 日本全国、世界各地で同時に行う『韓国水曜デモ一〇〇〇回アクション』 外務省を『人間の鎖』で包囲しよう」が行われた。主催は戦時性暴力問題連絡協議会/日本軍「慰安婦」問題解決全国行動2010。
 一九九一年八月、韓国の日本軍「慰安婦」被害者・金学順さんが初めて当該として勇気をもって名乗り出てから二〇年以上たった。名乗り出た被害者は二三四人に上った。そのうち現在も存命の方は六五人になってしまった。
 しかし、国連や韓国、台湾、米国、カナダ、オランダ、EUなどの議会が日本政府に対して軍隊「慰安婦」被害者の正義を実現し、謝罪と賠償を求める決議を上げているにもかかわらず、日本政府は一九六五年の日韓条約によってすでに「解決済み」との立場に固執し、軍隊「慰安婦」の訴えを無視し続けている。この間、二〇〇八年の兵庫県宝塚市議会を先頭に各自治体でも「軍隊『慰安婦』に正義を」と求める意見書の採択が相次いだ。だが自公政権から民主党政権に替わっても、日本政府の態度にはなんの変化も見られない。むしろ教科書からの「慰安婦」記述の削除、極右排外主義集団の差別主義的暴行のエスカレートなど、事態はさらに悪化している。

「このままでは
死にきれん」
 一二月一四日の外務省包囲行動は、一九九二年一月八日から始まった日本軍「慰安婦」問題の解決を求める水曜デモが、この日で一〇〇〇回目になることに合わせて「被害女性の名誉回復、被害女性への謝罪と賠償」を一日も早く実現することを求めて呼びかけられた。
 この日、一一時過ぎから外務省を包囲する「鎖」行動に人々が参加し始め、正午から外務省正門前で始まった集会から間もなくして、一三〇〇人の参加による「人間の鎖」がついに外務省を完全に包囲した。
 集会では社民党の服部良一衆院議員、無所属の糸数慶子参院議員(沖縄選出)が発言して激励と連帯のあいさつを行い、在日の元日本軍「慰安婦」被害者で、住んでいた宮城県で津波被害に遭い、現在は都内に避難している宋神道さんが「このままでは死んでも死にきれん」と体中から振り絞るような声で訴えた。
 いつものように極右排外主義勢力の「チャンネル桜」、主権回復を目指す会、在日特権を許さない市民の会、さらに街宣車右翼などは全国から約五〇〇人に上る動員をかけて外務省前道路の反対側に陣取り、「日の丸」「海軍旗」などを林立させ、「慰安婦はカネ目当ての売春婦」「強制連行などなかった」「ウソつき」などの悪罵を繰り返した。一部は包囲行動参加者の前に立ちはだかって暴力的挑発を繰り返したが、「鎖」参加者は毅然としてそうした敵対を跳ねのけ、外務省包囲を成功させた。

全国各地でも
同時アクション
 なおこの日を前後して、日本各地では札幌、静岡、名古屋、富山、大阪、岡山、広島、福岡などで集会、行動が取り組まれた。世界各地ではソウルの日本大使館前での行動以外にも、台湾、オーストラリア、フィリピン、ドイツ、米国で連帯行動が行われた。
 韓国では八月三〇日に憲法裁判所で韓国政府の不作為によって被害者の賠償要求の実現、人間としての尊厳の回復が困難になったことで被害者の基本権が侵害を招いたのは憲法違反である、とする判決が出されている。
 また一二月一四日、ソウルの日本大使館前には一〇〇〇回目の水曜デモを機に、「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)によって元「慰安婦」の少女像「平和の碑」が設置された。藤村官房長官はこの「平和の碑」に対して「遺憾の意」を表明している。
 こうした無反省の態度を続け、戦争犯罪・性暴力犯罪に居直る日本政府を糾弾し、一刻も早く謝罪と補償を実現し、日本軍「慰安婦」の正義を取り戻そう。(K)

 


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