| 強者におもねり弱者を切り捨てる差別主義政治と対決して |
十一月十五日、東京渋谷勤労福祉会館で「石原都政にNO!市民の集い」が同実行委の主催で開催された。
司会者の富山洋子さん(日本消費者連盟)は「石原都知事を再選させないためにどうしたらいいのか考えていきたい」と集会の趣旨を述べた。続いて、海渡雄一さん(弁護士)がコーディネーターを務めシンポジウムに移った。
斉藤貴男さん(ジャーナリスト)は「石原は、日曜日のテレビで『拉致被害者の家族が殺されるようなことがあれば、戦争だ』と語ったが、こうしたひどい発言が石原だと許されるような雰囲気が作られてしまっている。そして、都の幹部たちが石原の意向に沿った『強いものにはおもねり、弱いものには、居丈高となる』ことを率先していくようになっている。銀行税、ディーゼル公害規制など嫌悪の感情にうまくのっている。しかし、実際の政策はゼネコン的バラマキであり、福祉の切り捨て、エリートだけを育てる教育行政である。石原のめざすものは戦争のできる国家である」と具体的事例をあげながら、痛烈に批判した。
続いて、丸子勉さん(都教員)は「いま、教育現場は攻撃がものすごく、教員は疲れきっている。歴史教科書を養護学校で採択させた横山教育長を総務局長から引き抜き、副知事待遇で教育長にしたのは石原だ。横山は『心の東京革命』を掲げて「戦前の修身」を現場に持ち込んでいる」と報告した。
坂東喜久恵さん(都職員)は「中間管理職が一年ももたないようなひどい職場になっている。職員の中に、抵抗する力がなくなっている。このままだと、若い人がやっていけるのか心配だ」と報告した。
佐高信さん(評論家)は「石原の特徴は女性(弱者)、中国、知性を蔑視することであり、逆に男性、台湾、肉体を礼賛することだ」と述べた。
渡辺治さん(一橋大学教授)は「石原のやってきたのは、@財政の削減(職員のリストラ、外注化、福祉の切り捨て――小児病院の切り捨てなどによって都の病院を八つにしてしまう)、東京女性財団を切るA福祉の切り捨てに使った一〇%の予算をグローバル企業を助けるために使うB社会がズタズタになっているのを、上層の部分に特権を与えることによって安定させようとする施策である。石原の特徴は強い国家への志向であり、差別の政治だ。そして、小泉のできないことをやってやるという、国と対決するライバル意識だ」と分析した。
続いて、土井登美江さん(石原都知事の「ババァ発言」に怒り、謝罪を求める会)は「石原の差別発言に対して、損害賠償請求訴訟と日弁連人権擁護委員会への救済申立を行い闘っていく」と報告した。清水孝彰さん(全国自然保護連合)は「自動車大気汚染裁判で、石原は控訴しないといかにも被害者の味方のようなポーズをとっているが、環状道路の整備推進を行ったり、二〇〇〇年に自然保護条例の改悪を行い監視役割を廃止したりして、公害をまき散らしている」と批判した。最後に、柳田真さん(都労連交流会)は「都職員の四%賃金カットや人事給与制度の大改悪に反対して、都労連はストライキで闘うとしている」と報告した。
シンポでは、ではどう闘うかについて、「石原都政によって多くが犠牲となって切り捨てられるので、この人々と結びつき、たこつぼ状態の運動を横につなげていこう。石原を国会に送るのではなく、都知事選で落選させよう」と提起された。 (M) |