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    かけはし2011.12.5号

全国から電力会社・経産省を包囲
しよう再稼働反対12・11デモ

よびかけ

東電福島原発震災から9カ月

 ★12月11日(日) 
?午後1時:日比谷公園中幸門(日比谷図書館裏)に集合、集会開始
?午後2時:デモ出発※プラカード、鳴り物などの持ち寄り歓迎

 東京電力をはじめ、日比谷、有楽町、東京駅、大手町に散在する各電力会社(再稼働が早いとされる四国電力、関西電力などを含む)前を通り、最後に経産省を包囲デモ、経産省正門前にゴールするコースを検討中。

★翌日12日(月)
・午前:交流会(弁護士会館:予定)
?午後1時30分〜3時:経産省要請・院内集会(衆院第2議員会館第2会議室)

 11月11日、冷たい雨がそぼ降る中、経産省・保安院は9・11に続いて「再稼働反対」を掲げる「人間の鎖」によって完全に包囲されました。
(http://www.asahi.com/national/update/1111/TKY201111110538.html )

 玄海原発4号機の強引な再稼働、ベトナムなどへの原発輸出の加速、「避難させずに除染」キャンペーンなど、「原子力ムラ」による逆襲が続いています。また、大飯3号、伊方3号、大飯4号とストレステスト結果の報告も相次ぎ、保安院による「審査」も始まっています。しかし、福島第一原発事故の実態を反映しないアリバイテストは茶番に過ぎません。

 来春の原発ゼロ稼働へのカウントダウンが始まっています。「人間の鎖」の成功をはずみに、経産省・電力会社に、再稼働の断念と全原発停止、原発輸出の中止と「自主」避難者への賠償など「避難の権利」の確立を強く迫りましょう! 今度は、全国から電力会社と経産省を包囲する大きなデモを実現したいと思います。ぜひご参加ください。

【呼びかけ】 11・11〜12・11再稼働反対!全国アクション実行委員会
[連絡先]ピープルズ・プラン研究所
 (TEL) 03-6424-5748 (FAX) 03-6424-5749
(E-mail)
contact@2011shinsai.info
 【ウェブサイト】 http://nonukes.jp/
 【ツイッター】
@1111nonukes

福島県・大熊町長選挙

「移住保障」を求めた木幡
仁さんが40%得票の善戦

 【福島】東電福島第一原子力発電所が立地し、原発事故で約一万一〇〇〇人の住民全員が町の外に避難している大熊町の町長選挙が一一月二〇日投開票で実施された。結果は、現職の渡辺利綱候補が三四五一票で当選したものの、「移住」を掲げた新人木幡仁候補が二三四三票を得た。「徹底的な除染によって町を再生し、帰還する」(渡辺)のか、「放射能汚染の厳しい現実を直視し、地元には帰れないことを前提に、町民全体の移住、移住先での生活保障を求める」(木幡)のかが選挙の焦点であった。
 全町避難とはいえ、様々な人脈と宣伝ルートを持つ現職町長に対して、会津若松市の仮設住宅に住み、準備期間なし、事務所なし、電話、ファックスなし、印刷機なしで臨んだ木幡さんを「泡沫」と見るむきもあったが、結果は四割の得票であった。住民感情から言えば。「除染による地元帰還」が、耳障りもよく、同時期に行われた県議選や市町村議戦においても党派を問わず主張していたことであった。その状況の中で「帰還は無理、移住を」と言い切ることは、票を得ることが優先の選挙の中ではかなり勇気のいることであった。しかし、木幡さんは県内に点在する仮設住宅を回り町民との対話を進め、選挙公報、立会演説会で訴え続けた。その結果が、二三四三票として表れた。
 テレビで見る限りは当選者の渡辺候補は落胆の表情を隠せなかった。これに対して、木幡さんは、意気軒昂で選挙後も、「大熊町全体を除染するのに何年かかり、どのくらいのお金が費やされていくのでしょうか。除染したものをどこに捨てればよいのでしょうか」「これからも皆様に真実をお伝えしていきたいと思います」と、チラシを持って県内外の仮設住宅周りを続けている。木幡さんの活動は、「除染による復旧・復興」の風潮に大きな一石を投じ、「移住・移住保障」の方針は放射能から住民を守る運動の間でも議論を作り出している。  (な)

東峰芋掘り&収穫祭ツアー

「金城実さんと闘いの像に
会いに行く」企画で交流

 一一月六日、成田プロジェクト(いま成田空港で何が起きているのかプロジェクト)は、「三里塚・東峰芋掘り&収穫祭ツアー―金城実さんと闘いの像に会いにいく」を行った。
 今回のバスツアーのスケジュールは、東峰での芋ほり→ワンパック収穫祭→東峰共同墓地墓参→東峰騒音監視→横堀鉄塔・「抗議する農民」像と対面→案山子亭・交流会→木の根ペンション訪問。
 メインは、沖縄の彫刻家・金城実さんの三〇数年前の作品である「抗議する農民」像と再会し、参加者とともに「三里塚の闘いの原点は何か」「沖縄・原発・三里塚の問題はひとつ」について意見交換することだ。農民像は、一九七〇年代半ば、四〇〇〇m滑走路の供用を阻んでいた岩山大鉄塔に据えられたが、七七年五月六日に機動隊の封鎖によって抜き打ち撤去され、強奪されたがその後奪い返し、現在は横堀鉄塔中断に敢然と立ち、成田空港を睨み続けている。
 東京・丸の内を午前九時に出発し、車中で中里英章さん(成田プロジェクト)が成田空港の周辺地図をもとにツアーコースを説明し、「空港会社は年間二二万回の離着陸回数を三〇万回に増やそうとしている。すでに東峰地区のジェット機騒音は、激しいものとなっている。さらに空港用地内に点在する一坪共有地を裁判によって強奪しようとしている。今日のツアーで三里塚現地の人々の粘り強い闘いを知ってほしい」と呼びかけた。
 金城さんは、「戸村一作さん(当時の反対同盟委員長)が同じ彫刻家ということで三里塚の岩山大鉄塔に像を展示することになった。像はデモ行進のなか車で運び、機動隊に何度も止められたが、車はデモ隊に併走しないで一直線に走っていった。自分たちが着いたときは、もう彫刻は立っていた。ものすごいドラマだった」など数々のエピソードを紹介した。

取れたて野菜と
バーベキュー
 東峰地区の石井紀子さんが耕作する芋畑に到着。田んぼくらぶの仲間によるレクチャー後、一斉に芋ほりを行い、土だらけになりながら紅色のさつま芋を採り、次々と袋が一杯になっていった。
 正午は、東峰のワンパックべじたぶるん〜収穫祭に参加。石井恒司さん、石井紀子さんなど生産者のあいさつ。会場には野菜料理、バーベキュー、各ブースが並び、アフリカン太鼓ジャンベ&ダンスなども披露。飛び入りで金城さんが沖縄下駄踊りで会場を盛り上げた。
 東峰地区に移動し、共同墓地墓参、頭上四〇mを飛行するジェット機のすさまじい轟音を体験し、人権・環境破壊の成田空港に怒りを感じる。
 横堀鉄塔・案山子亭に移動。
 空港会社は、誘導路を新設するために、これまでの横堀鉄塔・案山子亭に向かう道を横堀十字路の左折手前から五メートル以上もある鉄板フェンスを張り巡らし、トンネルも二倍以上に延長した。参加者は、「膨大なカネをかけてフェンスを張り巡らし、トンネルを作って闘う拠点を孤立させようとしている」などと怒りが噴出した。

民衆の抵抗の
象徴=農民像
 案山子亭では、加瀬勉さん(大地共有委員会U代表)、平野靖識さん(東峰地区・らっきょう工場)、山崎宏さん(横堀地区)、田んぼくらぶの仲間が出迎えてくれた。
 金城さんは、さっそく鉄塔階段を昇り、「抗議する農民」像と再会し、感激に満ちた笑みを浮かべる。あらためて像をめぐる歴史をふり返り、「この鉄塔に農民像が存在していることこそが、民衆の抵抗の象徴だ。国家権力は、カネと暴力によってなんでもやる。しかし、民衆の断固たる闘う意志さえあれば跳ね返していけることを、この場所は語り続けている。三里塚を闘った仲間たちが、全国に飛び散り、地域の闘いを担っていった」と力強く語った。
 案山子亭で交流会が始まる。
 山崎さんは、「空港用地内には、この横堀鉄塔、案山子亭、木の根ペンション、一坪共有地などの反対派の拠点が存在している。八月に北原派の現闘本部を強制撤去したが、あいかわらず力づくで排除する姿勢は変わっていない。一坪共有地裁判でも不当判決が続いたが、が、現在、控訴して闘いを準備している」と発言。
 加瀬さんは、「金城さんとは四〇年ぶりの再会だ。農民像は仁王立ちで空港反対だと立っている。像を眺めると『お前は権力に対してストップと本気でやったことがあるのか』とかならず言うんだ。芸術は永遠の生命を表現する力があり、空港反対などの社会性の二面がある。金城作品には永遠の生命力がある。三里塚と沖縄、反原発を結びつけて闘っていこう」とエールの交換をした。
 さらに「高木仁三郎さんは、いい仕事をしてくれた。高木さんの言うことをきいていれば、原発の悲劇はなかった。三里塚戦線でも高木さんは頑張ってくれた」と述べた。そして、加瀬さんは故・高木仁三郎さんを追悼する俳句を高木久仁子さん(成田プロジェクト)に手渡した。
 金城さんは、「闘いは哲学を生み出してきた。沖縄、靖国裁判は、ずっと負けっぱなしだ。なぜ闘うか。抵抗の遺伝子をかならず子どもたちに伝えていく、進化させていく」とまとめた。
 平野さんは、東峰部落の状況などを語り、金城さんに三里塚のらっきょうと落花生をプレゼントした。
 ツアーは、交流会後、木の根ペンションへ。ペンション二階から成田空港全景を観察したが、騒音・排気ガスによる環境破壊が深刻であることを確認せざるをえなかった。ペンションを後にして、帰りのバスの中で今後の運動イメージなどを語り合いながらツアーを終了した。
          (Y)


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