11.11〜12.11全国アクションがスタート
「たそがれの経産省」を包囲するキャンドル行動に結集を |
原発延命に血道
上げる野田政権
九月一九日の「さようなら原発 五万人集会」が六万人の大結集で成功を収めたことにより、「三・一一」以後急速に発展した「脱原発」運動は、原発を推進してきた国と東電の責任と謝罪に基づく原発事故被害の無条件全面補償、避難の権利の保障をふくめた被災住民の要求を実現させるとともに、原発を全面的に停止させ、なくすための新しい段階に入った。
野田政権は、脱原発の世論に追いつめられながら、菅政権末期の「脱・原発依存」への傾きを押し戻そうと躍起になっている。野田首相の所信表明演説、国連総会演説は「福島第一原発事故が収束に向かっている」ことを訴え、「年内冷温停止」を宣言する(国連総会)とともに、「安全性を徹底的に検証・確認された原発については、地元自治体との信頼関係を構築することを大前提として、定期検査後の再稼働を進める」(所信表明)というものだった。ここでは「福島原発事故はもう終わった」という認識が姿を現している。「『脱原発』と『推進』という二項対立で捉えるのは不毛」という野田の主張は、「脱原発」を否定し、「推進」を正当化するためのゴマカシ以外のなにものでもない。
現に菅政権当時、民主党内に設置され「脱原発色」が濃いと言われた「原発事故影響対策PT(プロジェクトチーム)」は、野田政権の下では解消されて「エネルギーPT」に一本化された。そしてエネルギーPTの座長は日立製作所の原発技術者出身で、推進派の大畠章宏元経産相である。民主党の前原誠司政調会長は停止中の原発再稼働の年内前倒しを主張している。
女性たちが経産
省前に座り込む
脱原発の運動は、野田政権の「再稼働」「原発輸出」早期実現へのシフトを有効に押し戻し、原発運転ゼロを即時実現させる圧力を不断にかけ続ける必要がある。九月一一日、「福島原発事故緊急会議」をはじめとする首都圏の仲間たちを中心に、経産省包囲「人間の鎖」行動が呼びかけられ、大きな成功を勝ち取った。経産省は一五〇〇人によって完全に包囲された。それは九月一九日の六万人集会の成功にむけたはずみとなった。
同日の「人間の鎖」行動終了後、上関原発反対の運動を担った二〇歳前後の若者たち四人が経産省前で九月二一日までのハンガーストライキに突入した。同じく経産省横にはテントが設置され、今日にいたるまですでに一カ月以上にわたり二四時間体制で座り込み行動が一日も休みなく続いている。
一〇月二七日から二九日までの三日間、「原発はいらない福島の女たち」は「一〇〇人の座り込み」を経産省前で予定している(午前一〇時〜午後三時)。それに続いて一〇月三〇日から一一月五日まで「全国の女たち」も座り込みを行う予定だ。まさに「国策」として原発を推進し、事故後も電力会社とともに情報隠し、ウソ、やらせ、責任逃れを積み重ねてきた経産省を謝罪させ、被災者に責任を取らせることが必要だ。
再稼働を止めて
運転原発ゼロへ
九・一一再稼働阻止・脱原発全国アクションをよびかけた首都圏の仲間たちは、「11・11〜12・11再稼働反対!全国アクション」を呼びかけ、一一月一一日には「たそがれの経産省キャンドル包囲『人間の鎖』アクション」(午後六時〜七時半 経産省本館正門前)を敢行する。
「ウソと“やらせ”を駆使して『安全神話』をつくり上げ、東電福島第一原発事故を引き起こした最大の責任官庁である経済産業省と原子力安全・保安院。事故は収束せず、放射能汚染は拡大し、福島の高濃度汚染地帯では今なお、子どもたちを含む多くの住民が被ばくを強いられ続けています。
そして、事故原因は未解明であり、安全指針は失効(2〜3年後に改定)し、原発の安全を保証するものは何ひとつない状態です。それにも関わらず、経産省・保安院は『ストレス・テスト』という名のアリバイテストによる再稼働(無免許運転!)を目指しています。
9・11の『人間の鎖』行動の成功を引き継いで、再び経産省・保安院をキャンドルを掲げて取り囲み、再稼働の中止と全原発停止、さらには『自主』避難者への賠償など、『避難の権利』の確立を求めます。ぜひご参加ください」(チラシより)。
福島の被災者、被曝労働を強制されている人々の苦しみ、悩み、怒りと向き合い、「再稼働阻止・全原発の停止」を今すぐ実現しよう。そして「原発のない社会・世界」をめざし、原発を必要とする資本主義システムの根本的変革への道を切り開こう。霞が関と永田町に「原発いらない!」の声を響かせよう! (K)
10.15「怒れる者たち」の世界同時行動
貧困と格差をなくそう
生きる権利を取り戻せ
米国・全世界の
闘いと連帯して
一〇月一五日、東京・新宿柏木公園で、「『怒れる者たち』の世界同時行動に連帯を!」の集会とデモが10・15」 「怒れる者たち」の国際連帯行動実行委員会の呼びかけで行われ、三〇〇人を超える仲間たちが参加した。この日の昼のニュースで、ウォール街では占拠していた公園を清掃と称して排除しようとしたのに対して、証券街の道路に繰り出したデモ隊と警察が激しく衝突し逮捕者が出ている、と報じていた。こうした緊張した状況の中で、新宿ほか、日比谷、六本木でも同趣旨の行動が取り組まれた。
最初に、公園に集まった様々な仲間たちに、国際連帯行動実行委員会の仲間が以下の呼びかけの趣旨を述べた。
資本家・金持ち
の非道を止めろ
世界中で、貧困に、格差に、圧制に、抑圧に、排除に、差別に、そして新自由主義の暴力に、「もう、たくさんだ!」「資本家、金持ちどもの非道を止めろ!」「世直しを!変革を!」と怒りの声が、今日一〇月一五日「怒れる者たち」の世界同時行動として連なる様々なアクションが、国境を越えて七〇カ国以上、一六〇〇都市以上で行われる。
この行動の発信元は、この五月、スペインのマドリッド広場を長期間にわたって占拠し、スペイン全土へと広がった社会運動「本当の民主主義を今すぐに!」(Democracia
Real YA!)が、一〇月一五日に、「グローバル・チェンジ」を合言葉に、国境を越えて怒れる者たちが一斉に街頭や広場を埋め尽くそうと、世界中へ発信されたもの。
この発信に、ニューヨーク「ウォール街占拠」の闘いがリンクして、世界同時行動は一気に広まっている。こうした民衆の決起は、年頭のチュニジア、エジプト革命を発火点に、欧州へ、アメリカへ、全世界へと波及してきた。
この燎原の火はまた、タハリールやマドリッドのように、無数の広場=民衆の解放区を創出した。一方、日本では三・一一以降、反原発デモのうねりを「治安の脅威」だと弾圧が横行している。そもそも日本のデモは、警察権力によって長い間、理不尽に弾圧され、多くの者が不当に逮捕され、多くの広場=解放区の創出が圧殺されてきた。
しかし、もういいかげん我慢も限界だ! 三・一一から七カ月、生存権がないがしろにされ、人間の尊厳が踏みにじられてきた現実! 異議申し立ての叫びを封殺してきたのは誰だ! 今こそ反撃の闘いを、いたるところに無数につくりだすときだ。
格差社会を強制終了! 生きる権利を再起動! 怒れる者たちはつながろう!
新宿の街をにぎ
やかにデモ行進
次に、参加団体の持たざる者の国際連帯行動を代表して山谷労働者福祉会館のなすびさんが訴えた。
なすびさんは「先進国の首脳や金持ちたちの談合の場・ダボス会議に、民衆運動が世界社会フォーラムを組織し、対抗アクションを起こした。二〇〇三年に、声なき者の世界会議が秋の世界同時行動を呼びかけ、それに呼応して日本でも毎年一一月三日に、集会・デモを行ってきた」と運動の経過を報告した。「その後日本での反貧困運動が起こったが、格差問題の訴えが不充分だった。ウォールストリートの運動は反格差社会を訴えている。ごく一部の者が富を持ち、社会を動かしている。儲けている者がいる。あれをなんとかしろ! 格差を根本的にひっくり返す闘いだ。もうひとつの目的は占拠である。公共とは何かを問うている」。
「日本でも野宿者が公園から排除されている。震災避難民たちが仮設に追いやられている問題と共通している。そして、被曝労働をしている者たちがいる。彼らは他に仕事がないので自分の命を切り売りして生活している。その労働に日雇い労働者がかり出されている。彼らと共につながるメッセージを送りたい」。
次に、野自連の仲間が「一三年間、渋谷区の児童館前の敷地を共同炊事や寝場所として使ってきた。都は東日本大地震を受けて児童館の耐震工事をするということで、一〇月から来年一月まで閉鎖すると、事前に交渉する約束を守らず、排除してきた。来週月曜日、団交と児童館包囲のデモを行う、参加を」と訴え、さらに「野宿者は占拠という形で命をながらえている。ナイキのために宮下公園を改装するということで、排除の代執行が行われた。怒り、反対の声を敵に正確に分からせるための行動を起こそう。私たちのための世の中をつくっていく」と呼びかけた。
福島原発事故緊急会議の仲間が一一月一一日午後六時〜七時半、再稼働をさせないための経産省包囲アクションへの参加呼びかけを行った。九月二三日新宿デモで不当逮捕された園さんが逮捕に抗議するアピールと三年前の日比谷派遣村のような大衆的なアクションを反原発運動でも起こそうと訴えた。
参加者は新宿駅をぐるりと回るデモを元気に行い、たくさんの行き交う人々にアピールした。このデモで逮捕者こそださなかったが、警察はデモ隊と同数の機動隊と私服公安警察を大量に配置し、デモを威嚇する不当な警備を行い、デモによる表現の自由を規制した。こうした憲法違反の警備こそ「法律違反」だ。闘いの発展は抑えようがない。より大衆的な広がりをつくろう! (M)
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