労働者運動と左翼全体の嵐で、今日の偽善と偽装を吹き飛ばせ
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ノルウェー
大量虐殺攻撃とどう闘うか
[インターナショナーレン]
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以下の記事は、七月末に起きたノルウェーの大量虐殺の後に掲載された、第四インターナショナル・スウェーデン支部の社会主義党が発行する機関紙、『インターナショナーレン』の社説である。いくつかの技術的理由から、同志のこの英訳文はたった今受け取ったばかりだ。しかしそれでもそこには、この深刻に不穏な出来事に関して、われわれすべてがもっとよく分析することを可能とする社会主義的観点をスカンジナビアの他のところにもたらす点で、貴重なものがあるとわれわれは考える。(『インターナショナルビューポイント』)
右翼も左翼も同じく悪い?
スカンジナビアの労働者運動と左翼運動の歴史の中で、単一のものとしては最悪の大量殺戮が起きた。それは最高の効率性の下で行われた。そしてその行為の後には、一人の思想的確信犯、十分な計画の下に行動した極右の過激主義者が立っていた。公然とはっきり述べられた彼の政治的目標は、社会主義、マルクス主義、さらに多文化社会を破壊することだった。社会主義と関係があるあらゆるものに対する大量爆撃に彩られた何十年かの、もっとも悪臭を放つ産物が、穏和かつ無防備の若い社会主義者の血の海の中で、世界に向け自分自身をさらけ出している。ところがわがスウェーデンのマスメディアの中では、編集者、政治家、テレビのトークショーと専門家が、右翼も左翼も区別せず、「過激主義者」一般がもたらす危険についてこの瞬間もしゃべり散らしている。
「暴力を礼賛する極左派、イスラム主義者、あるいは他の宗派に関する限り、憎悪に満ちたことばが大量殺戮とテロ攻撃という物理的形態を取ったとしても、われわれはあまり驚くべきではない」、スウェーデン最大の日刊紙『ダーゲンス・ニヘーテル(DN)』は社説でこう書いている(七月二四日)。次の日この編集者は、「人びとが傷つき警察部隊が標的の一つとなるところで自立派の左翼が彼らの『行動』を実行する場合、『若い左翼』のメンバーすべてが共犯者であるわけではない」と付け加えた。ラジオ番組の『おはようスウェーデン』の中で、リベラル人民党出身の民主主義省長官は、ノルウェイの虐殺を二〇〇一年におけるイエーテボリ暴動(訳注)と引き比べた。いわゆる過激派専門家のアンナレナ・ロデニウスは、「見方を広げ」たがり、「疎外されていると感じている孤独な人、特に失業していると同時にあまり教育を受けていない人たち」について述べている(DN、論争欄、七月二四日)。
これらの恥知らずなほのめかしが奉仕するものは、カードをあらためて混ぜ返すという目的であり、それは右翼と左翼を等しく犯罪者に仕立て上げている。まさしく彼らは、犠牲者の冷酷な奪い取りを狙っているのだ。彼らは、深い悲しみと付与された利益に対する恐怖を利用している。その手段こそ、左翼活動家と反ファシズム派、失業者と貧しい者は、怪物のようなアンデルス・ブレイビク(逮捕された虐殺実行犯――訳者)をほとばしり出させた同じマグマの一部である、と語ることなのだ。
真実は右翼による左翼攻撃
しかしブレイビクは、外交官の息子であり、右翼ポピュリストのノルウェイ進歩党で長期に活動した党員であると共に、キリスト教並びに保守の価値を身につけた男である。つまり彼は、失業手当が切れてしまったルンペンプロレタリアートなどでは全然なかったのだ。また彼は街頭の戦士でもまったくなく、確実に言えることだが、ある種の「左翼過激派」の左右逆転された鏡像ではなかった。彼にはブルジョア的なキリスト教的かつ反社会主義の価値が充満していた。そしてそれらの価値は、世界とそこにおける彼自身の天命に関する極端な空想にまで引き延ばされていた。そして極度の冷酷無比さが、大量殺戮を解き放つ引き金となった。
このような形でブレイビクは、一九八〇年代の社会主義と福祉国家に反対する反共産主義十字軍から、一九九〇年代の『文明の衝突』を著したイスラム嫌悪のハンチントンを経由して、二〇〇〇年代の「テロとの戦争」並びにヨーロッパ政治における右翼過激派の大量復帰へといたる、三〇年にわたる右翼の宣伝が精製したかたくななイデオロギー的刷り込みを体現する。
「開かれた民主的な社会」に対するリップサービスを行う一方で、右翼と左翼に向かう過激主義の間の対称性という、いわば偽装を作り上げようという全政治分派による――スウェーデン民主党のような排外主義政党を含んで――今日の傾倒は、回答がないまま放置されてはならない。
スカンジナビアの労働者運動と左翼はこれまで、最悪かつもっとも殺人的な攻撃の標的となってきた。しかし以前には――戦時であってさえ――、スカンジナビアでこれほど多くの社会主義者がたった一回の攻撃で犠牲者となったことは一度もなかった。この攻撃はわれわれすべてに向けられている。右翼によるテロ攻撃に関する視界は完全に鮮明にされなければならない。反社会主義言説の責任は、細部に至るまで徹底的に検証されなければならない。その歪められた信仰には対決が必要であり、そのネットワークを引きちぎること、またその暴漢たちを逮捕することが必要であり、その支離滅裂な文化と心性は根絶されなければならない。
虐殺されたノルウェーの社会主義者の若者たちがその若い命をいたずらに犠牲に供する、というようなことがあってはならない。抑圧がもはやない社会的公正と平等を旨とする社会の中ではぐくまれる、人類すべてが等しい価値を持つという社会主義のビジョンに対する彼らの殉難は、われわれを以下のようなわれわれの約束に導かなければならない。すなわちわれわれは、声を上げることを決して止めず、決して屈服せず、そして敗北することは決してないだろう。右翼の攻勢の三〇年を経た今、そして今日の偽善と偽装に対決して、労働者運動と左翼の全体は、嵐を吹かせなければならない。ノルウェーにおける殺戮は、ここに見てきた右翼の攻勢の結論的な、かつもっとも恐るべき結果である。(『インターナショナルビューポイント』二〇一一年九月号)
(訳注)当地で開催された国際金融サミット反対の市民による非暴力の対抗アクションに対し、警察は暴力的な鎮圧態勢で臨み、結果として一定の混乱が生み出された。そしてヨーロッパ中のマスメディアが、この事態をとらえグローバル・ジャスティス運動たたきに利用した。 南アフリカ
日本から届いた教訓
原発放棄を!権力者の間違い
をただすCOP17を今度こそ
AIDC
日本の止むことのない事態の進展は、発展途上諸国、特に南アフリカに対して、将来のエネルギー計画に原子力発電を含めないようにと、強いメッセージを送っている。「電力資源統合計画」(IRP2010)にこれ以上の原発が含められてはならない。南アフリカさらに全アフリカは、太陽エネルギー生産のためには、世界でも最良の太陽光に恵まれているのだ。加えて南アフリカには、風力を大規模に開発する上ですばらしい諸条件がある。
それゆえ南アフリカ政府は核エネルギーを放棄すべきだ。日本においてこれほどまでの痛苦さをもって明らかにされた危険に国をさらすことを、無理矢理に正当化するものなどまったくない。付言すれば、二七年稼働してきたケベルグ原発に関しては、閉鎖に着手する時がきている。このフランス製のプラントはアパルトヘイト体制下に建設されたが、その耐用年数が尽きていることは明確だ。そしてそれは、全アフリカ大陸を通じてただ一つの原発なのだ。
日本における地震はもちろん、核エネルギーの世界的未来に関するさらに多くの論争の引き金を引いた。先週末、ドイツ、シュツットガルトの街頭は、ドイツの一七基の原発について寿命を平均してさらに一二年延長しようという計画に反対し、何万人という人びとで埋め尽くされた。残りの世界の共同体も彼らの国で、原発寿命の延長に反対している。それを示すものがいくつもある。
反対は南アフリカでもまた強い。IRP2010に関する先のエネルギー省公聴会においては、IRP2への核の統合は圧倒的に反対された。この公聴会は南アにおいて、市民社会最大のフォーラム――幅広い「南アフリカエネルギーコーカス」――だ。しかし悲しむべきことにその公聴会の中で政府の高官たちは、南アフリカを断定調で原子力に結び付けた。二〇一〇年五月二一日付の「エンジニアリングニュース」では、エネルギー部門最高位高官、ネリシエ・マグバネの以下のような発言が引用されている。すなわち、「核産業はもっとも心躍る分野の一つであり、この国ではもっと多くの関連産業の拡大が必要とされている。しかしながら、南アフリカの核計画拡張の中での関連産業の重要性を強調しすぎてはならない。というのもそれは、これからもってきて開発することが求められる産業だからだ」と。
われわれの電力の組み合わせへの核エネルギーの包含に対する、政府のこの頑固な傾倒は不安にさせるものだ。
AIDCの懸念は、南アフリカ大統領、ヤコブ・ズマ氏の先だっての訪仏によってさらに深刻なものとされた。いくつかの署名された協定には、二〇一一年から二〇一三年までの「新パートナー枠組み文書」が含まれている。フランスはその電力の七五%以上を原子力から得ている。原子炉および核燃料生産、さらに関連サービスはフランスの大きな輸出産品だ。
しかしながら南アフリカは、他の諸国が今まさに放棄しようとしている技術の、世界における捨て場として宿命付けられてはならない。安全な再生可能エネルギーは、核エネルギーに対する格好のオルタナティブというだけではない。それはただ一つのオルタナティブなのだ。日本における予想を超えた自然の大惨事が、人為的な核惨事によって日々悪化させられているということは、先の事実をこれでもかと言うほどに明らかにしている。
一二月の気候変動に関するダーバンCOP17会合は、世界の指導者たちにとって、彼らの間違いを正す次の機会となるだろう。それは、安全かつ持続可能な選択肢に合意することによって、である。
二〇一一年六月一日。(『インターナショナルビューポイント』二〇一一年八月号)
(訳注)AIDCは南アフリカで新自由主義に反対の運動を展開しているNGO。
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