在日エジプト人会が二五〇人でデモ
民主主義を!自由を!
社会的公正の実現を!
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チュニジア独裁政権を打倒した北アフリカ人民の闘いはアラブ諸国の独裁体制を揺るがす闘いに発展している。特に、エジプトにおいて三〇年にわたり独裁政権を続けるムバラクに退陣を迫る闘いは一〇日間連続で行われている。
ムバラクは九月の大統領選挙には出馬しないと言いつつ、政権の座を守るために側近政治を続けている。そして、首都カイロにおける座り込みに対して、武装したムバラク派を登場させ、流血の惨事にいたっている。すでに、数百人の市民たちが殺されている。二月四日の金曜礼拝の後、全土で百万人を超える決起によって、最後的にムバラクを追放する闘いにエジプト人民は決起した。
そうした本国の闘いに呼応するために、在日エジプト人会が二月五日午後一時から恵比寿公園に集まった。思い思いのプラカードや国旗を持っている。プラカードには次のようなスローガンが掲げられた。
「ムバラクはエジプトから出ていけ」「人権を尊重せよ」「社会正義の実現を」「エジプトに自由を」「腐敗に立ち向かう」「自由を!自由を!」「パンを!自由を!尊厳を!」。
日本式の集会ではなく、「ムバラクは出て行け」などの掛け声を全体で唱和することが何度も繰り返された。そして、アラビア語、英語、日本語で要求が読み上げられた。
「エジプトはいつでも自由の国だ。ムバラク体制の即時退陣を求めるためにデモを行う。人権の実現、腐敗・貧困・不正義の撲滅、より自由・社会正義を求める。以下のような要求をする。一、ムバラクの即時の退陣。人民議会の解散。二、厳戒令・非常事態宣言の解除を求める。三、ムバラク退陣の後、早急な挙国内閣の実現。四、国際社会の監視の下、自由な選挙を。五、憲法の改正、国民による選挙を。六、暴力行為を調査する独立の調査委員会の設置を。七、大学における独立性の確保。八、国際社会の支持を求める。勇ましく闘っている国民に多くの支持を」。
二五〇人を超えるエジプト人が渋谷に向かってデモを行った。デモでは次のような呼びかけが行われた。「数百万人が命をかけて闘っている。エジプトの闘いに連帯して在日エジプト人は闘う。三〇年間に渡って、弾圧と腐敗、正義もなくひどい目にあわされてきた。自らの力によって、自由を得ようとしている。国際社会の支援が必要だ。エジプトに民主化を」「反政府デモはエジプト各地に広がっている。このデモは単なる反政府デモではない。革命を起こしている」。
なお、同時刻に有志呼びかけにより、市民のグループがエジプト大使館行動を行った。 (M)
エジプト大使館前で市民が行動
在日チュニジア人もアピール
独裁支えた米日両政府を批判
エジプトでは二月一日の「一〇〇万人行進」に続き、四日にも「追放の金曜日」と名付けられた「ムバラク大統領即時退陣」を求める大規模な民衆行動が全国で繰り広げられた。この行動には一日と同規模の人びとが参加した。
独裁者ムバラクは、米国の中東戦略が瓦解することを恐れるオバマ米大統領の辞任に向けた圧力もあり、「九月大統領選不出馬」の声明を出した。しかしそれは時間稼ぎでしかない。「即時退陣」の声はさらに強まっている。翌二日にムバラク政権与党の国民民主党と治安機関が動員し、多数の情報機関員も混じった「ムバラク支持派」が、カイロ市内の広場に集まった「即時退陣」を訴える民衆を襲撃し多くの死傷者を出した事件は、人びとの怒りをさらにかきたてている。
二月五日、恵比寿公園で行われた在日エジプト人の集会・デモと連帯し、有志の呼びかけで東京・目黒区のエジプト大使館前でも緊急の「ムバラクはすぐやめろ。民衆弾圧を許さない」と訴える行動が行われ、三五人が参加した。
最初に反安保実の国富建治さんが「チュニジアの民衆決起によるベンアリ追放に続き、エジプトでも三〇年にわたるムバラク独裁体制崩壊の日が近づいている。同時に米国・イスラエルと結託するムバラク体制を支えてきた日本政府に対して、中東政策の根本的見直しを求めよう」と訴えた。核とミサイル防衛にNO!キャンペーンの杉原浩司さんは、米国にとってイラク、イスラエルに続いてエジプトが世界で三番目の軍事援助供国であったことを紹介し、武器輸出に支えられた独裁政権の腐敗した構造を糾弾した。さらに前原外相がムバラクの即時退陣は望ましくない、と語ったことも批判した。
「無印良品」のイスラエルへの出店計画に抗議して中止を勝ち取った「STOP!無印良品」キャンペーンを展開してきた大富亮さん、「ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉」の岡田剛士さんは、エジプト民衆の闘いを支持するとともにイスラエルによるパレスチナへの不法占領と人権侵害の強まりを厳しく糾弾した。
また参加した在日チュニジア人が「チュニジアに続き、エジプトにも自由を」と訴え、大きな拍手を受けた。さらに雨宮処凛さん、恵比寿公園での在日エジプト人の集会から駆けつけたATTAC japanの稲垣豊さんなどからも発言を受けて、最後にエジプト大使館に向けて「弾圧をやめろ」「ムバラクは即時退陣せよ」のシュプレヒコールを上げた。 (K)
大阪支援共闘会議を結成
日本航空は不当解雇撤回を
闘いの枠組を拡大し勝利へ
【大阪】一月三一日、「日本航空の不当解雇撤回をめざす大阪支援共闘会議」結成総会が、住まいの情報センターホールで開かれ、二五〇人を超える参加者で、大阪支援共闘会議の結成を確認した。
結成総会は、遠近さん(大阪労連)と横浜さん(日本航空OG)の司会で始まり、まず民主法律家協会の梅田章二さんが開会のあいさつを行った。梅田さんは、日本航空による不当解雇を国民的運動によって撤回させることの重要性を訴えた。
第二組合員も
原告になった
続いて、日本航空の不当解雇撤回をめざす国民支援共闘会議の近村一也さん(航空労組連絡会議長)が、国民支援共闘会議の結成報告と今後の取り組みについて報告した。近村さんも被解雇者の一人であり、日本航空が破綻に至った原因と責任が一切明らかにされないまま、その責任を労働者にとらせることは許されないと訴えた。国民支援共闘会議の呼びかけ団体が、当初の一四団体から一五〇団体にまで増えていること、一月一九日に被解雇者一四六人が東京地裁に解雇撤回の訴えを起こしたことを報告し、当面の行動として署名活動、国民支援共闘会議への参加呼びかけ、各団体による宣伝、アピール、声明などをすすめていこうと呼びかけた。
緒方元さん(JGS大阪労組書記長)が、日本航空グループの各社でも、本体同様に希望退職の強要が行われている実態を明らかにした。人員削減による労働強化、賃金引き下げなどの中で、昨年四月新採用の若者も希望退職せざるをえない状況がリアルに報告された。
続いて、航空労組連絡会大阪地連の仲村豊さんから大阪支援共闘会議の代表、副代表、事務局メンバーが紹介された。代表には労働法学者の萬井隆令さん(龍谷大学教員)が選ばれ、全体の拍手で大阪支援共闘会議の結成を確認した。萬井さんのあいさつに続き、副代表の民法協・梅田さん、大阪労連・川辺和宏さん、大阪全労協・石田俊幸さん、関西マスコミ情報文化労組会議・北川功さんが次々に紹介され、あいさつに立った。同じく副代表の大阪労働者弁護団・近藤厚志さんからはメッセージが寄せられ、司会から紹介された。
福岡で支援共闘会議結成に向けて準備している松尾浩毅さん(航空連福岡地連)からの発言の後、当該労組・原告団からの訴えに移った。壇上には、総会に参加していた当該の原告らが並び、宇賀地竜哉さん(日本航空乗員組合委員長)、内田妙子さん(日本航空キャビンクルーユニオン委員長、客室乗務員原告団長)、清田均さん(運行乗務員原告団事務局長)が発言した。
自らも被解雇者である内田さんは、「解雇された第二組合員の客室乗務員が組合に相談に行ったとき、『社員でなくなったから組合員でないので、何もできない』と冷たく扱われ、そのうち二人が原告として闘いに立ち上がった」と報告するとともに、「私は、大阪・岸和田の出身で、だんじりの熱い血が騒いでいます。勝つまでは闘いをやめません」と力強く宣言した。
また、清田さんは自らもメンバーである日本航空機長組合からも八人が原告団に参加していることを明らかにしつつ、「まったく整理解雇の必要はなかった。最後まで闘う」と決意を表明した。
労働戦線分裂
を乗り越えて
結成総会は最後に、今後の行動提起と結成宣言を確認し、支援共闘会議の副代表でもある加藤常雄さん(航空連大阪地連議長)が閉会のあいさつを行って、成功裏に終了した。
大阪支援共闘会議は、国民支援共闘会議の結成を受けて、最初に組織された地方共闘組織であり、今後の各地での取り組みの先鞭を切るものとして注目されている。と同時に、大阪労連と大阪全労協がともに副代表を担っているように、これまでの労働戦線の分裂を乗り越えて、広範な労働組合や弁護士団体などが結集していることが特筆されよう。さらに共同闘争の枠組みを広げ、国家的な不当労働行為としての解雇撤回に向け、闘いを強めよう。(O)
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