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エクアドル                      かけはし2010.10.18号

民衆の前進に対する帝国主義の攪乱策動許すな

声明 コレア政権に対するクーデターの目論見を阻止せよ!
メキシコ労働者革命党(PRT 第四インターナショナル・メキシコ支部)国際委員会



 九月三十日、エクアドルで一連の深刻な事態が生起した。それは警察部隊の一部によるコレア政権打倒のクーデターの目論見であることが明白に示されている。彼らはコレア本人を、軍によって救出されるまで数時間にわたって監禁したのである。
 これまでのところ、クーデターの指導者は彼らの目的を達成していない。政府の決定に対する警察の抗議という形をとっているものの、この抗議行動――その中でコレアは負傷し拘禁された――の力学は、クーデターの動きである。エクアドルの多くの社会組織、労働組合、政治グループ、フェミニスト、農民、先住民の反応――その一部はまず政府への批判を表明しているものの――が世界中にこだましている。多くの声は、混乱の機をとらえて帝国主義によって支援された右翼の攻勢を推し進め、ラテンアメリカの進歩的政権の一つを取り除こうとするクーデターの目論見に抗議するものだった。
 メキシコでは、さまざまな組織が今日(9月30日)と明日、メキシコシティーのエクアドル大使館前で、支援と連帯のデモを行うようただちに呼びかけを発した。とりわけMMSCはクーデターの目論見に対して抗議の徹夜行動を呼びかけた。
 わが党、PRTにとって、このクーデターの目論見が、近年エクアドルやラテンアメリカ諸国で発展し、重要な成果を獲得した社会的闘争の抑制をめざす帝国主義の戦略と一致したものであることは明らかである。こうした成果を生み出したプロセスのただなかには矛盾や、正当化される批判が住民の間に存在するとしても、である。コレア政権の限界や一貫性のなさに対する民衆運動の批判にもかかわらず、警察、さらに可能性としては軍によるクーデターの目論見が民衆のためにならないこと、それどころかコレア政権転覆だけではなく民衆が勝ち取った成果と諸権利を一掃しようとするものであることは明らかである。こうした理由からして、われわれは警察によるこのクーデターの目論見に抗議しなければならない。
 右翼による、反動的できわめて反民主主義的なこの行動において、帝国主義、ブルジョアジーと寡頭専制勢力が役割を果たしていることは疑いの余地のないことである。それは以前ホンジュラスで起きたことであり、今ボリビアでレイシスト的立場から変革のプロセスへの脅威となっていること、ベネズエラでメディア機構を通じてなされている攻撃――彼らの目標は達成されていないが――と同様である。
 エクアドル民衆に対するわれわれの今回の支援は、まず第一にクーデターを非難することである。のちに最善のオルタナティブを討論することになるだろう。しかしエクアドルの例に示されるように、民衆の自由を沈黙させる銃剣を許してしまうようなことになれば、ささやかな進歩もかちとることはできないのである。ラテンアメリカにおいて最悪の軍事独裁が、自由と正義への民衆の願いを抑圧することをねらった軍事クーデターでいかに打ち立てられたかをわれわれに示す、多くの歴史的実例が存在する。
 われわれ世界の民衆が奮い起こすことのできる全力をもって、エクアドルでのクーデターの目論見に抗議するデモに参加するよう、われわれは呼びかける。

2010年9月30日

(「インターナショナルビューポイント」10年10月号)




エクアドルのクーデター失敗を喜ぶ

2010年10月2日

CADTM(第三世界債務帳消し委員会)

 CADTMはエクアドルでのクーデターの目論見が失敗したことを喜び、社会的・民主主義的前進のために立ち上がった民衆動員を支持する。
 九月三十日にエクアドルで起きたクーデターの目論見は失敗に終わった。国家警察の相当数の部隊は、二〇一〇年九月二十九日の国民議会の第一会議で採択された公共サービス法を承認するよう警察官に訴えたラファエル・コレア大統領を連れ去り、隔離した。この法案の目的は、警察や軍への一定の金銭給付をやめることにあった。
 空軍兵士を含む国軍の一部は警察官とともにエクアドルの主要空港を約十二時間にわたって支配下に置いた。大衆的抗議によって二〇〇五年に辞職し、ブラジリアから発言してきた前大統領ルチオ・グティエレスは、クーデター支持とラファエル・コレアの大統領権限を終わらせる宣言を発した。秘密活動に従事する警察官、パブロ・ゲレロ、ルチオ・グティエレスの弁護士、そして彼の党の行動的メンバーを含むラファエル・コレアに敵対するグループは、九月三十日午後に公共ラジオ・テレビ局の建物に乱入した。警察本部での状況は混乱していた。ラファエル・コレアは約十二時間にわたり警察病院に隔離された。
 軍司令官は大統領支持を宣言したものの、ラファエル・コレアの解放を通じて憲法秩序を再建するのには時間がかかった。それはおそらく軍の要求への譲歩が支持の条件だったからである。エクアドルの主要な先住民族組織であるCONAIEは、政府の政策への反対の立場を維持しつつも、クーデターを非難した。結果として九月三十日午後九時半頃、軍は警察の反乱部隊に立ち向かい、大統領を解放した。あたかもそのために、クーデターの全面展開へと行き着くかもしれなかった暴動という悲劇が阻止されたかのように見える。そうであったとしても情勢は流動的であり、猜疑に満ちた警戒が目下の現実である。米国政府と地域におけるその同盟者の支持のおかげである二〇〇九年のホンジュラスでのクーデターの勝利以来、別のクーデターの企図という明確な危険が存在している。パラグアイの右派はその可能性を公然と考えている。
 CADTM(第3世界債務帳消し員会)は、他の多くの団体やアソシエーションとともに、ラファエル・コレア大統領は民主主義的大統領であると強調する。彼は二度にわたって(2006年と2010年)民主的選挙により政権の座に選出された。
 彼が大統領になって以来、彼の政府は一連の積極的措置を実施した。二〇〇八年の新憲法をもたらした政治改革の民主主義的プロセス、米軍によるマンタ基地占拠を終わらせることとなった新たな独立宣言の確認、返済の停止に導いた公的債務の監査(CADTMは積極的に協力した)とそれによって可能となった巨額の債務の削減、社会支出の増額、ラテンアメリカ統合の推進、ヤスニ保護区のアマゾン雨林地域での石油採掘をやめる環境イニシアティブ、以前はマスメディアが巨大民間企業――とりわけ民間銀行――によって完全に支配されていたこの国での公共テレビ・ラジオの創設、などである。
 こうした進歩は、この十五年間におよぶ強力な民衆動員によって可能となった。こうした進歩は穏健なものであり、その範囲は確かに不十分なものであるにもかかわらず、二〇〇六年末にラファエル・コレアが大統領に当選して以後のさまざまな民主主義的変革は、自らの利益を守る手段として政府を利用することに慣れ親しんできた保守勢力からの激しい反対を引き起こした。
 クーデターの企てが進むにつれて、エクアドルの市民や諸組織はキトの警察病院に囚われたラファエル・コレアの解放を求めて集まった。コレアは解放されると、大統領官邸前の公共広場で支持者に向かって演説した。
 CADTMは、ラファエル・コレア政権の行動が現下の解放プロセスに逆行すると考えた場合には、批判的立場を取ることを決してやめはしないが、九月三十日のクーデターを断固として非難するものである。憲法秩序は尊重されなければならず、民主主義は再確認されなければならず、ラファエル・コレアはその権限を果たす完全な自由を享受しなければならない。CADTMは民主主義を守る民衆運動への国際的支援を呼びかける。エクアドルで現在進行している民主主義的プロセスは、徹底的な経済的・社会的改革を通じて達成されなければならない。
(CADTMニュース39号 2010年10月7日より)


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