| 中国電力の埋め立て工事強行阻止し漁民・住民が連日の激闘 |
漁船30隻で祝島
島民が漁上行動
中国電力による上関原発予定地の埋め立て工事を、反対する漁民、労働者や市民の体をはった闘いで三日間阻止した。九月十日朝六時、祝島の島民が漁船三十隻で、工事用資材の置かれた山口県平生町の田名埠頭に集結した。
原発計画は、約十四ヘクタールの海面を埋め立て、陸域と合わせ約三十三ヘクタールに原子炉二基を建設する。中電は四月に陸域の工事に着手、山林の伐採などを先行させていた。昨年十月二十二日、山口県は中電の埋め立て計画を「一年以内に着手」という条件をつけて許可、その期限が迫り、反対派は監視を強めていた。
資材の置かれた田名埠頭は建設予定地である上関町四代から十数キロ離れている。中電は、埋め立て工事の区域を航行する船に知らせるため、高さ五・六メートル、直径一・六メートルの鉄製のブイ九基を三日間かけて設置する計画をたて、設置により埋め立て工事の着手とする目論見だった。
十日朝七時半、初日の作業としてブイ二基を運搬するためのクレーン台船が埠頭沖に到着。その進路を阻むように三十隻の漁船によってバリケードが組まれた。陸側にも島民と支援の労働者や市民約七十人が集まり、海での阻止行動をサポートする。また、島民を応援する市民のシーカヤック数隻が海上に繰り出した。この日、広島市でも中電本社に対し「地元住民の理解が得られないまま、工事に着手することは絶対に許せない」とする抗議文を提出。東京支社に対しても市民グループが抗議を行った。
こう着状態が続く。中電は拡声器で「三十年以上、島根原発を安全に管理している。その電気を祝島にも供給している」「原発は発電時に二酸化炭素を出さない。ここから見える平生町の風力発電も同じだが、今は風がなくて風車が止まっている。原発は止まることはない」などと阻止する島民を愚弄する。午後三時二十分、こう着状態の末、中電は「今日の作業は中止します」と発表。
中電への協力
はありえない
十一日朝六時、前日と同じように「上関原発絶対反対」の大漁旗やのぼりを掲げた漁船が駆けつけ、作業を阻止。漁船同士をロープでつなぎ、いかりを下ろした。中電職員が「私たちも上関の繁栄を願う町民です。町民の将来を考えて地域と共存共栄できる原発建設を進めています。協力をお願いします」と呼びかけると、上関原発を建てさせない祝島島民の会の山戸貞夫代表らは「これまで二十七年間、中電のやり方で町が混乱した。そんな中電と共存できるか。まず二十七年間を振り返って反省すべきだ」「海を売った覚えはありません」と応酬。中電は午後四時半、この日の作業を中止した。
翌十二日は土曜日。陸上から支援には二百五十人が集まる。海上では、漁船二十隻が仮置きしているブイを取り囲むように並び、クレーン台船の進入を阻む。昼前から雨足が強くなり、波やうねりも強まる。中電は午後四時過ぎ、この日の作業を中止した。中電は十三日の作業を行わず、十四日に再開するという。
十四日も漁船によるバリケードが築かれた。埋め立て阻止の闘いが続けられている。上関原発を建てさせない祝島島民の会は全国へ、山口県や中国電力に対して「地元住民の理解を得ていない埋め立て工事は中止するべきだ」という抗議の声をあげるよう、呼びかけを発している。(9月14日、斉藤)
祝島島民の会からの呼びかけとお願い
--全国からの支援を
瀬戸内に残された豊かな海が、今、原発のために埋め立てられようとしています
一九八二年に山口県の上関町に原発建設計画が持ち上がってから、地元住民は賛否の対立に苦しんできました。二十八年たった今でも未だに続いています。そして原発予定地の対岸わずか三・五kmに浮かぶ祝島では、住民の九割が計画に反対し続けてきました
原発建設予定地周辺は豊かな漁場であると同時に、小型の鯨のスナメリが群れをなして泳ぎ、天然記念物のカンムリウミスズメの生息が確認されるなど、希少な動植物の宝庫でもあります。
しかし昨年山口県は、原子炉設置許可申請すら出されていない状況にもかかわらず海の埋め立ての許可を出してしまいました。そして今、中国電力は原発建設予定地の目前に住む祝島の島民に対する説明も対話もないまま、海の埋め立てと原発の建設を強行しようとしています。私たちは自分たち自身の命や生活を守るために、生活の糧である美しい海や豊かな自然を守るために、中国電力の埋め立ての強行に抗議しています。
祝島島民の会では九月十日から十二日までの三日間、埋め立て工事の先鞭となる大型浮標(ブイ)の搬出を阻止するため、平生町の田名埠頭で阻止行動を続けてきました。この三日間で延べ漁船八十隻以上、陸上からも五百人以上の人たちが阻止行動に参加しました。
そしてまた本日九月十四日も、海上では漁船約三十隻が、陸上では県内外からの応援に駆けつけてくれた人たちも含め百人以上が阻止行動を行っています。
祝島島民の会ではホームページ(http://shimabito.net/)やblog
(http://blog.shimabito.net/)も開設していますが、多くの島民が阻止行動に参加しているためリアルタイムで現地の様子をお伝えできません。現地の状況はRadioActive(http://radio-active.cocolog-nifty.com/blog/)に特に詳しく紹介されていますので、ぜひご覧ください。
これまでの動きについてはUrauraNews
(http://iwaijima.jugem.jp/)や小中進オフィシャルサイトのニュース&トピックス
(http://www.midori-konaka.jp/cgibin/news/view.cgi?m=slst&reles=1)等で紹介されていますので、ぜひご覧ください。
祝島島民は、特に今回の埋め立て工事の強行に対しては、地元の反対の声を無視して埋め立ての許可を出した山口県と、その許可をたてに反対意見を「一部の声」として力で押しつぶそうとし、祝島をはじめとした地元住民の二十七年以上に及ぶ思いを理解しようとする態度すら見せない中国電力に対しての怒りや憤りを強く感じています。
山口県は埋め立ての許可を出す際に、中国電力に対して地元住民や県民の理解を得る努力を尽くすことを要請してますが、それが果たされていないことは現地の状況をみれば明らかです。
どうか山口県や中国電力に対して「地元住民の理解を得ていない埋め立て工事は中止するべきだ」という抗議の声を届けてください。疑問があれば問い合わせをして彼らの姿勢を質してください。
そしてこの呼びかけを多くの方々につないでください。
どうかご協力をお願いします。
二〇〇九年九月十四日
上関原発を建てさせない祝島島民の会
《抗議先》
【山口県】
・海の埋め立てに関してはこちら
土木建築部港湾課
TEL083-933-3810(管理班、港政班)
FAX083-933-3829
・スナメリやカンムリウミスズメなどの希少生物についてはこちら
環境生活部自然保護課
自然・野生生物保護班
TEL(083)933-3050
Fax(083)933-3069
【中国電力】
TEL 082-241-0211
FAX 082-523-6185
【上関町】
電話0820-62-0311
FAX0820-62-1600
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