| 岩国基地に反対し学習交流集会 かけはし2009.6.29号 |
愛宕山に米軍住宅はいらない
岩国基地の拡大強化に反対 |
【大阪】六月十三日、大阪市立いきいきエイジングセンターで「岩国基地問題に関する関西学習交流集会集会」が開かれた。09年岩国・労働者反戦交流集会実行委員会、アジア共同行動(AWC)日本連絡会議の主催、しないさせない戦争協力関西ネットワークの協賛で開かれ、百二十人の労働者が参加した。
自立労連の但馬さんが経過報告し、垣沼陽輔さん(実行委員会)と小城修一さん(AWC)が主催者を代表してあいさつをした。垣沼さんは、「愛宕山米軍住宅建設は、北朝鮮ミサイル問題でのPAC3の配備などと合わせ米軍再編と一体のものだ」として、十一月岩国集会の成功を訴えた。また小城さんは、「米国の新自由主義政策は破綻した。政府は労働者に犠牲を強いることでこれに対応、労働者は現在地域ユニオンを中心に反撃している。一方、労働者の反戦闘争の構築のためにも岩国の闘いは重要だ」、と発言した。
このあと、四月十二日の愛宕山集会を中心にしたビデオ上映に続いて岡村寛さん(愛宕山を守る会・世話人代表)が講演をした。
岩国市の愛宕山開発をめぐる問題はどのような経過をたどったか。岩国市に日本帝国海軍の基地ができたのは一九三八年。戦後はそのまま米海軍基地になり、今の大きさになったのは一九五〇年頃。基地の拡張のために、錦帯橋の近くまで土砂が削られた。それが原因で錦帯橋はその後の台風で破壊された。
基地沖合移設と
愛宕山土砂搬出
岩国基地の滑走路を沖合に移設することを防衛施設庁が決めたのは一九九二年のこと。県と市の要請で、山口県住宅供給公社が事業主体になった。同公社の依頼で、地主は沖合移設のために土地を売却。二〇〇〇年から愛宕山土砂の搬出が開始された。ダイナマイトの振動により周辺住民に多数の被害が派生したが、住民は我慢した。土砂を搬出した跡には、住宅や関連施設などバラ色のプランが示されていた。
ところが、〇一年には早くも、岩国市の人口が減少傾向にあることが言われるようになった。当時の二井知事は事業の見直しは考えていないと発言。ところが、〇二年の住宅需要調査の結果が発表され、当初の計画では住宅が売れないとの予測が言われ出す。〇四年、「厚木の機能を岩国に移転」の新聞報道がなされる。
そして、〇五年十月、日米安全保障協議委員会(2プラス2)で米軍再編の中間報告が合意され、空母艦載機部隊の岩国移転について日米が合意したことが明らかになった。〇六年、合併前の岩国市で住民投票が実施され、有権者の五八%以上が投票し、その八七・四%が岩国基地強化に反対の意思表示をした。合併後、艦載機移転反対を公約した井原市長が再選された。〇七年、政府による補助金支給カットにより予算案が成立せず、井原さんは辞任し出直し選挙で信を問うたが、惜しくも落選。〇八年保守系の福田新市長が登場。新市長は、愛宕山の地域開発地の買い取りを政府に要望。「愛宕山を守る会」もこのころに結成される。その後、国が愛宕山の米軍住宅化について打診していたことが発覚した。
陸と海と空か
ら基地と闘う
これに反対する百二十九団体は、山口県都市計画審議会に申し入れを行い、愛宕山新住宅市街地開発事業の中止に反対する要請を行ったが、〇九年一月同審議会は十六人の審議委員中十一人の賛成で、開発事業の廃止を決定した(事業の負債は235億円)。三月の一カ月間で十一万筆を超える愛宕山米軍住宅建設反対署名が集まる。保守派はこれに対抗し、スポーツ団体や婦人団体・会社の事業所等を使って「日本人も使える共同施設建設を」の署名運動を展開しているとのことだ。
岡村さんは、現在岩国で進められている陸海空の闘いを報告した。陸の闘いは文字通り愛宕山米軍住宅建設に反対する闘いで、署名運動もその一つ。海の闘いとは、滑走路沖合移設のための公有水面埋め立て承認処分取り消し行政訴訟、これは承認するに際しての条件がその後事実とちがっていたからというもの。空の闘いとは、岩国爆音訴訟。これは三月二十三日、四百七十六人の原告で山口地裁岩国支部に提訴された。
岡村さんの講演に続いて若干の質疑応答のあと、陣内さん(全港湾大阪支部)、服部良一さん(山内徳信参議院議員秘書)、中北龍太郎さん(しないさせない戦争協力関西ネットワーク共同代表)から連帯のアピールがあり閉会した。(T・T)
外国人排斥許さない緊急行動
「在特会」のデモを糾弾し
300人が対抗アクション
【京都】六月十三日、京都で「外国人排斥を許さない6・13緊急行動」が行われた。
この日、ネット右翼を主体とする「在日特権を許さない市民の会」(在特会)が、外国人参政権反対を掲げたデモを呼びかけていた。在特会は、四月に埼玉県蕨市で挑発的なデモを行ったのに続き、「在特会京都遠征」と称して全国結集である。
この情報を知った関西の有志が緊急に抗議の行動を呼びかけた。短期間の間に七十五団体と五十四人の個人の賛同が集まった。
同日、午前十一時から三条河川敷で集会を開き、難民支援のグループ、宗教家、労働組合、市民団体などの発言を受けた。東西本願寺を結ぶ非戦・平和共同行動の代表は、「在特会の人たちは、人との関係を結べず、在日の人たちと友だちになったり、一緒に酒を飲んだりできない。仏教で言う無間地獄に堕ちていこうとしているのだ。私は彼らのために念仏を唱えたい」と語った。連帯労組の代表は、「われわれは国際主義の労働組合であり、在日の人たちが重要な枠割を果たしている。在特会は、資本と闘わずに弱い者に刃を向ける腐敗した連中だ。排外主義を許さず共に闘おう」と呼びかけた。
東京から駆けつけた渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合の仲間は、渋谷の宮下公園の改修計画(ナイキに「命名権」を10年契約で売却。野宿者の追い出し等を伴う)に反対する運動を報告し、連帯して闘うことを訴えた。
正午から市内デモ。土曜日の繁華街を四条河原町まで往復する。賑やかなシュプレヒコールや思い思いのプラカードに、ショッピング中の人々が注目する。デモ隊は約三百人に膨れ上がる。若者、釜ケ崎の労働者と支援活動家、労働組合、在日外国人、障がい者など、さまざまな立場の人々が、共生の社会を目指して民族排外主義に反対することを市民に訴えた。
在特会の集会・デモは午後二時から。彼らのウェブに公開されているビデオによると、参加者は百七十二人。左翼への敵意とコンプレックスばかりが目立つ。同会の桜井会長は「数では(左翼のデモに)ちょっと負けましたが、左翼の牙城であるこの京都で百七十二人もの人が集まったのは歴史的なことです」という情けない総括発言をしていた。 (KH)
免状不実記載弾圧国賠訴訟控訴審が結審
破綻深める神奈川県警の反論
高裁でも勝利
判決獲得しよう
六月十五日、東京高裁第二十三民事部(鈴木健太裁判長、高野伸裁判官、大沼和子裁判官)820号法廷で10・24免状等不実記載弾圧を許さない!国賠裁判(微罪逮捕国賠)の第二回が行われ、結審した。判決公判は、九月九日(水)(午後1時10分)と決まった。
裁判闘争は、グローバル派兵大国化とセットである公安政治警察を先兵とした治安弾圧体制の強化である「微罪弾圧」の拡大阻止とともに、Aさんへの免状等不実記載罪(06年10月24日)不当逮捕・四箇所の家宅捜索を強行した神奈川県警の犯罪を徹底的に糾弾し、横浜地裁勝利判決を引き継ぎ高裁勝利判決をかちとることにある。しかし司法の反動化を最も忠実に担い続けている東京高裁だ。これまでも白を黒と言いくるめる反動判決を繰り返し出してきた。その延長において、わが微罪逮捕国賠裁判を政治的に位置づけていることは確かであり、今後の治安弾圧態勢強化にむけた反動判決を出す可能性も十分予想することができる。最後の最後まで油断することなく緊張感を持続させ、裁判所を包囲しぬき、勝利判決をたぐり寄せるキャンペーンを構築していこう。すべての仲間の皆さんに支援、連帯、傍聴闘争への参加。カンパを強く要請したい。
「身分秘匿性」
論のデタラメ
第二回裁判で神奈川県は、Aさんら被控訴人が提出した反論準備書面と証拠に対して反論書面を提出してきた。高裁第一回裁判で提出した書面と同様になんら具体的な反論補強証拠を提示することもなく、手前勝手な決めつけ、言いがかりのレベルでしかなかった。
以下、そのポイントを具体的に紹介しよう。
【1】「被控訴人Aの身分の秘匿性について」の暴論。
県は、Aさんが電車定期券をペンネームで購入していたことを「身分を秘匿しようとする強い意思を認めることができる」などと断定してきた。さらに定期券を紛失した場合、本人確認ができず、「払い戻しや再発行」もできなくなるから、そういうリスクを踏まえてペンネームで購入するということは、「身分の秘匿性」があるのだなどというストーリーを作ってきた。これは、一審から県がでっち上げてきた「極左暴力集団」であるJRCLの活動家として「身分秘匿」性の現れなのだと決めつけたいらしい。
さらにAさんがこのようなストーリーを粉砕するために繰り返し戸籍名で更新してきた駐輪駐車券を証拠として提出したが、これに対しては「意識的に名義を使い分けている」から「身分の秘匿性」があるのだと言いがかりを行ってきた。つまり、この「身分の秘匿性」を強調することによって「武装闘争を堅持したJRCLの組織的背景のもとに免状等不実記載が行われた」のであるから「罪証隠滅、逃亡のおそれがあった」と、どうしても直結させたくてしょうがないのだ。
この定期券問題は、すでに一審で決着している。Aさんは、ペンネームに愛着を持ち、気軽に使用していたため、その延長でペンネーム名義で定期券を購入した程度の内容でしかない。だから横浜地裁の三代川俊一郎裁判長は、「遊び心と言ったらいいのかな、そういうところからということでよろしいんですかね」と確認して、判決では組織的背景論を否定し県の違法性を認定したのだ。
そもそも定期券は、身分を証明するものではない。電車を乗り降りするための証明カードとして使うものだ。逆に言えば県はことさら大袈裟に定期券ペンネーム問題を押しだし、「身分の秘匿性」があるのだと強引に決めつけるしかないところまで反論の脆弱性を露呈してしまっているのである。
実家への立ち
寄りを認める
【2】ついに県は、Aさんが実家に立ち寄っていたことを認めた!これまでの論証の瓦解だ。
県の控訴理由書で一審の論証失敗をなんら反省することもなく、またしても自信満々で「Aが鎌倉の住所地に立ち寄ったことを確認できなかった」「実母の交流があると認められなかった」などと主張していた。しかし、Aさんは、病院通院の事実を証明する書類、年月日を明記した親戚一同との写真などの具体的に立ち寄り事実を証明する証拠提出した。なんと県は、なし崩し的に実家に立ち寄ったのは「回数は多くて五回に過ぎず」などと立ち寄り回数に切り縮めざるをえないところに追い込まれてしまった。悔しさをこらえながら、「立ち寄った年月日が特定できるのは、平成17年1月2日のみ」だと言うだけだ。このように数々の証拠に対して県は、全否定することができなくなってしまった。県は、またしてもストーリーの一貫性、破綻であることを自ら証明してしまったのである。
県よ!自分がどのようなことを言っているのか、ほんとうにわかって言っているのか? ほとんどあきれてしまう。完璧にこれまでの主張の修正だ。それだけずさんな捜査だったのであり、でっち上げストーリーであったのである。
苦しまぎれの
言いがかりだ
【3】提出した証拠写真について、自信がないのがみえみえのくせに、とんでもない言いがかりを行ってきた!
県は、年月日が特定できる写真については立ち寄り回数へと切り縮めつつ、「写真によっては日付が特定できないものばかりである」と決めつけたうえで、「平成18年9月1日以降に撮影されたものである可能性も否定できない」(06年の免許更新以降)などとイチャモンをつけてきた。しかし具体的に反論証拠を提示できていないため、嫌がらせの捨てセリフ以上のレベルを越えていない。
県の希薄な論証に抗してAさんは、実家に頻繁に実家に立ち寄っていた事実を証明するために実家での食事会、生活上の家族会議などを具体的に記入した複数の手帳を証拠として提出した。さすがに「ウソ」だと全否定することができず、「なぜ実家の住所地に立ち寄ったことになるのか、全く理解できない」「立ち寄ったことを裏付ける証拠とはならないことは明らか」などと意味不明な記述を走り書きしつつ、具体的な反論事実、根拠を示すこともなくほとんどヤケクソに近い否定を叫ぶだけだ。
公安政治警察は
謝罪し解散せよ
【4】その他の書類、郵便物など証拠については、ほとんど沈黙だ。
つまり、Aさんの具体的反論を認めざるをえないということなのである。ならばこれまでの主張を撤回しますと表明し、控訴を取り下げればいいのだ。結論はこれしかない。
神奈川県警よ、これ以上の人権侵害と税金の無駄遣いをやめよ。Aさんをはじめ権力犯罪を強行した家族、仲間たちに真摯に謝罪せよ。当然、社会的にも反省謝罪を表明しなければならない。とりわけ人権侵害、ムダで裏金を膨らまし税金泥棒を繰り返している公安政治警察は解散しろ!(Y)
b判決公判/東京高裁/九月九日(水)820号法廷〈午後1時10分開廷〉/12時50分820号法廷前結集
b裁判カンパお願いします。/1口2000円/郵便振替口座 00290-6-64430 新時代社(かならず裁判カンパと明記してください)
bアジア連帯講座BLOG「虹とモンスーン」に10・24国賠・反弾圧コーナー開設中
http://solidarity.blog.shinobi.jp/Category/12/
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