日比谷メーデーに1万2千
正規・非正規の分断と差別克服し変革の旗掲げよう |
派遣村が示した
闘いの方向性
五月一日、東京・日比谷野外音楽堂とその周辺で「第80回日比谷メーデー」が開催され、一万二千人(主催者発表)が集まった。
オープニングに韓国の合唱団(希望の歌、コッタジ、トヌム)の皆さんの迫力ある歌声が響きわたった。
最初に石上浩一さん(国労東京委員長)が主催者を代表してあいさつした。
「ILOは国際金融危機によって、世界で二億三千万人が失業する、これは一九三〇年代以来の異常事態だと指摘している。日本では三月末に非正規労働者を中心に十九万余人が職を失った。これは構造改革・新自由主義政策の結果だ。今こそ助け合い精神の組合の役割が問われている」と指摘し、次のように任務を提起した。
@二十三年目に入った一〇四七名JR不採用問題での政治解決A憲法改正手続き法に基づく憲法審査会の始動を許さない。憲法改悪に反対する。ソマリア派兵新法に反対するB安心できる社会を作るために組合が奮闘しなければならないCきたる総選挙で自公政権を打ち倒そう。
次に武藤弘道都労連委員長が来ひんのあいさつを行った。武藤さんは新自由主義政策に対して、組合は有効に闘えてこなかったことを率直に反省しなければならないと指摘した上で、「憲法二十五条を現実のものとするための闘い、国鉄一〇四七名問題の解決が重要だ」と触れ、さらに「フランスにおける二波のゼネスト、G20ロンドンに対して『人間が第一』と広範な闘いが取り組まれた。このように世界では分断と差別、正規・非正規、都市と地方の格差に対する反撃の闘いが巻き起こっている。日本では派遣村の闘いが方向を示した。われわれはいま歴史的転換点に立っている。変革の時だ。システム転換を実現しよう」と熱く訴えた。
国鉄一〇四七名
問題の解決を
来ひんのあいさつを福島みずほ社民党党首と前田信弘さん(東京都産業労働局次長)が行った。前田さんはいかに東京都が大量失業に対して対策を行っているかを報告した後、東京都のオリンピック・パラリンピックへの招致活動への協力を恥知らずにも訴える始末だった。
近藤博光さん(全造船関東地協いすゞ自動車分会)が非正規や期間工の首切りとの闘い、クボタ農機の部品を作っているエルテックから雇い止めされた日系ブラジル人新海ミエコさん(埼京ユニオン)からの解雇撤回の訴え、柚木さん(均等アクション21、全労協女性委員会)が男女同一価値・同一賃金の均等待遇を求める報告、そして松本繁崇さん(国労・東京闘争団)が一〇四七名解雇問題の解決の訴えを行った。
アピール採択後、団結がんばろうを行い、銀座を通る二つのコースに別れてデモ行進を行った。 (M)
大阪中之島メーデー
競争より共生の社会を!働く人びとの人権守ろう
【大阪】反貧困!働く者たちの人権を守ろう!正規・非正規の別なく均等待遇を!などをスローガンに、第八十回大阪中之島メーデー(主催はメーデー実行委員会)が大阪城の公園の一角にある教育塔前で開かれた。
趙博さんのライブに続いて、関生太鼓でオープニング。集会の冒頭、四月三十日突然逝去した川村賢市さん(全日建連帯労組近畿地本副委員長)に全員で黙祷をした。実行委員会を代表して開会宣言をした大野さん(全港湾大阪支部委員長)は、「小泉規制緩和がもたらした痛みは現在も続いている。麻生内閣は十五兆円もの大金を選挙に有利になるように使うつもりだろうが、国民は騙されない。企業は労働者をもの扱いして簡単に首を切る。われわれは労働者が幸せに生きられる政権をめざして闘おう」とあいさつをした。
戦争国家づくり
止めるために
続いて連帯のあいさつ。初めに北本さん(大阪労働者弁護団代表幹事)があいさつをした。八時間は労働のため、次の八時間は休養のため、最後の八時間は自由のために、と八時間労働制を求めてデモをした米国シカゴの労働者に連帯し、翌年には全世界でメーデーがたたかわれるようになったというメーデーの歴史を語りながら、「今や格差だけではなく、貧困が重大な社会問題になった。規制緩和により生活が破壊された。それは労働者を劣悪な労働条件に落とし込んだ。一方では抵抗を抑圧するための治安・管理社会ができつつある。これからは国境を超えた連帯が必要だ」と訴えた。
中北さん(関西共同行動共同代表)は、「世界的なグローバル恐慌の中で戦争の動きが強まっている。恐慌の主たる原因は米国にあるが、しかし構造改革を進めてきた日本も責任を負わねばならない。今進められている戦争のできる国づくりがこのまま進められれば世界の平和を破壊する前兆になろう。海賊新法案は任務遂行のために武器使用を認めている。これは海外で戦争をするための立法改憲だ」と批判した。
服部さん(沖縄と共に基地撤去をめざす関西連絡会代表)は、「グアム移転協定は五月十四日には自動承認されるが、それに合わせて辺野古沿岸基地建設のための環境アセスメント準備書が提出された。そこには基地建設に都合が悪い部分は削除されている。例えば、埋め立てに必要とされる土砂は十トントラックで五百二十五万台。それは沖縄の海岸を深さ十メートル幅百メートル、長さ百七十キロメートル(沖縄本島海岸線の3分の1)にわたって削り取る量に相当する。ところがこのことは、土砂は購入するためとの口実で準備書に載っていない」と述べ、準備書への意見書を書いてほしいと訴えた。
社民党の辻元衆議院議員は、同党の地方議会議員を紹介し、来る選挙は「小泉・竹中路線に決着を付ける、世襲議員から政治を奪還する、憲法審査会を立ち上げ改憲への歯車を進める動きを止める選挙だ」、とあいさつ。山下さん(新社会党大阪府本部委員長)は「自公民は国民のためにならない政党だ。それ以外の政党が力を合わせて、宝塚市長選で勝利したような結集を全国でつくろう」訴えた。五人の市民派議員からは自己紹介があった。
争議組合から
闘いのアピール
この後、争議組合のアピールがつづいた。全港湾大阪支部:十五年間の偽装派遣から派遣に切り替えられ、さらに二年を限度の契約労働に切り替えられたブラジル人労働者二十四人が三月末で全員雇い止め解雇。クボタに雇用責任を求め裁判が闘われている。ゼネラルユニオン:クボタの下請け会社で派遣切りになったブラジル人労働者の件では、全港湾と共に闘っている。シマノの下請け会社(岡本技研)では組合つぶし、不当解雇されたブラジル人労働者も現職復帰まで闘う決意。教育合同:クラブ活動でPTAからの援助金を詐取したとの偽りの疑いをかけられ懲戒処分(1人解雇・1人戒告)になり裁判闘争。今年にも判決、勝利まであと一歩。他の解雇撤回の闘いともつながっていることを痛感。全日建連帯:豊中・吹田市のゴミ清掃委託会社の石原産業の人権侵害・不当解雇・不当労働行為と闘っている。
今年は、争議組合は集会まで現場で抗議行動を行いメーデー集会に結集した。石田さん(大阪全労協議長)の音頭で団結がんばろうをし、大阪市役所までデモ行進を行った。
(T・T)
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