| めでたくないぞ!! 結婚〈50年〉即位〈20年〉 かけはし2009.4.27号 |
休日化と政府
式典に反対を
四月十一日、「めでたくないぞ!! 結婚〈50年〉即位〈20年〉 リードイン・スピークアクト集会が、「〈天皇即位20年奉祝〉に異議あり!! え〜かげんにせーよ共同行動」主催で行われた。会場の文京区民センターには百八人が結集した。
この日の集いは、前日の天皇・皇后結婚五十年をめぐる「賛美」報道の洪水に異議を唱えるものであるとともに、十一月十二日に予定されている「即位の日」の休日化や、政府主催式典、国民奉祝式典を通じた天皇賛美の強制、自由な言論・行動の制限・抑圧・排除に反対する運動のスタート集会としても位置づけられた。
国富建治さんが行った基調報告では次の点が強調された。
@「結婚五十年・即位二十年」のキャンペーンでは「国民と共に歩み、国民の心のより所となった」天皇・皇后への「一体感」が強調され、とりわけ「初めて民間から皇室に稼いだ」美智子の苦労話がクローズアップされている。
A「五十年・二十年」キャンペーンでは遠くない将来に予想される「平成Xデー」と「代替わり」をめぐる「皇室の危機」が意識されている。さらに戦後最大の資本主義の危機が、体制側の不安定を促進している。彼らは住民の「秩序」への統合が脅かされ、議会を通じた統治のマヒ状況が進行することに対処するため、改めて天皇制を通じた国家・歴史・文化による「国民的一体性」の組織化を促し、「秩序を脅かす」要因を排除・抑圧しようとしている。
B明仁・美智子の二十年間は、「平和憲法」下の象徴天皇制らふさわしい存在としての外交活動や、戦争・災害被害者への「慰霊・慰問」活動を特徴としている。同時に日本が本格的な「派兵・参戦」国家となる中で、明仁・美智子は「人道復興支援」「国際貢献」を名目に世界各地に派遣された自衛隊の「労をねぎらい」、海外派兵を正当化する役割をも担ってきた。そしてこの二十年間に、支配階級は「日の丸・君が代」法制化と強制、教育法改悪、有事法制などを通じて憲法改悪の流れを加速させてきたのである。
C一九八六年の裕仁天皇在位六十年、Xデー、「即位の礼・大嘗祭」反対運動などの成果を継承しながら、私たちは今日の世界的な資本主義の危機がもたらす「格差・貧困・失業」に対する抵抗の運動と結びつき、人びとが尊厳をもって自由に生きる公正な社会を求めて、天皇制にからめとられることのない人と人との結びつきを作り出そう。「即位の日」(11月12日)の「臨時休日化」に反対し、政府主催の「奉祝式典」、民間式典にNO!の訴えを広げよう。
多様な批判を
重ね合わせて
続いて、この日のメインである「リードイン・スピークアクト」。この企画は、発言者一人一人がそれぞれ選んだ文章や歌などをテーマに、自分の思いを表現しようというもの。
最初に池内文平さん(「山谷」制作上映委員会)が、「黙って野たれ死ぬな」という寄せ場の活動家だった船本洲治の言葉を切り口に、桜井大造さんたちも加わった。「芝居」風のリーディング。大能ワタルさん(ミュージシャン)のクラリネット演奏に続き太田昌国さん(編集委)は、天皇明仁の短歌を「朗詠」しつつ、その表現から浮かび上がる思想内容を鋭く批判。辻子実さん(キリスト者)は、戦時下集中的な弾圧を受けたホーリネス教会の牧師とその娘の対話を紹介し、天皇や国に忠実であろうとしながら官憲に否定された「断絶感」を説き明かす。
さっちゃん(立川自衛隊監視テント村)は、ギターを弾きながら「あの線を消しに」と「遊ぼうよ」を熱唱。根津公子さん(教員)は、「日本国家においては、平和主義、国家主権の理念が掲げられ、天皇は日本国家及び日本国民統合の象徴であることが明確に定められているのであるから、日の丸・君が代が国旗・国歌として定められたということは、日の丸・君が代に対して、日本国憲法が掲げる平和主義、国民主権の理念の象徴としての役割を期待しているということである」(都教委準備書面)という、「日の丸・君が代」処分の論理を明快に批判し、「都教委にとっては『君が代』の『君』とは天皇のこと」であるという立法説きの政府答弁も否定した主張が常識となっている、と語った。
浜邦彦さん(早大教員、ネグリ+ハート『〈帝国〉』の共訳者)は、宗秋月の詩「哀のパラドックス」から、平井玄さん(地下大学)は、大道寺将司句集から、それぞれ「ムズムズした不吉・不穏な声」を可視化する可能性、世界を組み替える抵抗の営為について訴えた。
こうして「結婚五十年・在位二十年」の今年、世界的な資本主義の危機のただ中で「異議あり共同行動」は、天皇制に対する多様な批判と抵抗の運動の媒介として、十一月に向け走り出した。 (K)
宮下公園をナイキパークにするな
野宿者排除を許さない!
自由な空間を確保しよう
情報開示拒否
する渋谷区
四月十一日、東京・宮下公園で「宮下公園をナイキパークにするな」デモが実行委員会主催で行われ、百人が参加した。この日のデモに寄せ場労働者や路上パフォーマンス家、労働組合活動家などさまざまな人たちが参加した。デモに先立ち、プラカードや空き缶の鳴り物など広く訴えるための準備を行った。
主催者が状況の説明を行った。
「昨年六月に、地域のミニコミ誌に、宮下公園がナイキ公園になると報道された。公園はテント生活に、休む場、デモや集会として使われているので、宮下公園を守る会をつくり活動を開始した」。
「公園に有料のロッククライミング、スケボーなど遊技場を作り、柵で囲み施錠をし、自由に出入りできないようにする。この数億円の費用をナイキが負担するという。五年前から水面下で計画されていたようだ。区民には一切この計画が明らかにされていない」。
「昨年九月に民主党区議が議会で質問したところ、区側は計画の全容が明らかになった段階で報告する。しかし、議会で議決する案件ではないと答弁した。渋谷区はトイレの有料ネーミングや広告を有料化し公募した。これも区民の声を聞いていない。私たちはしっかりした情報を出させ、みんなが使い易い公園にさせよう。宮下公園をナイキパークにしてはならない」。
若者の関心と
警察の規制
その後、参加したアーティストやサポーター、守る会、野宿者メーデー実行委員会、自由と生存のメーデー実行委員会などから「公園はボーっとできる空間がよい」、「代々木公園や東急から野宿者が排除され、今度は宮下公園からの排除だ。自由な空間を確保するためにがんばろう」と、訴えがあった。
この日埼玉県蕨市で、右翼グループが「不法滞在外国人は帰れ」などと排外主義的デモを行った。それに対して、四十人が反差別の駅頭宣伝、右翼に対する抗議行動を行ったがこの際逮捕者が出たことが報告され、救援カンパが呼びかけられた。
集会後、プラカードや音楽のパフォーマンスを行いながら、渋谷の繁華街をデモした。多くの若者たちが注目し、関心を寄せていた。こうした注目の高さをなくとか切り離そうと警視庁は最初から制服姿の第八機動隊を出動させ、規制に入った。さらに指揮官車を使い、デモ隊をあたかも自分の指揮下の警察部隊のように命令を下していた。デモ行進の速度や歩き方のみならず、規制に抗議するデモ隊に対し、「抗議することは許されていない」とか「デモは迷惑である」と、何度も大音量のスピーカーで「命令」していた。こうしたデモ規制は東京都安全・安心条例の改悪が影響しているものと思われた。デモへの過剰な規制を許してはならない。宮下公園のナイキ化を許すな (M)
「外国人追い出しデモ反対行動」救援会声明
排外主義扇動を終らせることを
求めて逮捕された二人を救援しよう
4月11日、外国人「追い出しデモ」に抗議した二人の男性が埼玉県警蕨署に逮捕される事件が起きました。ひとりは「追い出しデモ」の主催者が掲げていた紙製の横断幕を「盗んだ」容疑で、もうひとりはそのおよそ3時間後、公務執行妨害容疑での逮捕でした。彼らの友人として、私たちは両名の救援を呼びかけるとともに、彼らの行動の意義と逮捕の不当性を訴え、埼玉県警に即時釈放を求めます。
この日、外国人「追い出しデモ」を主催したのは、「在日特権を許さない市民の会」という右翼団体でした。彼らはこれまであちらこちらで「外国人=犯罪者」という扇動を続けてきた団体です。彼らはあたり前に地域と関係を作り暮らしている外国籍の人々を「犯罪者」扱いして、国外への追放を求める活動を続けています。そのあげく彼らは個人攻撃を開始し、長期に地域に滞在する一家を「追い出せ」とまで言いだしたのです。
このことをネットなどで知り、当日「在特会」のデモに抗議しようと蕨市外から駅前に40名ほどの個人が集まりました。それぞれの思いは異なるにしても、共通していたのは彼らの煽る排外主義への危機感と、弱い立場にある人を標的にして攻撃する彼らの卑劣さへの怒りでした。
あろうことかこの日のデモコースには、長期滞在の外国人ご一家のお子さんが通っていた小学校と、現在も通っている中学校が含まれていました。そこで彼らが「一家を追放せよ」と叫ぶことは、その一家に対してだけでなく、長期滞在するすべての外国人に対する暴力です。「特権を許さない」と彼らは言います。しかし、彼らが攻撃の標的としたのは、もっともこの社会の特権からは遠い外国人の、しかも子どもです。彼らの言う「国民大行進」は、そのような卑劣かつ卑怯なデモだったのです。
午後1時から「在特会」は「一家の追放」を叫ぶ集会を駅近くの公園で開始しました。その集会の終わりごろになって、公園の入口に彼らが作成した紙製の横断幕が運ばれてきたのです。そこに書かれていたのは「不法入国は犯罪だ。『かわいそう』のペテンにだまされるな」という文字でした。蕨に住む家族を明らかに標的としたこの言葉は言葉の名に値するものではありません。これは地域に住む超過滞在の外国人を攻撃する暴力なのです。「追い出しデモ」への抗議に参加していた彼が行ったのはこの暴力への抵抗でした。警察は当初、彼に「任意同行」を求め、彼もそれに応じました。ところが「在特会」はあろうことか「窃盗」事件として被害届を出し、そのため彼は「窃盗犯」として逮捕されいまなお蕨署に留置されています。
その後、抗議活動に参加した人々の多くは蕨署に集まり、正規の手続きに則って逮捕された人への面会を求めました。ところが蕨警察署はバリケードを築き警察官を配置し、根拠も無く面会を拒みました。それどころか弁護士が身分を提示して面会を求めても1時間以上にわたって面会を拒否し続けたのです。そして突如そこに蕨警察署に先導された右翼が登場しました。彼らは抗議活動に参加した人々に罵声を浴びせかけ、その際に生じた混乱の中で一名が公務執行妨害容疑で逮捕されたのです。
今回の行動については、参加者の間に充分な意思統一がはかれず、抗議行動を呼びかけた側の不手際も多々あったようです。抗議行動を呼びかけた側はその点を十分認識しなければならないと私たちも考えます。しかし、抗議行動が企図した「在特会」への抗議そのものは正当なものだと私たちは考えます。彼らの行ったデモは多くの外国籍で暮らす不安定な法的地位の人々を恐怖にさらす重大な犯罪です。裁かれるべきは彼らです。
一方で、「在特会」が「犯罪者」と叫び排除を求めているのは、この社会で生き、働き、人々と友情関係を結ぶ人々です。ビザがないことはだれを傷つけているわけでも誰を侵害しているわけでもないのです。
生きることは犯罪ではありません。私たちは排外主義扇動を終らせることを求めて逮捕された二人をただちに釈放することを要求します。
2009年4月12日
「外国人追い出しデモ反対行動」救援会
連絡先:
oidashihantai@gmail.com
★カンパの御願い★
2名をいちはやく釈放させるために両名の友人が中心となってボランティアで活動しています。差し入れ、面会、弁護士の手配などにお金が必要です。まことに心苦しい限りですが、救援会にカンパを寄せて下さい。よろしくお願いします。
〈銀行振込〉
みずほ銀行早稲田支店店番068普2223022タノシンイチ
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