| 「偽装派遣」を許さないぞ! かけはし2009.3.2号 |
パナソニックは解雇撤回し
佐藤昌子さんの直接雇用を |
派遣切りは許さない!労働者市民のつどい
急速に広がる社会的連帯支援陣形拡大へ二五〇人 |
二月八日、郡山市で「派遣切りを許さない!パナソニック裁判支援!労働者市民のつどい」が開かれた。会場の労働福祉会館には続々と参加者が詰めかけ開会前に大ホールの座席が埋めつくされた。
集会の司会は県教組女性部の大山さんが担い、ふくしま連帯ユニオンの黒田節子副委員長が支援する会準備会を代表して開会を宣言、
宮城合同労組の星野委員長が十八年前のパナソニック(松下)電工採用から子会社の派遣会社アロー・ビジネス・メイツへの転籍の経緯とその中での偽装派遣の実態、昨年九月の団体交渉の実施と突然の解雇攻撃、十一月提訴に至る闘いの経過を報告し、原告弁護団の鈴木宏一弁護士から訴訟方針が表明された。
連帯あいさつには、パナソニックプラズマディスプレイ社を相手に解雇撤回を闘っている吉岡力さんを支援する「なかまユニオン」の地崎さん、民主党太田和美衆議院議員(メッセ
ージ代読)、共産党神山悦子県議、社民党古川正浩県議が立ち、力強い激励の言葉を述べた。さらに反貧困ネットワークの宇都宮健児さん、湯浅誠さん、働く女性の全国センターの伊藤みどりさんをはじめ百通近いメッセージが本集会と佐藤昌子さんに寄せられていることが紹介された。
鎌田慧さんが
派遣法を批判
ルポライターで「労働者派遣法の抜本改正をめざす共同行動」のメンバーとして活動している鎌田慧さんが講演に立った。
鎌田さんは、「戦前戦後を通じてヤクザが労働者手配をしていた。港湾労働者の手配をしていたのも山口組だ」「職安法で禁止され闇社会のものであった口入れ稼業、労働者供給事業を労働者派遣法は、合法化させた。」「どうして大量の派遣労働者が首を切られているのか。労働者の権利を奪う派遣法、実態として労働者調達法である派遣法が作られたからである。人間を人間として扱わない法律を許容してはならない」と訴えるとともに、地域ユニオン運動の果たしている重要な役割を強調した。
原告の佐藤さん
が決意を語る
佐藤さんは次のように訴えた。「パナソニックに社名が変わる前日の九月三十日、雇止め解雇された。元々社員採用が、説明もなく二カ月後に派遣にされ、昨年また、グループ内企業へ転籍を求められた。条件は、四割の賃下げと半年単位の契約。労働組合に加入し交渉のさなかに転籍拒絶と雇止め解雇に。登録した覚えなどないのに『登録型派遣はいつでも切れる』、『派遣先がなくなった』の一言で、すべてを奪われた」。「『一時的・臨時的仕事』のはずの派遣で、18年近くも同じ仕事をしてきた。ショウルームアドバイザーなのに、契約書には「事務用機器操作」と記載されていた。派遣受け入れが許されない仕事だったので、会社は業務を捏造した。法律を犯してきたのは会社なのに、『法令遵守が求められてきたので、このまま仕事を続けてもらうわけにはいかない』と私に責任をかぶせ解雇した」。
「人生は一回きりであり、会社の役員であれ、正社員であれ派遣であれ、生きることの重みや責任は同じ。人間を『もの』として扱い、簡単に切り捨てて雇用責任を果たさないパナソニック電工を、私は許すことが出来ない」。
「私が闘いに歩み出せ、こうして闘っていられるのも、人と人が支えあい、助け合うことの大切さに気づくことができたのも、支えて下さる方々のおかげ。心からの感謝の気持ちでいっぱいです」。
このように語った佐藤さんは最後に「『仕事を失い生きる希望さえ奪われた、多くの労働者の心に思いをはせ、派遣労働の廃絶に向け、これからも闘い続けます」と決意を表明した。佐藤さんをはげますフルート演奏をはさんで支援する会の結成総会が開かれた。準備会代表の宗形修一さん(ふくしま連帯ユニオン委員長)が規約及び当面の活動方針案・役員(三十数人の世話人会)案を提案し承認され、ここに「パナソニックの偽装派遣を告発し、解雇撤回・直接雇用を求める佐藤さんを支援する会」は、正式に発足した。
世界の巨大資本
を相手にして
閉会あいさつには、国労仙台闘争団の佐藤正則さんがたち「国鉄分割民営化を前にした一九八五年に労働者派遣法が作られた。あの攻撃を止められなかったことが今日の派遣切り、大量解雇の状況につながっている。佐藤さんの闘いを勝利させることが
、私たちのためでもある」と、国鉄闘争と佐藤昌子さんの闘いをつなげていくことを表明した。集会は宗形代表の音頭で団結がんばろうを突き上げて幕を閉じた。
参加者は二百五十人、用意したパンフレットは数十人分も不足した。多額のカンパが寄せられた。ナショナルセンターや党派を超えて世話人会がつくられた。集会の成功は佐藤昌子さんの闘いへの注目度と社会的波及力の大きさ、現在の情勢に対する危機意識の高まりを示すものだった。
会では当面、三月一日、二日の大阪本社行動、十三日の第二回公判への結集を呼びかけるとともに、世界の巨大資本パナソニックに解雇撤回と直接雇用を認めさせる闘争支援陣形拡大への取り組みを進めている。
(寄稿「支援する会」世話人 中路良一)
09けんり東京総行動
労働者を職場にもどせ日本経団連に申し入れ
二月十六日、09けんり東京総行動が争議を抱える各企業、教員の解雇を乱発する東京都や国鉄1047人解雇問題の国交省、そして資本家の本丸の経団連へ抗議行動を行った。三百人の労働者が大手町の経団連会館前に組合旗を林立させ集まった。全労協の藤崎議長が「企業は雇用や生活を保障する社会的責任がある。労働者を職場に戻せ、解雇をやめろ」とあいさつした。代表団が経団連に申し入れ書を持って会館に入ろうとしたがガードマンに阻止された。抗議のシュプレヒコールが続く。参加した全造船いすゞ自動車分会、松下プラズマディスプレイで解雇された吉岡力さん、国労闘争団が闘いの報告をし、外国人の権利を訴える3・8マーチインマーチへの参加が訴えられた。最後に四十万人もの首切りを行っている経団連へ抗議のシュプレヒコールをあげた。(M)
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