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                            かけはし2008.7.7号

G8外相会合に抗議行動

シンポ「帝国」の外交から民衆の連帯へ
朝鮮半島とパレスチナを通じて私たち自身の責任を見据えよう



 【大阪】六月二十六―二十七日に開催されるG8外相会合に対抗して、京都で一連のイベントが開催された。
 六月二十一日午後、京都大学文学部新館・第3講義室で公開シンポジウム「『帝国』の外交から民衆の連帯へ―朝鮮半島・パレスチナと私たちの責任」が開催された。ATTAC関西グループ、ATTAC京都、パレスチナの平和を考える会等による実行委員会の主催で、約四十人が参加した。
 重いテーマの企画だったが、大国のパワーゲームについての表面的な理解を超えて、市民が主体となった地道な活動を基盤にして、日本の外交や国際社会のあり方を変えていくための意欲的な内容だった。
 第一部の講演では、まず「G8サミットを問う連絡会」の小倉利丸さん(富山大学教員)が「G8とグローバル資本の支配」について話した。G8は法的根拠のない私的な集まりであるにもかかわらず、大国間の利害調整や世界的な新自由主義政策の促進に重要な役割を果たしてきたし、軍事の面でも日本の安全保障をNATOや米国の世界戦略に実質的にリンクさせてきた。私たちはG8はいらないとはっきり主張すべきだ。
 質疑の中では、G8をG13あるいはG20に拡大しようという動きについての質問に対して、小倉さんは、G8による不当な世界支配に新興諸国を取り込もうとする動きだと指摘し。G8そのものをなくすべきであり、今回を最後のG8サミットにするために力を合わせていきたいと述べた。
 次に、「パレスチナの平和を考える会」の役重善洋さんが「パレスチナ問題の歴史と今」について報告した。役重さんはイスラエル占領地域のスライドを示しながら、隔離壁の実態はかつての南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策と同じものだと指摘した。
 「中東和平」、「イスラエルとパレスチナの共存」について多くのことが語られているが、今進んでいるのは「占領のノーマライゼーション」(占領を既定事実として承認すること)である。かつて国際社会が南アフリカのアパルトヘイト体制を非難し、ボイコットの圧力によってこの体制を終焉させたように、占領と隔離壁を取り除くために国際的な行動が求められている。
 第一部の最後に、「沖縄・韓国民衆連帯」の都裕史(ト・ユサ)さんが「東アジアの平和と米軍基地」について報告した。米軍の再編の問題について、日本では兵員の数だけが注目されているが、現在の米軍の戦略では、大量の兵力を常駐させることよりも緊急時に兵力を迅速に動員できることに重点が置かれている。その中で沖縄や日本全体における米軍基地の機能が強化されてきているのは、実際には、日本政府が惜しみなく経費を負担しており、大半の国民がそのことに無関心であるからにほかならない。沖縄や岩国、横須賀の基地がアフガンやイラクでの殺戮に関わっていることに、私たちは責任がある。日本は米軍に守られているのではなく、米軍があるために平和が脅かされている。
 第二部は、三人の報告者をパネラーとしてパネル・ディスカッション。コーディネーターは「ODA改革ネットワーク」の加藤良太さん。さまざまなテーマで活動しているグループが問題意識を共有し、連携していくこと、若い人々の関心と結びついていくことの重要性等について話された。

サミット外相会議反対!
韓国の仲間の入国拒否に抗議し連日の闘争

 六月二十五日夜には、円山野外音楽堂で「戦争と貧困をおしすすめるサミット外相会議反対」決起集会が開かれ、四百二十人の参加者が集会後、京都の繁華街をデモした。
 集会の冒頭に、来日してこの集会で発言する予定だった韓国民主労総の活動家が関西空港で入国を拒否され、集会に参加できなくなったことが報告された。サミット反対行動への参加を理由とする露骨な妨害である。
 主催者挨拶に続いて、安次富浩さん(沖縄・ヘリ基地反対協議会)、大川清さん(住民投票の成果を生かす岩国市民の会)、檜鼻達実さん(神奈川・基地撤去をめざす県央共闘)の挨拶、環境相会合(神戸)、財務相会合(大阪)をめぐる取り組みの報告、六月十日に不当逮捕され、この日保釈されたばかりの洛南ユニオンの仲間の報告を受けた。
 外相サミット開催当日の二十六日には、朝から前日の集会のために駆けつけた沖縄、岩国、神奈川の仲間の報告を中心とした交流集会、午後に決起集会が開かれ、百二十人の参加者が厳重警戒中の市内を、外相会議の会場である迎賓館に向かってデモした。(K)




練馬自衛隊基地包囲行動
恒久的派兵・PAC3配備とサミット戒厳態勢許すな


 【東京北部】六月二十二日、恒久的海外派兵反対!ミサイル防衛=PAC3配備阻止!サミット戒厳体制を許すな! 6・22練馬自衛隊基地包囲現地行動が約三十人の参加で闘われた。
 徳丸第2公園で行われた集会ではまず、実行委員会の仲間より基調報告が行われた。
 四月十三日の練馬駐屯地祭抗議行動、五月三日十条基地包囲行動など今年前半の東京北部地域における地域における反戦の闘いを振り返りつつ、自衛隊のイラクからの撤退、海外派兵の「恒久法」制定阻止、洞爺湖G8サミットによる「対テロ」厳戒態勢反対を訴えた。そして首都圏の中枢師団としてある練馬駐屯地においてこの間、「対テロ」を想定した市街地訓練が行われ、PAC3の展開訓練の候補地にも上がっていることなどをあげ、軍事基地の撤去、有事態勢との闘いを訴えた。
 続いて立川自衛隊監視テント村の反戦ビラ弾圧の元被告大洞俊之さん、北部労働者共同闘争会議、埼玉の仲間、G8サミット直前東京行動実行委員会から発言を受けデモに出発した。
 東武練馬駅前の商店街を通り、陸上自衛隊練馬駐屯地へ、正門前では基地撤去、自衛隊のイラクからの撤退、駐屯地祭の来年以降の中止を骨子とした申し入れ書を手渡し、基地に向けてシュプレヒコールを行った。
 解散地では戦争協力をしない!させない!練馬アクションの池田五律さんより総括発言を受け、来年一月の朝霞基地での日米合同軍事演習「ヤマサクラ」への反対の闘いを確認した。 (板)


福島・全自交吾妻分会が集会
経営側の再審査請求を許さず地労委命令履行を


 【福島】五月三十日、福島県労働委員会は全自交吾妻分会の解雇撤回の申し立てに対し、不当労働行為による解雇取り消しの命令を被申立人の吾妻交通株式会社ならびに有限会社飯坂吾妻交通に言い渡した。
 命令書は、吾妻自動車の解散は偽装であり、解雇は不当労働行為であること、組合員二十三人全員を子会社の飯坂吾妻交通に雇用させること、解雇した翌日の二〇〇七年四月十一日から就労が実現するまでの賃金を全額支払うこと、会社から組合員に「謝罪文」を手渡すこと等、組合側全面勝利の内容であった。この地裁命令はマスコミ各社も大きく報道し、完全に労働者側に立った。判定は「近年珍しい」と地元大学法学者に言わしめ、低迷する日本労働運動にとっても大きな反撃の基盤となるものだ。
 しかし会社側はこの判定を不服として六月十八日中労委に再審査請求を申し立てた。全自交吾妻分会は、六月二十一日、「あづまタクシーによる中労委再審査申立を弾劾し、初審完全勝利命令の早期履行を求める福島労働者団結集会」を開催した。福島駅前タクシー乗り場周辺での一時間の街頭宣伝を行った後の集会には、分会員をはじめ全金本山労組、全金港合同、福事労、ふくしま連帯ユニオン、電通労組など五十人近い労働者市民が参加した。
 阿部委員長は闘争の経過および地労委勝利命令内容を報告し中労委闘争勝利に向けた方針と決意を述べた。県内外の組合・支援者からの支援メッセージが披露され、参加した八団体代表が連帯のあいさつを行った。最後に団結がんばろうが三唱し、福島氏の財界人としてのさばり続けている経営者下田穣一郎とその一族に、なんとしても命令に服させ、中労委闘争にも勝利していく誓いを固めあった。県労働委員会の勝利命令は、二十三人の組合員とその家族にとっては不安と苦闘に報いる安堵と歓びの勝利であるとともに、集会参加者、支援の労働者にとっても自分たちの勝利であり、資本の支配に苦しむ多くの労働者に大きな勇気を与える画期的勝利であると受け止められた。財力を背景にした下田一族の解決引き延ばしの悪あがきは今後とも続き、これを打ち砕くには一層の支援強化が必要だ。
 尚、集会翌日の二十二日早朝、分会書記長の木村嘉二さんが急死した。吾妻闘争の完全勝利を墓前に報告できるよう、全国の皆さんの支援連帯への結集を呼びかける。    (T&M)

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