| 雨中のオルタナティブ・サウンドデモ かけはし2008.7.7号 |
SHUT DOWN! 貧困・
戦争・環境破壊のサミット |
六月二十九日、新宿柏木公園で「SHUT DOWN! 貧困と環境破壊のG8サミット」オルタナティブ・サウンドデモがG8サミット直前東京行動実行委員会主催で行われた。
デモ前集会で、グアム反基地運動のチャモロ・ネーションのファナイ・カストロさんが「G8は六七%の経済を操っている。ほぼすべての核兵器を占有し、軍事支出の七〇%を占めている。生きている社会が軍事化されている。歴史が破壊され、沈黙させられている。地球が破壊されている。希望が持てないと感じる世界がつくられている。沖縄・辺野古の新基地反対のボートに共に生きるというチャモロ語が書かれている。もともとの文化・ルーツにこだわることにより、もっと良い文化が出来る。愛を持つところから、最初の行動ができる」とあいさつした。
G8女性の人権フォーラムの鈴木ふみさんが「春に四十団体で立ち上げた。貧困の七割、HIVの六割が女性だ。新自由主義はとりわけ女性に犠牲を強制している。そうした新自由主義政策を推進しているG8に反対しよう」と訴えた。
東京全労協の諸隈さんが「G8が進める長時間労働と非正規化、公共事業の民営化に反対して闘おう。札幌行動の前の七月三日に、都内で反対集会を開く」と語った。
前日の講演に引き続き、集会に参加したスーザン・ジョージさんが「雨にも負けず勇気を持って立ち上がったことにおめでとうと言いたい。金融危機、気候変動、社会的危機にある。G8の不当な政治にデモで抗議していこう」と訴えた。
前段集会を終えて雨の中、五百人の仲間たちが過剰な警備をはねのけながら、新宿をにぎやかに一周した。日曜日の新宿は人通りも多く、「G8って洞爺湖でやるやつ?」「なぜ、反対しているんだろう」などと若いカップル同士で会話が起こるように関心を呼び起こすサウンド・デモであった。
デモ後の集約集会で、フランスの反貧困運動AC!、持たざる者の国際連帯行動の仲間が訴えた。
「私たちは国際的に家、土地、収入、雇用を持たない者のネットワークだ。日本への連帯のためにやってきた。東京は表現の自由が保障されていないことに驚き、怒りを感じる。デモの空間が資本主義を代表する車によって占拠されていた。市民の表現の自由が犠牲にされている。闘いは管理された都市をどのように獲得するのかだ。デモの自由を獲得することは排除されている野宿者の生きる権利を回復することでもある。G8反対の闘いによって、一メートル広がってデモをする権利を勝ちとろう」。
横浜アフリカ会議に反対する闘いを行ってきた京極さんがこの間の闘いと六月三十日に横浜で、事前集会を持つことを報告した。北海道のキャンプの準備状況の報告、G8首脳をパロディ化したパベット(人形)を作った芸術家、サウンド・デモに関わったフリーター全般労組の山口素明さんが、夜に行われる自由と生存のメーデー08の報告会の案内をアナウンスした。最後に全員でG8反対のシュプレヒコールを行い、札幌本番へ向けて闘うことを誓い合った。(M)
G8直前東京行動・全体集会
スーザン・ジョージさんがサミットの本質を暴き出す
六月二十八日、「SHUT DOWN!貧困と環境破壊のG8サミット」集会(主催・実行委員会)が都内で行われ、約五百人近くが参加した。集会の前段では、G8サミットを多面的に批判、分析する八分科会が行われた。
集会は主催者挨拶から始まり、「呼んでもいないのに勝手にやってくるG8に対抗アクションを準備してきた。たった八カ国で密室で世界のことを決めてしまおうという集まりです。そこから生み出されるものは、新自由主義経済政策、原子力の増強、対テロ戦争、抑圧と社会保障の切り捨てです。私たちは生活を営む視点から人権、平等、民主主義、社会的公正の観点からG8に異議を唱え、新たな世界に向かって知恵を絞っていきたい」と呼びかけた。
「各地のG8対抗アクション報告」では、神戸環境大臣会合(五月二十四日)と新潟労働大臣会合への行動に参加した仲間たちからアピールが行われた。山浦さん(日本消費者連盟)は、「環境大臣会合では温暖化対策のために原子力発電が有効などと業界にとって有利な対案しか出ていなことが明らかになった。こんな会合に対抗して市民のための環境サミットが行われ、リレー形式による提案と論議が展開された」ことを紹介した。
続いて労働大臣会合対抗アクションに参加した北島さん(フリーター全般労組)が労働と環境問題について問題提起、活動を報告した。
次に、以下の分科会から論点・論議・課題について報告が行われた。
b「貧困と不安定雇用と社会的排除はもうたくさんだ!反G8東京行動」(主催・G8サミットを問う連絡会貧困労働WG)
b「非正規の仕事に正当な評価を!」(主催・均等待遇アクション21、CAWネット・ジャパン)
b「生命特許」(主催・聖コロンバン会)
b「私たちの税金が貧困を作る│アジア・アフリカの債務問題」(主催・聖コロンバン会、アジア太平洋資料センター、ATTAC Japan(首都圏)、債務と貧困を考えるジュビリー九州、ジュビリーサウス)
b「生活の営みを破壊する『軍事化』を許すのか?」(主催・アジア女性資料センター、新しい反安保行動をつくる実行委員会、ピープルズ・プラン研究所)
b「公共サービスと労働運動の再生」(主催・ATTAC Japan〈首都圏)公共サービス研究会)
b「自由貿易が食料危機を招く!」(脱WTO/FTA草の根キャンペーン)
b「対テロ治安弾圧と戦争協力体制を問う」(主催・戦争協力を許さない東京ネットワーク)
北海道の仲間が現地のG8サミット対抗アクションの取り組み報告、七月四日〜九日にわたる諸企画・行動への参加を呼びかけた。
全体会のメインスピーカーであるスーザン・ジョージさん(仏・反グローバリズム運動活動家)の講演が行われた(別掲)。テーマは、「G8サミットの何が問題なのか」。彼女は、この日の講演を皮切りに諸メディア、大学、七・四札幌フォーラムなどでG8サミットを批判するアピールを行う予定だ。なお彼女は、午前七時に成田空港に到着したが、入管は不当な「調査」を四時間にわたって強行した。断固抗議し、集会に駆け付けたのだった。
北海道のNGOフォーラムの活動の紹介と呼びかけ。最後に翌日のオルタナティブサウンドデモへの参加が呼びかけられた。(Y)
|